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一章:調教スタート
ハジマリ 14*
しおりを挟む「あ、はっ! お兄ちゃんの、僕のナカでビクビクして熱いの撒き散らしてるよぉ? そんなに良かったの? ねえ、女よりもヨかった?」
嬉しそうに赤く染まる頬を綻ばせ、体をビクつかせて精を吐き出している僕の唇に噛み付いてきた。
噛んだ下唇を、今度は舌で優しく辿られ、敏感になっている体は、また白濁を漏らす。
「また、出たね? お兄ちゃんの精液、ずっとずっと欲しかったから、嬉しいなあ」
「あっ、締める、なっ!」
興奮したのか、弟の肛門が、きゅう、と狭くなり、柔くなった性器に襞が絡みついてくる。
弟は抗議する僕などお構いなしで上唇を吸った。
ちゅ、と音がしたかと思えば、弟の顔は離れていく。
ぐぢゅ、と恥部から淫猥な音が響き、ズルズルと弟の内壁を僕のぺニスが擦りながら抜けていった。
ぬぽん、と遂に性器が抜け出て、立ち上がった弟の太腿を白くどろりとした液体が伝い落ちていく。
「勿体ないね。お兄ちゃんのザーメン、大好き」
ふふ、と笑いながら、弟の指が太腿を流れる白濁を掬う。
其れを舌で舐め取り、赤いベロの上に白を飾っていく。
なんとも卑猥に思えて、無意識に喉が上下した。
「体、綺麗にしたら。ふふ、お兄ちゃんのケツ穴に気持ちいいこと、いっぱいいっぱい、気が狂うまで教えてあげるからね? 僕って、ほんと兄想い」
物騒な台詞に体が震えた。
恐怖からなのか、快感を想像してだったのか、解らない程には、お風呂での情事に溺れている。
「ちゃーんと、お利口さんに出来たら、ご褒美あげなくちゃ」
弟は楽しそうにシャワーヘッドを取り、お湯を出している。
抗議しなくてはと理性は叫び、本能は抵抗しても無駄だと現実を突き付けてくる。
痛い想いをするぐらいならば、気持ちいいことに溺れた方が幸せではないのかと、青紫に変色している体を見て考えてしまった。
そんな自分に嫌悪感を抱く。
それでも、もう痛いのは嫌だった。
「お兄ちゃん、綺麗にしようね」
唇を噛み締めて俯いていると、弟の声と共に足に温かい流れを感じる。
顔を上げて弟を仰ぎ見た。
似ていないと良く言われるその顔は、つぶらな一重の瞳が可愛らしい。
小さな鼻も、肉付きの薄い唇も、弟を小さく魅せている。
少年のような愛くるしさだった。
どんぐり眼の二重、弟よりは大きいが普通の鼻、唇はぷくりと肉がつき肉厚。
童顔が相俟って中性的だとよく言われる僕。
本当に双子か、と疑われる程に、僕達は似ていない。
だが、似ていないことを嫌だと思ったことはない。
互いに個性を確立出来ているのは、そのお陰なのだろう。
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