鬼畜極道と似非王子

Neu(ノイ)

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*作者のキャラ&ストーリー把握のための設定ページです。かなりガッツリネタバレが含まれております。苦手な方は読み飛ばして頂いても問題ありません。時々忘れた頃に更新、追加されます。

(作中の時代設定は2019年となっており、生年月日の算出もそれに合わせて行っております)




■ 神沼 明紫亜(かみぬま めしあ)

自殺願望者。高校一年生。16歳。男。A型。
2003/12/31生まれ。

幼い頃から当たり前のように死にたいと思い続けてきたが、特に理由がある訳でもなく、本人曰く、生きる欲求と同一の想いとして存在しているため、病的だと思ったこともない。実際には、常人とはかけ離れた精神倒錯者で、死を感じることに性的な興奮を覚える人種である。それに気付いたきっかけは殺人現場の目撃。名前の由来は『救世主』(メシア)で、所謂キラキラネーム(当字)。
中肉中背よりも少し痩せ型。171cm。茶褐色の髪はマッシュルームに近い形をしている。前髪は眉毛より少し上でぱっつんカット。

司破が殺人者だと知り、彼に殺して貰いたくて執着する。


風俗嬢の息子で、誰の子なのかも解らず、母親からの愛を受けてはこなかった。
育児放棄が酷くなり、親戚に預けられ、其処では我が子のように育てられるも、自分は要らない子で汚いのだという強迫概念が消えることはなかった。
地元では、出自の噂が広まっており、親戚に迷惑を掛けるのも嫌で、高校は遠く離れた場所に進学する。
格安の下宿先にて生活を始めた。

子供っぽさと大人っぽさが同居したアンバランスな仕草や表情が多く、子供だと思えば大人で、周りを戸惑わせる。
周りからの評価は、独自の価値観を持った、ちょっと変わっているけど面白い子。

笑顔とおとぼけで本音を隠す癖があり、他人に頼ることが苦手。
他人に触られると嫌悪を感じ嘔吐することがあるが、シバにだけは嫌悪しない(出逢った時に快感を覚えたのが原因だと思われる)

シバとの関係は、向かい合ったやじるしが、たまたま衝突して、これまたたまたま凹凸の関係で、カッチリ嵌った、という認識。

餓死寸前の明紫亜を発見し、そのあと病院に来た母親に捨てられた明紫亜を引き取り、精神的に塞ぎ込もうとする彼を引き戻してくれた叔母の涼子に病的なまでに依存している。
涼子の息子で同い年の従弟、蒼真とは親友で、良くLINEでやり取りをしている。

愛読書は推理小説で、日常の何てことのない事柄を推察して推理ごっこをするのが好き。趣味は人間観察。
司破との関係に悩むと淳志に相談し、恋バナで良く盛り上がる。

司破への執着と依存と、涼子への依存はまた別物であり、司破に依存したところで、涼子に対する依存がなくなった訳ではない。

涼子のことを「ユキちゃん」、小畑のことを「おばちゃん」、淳志のことを「アッくん」、純のことを「純さん」と呼んでいる。

純と保健医の瀬名に恐怖を感じてはいるが、嫌いな訳ではなく、寧ろ自分に近い存在だと認識している。


■ 笹垣 司破(ささがき­­­­­ しば)

快楽殺人者。化学教師。28歳。男。O型。
1991/04/08生まれ。

無意味な殺人しか犯さない。生命を殺めることで性的興奮を覚える精神倒錯者。今までに幾人か殺害しているが、明紫亜以外にはバレていない。不覚にも明紫亜に殺害現場を目撃されるものの、明紫亜に口外の意思がないことを身を以って知り、当分は放置する方針でいる。そもそも口封じの目的で殺すこと、また明紫亜の望み通りに殺すことは、その行為に意味が生じるために断固として拒否している。一度試した殺害方法は使用しない主義。
明紫亜の通う高校の臨時教師。183cm。スラリとした長身だが、鍛え抜かれた肉体で筋肉美を持つ。
黒髪。襟足で適当に切り揃えたボサボサヘア。前髪も不均衡で歪に揃えられているものの、逆に一つの完成形を為している。

殺してくれと懇願し、執着してくる明紫亜に、生きたくて堪らなくなった時に、嫌がって助けてくれと頼むお前を殺してやると約束する。


全ての物事に対し執着がなく、愛というものを抱いたことがない。
笑うことも、楽しいと思うこともあまりなく生きてきた(殺しをした後は少しテンションが高めになる)
生き物が滑稽に思えて、時折、どうしようもない殺意に襲われる。
メシアとの時間に初めて他人との時間を楽しいと感じ、彼の前では自然と笑うことが出来る(メシアが面白いため。特にマッシュルームヘアーがぶるんぶるん揺れる様に弱い)
周りには無表情無口で目付きの悪い猟犬のように思われている。

極道親分の妾腹の子だが、外で生まれたため、極道ではない。
実家は実業家で金持ち。
異母兄弟の倉本が大嫌い。
組に入れとの勧誘を断り続けている。

メシアとの関係は、変な面白いキノコに好かれ、何だかんだとそのキノコに愛着が湧き、己の頭が沸いて、キノコが可愛くて仕方が無くなってしまった、という認識。

純からの執拗な勧誘と言う名の嫌がらせにも屈しない鉄のハートの持ち主。唯一の弱点が明紫亜になりつつある。
淳志曰く「サイボーグ司破ちゃん」

母親は、実業家の娘だったが家出をし、キャバ嬢をやっていた頃に倉本の当主と不倫の関係になり、司破を身籠ったが、子供を守るために実家にと戻り出産を果たすと言うパワフルな天然さん。
実業家の祖父母を持つ司破も結果的に金持ち。

昔から何かと悪戯を仕掛けてくる淳志をウザいと思っている。明紫亜が淳志に恩を感じているのが面白くない。何かと仲の良い淳志と明紫亜を見ると不機嫌になる。

明紫亜のことを頭がいいと思っている節がある。明紫亜曰く「名探偵マッシュルームに、頭の良し悪しは関係ないです」とのことだが、その意味を理解出来る日は自分にはやってこないと思っている。

小畑と明紫亜の関係や、司破の知らない明紫亜の過去を淳志が知っていたりすることが面白くない。案外嫉妬深い。


■ 小畑 智如(おばた ともゆき)

下宿主。31歳。男。B型。179cm。
がっちりとした筋肉質な肉体。
つんつんとした黒髪短髪。
豪快な兄貴といった出で立ちで、家事全般を難なくこなす。
抗癌剤治療中などのため他で受け入れて貰えない癌患者を雇い、下請けの工場を経営している。

大学の同級生である涼子に頼まれ、彼女の甥、明紫亜を高校の間、預かることになっている。
明紫亜からは『おばちゃん』と呼ばれ、懐かれている。

涼子の妹で婚約していた恋人、冷子を癌で亡くしている。
今でも冷子を想っているが、冷子の甥で彼女の面影を遺す明紫亜と出逢い、漸く前を向き始める。
結婚を間近に控えていたため、ショックの大きさは計り知れず、もう結婚をする気はないと両親に伝えている。

明紫亜を初めて見たのは冷子の葬式だった。
明紫亜の雰囲気や目元が冷子に似ているためか、時折どうしても明紫亜に冷子を重ねて見てしまう時がある。
明紫亜もそれに気付いており、そういう時には明紫亜から注意を受けてしまう。
明紫亜の涼子への依存を病的だと思いながらも、明紫亜から依存することを取り上げてしまったら、自ら死んでしまうのではないかという畏れを常に抱いている。

司破の登場により、恋人を取られたような、息子を嫁に出したような、そんな訳の解らない複雑な想いを抱くようになった。

明紫亜の複雑な事情を知った上で預かることにしたのは、冷子に似た彼には幸せになって貰いたいとの想いからである。

明紫亜が淳志に懐いていることを嬉しく思いながらも、淳志の実家のことを考えると心配でたまらない。
淳志のことは弟のように思っており、淳志のラブアピールにも気付かない鈍感さん。

法学部を卒業後、地元の会社に勤務する。冷子の死を機に退職し、東京のボロ屋を買い取り引っ越した。暫くしてから閉鎖されていた工場を買い取り、下請けの会社を起こす。


■ 志島 淳志(しじま あつし)

極道見習い。24歳。男。O型。175cm。
純と司破の異母兄弟、末っ子。司破と同じく妾腹の子。外で育つも中学生の時に母親を亡くし、父親に引き取られた。
倉本に恐怖を抱きつつも忠誠を誓っている。倉本から逃げ回っている司破が羨ましくもあり妬ましくもあり複雑な感情を抱いている。

茶髪アシメ。程良く引き締まった肉体だが、筋肉質ではなく、明紫亜の偵察で知った小畑に憧れを抱く。
小畑の過去を知り、自分に何が出来るのかを考え、悶々とする日々を送る。

普段はチャラい喋り方をしているが、キレるとそれなりに迫力がある。

母親はキャバ嬢だったが、娼婦一歩手前の危ないこともしていたらしい。
その時に出来たのが淳志である。
同じキャバ嬢だった司破の母に敵対心を燃やす母が、淳志は嫌いだった。
淳志が中学の頃に急性アルコール中毒で亡くなった。

小畑が明紫亜を大事にするので、淳志も自分の身を呈して明紫亜を守るようになるが、実は司破はそれを面白く思っていなく、淳志もそんな司破の気持ちを解っていて、わざと明紫亜と行動を共にしたりする。

純を「じゅんじゅん」若しくは「兄さん」、司破を「司破ちゃん」、明紫亜を「メアたん」と呼ぶ。
小畑のことは、「小畑さん」と呼んでいるが、本当は「智如さん」と呼びたい願望を持っている。

中卒。進学を勧めてくれた倉本の当主の誘いを断り、16歳で極道の見習いとなった。
母親から五月蝿く「司破に負けるな」と言われるのが嫌で、中学もあまり行っていなかった。
そのためか、勉強と聞くと体中が痒くなる。

小畑の中から恋人の影が消えることはないと解っていても、それでも良いと思っている健気くん。
無理矢理関係を迫るつもりはなく、ただ傍で見守りたいという忠犬ぶりを発揮している。
アピールに全く気付かない小畑の鈍感さにもキュンとしてしまう小畑バカである。

明紫亜の貞操を守った救世主であり、明紫亜はそれを恩に感じており、何かと淳志のことを小畑や司破から庇ってくれる。
小畑が心を寄せる冷子さんの甥と言うことで、明紫亜に冷子さんのことを尋ねたりしている。
明紫亜とは良く恋バナもする仲らしい。

司破からは「志島」、明紫亜からは「アッくん」、小畑からは「志島君」、純からは「アツシくん」と呼ばれている。


■ 倉本 純(くらもと じゅん)

極道跡取り。32歳。男。AB型。177cm。
司破と淳志の異母兄弟、長男。正妻の子。頭の狂ったサディスト。粘着気質でストーカー気質。
生命をいたぶり、死んだ方がマシだと思えるような恐怖を与えることに性的興奮を覚える。頭のネジが何本も外れた精神倒錯者。
肩まで伸ばした髪を後ろで一つに纏めている。
中性的で綺麗な面立ちで笑みを崩さない。
それが逆に恐怖を与えている。
スラリとした細身。

所有欲が強く、血の繋がりのある司破を組に入れようと、あらゆる手を尽くしている。
淳志は可愛い弟で忠犬。
保健医の瀬名は、母の従妹の子供。

表向きは儚げな美形に見えるが、やることはえげつない。
それでも血縁者にはまだ甘いらしく、淳志が必死に頼み込めば、何とか妥協してくれることもあるらしい。(司破は何があっても純に頼み込んだりしない)

他人の考えを状況から推察し、如何に自分の思い通りに出来るかを常に頭の中で捏ねくり回している。明紫亜はそんなところは他人ながら似ていると評しているが、それ故に畏怖対象ともなっている。

司破が初めて執着している明紫亜に並々ならぬ興味を抱いている。一番のお気に入りになりつつあるが、淳志が頼むのであまり苛めないように気を付けているらしい。司破と一緒に明紫亜も組に取り入れたい願望を抱いている。

淳志が小畑に抱く恋心も、一応は応援しているようで、偶に近況を聞いたりしている。
淳志からは恐れられ、司破からは疎まれているが、気違いサディストでなければ、多分恐らくきっと、弟想いのいいお兄ちゃんである。
明紫亜はそれに気付いていて、なんとかこの3兄弟を仲良くしたいとの願望を密かに抱いているし、純にも直接言ったりもしている。が、実際問題、仲良くなるのは難しそうだという結論に達したリアリスト二人であった。

母親からの厳しい躾が原因でサディストに目覚め、その欲求を満たすことの出来る環境に恵まれていたため、愛情表現がかなり歪んでいる。
母親の実家は華道の家元。倉本の当主とは駆け落ちデキ婚である。


■ 水保 義一郎(みずほ ぎいちろう)

委員長。高校生。16歳。A型。173cm。
眼鏡が似合うサラサラ黒髪真面目くん。人付き合いが苦手で、よくオタオタおどおどする、自分に自信を持てないウジウジ草食系男子。

実家は歌舞伎の家元で、長男、次男共にそちらの道に進んでいる。三男の義一郎にもそれなりの責務があり、幼い頃より舞台に立たされているが、女形専門となりつつある。小学生時分に同級生から女形をやっていることをからかわれたトラウマで人間不信に陥り、自分にも自信を持てなくなってしまった。

クラスメイトの明紫亜のことを尊敬している。明紫亜の挫けない底抜けの明るさや他人からの目など気にしていないところに、リスペクトを捧げている。

保健医の瀬名が華道の家元の人間だと知り、勝手に親しみを覚えるが、女装子にしか興奮しないと言う彼の性癖にはドン引きしている。そして、そんな彼に目を付けられてしまった己の不運を心の底から憎んでいる。

普段の優しい瀬名のことは好きだが、スイッチが入り意地悪くなった瀬名のことは大嫌い。

初めは女装している時にしか襲われなかったが、学校でも襲われるようになってきている現状に疲れ気味。学校で襲われる時は大抵が意地悪で乱暴なので、せめて優しくして貰いたいと切実に願っている。
 
妹の彼氏である一学年上の先輩と仲良しなのが、瀬名はどうも気に入っておらず学校での乱暴に繋がっていると気付くも、其処から何がどうなったのか甚だ理解出来ないが、恋人同士にとなってしまう。

明紫亜に瀬名とのあれこれを相談するも、恋バナだと勘違いされている。
初めて明紫亜から触れてくれた日は、感激で夜も眠れないぐらい興奮してしまったらしい。とにかく明紫亜へのリスペクトが半端なく、司破にも若干引かれている。

明紫亜をリスペクトすることは瀬名からも推奨されており、少し明紫亜のことを見習った方がいいと進言され、明紫亜の観察を始めたが、よくよく見ていると、子供っぽい仕草と大人の表情がいい感じにミックスされて何とも官能的で困ってしまう時があるらしい。明紫亜の観察を開始してから舞台での演技が向上したと親からは褒められ、色っぽくなったと瀬名にも褒められ(?)、明紫亜に対するリスペクト心が日に日に増している。義一郎に色気を着けさせるための瀬名の策略であることには気付いていない。


■ 瀬名 倫成(せな みちなり)

保健医。30歳。O型。男。174cm。
高校の養護教諭。儚げでか弱い雰囲気を持つ美形だが、明紫亜に恐れられる程にはあざとい。
淡い栗色の髪は、ショートでスッキリと纏められている。サラサラヘアー。

24歳の時に、歌舞伎の舞台を見に行き、其処で委員長の女形にときめきを覚えたのをキッカケに、女装子にしか興奮しなくなってしまう。

高校で委員長に出逢い、これは運命なのだと勝手に思い込んで恋に落ちる。最初は女装させて興奮していたが、その内、女装姿でなくとも相手が委員長であれば興奮するようになり、並々ならぬ執着心を彼に抱く。
委員長曰く「善人の仮面をかぶったストーカー」。
言葉巧みに誘導し、委員長とめでたく恋人同士になる。

普段は優しい雰囲気を醸し出し、実際に優しい男を演じてはいるが、中身はそれなりに腹黒く酷い男。
純に似ていることがコンプレックスであるが、否定出来ない類似性に開き直っている。

実家は華道の家元。本来は純の母が継ぐ筈であったが、一人っ子の彼女が駆け落ちをしてしまったため跡継ぎがいなく、これを機に世襲制を廃し、才能の塊であった瀬名の母が跡目を継ぐことになった。そのため、瀬名にも跡継ぎの責任はなく、好きなことをやらせて貰っている。姉が一人、妹が一人いる。女系一族なため、男の純と瀬名は珍しい。圧倒的に女が生まれてくる率が高く婿を取っている一族。

純の家の事情はそれとなく知っているが、交流はない。出来ることならば関わりたくない。純に対して恐れを抱いているが、そんな彼に似ているという矛盾に気付いていない。

司破とは教師仲間で、時々恋バナをする仲。純の弟ということで、血の繋がりはないが親戚のようなものだと思っている。
明紫亜のことは、可愛い生徒であり、委員長を高める便利なツールだとも思っている。明紫亜の女装姿(文化祭で男女逆転喫茶をやったらしい)にも、それなりに興奮したらしい。こっそり撮った写真を司破に売り付けていた。

純の母と瀬名の母は従姉妹同士である。仲は悪くなく、時折会うこともある。

委員長の実家は瀬名の実家の常連客で、それをずっと知らなかった程に華道に興味がない。委員長に近付くために少し勉強したらしい。


■ 豆屶 刀次郎(まめなた とうじろう)

極道跡取り側近。男。42歳。B型。185cm。
純の側近にして右腕。頭のキレる男。
右頬には傷跡がくっきりと残る厳つい顔付き。

ゲイで鬼畜な男だが、純には頭が上がらない。命令は絶対なので、犯せと言われれば好みの男でなくとも犯すし、殺せと言われれば躊躇なく殺す。後処理は大抵が豆屶の仕事。

ホームレス時代、野垂れ死に掛けていたところを組長に拾われた。元インテリリーマン。

銀フレームの眼鏡にオールバックといった出で立ちで、見てくれは悪くはない。が、目付きが悪く迫力があるため、近付く者はあまりいない。

好きなタイプは、純の母を男にし、淳志を3割混ぜ、司破を2足し、純で割った感じの人間だと言うが、果たしてそれがどんな人間なのかは誰にも想像がつかない。豆屶の冗談だという噂もあるが、事実は未だ解明されていない。その内、名探偵マッシュルームの餌食にされるかもしれない事案である。

純に苛められた後の淳志の処理も豆屶がみていたという。淳志にとっては消したい過去らしい。馬鹿な淳志の勉学担当も豆屶だった。その為か、未だに淳志からは苦手意識を持たれている。

純に生命を賭けているが、飽くまでも忠誠を誓った組長の息子だからであり、そこら辺は純含めてアッサリとしている。

純からは「豆屶」、淳志からは「豆せん」、司破からは「豆屶さん」、純の母からは「刀次郎さん」、組長からは「刀次郎」と呼ばれている。

純のことを「若」、淳志のことを「坊ちゃん」、司破のことを「司破さん」と呼んでいる。

趣味は、競輪、競馬、パチンコ。好きな煙草はピース。紺のパッケージの小さいやつである。缶で売っている店を見付けると、ついつい大人買いしてしまう。(カートンではなく、缶に50個入っているやつで缶ピと呼ばれているものである。それがお気に入り)
甘党で辛党。両方いける両刀使い(?)。

タチ専。タチを食うのが好き。ノンケを食うのも好き。ネコをアヘアヘ言わせるよりタチのプライドをへし折りながらぶち込んでアヘアヘさせたいらしい。
純は、男女年齢タチネコその他諸々の属性には一切興味がなく何でも食べてしまうので、豆屶も純のことは恐ろしいと思っている。

闇医者の息子で、幼い頃から親の手伝いをしていた為か、簡単な応急処置や外科手術はこなせる。医師免許は持っていない。純が贔屓にしている闇医者の柴田は、豆屶が紹介した人物である。
大学は経済学部を出ている。新卒で商社系の会社に勤めるも、何ヶ月もしない内に世界恐慌に襲われ、リストラされてしまう。
ホームレスを始めて三ヶ月、野垂れ死にそうな時に組長と出逢い、意気投合し、組に入ることになった。組長と彩菜に傾ける忠誠心は純にからかわれる程に強い。


■ 雪代 涼子(ゆきしろ すずこ)

明紫亜の保護者。36歳。女。B型。158cm。
旧姓は神沼で、明紫亜の母である温子の妹。冷子の姉。
ストレートヘアーを顎下辺りまで伸ばしている黒髪。肌の色が白い。ツリ目でキツく見られがち。口調も男っぽい。

音信不通だった温子のアパートの管理人から連絡が入り、勝手に保証人にされていた事実を知る。温子は時折ご近所トラブルを起こしていたようで、大抵は異臭がすると両隣の住人から言われていたらしい。この時も異臭騒ぎで管理人から温子に連絡するも繋がらず、涼子の元に連絡がいく。管理人と共に中に踏み入れ、異臭の元だろう部屋を開けると、排泄物に塗れガリガリに痩せこけた幼児を発見する。甥の明紫亜が温子から育児放棄と虐待を受けていたと知り、明紫亜を引き取ることを決める。大学3年の出来事で26歳になる年のことだった。

旦那の蒼護は、幼等部から大学まである私立学園の理事長を務める家の人間で、出逢ったのは高校の頃。中等部で教師をしていた蒼護と知り合い、高校を卒業と共に籍を入れた。その年に長男の蒼真を身籠り、20歳で出産。24歳で家族の協力の元に大学に通い始める。

涼子が大学に通っている間に蒼真の面倒を見ている冷子が、蒼真を連れて大学に訪れた時に、涼子の同期で同じゼミ生の小畑と出逢う。
小畑と冷子の仲を応援し、結婚まで決まったことに心から喜んでいた。冷子が28歳の時に、唐突に腹痛にて救急搬送され緊急手術となる。卵巣茎捻転破裂で卵巣を片方摘出。細胞診にて癌だと発覚し、ステージ4と告げられる。付属器全摘、抗癌剤治療、放射線治療、など様々な治療を試すも、半年後に息を引き取った。

小学生の明紫亜を、中等部の教師だった蒼護が庇った際に、あらぬ噂と中傷を受けたが、蒼護と明紫亜が恋仲だという有り得ないもので、明紫亜は気にしているが、蒼護も涼子も全く気にも留めていない。

明紫亜に寮生活は無理だと、高校の近くに住む小畑に明紫亜を預ってくれと頼む。小畑が立ち直る為にも、冷子の面影を持つ明紫亜を下宿させることにしたらしい。

明紫亜から好きな人間が出来たとLINEで報告を受け、複雑な想いでいる。明紫亜を支え切れる人間ならば文句もないが、明紫亜の過去全てを受け入れられないのならば反対するつもりでいる。

明紫亜にとって自分がどれだけ大きな存在であるか認識している。依存されていることも知っているが、敢えてそのままにしているのは、いつか自分で独り立ち出来る日が来ると信じているからである。

司破については保留中。明紫亜が涼子以外の人間に依存するのは初めてのことで、取り敢えずのところ司破は合格らしい。

姉の温子には怒りを抱いているが、明紫亜が母親を嫌わないようにしているのを知っているため、なるべく表には出さないようにしている。

明紫亜が産まれた経緯を知っているが、明紫亜本人に伝える気はない。純からそれとなく聞かされた明紫亜に真相を聞かれ悩んでいる。事実は事実として受け止めたいと言う明紫亜の決意に心が揺れているらしい。

息子の蒼真が明紫亜に抱く恋心に気付いているが、知らないフリをしている。

実父実母共に既に他界している。それ故に蒼護の父母をとても大切にしており、仲がいい。雪代のジジババは蒼真も可愛いが、明紫亜のことも可愛くて孫のように可愛がっている。高校進学で家を出ると聞き、ショックで一週間寝込んだと言う。

大学院を卒業後、司法試験を受ける。現在は弁護士として働いている。明紫亜の推理小説好きも涼子の影響である。明紫亜とはよく推理小説の話題で盛り上がる。共通する愛読書も多い。息子の蒼真は、推理小説よりも恋愛小説派で、蒼護と語らっていることが多い。


■ 神沼 冷子(かみぬま れいこ)

明紫亜の叔母。温子と涼子の妹。
享年28歳。女。A型。150cm。

温子とは8歳、涼子とは6歳違い。

ゆるふわウェーブの黒髪で、肩辺りまで伸ばしていた。抗癌剤治療後は副作用によりツルツルに禿げてしまう。本人曰く、イケメンとのことで、滅多に出来ない体験だと楽しんでいた。が、本心がどうであったのかは、誰にも解らないことである。
ほっそりとした体付きで、昔からか弱かった。中肉中背よりも大分痩せていた。

ほんわかとした天然さんだが、その実、芯はしっかりとしており、意外と頑固者。優しくて明るく、常に笑顔を絶やさなかった。明紫亜も冷子の影響を受け、表面上だけでも明るくしようと心掛けている。

中卒。両親は既に亡くなっており、姉の温子は音信不通で、涼子が嫁いでからは身寄りもなく、雪代の家で一緒に住んでいた。雪代の家から中学に通っていた。
甥の蒼真の面倒をよくみており、涼子が大学に通い始めてからは、冷子の役目となっていた。明紫亜を引き取ってからは、蒼真と明紫亜の二人をみていた。

小畑と付き合い始めた理由は、見た目に反して繊細で乙女チックな彼を放っておけなかったから。雪代の家には小畑を呼んだことがなく、大抵は冷子が小畑の実家に遊びに行っていた。甥の蒼真と明紫亜の話題をよく出していたので、小畑もそれとなく事情は解っていたものの、詳しい事情を知ったのは冷子が亡くなった後、東京に移り住んでからだった。

明紫亜のことをとても気に掛けていたが、逆に自分では明紫亜を救えないと自覚していた。似ている自分ではダメなのだと悟っており、精神的な深い交わりは涼子に任せていた。明紫亜と涼子は、近いようで遠いため、程良い距離感で上手くいくだろうと考えていたが、明紫亜が涼子に依存し過ぎているのを目の当たりにし、きっと家族では明紫亜を救えないのだと思っていた。いつの日か、明紫亜が人を心から愛せるようになれることを願っていた。

最期の時に、病室で涼子、蒼護、小畑、雪代のジジババに「今までありがとう。皆のおかげで私はとっても幸せだったよ。だからどうか、今度はメアちゃんのことを幸せにしてあげて」と告げて息を引き取った。明紫亜と蒼真は学校行事に参加しており、死に目には立ち会えなかった。

温子のことを「あーちゃん」、涼子のことを「すーちゃん」、蒼護のことを「ソーゴさん」、蒼真のことを「そーちゃん」、明紫亜のことを「メアちゃん」、小畑のことを「ともちゃん」と呼んでいた。


■ 雪代 蒼真(ゆきしろ そうま)

涼子と蒼護の一人息子。16歳。男。O型。178cm。
明紫亜の従弟で親友。

真っ黒な髪はサラサラでストレートヘアーを襟足より少し上で切り揃えている。前髪は眉毛より少し下。サイドは耳に掛かる程度。王子様のような顔立ちだが中身が非常に残念な少年。スラリとした体躯だが、筋肉はちゃんとついている。

6歳の頃にやってきた明紫亜に一目惚れし、10年間一途に想いを寄せている。が、明紫亜に想いを伝えることはしていない。とてもヘタレで残念なのだが、明紫亜はそんなところも可愛いと思っている。

明紫亜の方が一週間程早く産まれているためか兄面をよくするらしい。蒼真的にはそんな明紫亜も可愛くて好き。学校では、自分以外の人間とは距離を置かざるを得ない明紫亜を独り占めしていた。それがとても優越で明紫亜の特別だと勘違いしているところもある。

明紫亜が東京の高校に進むと知り、はじめて喧嘩をする。同じ高校に行くと言い張る蒼真を、明紫亜が叱り付け、結局は父親が理事を勤める学園に残った。

女子からの人気は高いが、男子からは嫌われている。渾名は王子。男子からはエセ王子とも呼ばれていたりするが、本人は気付いていない。

恋愛小説、少女漫画を愛読しており、父親の蒼護と議論をする程。涼子と明紫亜とは趣味が合わない。

美形で家族想いだが少し俺様でお馬鹿。万人の感情を理解出来ないところがある。明紫亜同様に少しばかり変わっている。

明紫亜を司破に取られてしまい傷心する蒼真だったが、何故か司破の異母兄弟の右腕のおじさん(豆屶)に口説かれてしまう。豆屶のタイプと言うことで、普段は鬼畜な男に優しくされ、気持ちいいことを教え込まれ、気持ちが揺らいでいる。

物心ついた頃から明紫亜が好きだったため童貞。明紫亜と抜き合ったりしたかったが、性的な行為が大嫌いな明紫亜にそんなことは言えなかった。

涼子が蒼真の気持ちに気付いているとは知らない。母親よりも父親に似ていることに少しだけ嫌悪しているが、別に蒼護を嫌っている訳ではない。

司破と顔を合わせる度に喧嘩をふっかけている。とことん司破のことが嫌い。小畑に対しても同じような感じで、明紫亜に近付く男は皆嫌いな様子。


■ 雪代 蒼護(ゆきしろ そうご)

明紫亜の叔父。43歳。男。O型。180cm。
涼子の旦那、蒼真の父親。
静岡市のとある私立学園の理事長。

暗い金髪を整髪料で後ろに撫で付けていることが多い。自然にしている時は、少し長めの緩くウェーブの掛かった柔らかい髪を流している。瞳は一見すると黒いが、明るいところや光を映すと青味が掛かって見える。
両親は黒髪黒目の日本人だが、何代か前の先祖が外人で、隔世遺伝で外人のような容姿をしている。王子様のような綺麗な面立ち。

外見であらぬ噂を流され、陰口を言われ育ってきた。両親から愛されお金にも困ったことがない金持ちのボンボンでありながら人の苦しみにとても敏感で、自分のことのように悲しんでしまう。
疑うことを知らず、冗談でも信じてしまう純粋さを持っている。まるで子供のような残念な大人。そんなところを気に入っている涼子とは仲がいい。

23歳で中等部の教員として働き始め、16歳の涼子と恋に落ちる。その年、温子公認で付き合い始めた。25歳の時に(涼子が18歳になる年)突如として温子が失踪し、精神的に不安定になってしまった涼子と冷子を支える。涼子の卒業までは温子の貯金で何とか生活出来そうだが、その後は無理そうだから働くと言う涼子にプロポーズし、26歳の時に籍を入れた。妹の冷子も雪代の家で引き取り、金銭面の援助をした。

明紫亜の存在を知ったのは、涼子からの電話でだった。病院からの電話で急いで病院に向かい、明紫亜を引き取って育てると言う涼子に「家族が増えて嬉しいね」と笑顔で告げた。養育費の振込まれる銀行のカードは涼子と相談の上で使わずに、二人のお金で甥を育てていくことにする。

冷子が癌に倒れた時には、涼子と折半で治療費を払った。自分のお金で払うと言う冷子に「結婚式費用にあててくれ」と涼子と共に頭を下げたことがある。小畑と冷子の結婚を楽しみにしていただけに、急逝したことに心を痛め、義弟になる筈だった小畑のことをとても心配している。

明紫亜が大好き過ぎてスキンシップが激しいと明紫亜と蒼真から叱られることが多い。明紫亜から静岡を出て行きたいと言われた時には一週間寝込んだ。涼子が反対しないので反対出来なかったらしい。
大事な甥を訳の解らない学校にはやれないと、付き合いのある東京の高校を勧めた。

明紫亜からお父さんと呼んで貰いたい願望があるが、恥ずかしくて涼子にも言ったことはない。明紫亜を長男、蒼真を次男だと思って接している。蒼真からはバカにされているが、仲が悪い訳ではない。明紫亜のことになると衝突することも多い。


■ 神沼 温子(かみぬま あつこ)

明紫亜の実母。38歳。女。A型。160cm。
涼子と冷子の姉。涼子とは2歳、冷子とは8歳離れている。

真っ黒なストレートヘアーをその日の気分でアレンジしている。巻いたり上げたり盛ったり、その日その時のテンションで髪型がだいぶ変わる。

高校の頃に両親を事故で亡くし、中退後に風俗嬢になる。まだ幼い妹二人を養っていた。感情の起伏はあまりなく冷めているが、その実とても優しく、妹二人からも慕われていた。たとえ人様に顔向け出来ない仕事でも、家族三人で生きていけるなら天職だと仕事にも誇りを持っていた。

ある時から地元では有名な大物議員に贔屓にされ始め、執拗に着き纏われるようになる。のらりくらりとかわしていたが、20歳の時に、後輩と一緒に拉致監禁されてしまう。そこで行われた年単位の婦女暴行(レイプ)により、後輩が先に、その暫く後に温子が身籠る。妊娠後、半年間の監禁ののち温子だけが解放された。後輩はそのまま議員の妻にとされてしまう。子供を身籠ったのは21歳の時だった。

日本の法律では、妊娠22週が経つと中絶出来ず、それでも堕胎すると犯罪となる。男は中絶させないために半年間も温子を監禁していたらしい。
(妊娠22週の根拠は、胎児が成長し概ね人間に近い状態となるのが22週だからとのことらしいが、学者の間では未だに論議されている問題、かもしれない。取り敢えずのところ、今の法律ではそういうことになっている)

解放された後、拉致監禁されている間に涼子が結婚し、冷子と共に雪代の家にいることを知った。誰にも連絡を取ることなくボロアパートを借り、産んだ子供を育てていた。

子供が成長するにつれて、どんどんと髪型が憎い男に似ていき、子供への憎悪、嫌悪、殺意が増していった。育児放棄と虐待を繰り返す自分を制御したくても出来ず、ある時、餓死寸前まで追い詰めてしまう。寸でのところで涼子が子供を救い出したと知り安堵するも、自分と子供は傍にいない方がいいのだと悟る。男から養育費が振り込まれる銀行のカードを渡し、子供が生まれた経緯を説明すると涼子に押し付ける形で子供を託す。

それからは各地を転々と渡り歩きながら、後輩とは密に連絡を取り合っていた。これから先も子供と関わることはないだろうと思っていた矢先、純からの接触により、子供との再会を果たす。

子供につけた『明紫亜』という名前は、子供の存在が温子にとってはとても大きな救いだったからである。子供がいなければ死んでいたと解っているからこそ愛しくて、愛しいと想う分だけ憎しみに苛まれ、それでも赤子の無邪気さに救世主(メシア)のようだと名付けた。

子供に紹介された彼氏(司破)が純の異母兄弟だと知り、とても複雑な心境。それでも子供は愛する人と幸せなのだと思うと満たされてしまう親心に戸惑っている。


■ 杉木 涙夏(すぎき るいか)

明紫亜のクラスメイト。16歳。男。O型。177.7cm。
謎の発言が多い不思議なクラスメイト。明紫亜の出生の秘密を知っている素振りをみせる。明紫亜に対して並々ならぬ執着をみせ、ヤンデレな発言が目立つ。

暗い茶褐色(ほぼ黒色)の髪はふわりと柔らかく、毛先が跳ねているのを上手に纏めている。後髪が襟足に着かない程度の短さで切り揃えている。今風の甘い顔立ちで童顔だが雰囲気はヤケに男臭い。

常に微笑を湛え、周りへの気配りを忘れないので、優しい男だと思われているが、その実、明紫亜第一主義のヤンデレストーカー。物心ついた頃から明紫亜の動向を探っている筋金入りのベテランストーカー。陰から隠れて見守ることしか出来なかったが、明紫亜が雪代の家を離れると知り、同じ高校を受験する。

出身は静岡市。明紫亜と同郷ではあるが、住んでいる町が違うため面識はなく、明紫亜は涙夏の存在を知らなかった。小学校、中学校は地元のエスカレーター式の私立に通う(明紫亜とは別の学校)。

父親は県議会議員。母親は精神的な病気を患っており、常に離れで寝込んでいる。父親を心底憎んでいる。母親のことを大事に想ってはいるが、母親が自分のことを心の底から愛することはないと解っている。自分の存在が母親を傷付けているのだと理解しているからこそ、自分への憎しみを抑えて愛を示そうとしてくれる母親のことを尊いと思っている。

明紫亜を理解出来るのは自分だけであり、涙夏を理解出来るのは明紫亜だけだと信じている。唯一無二、世界で一人だけの理解者である明紫亜を見守ることだけを生き甲斐にしている。常に明紫亜の傍にいた蒼真を憎み妬んでいた。

名前の由来は、夏に生まれた悲しい命。新たな命に悲しい涙が幾つも流れたことから涙夏の母親が名付けた名前であり、涙夏はこの名前が己の存在意義そのものだと考えている。望まれた命ではなく、己の存在が生み出した様々な悲しみを表し、決して母が己を許すことのない証明である名前を好きになれない。そのため名前で呼ばれるのはあまり好きではないが、明紫亜は特別で彼に名前を呼ばれると心の奥底が歓喜で震える。
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