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孤児と大罪を背負う英雄
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遠くから「ピュー…ピュー」と海辺によくいる渡鳥の声が聞こえ目に夕陽のオレンジ色の光が差し込む。
私はゆっくりとその目を開けて現実を見る。
ここは海上国家シーヒルズから少し離れた孤島。
一時期は波に飲まれ流されそうになったものの運良く岩が私の背中を抑えてくれていたお陰で流されずに済んだ。
「あぁにしても…服がびしょ濡れだし背中に違和感があるなぁ」
痛覚が鈍感になっているためあんまというか痛みは感じないがそれでも身体に異常があるってだけで動きが変だ。
今はローブと服がびしょ濡れだから火の魔法陣で焚き火を作り出して火と弱くなりつつあるある陽の力で乾かしている最中だ。
にしてもあの異常な気配と天気はなんだったのだろうか?
あの分厚い雲もいつの間にか無くなって今は快晴とも言える天気になっているし…。
ここは異世界だから天気を操るような超存在がいてもおかしく無いことだが…それにしては今の現状ってのはおかしい。
何せそんな存在がいるんだったら移動するはずだし…いや召喚されたんだったらおかしくも無いのか?
「召喚するだけで大雨と大津波を起こすねぇ…そんな奴いたらやばいな」
そう私は呟きながら焚き火で焼いていた魚を手にして齧り付く。
内臓の処理を怠ったせいであんま美味しく無い…今度はめんどくさがらずに処理してから食べることとしよう。
大雨と津波自体はゆーて2時間程で止んだからあんま被害はないがそれが長引いたら私も雨と波で参ってしまっていたかもしれない。
それにしてもここら辺にいたはずの魚がいなくなってしまったな。
遠くから来た鳥はここらを飛んでいるみたいだが。
魚は気配に敏感だから急に現れた大きな気配を恐れて隠れたり離れた海域に逃げてしまったのか…コレじゃあ魚を今日の夕飯にすることができないではないか。
虚空庫に入れている魚の備蓄も少ないしこのままでは夕食が質素になってしまうな。
飛んでいる鳥でも食えば…いや捌くのが面倒だしいいや街に帰れば料理が…。
「あ、そういえば船ッ!」
海を眺めていると急にここまで移動する足として使っていた船のことを思い出し船を停めていた場所へと飛び出すように走る。
確か船は錨のような重りを落としてたしロープで近くの岩に回していたからそんじょそこらの雨や津波じゃびくともしない…はずなんだがまぁあの津波だったしなぁ。
「あぁ…やっぱりか」
走り出してたどり着いた船を停めていたところには船の姿は見当たらずそこには木片と金属の部品だけが転がっていた。
おおかた重りが抜けて岩にぶつかって壊れたとかだろう。
帰りは飛翔の魔術を使って飛んでいくしかないだろうな。
あんまここにいるのもなんだしさっさと帰ることとしよう…結局ここを調べても出てくる情報はなかったことだし。
私は来た道を帰り木の枝で固定させていたローブと服を外し虚空庫の中へ入れることとした。
…流石にまだ水で濡れていたし濡れた状態の服を着たら流石に風邪を引いてしまうことだろうからな。
「さて、そうと決まれば…魔法陣展開『飛翔』」
そうして自分に飛翔の魔術を施して空を昇る。
あんまり下は見ないようにするがそんな考えとは逆に身体はだんだんと強張るように縮こまる。
ちゃんと海上国家シーヒルズの場所を覚えていればこんなことにはならなかったしなんならコンパスの一つぐらい持っておけば話が違ったのかもしれない。
そう現実逃避するとあーだこーだと今になって後悔が込み上げてくる。
上だけを見続け逸話である鯉が滝を登るように空へと昇ること何分か経ち「ここまでくればいいだろう」と思うところで飛翔でその場に止まる。
自分に対して気持ちを落ち着かせる魔術をかけて精神の安定策を行い視線を海に向ける。
やはり高いところにいると頭が認識しているからか飛んでいるのにも関わらず足がブルブルと武者震いする…。
あぁ変な汗も出てきた…ここは早めに終わらせてさっさと地上に戻るとしよう。
「うッ…いやぁ…アレかな?」
私が周りを見渡し目を向けた先には小さくはあるが陸があるところが見えた。
…だが見えるのは海上国家シーヒルズの港にあった灯台のみでその他の建物はなぜかここからでは見えない。
貿易が盛んだから船の一つぐらい見えてもいいはずなんだがな。
「と、とりあえず位置はわかった…あっちに向かって海を渡ればシーヒルズに着くんだな」
そう私は再確認するとまた空を見上げると飛翔の魔術を弱め上に昇ってきた時よりもスピードを落としながら降っていく。
にしてもなぜこんなにも胸騒ぎがするのだろうか?
あの気配を感じた時から何故か胸騒ぎとそこに行かなければという使命感というべきか…そんな変な気分になっている。
いつもこういう胸騒ぎの時は関わらないように避けてるんだが今回ばかりはそうとも行かない。
「まぁさっさと帰ってちゃんとした料理でも食べたいな…ただ焼いた魚ってのは味気なかったし」
そう思いつつ地上に足をつけれる位置まで降りた後水平に移動するように飛翔の魔法陣を再構築からの操作を行う。
私は今度こそ孤島から離れることとした。
目指すは陽が完全に落ちる前までにシーヒルズの灯台に辿り着く。
そのことを念頭に私は夕陽に染まり光が反射してオレンジ色の幻想的な海を滑るようにして飛んでいく。
私はゆっくりとその目を開けて現実を見る。
ここは海上国家シーヒルズから少し離れた孤島。
一時期は波に飲まれ流されそうになったものの運良く岩が私の背中を抑えてくれていたお陰で流されずに済んだ。
「あぁにしても…服がびしょ濡れだし背中に違和感があるなぁ」
痛覚が鈍感になっているためあんまというか痛みは感じないがそれでも身体に異常があるってだけで動きが変だ。
今はローブと服がびしょ濡れだから火の魔法陣で焚き火を作り出して火と弱くなりつつあるある陽の力で乾かしている最中だ。
にしてもあの異常な気配と天気はなんだったのだろうか?
あの分厚い雲もいつの間にか無くなって今は快晴とも言える天気になっているし…。
ここは異世界だから天気を操るような超存在がいてもおかしく無いことだが…それにしては今の現状ってのはおかしい。
何せそんな存在がいるんだったら移動するはずだし…いや召喚されたんだったらおかしくも無いのか?
「召喚するだけで大雨と大津波を起こすねぇ…そんな奴いたらやばいな」
そう私は呟きながら焚き火で焼いていた魚を手にして齧り付く。
内臓の処理を怠ったせいであんま美味しく無い…今度はめんどくさがらずに処理してから食べることとしよう。
大雨と津波自体はゆーて2時間程で止んだからあんま被害はないがそれが長引いたら私も雨と波で参ってしまっていたかもしれない。
それにしてもここら辺にいたはずの魚がいなくなってしまったな。
遠くから来た鳥はここらを飛んでいるみたいだが。
魚は気配に敏感だから急に現れた大きな気配を恐れて隠れたり離れた海域に逃げてしまったのか…コレじゃあ魚を今日の夕飯にすることができないではないか。
虚空庫に入れている魚の備蓄も少ないしこのままでは夕食が質素になってしまうな。
飛んでいる鳥でも食えば…いや捌くのが面倒だしいいや街に帰れば料理が…。
「あ、そういえば船ッ!」
海を眺めていると急にここまで移動する足として使っていた船のことを思い出し船を停めていた場所へと飛び出すように走る。
確か船は錨のような重りを落としてたしロープで近くの岩に回していたからそんじょそこらの雨や津波じゃびくともしない…はずなんだがまぁあの津波だったしなぁ。
「あぁ…やっぱりか」
走り出してたどり着いた船を停めていたところには船の姿は見当たらずそこには木片と金属の部品だけが転がっていた。
おおかた重りが抜けて岩にぶつかって壊れたとかだろう。
帰りは飛翔の魔術を使って飛んでいくしかないだろうな。
あんまここにいるのもなんだしさっさと帰ることとしよう…結局ここを調べても出てくる情報はなかったことだし。
私は来た道を帰り木の枝で固定させていたローブと服を外し虚空庫の中へ入れることとした。
…流石にまだ水で濡れていたし濡れた状態の服を着たら流石に風邪を引いてしまうことだろうからな。
「さて、そうと決まれば…魔法陣展開『飛翔』」
そうして自分に飛翔の魔術を施して空を昇る。
あんまり下は見ないようにするがそんな考えとは逆に身体はだんだんと強張るように縮こまる。
ちゃんと海上国家シーヒルズの場所を覚えていればこんなことにはならなかったしなんならコンパスの一つぐらい持っておけば話が違ったのかもしれない。
そう現実逃避するとあーだこーだと今になって後悔が込み上げてくる。
上だけを見続け逸話である鯉が滝を登るように空へと昇ること何分か経ち「ここまでくればいいだろう」と思うところで飛翔でその場に止まる。
自分に対して気持ちを落ち着かせる魔術をかけて精神の安定策を行い視線を海に向ける。
やはり高いところにいると頭が認識しているからか飛んでいるのにも関わらず足がブルブルと武者震いする…。
あぁ変な汗も出てきた…ここは早めに終わらせてさっさと地上に戻るとしよう。
「うッ…いやぁ…アレかな?」
私が周りを見渡し目を向けた先には小さくはあるが陸があるところが見えた。
…だが見えるのは海上国家シーヒルズの港にあった灯台のみでその他の建物はなぜかここからでは見えない。
貿易が盛んだから船の一つぐらい見えてもいいはずなんだがな。
「と、とりあえず位置はわかった…あっちに向かって海を渡ればシーヒルズに着くんだな」
そう私は再確認するとまた空を見上げると飛翔の魔術を弱め上に昇ってきた時よりもスピードを落としながら降っていく。
にしてもなぜこんなにも胸騒ぎがするのだろうか?
あの気配を感じた時から何故か胸騒ぎとそこに行かなければという使命感というべきか…そんな変な気分になっている。
いつもこういう胸騒ぎの時は関わらないように避けてるんだが今回ばかりはそうとも行かない。
「まぁさっさと帰ってちゃんとした料理でも食べたいな…ただ焼いた魚ってのは味気なかったし」
そう思いつつ地上に足をつけれる位置まで降りた後水平に移動するように飛翔の魔法陣を再構築からの操作を行う。
私は今度こそ孤島から離れることとした。
目指すは陽が完全に落ちる前までにシーヒルズの灯台に辿り着く。
そのことを念頭に私は夕陽に染まり光が反射してオレンジ色の幻想的な海を滑るようにして飛んでいく。
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