現代の黒魔術でダンジョン攻略!

シキ

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神は進化を望む

今日は登校日

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『ジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリッ!』

「うるせぇッ!」

俺はいつものようにうるさいいつセットしたかもわからない目覚ましにグーパンを入れ黙らせる。
もはや日常になってしまったこれはもはや癖にもなってきている。
修学旅行…朝…友達が横…う、頭が。
まぁそんなこともあり俺はいつものように目覚まし時計にグーパンを入れてから朝が開始される。

「おはようございますぅ」

母と妹に一応朝の挨拶をする。
母は「おはよう」と返してくれるが妹は何も言わずに朝食を黙々と食べている。
相変わらず俺の妹はクールだ。

「今日の朝食はいつものように食パンと目玉焼きかぁ」

俺は米とパンだったらどっちが良いかと聞かれたら絶対にパンを選ぶ。
何故ならパンは絶対…パンisゴットだからである。
食パンをかじりながらテレビをボケーっとして見続ける。
相変わらずよくわからないニュースばかりやっている。

『昨夜、世界各地で洞窟のような物が出来ました。これは『神への挑戦権』という物で若者たちはこれを『ダンジョン』と呼称しているようです』
『えー、本日の午前1時に行われました緊急国連世界会議で今後の対応についてです。日本は法律を急遽作り…』

「はえー」

寝ぼけた頭で俺はそれを流し見る。
なんかニュースでダンジョンとか言ってるな。
ようやく俺たちの時代に追いついてきたのかな?
というか頭は大丈夫かなぁ?

俺は朝飯を食べ終わり歯磨きをしてから大学に行く準備をする。
何故か妹がパンを咥えながら固まっいる。
母も洗濯物を持ってテレビを見て固まっている。
…もうそろそろ妹の学校の始まる時間になるな。
ここはお兄ちゃんらしく妹に助言を申し立て用ではないか。

「妹よ…学校の準備しなくて良いの?」

そういうと妹はハッとした顔をしてすぐさま自分の部屋へ戻り急いで家を飛び出していく。
俺はそれを追い「怪我するなよ~」と言い自分の部屋へと戻った。

大学はここから30分ぐらい歩けば着くからそんなに急がなくても良い距離にある。
しかも授業はあと2時間ぐらい間があるからここでゆっくりしていても良い。
さて、ゆっくり歩きますか。

家を出て歩き出す。
持ち物はいつもの黒色のポシェット。
また藁人形を持ってきちゃったけど…まぁそれはどうでも良いよね。

にしても今日は人通りがいつもの倍ぐらいあるな。
コンビニとかの買い物ができるところは開店前なのに行列ができているな。
今日ってなんかある日だっけ?
あ、開店した。
おぉ主婦が店に入ってく入ってく、今日って全体でセールでもやっているのかな?
…今日の昼食でも買って行くか。

そんな風に考えながら俺はコンビニへと寄る。
店員が一人五品まで買えと呼びかけているので俺はいつも通り555mlのいろ○すとパンを2個、おにぎりを1個を買い大学の方へ向かう。
道路は渋滞を起こしておりクラクションが鳴り響き俺は思わず耳を塞ぎながら歩く。

「ようやく、到着っと…」

あれおかしいな?
いつもこの時間は陽キャがそこら辺で屯っているんだが今日はいない。
俺は大学四年生ということでもうほとんど大学に行かなくても良いんだが一応知識はあるだけ溜め込んだ方が良いと思い毎日出席している。
まぁ就職先はまだ決まっていないがな。
校舎内に入り自分の教室へ移動する。

「マジで誰もいないなぁ?」

マジで誰とも会わない。
こんなことってあるか普通?
今日ってまだ火曜日だよ?
1週間が始まったばかりなのにこんな大勢が遅刻か?

そのまま歩いていると前方から一人の人影が見えた。
それはこの大学で何の研究をしているのかわからない赤坂教授の姿だった。
赤坂教授は普段からこの大学におりここの生徒の噂ではこの大学に住み込みやばい研究をしていると言われている。
その実態は生物学の副講師をしておりいつもは実験室で人間の生態についての研究を行っている。
ちなみに俺はたまにこの教授に配布物を手伝ってもらっておりそこから仲良くなった。
そのためたまに食事に誘われて教授達の集まりに混じって食事をする仲だ。

「赤坂教授!おはようございます」

「ん…おはよう」

赤坂教授はこちらへと振り向き少し驚いた顔をしたがすぐに俺へと挨拶をしてくれた。
教授の身長は大体180cmで赤茶の髪をしている。
その身長を俺にも分けてくれないかな?
ちなみに俺の身長は150cmだ。
何故人はこんなにも違いが出るんだろうか?
やはり遺伝子がいけないのだろうか…生物学の奴らに俺の遺伝子組み替えしてもらって身長が高くなる遺伝子でも組み込んでもらおっかな。
そんなことを考えていると赤坂教授はこちらへと近づき頭に手を置いて俺に衝撃の一言を言った。

「おい、燈火ぁ…メールで発信したんだが今日は休校だぞぉ?」
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