僕は犬

十一話 十二歳の出来事完結

近ごろね、なんだか体がだるくて、お散歩に行ってないの

　この頃、のんちゃんは、僕の事凄く心配してね、僕を抱っこして、お外に出かけてくれるの、いいでしょう

　でもね、今日はなんだか、いつもとね
様子が、違うの

　お母さんは、のんちゃんに、つきっきりで、お着替えしてるみたいで、お父さんは、椅子に座って、何かを読んでいるの、のんちゃんと、お母さんがいる部屋が、気になるのか、時々ちらっと見てる。
　いっくんは、携帯をいじりながら、ちら、ちらっと見てるの

　今日は何があるの？
　最近物忘れが激しの
　
　あっ思い出したよ、のんちゃん成人式って言ってた。

　すると、部屋の扉が開いて、着物姿の
のんちゃんが、出てきて、僕の所に一番にやって来たの「見て、タクちゃん素敵でしょうこの着物、似合ってる？」


　わぁー綺麗だな、素敵だよ、おめでとう、のんちゃん、

　確かこの後家族写真を撮りに行くだよね、僕は、お留守番頑張るね。

　でも、なんだか今日は、凄く眠たいな、僕が、目をつぶろうとしたその時、「おい、タクちゃん、何寝てんだ」「お前も大事な家族の一員だろう」いっくんが、僕を優しく抱きかかえてくれたの

　あーなんて、僕は、幸せなんだろう

それから三日後、僕は、僕のお父さんと、お母さんの、所に行った
　
　「あぁーー幸せだった　君のおかげでね・・・」
終わり