僕は犬

十話もう一つの、リング

「僕はタクちゃん、犬のタクちゃん」僕は、思い切って、のんちゃんにカミングアウトしてみたの、「君本当に、犬のタクちゃん、、、そんな訳ないよね」「君優しいんだね、私が犬のタクちゃん探しているの知って、言ってくれたのね」「ありがとう」
　その後も、のんちゃんと、色々話したの、でもねのんちゃんは、僕の事を、犬のタクちゃんだって、信じてくれなかったんだ、でも良いんだ今は、リードじゃなく、手をつないで、歩いているから
いいでしょう。

　「のんちゃん、一つお願いがあるんだ、少し、しゃがんでくれない」

　のんちゃんは、黙って少ししゃがんで、くれた。

　僕は、のんちゃんを、ぎゅーと抱いてあげて、頭を何度も撫ぜてあげたの、
そしてね、耳元でささやいて、あげたの

　「僕がずーっと、側にいてあげるから大丈夫だよ」

すると、のんちゃんは、また泣き出したの、でもね今の涙は、嬉しくて泣いてる
僕にはわかるんだ。

　僕は、右のポケットに手を入れ、もう一つのリングに、願いを込めた。

僕は、無事に犬に、戻った







　あっ、言い忘れてた事があるの、のんちゃん、携帯忘れて出かけたでしょう、朝から、何度も彼氏から、電話が鳴っていたよ