百花征く剣 ~ 殺して奪うか、“えっち”して複製するか ~

凪山キコ

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第一章 アストラニア王国編

018 アレスとアリス

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 まだ店が開く前に外に出たので、王都とはいえ、人影はまばらだった。
 今は二月下旬だが風もなく、柔らかな朝陽を浴びながら、近くの公園のベンチに腰を下ろす。

「この時間帯はジョギングやウォーキングをしている人がいるんだな」

 昼間には見かけない、動きやすい服装で走ったり歩いたりする人々の姿が目に入る。
 異世界でも健康に気を遣う人は一定数いるのだなと感心した。

「さて、これからどうするか……」

 リディアのために家を空けてはいるが、イレーヌがうまくやれているのか気になる。
 もっとも彼女は「男は近づけたくない」と言っていたし――。

「あ、男じゃなければいいのか!」

 イレーヌたちがダンジョンに出かけたのを見計らい、借りている家へ戻る。
 彼女が「絶対必要」と譲らなかった姿見が、まさかここで役立つことになるとは。

 禁書でこの魔法を見つけたとき、「使うことはないだろう」と封印を決めていた。だから存在すら忘れていたのだが……。今こうして使おうとすると、どうにも背徳感が拭えない。進んではいけない道に足を踏み入れるような、そんな感覚がある。

「ええい、覚悟を決めろ! ――第十階梯性魔法〈性別変更ジェンダーシフト〉!」

 ◇

 身長は変わらないが、髪は伸び、顔立ちは女性らしくなっている。骨格・肉付きが女性的になったせいか、服はぶかぶかで、気を抜けばズボンも下着も落ちそうだ。これは女性用の服を揃えねばならない。

「……自分で言うのも変だけど、結構可愛いかもしれない」

 そう呟きながら鏡に映る姿を見て、思わず「変態だな俺」と心の中で突っ込む。
 だが映っている女の子は、紛れもなく可愛かった。声も高く澄んでいて、余計にそう思わせる。

「ちょっと服を脱いでみよう」

 確認する必要はあるだろう。あるのだ。

「胸、結構あるな」

 ヘレナさんやティアさんほどじゃないが、イレーヌやリディアよりあるかもしれない。
 ただ触っても「自分の肉」という感覚しかなく、特別な感動はない。むしろ鏡を見たほうが、元の世界でもここまで可愛い子がヌードになったことは無いよなという感動があった。変な感覚だ。

 もう一度、男のときに着ていた服を身に着ける。腰回りがぶかぶかだが、紐で無理やり絞る。

「さすがにノーブラはまずいな」

 これはセクシーすぎるだろう。上に何か羽織れば隠れるか。


 前にもお世話になった古着屋『時のほつれ屋』で冒険者時に着る服、下着などを3セットと靴を買う。よく見たら足のサイズも小さくなっていた。
 そして下着だが、なんとこの世界にはスポーツブラとスポーツショーツと呼ばれるものがすでに存在した。以前の女性勇者が作らせたことがきっかけらしい。勇者って女性のときもあるのか。
 俺は迷わず、そっちにした。セクシー系の下着はまったく必要ない。男を相手にする気はこれっぽっちもないのだから。
 ブラを買う際にサイズを測ったらFカップだった。俺にここまでの胸は必要ないのだが。

 その場で着替えて外に出たが、一度家に戻ることにする。
 〈性別変更ジェンダーシフト〉の欠点に気づいたからだ。

「これ、女から男に戻るとき、裸じゃないと無理なんじゃないか」

 即座に男に戻らなければいけないとき、いちいち裸になっていられない。男から女へ変わるときでも、ノーブラでズボンを持ちながら現れるのもまずい。
 ということで〈バッチ処理〉を組んだ。

 透明化
  ↓
 着ていた下着・服をすべて亜空間収納して〈洗浄クリーン
  ↓
 女性化
  ↓
 指定した女性用の下着・服を亜空間収納から装着
  ↓
 聖魔法と聖女をセット
  ↓
 透明化解除

 〈バッチ処理〉組んでいて気づいたが、女になった状態であれば、〈聖魔法〉と《聖女》が使えるのだ。これは思わぬ収穫だった。

 これの男に戻るバージョンも作り、〈バッチ処理〉で即座に男と女を切り替えられることを確認した。
 透明化前に光らせたらヒーローの変身シーンみたいだなと思ったが、生活魔法の〈光明ライト〉だと光量不足のようなのであきらめた。むしろ光らないほうが有用だと後で気づいたが。

 そして、女性になって冒険者ギルドへ。
 この見た目で「アレスです」というのは無理があるので、別名で登録しようと考えたのだ。

「名前は……アリスでいいか」

 “アレス”と一文字違いくらいが、自分でもわかりやすいと思い、冒険者名は「アリス」で登録した。またEランクからになるが。
 少し意外だったのは、“アレス”のときに比べると注目されなかったこと。テーブル席の女性陣は一切見てこなかったし、ナンパしている男たちもチラッと見たくらいで、ナンパのほうに集中していた。ただ、新人冒険者に見える男の子たちは色めき立っていたが、声をかけてくることはなかった。

 登録が終わればダンジョンへ。アイテムボックス内は“アレス”のときのままだから、このままダンジョンに入っても何の問題もない。さっそくイレーヌとリディアを探してみよう。

 動いてみて気づいたが、胸にかなり違和感がある。これって重さどれくらいあるんだろ……“アレス”のときと体感バランスというか重心が違うのか、歩くだけでも変な感じがする。あと、腕も足も細くなった分、〈身体強化〉なしだと筋力がだいぶ落ちている感じだ。

「話し方も直さないとな……」

 どうしても“俺”といいそうになるところを頑張って“私”に変えてみても、全体的に男が話している言い方になってしまう。女装した感じを意識すればいいのかな? 声はそのまま女性だから、気持ち悪い感じにはならないだろうし。ただ、慣れるまで恥ずかしいだろうな。

 ダンジョンに入り、一階層ごとに〈気配察知〉で確認する。さすがにイレーヌとリディアの気配ならわかる。
 そういやイレーヌが〈気配察知〉を使ったら、私が“アレス”って気づくんだろうか。ちょっと興味があるな。

 地下六階で二人の気配を見つけた。やはり地下一階から地下五階のスライムエリアは、薬草リポップ待ちで埋まっていたんだろう。私のときと同じようにゴブリンエリアで採取しているようだ。
 ただ、相変わらずスライムもゴブリンも私に向かってくるので、なかなか鬱陶しい。全部〈風刃ウィンドエッジ〉で倒している。剣を使わないのは、まだこの身体に慣れていないから。ようやくイレーヌとリディアが見える位置まで着いても、私はひたすらゴブリンを倒さないといけなかった。

 イレーヌは「変な女がいる」みたいな眼で私を見ていた。それまでリディアに話しかけながら、薬草採取をしつつゴブリンを警戒していたのだろうが、全部のゴブリンが私に向かっていくので、楽にはなったが「なんで?」という疑問符もついただろう。
 私も様子を見に来たのに、頻繁に現れるゴブリンにうんざりしていた。

 リディアは元々口数が少ないほうだからなのだろうが、一方的にイレーヌが話しかけているように見える。何を話しているかまでは聞こえないが、イレーヌの声とイレーヌの笑い声が時折聞こえる。あいつ頑張ってるなあ。リディアも私が見ていたときよりは、ほんのちょっとだけ柔らかい表情をしているかな。順調なのかもしれない……って、またゴブリン! 瞬殺してやる!

 ちらちらと見ていたら、場所を移動するようだったので、ついていく。次の採取エリアに着いたとき、イレーヌはあからさまに私を警戒していた。たしかに同じタイミングで同じ場所に移動してきて、ちらちら見られたら警戒するか。ここは退散しよう。警戒させたかったわけじゃないし。

 ◇

 冒険者ギルドに戻り、今日の収穫を提出する。そういや以前〈バッチ処理〉で採り過ぎて、収納に入れたままのやつがあったなと思い出し、不自然にならないくらいに今日の収穫に足して提出した。

 そして、帰ろうとしたとき、

「ねぇ、君、ひとり?」

 なかなかイケメンの男の子の冒険者に声をかけられた。同い年か年下かな。

「ええ、今日冒険者になったばかりなの」

 自分で話していてすごく違和感があるが、慣れよう。

「そう。だったらさ、俺と――」

「お前はヘレナさんがいるだろー!」

 もう一人の男の子が割って入ってきた。え? ヘレナさん?

「ヘレナさんって、もしかして『翠風亭』の?」

「あー、やっぱり知ってたか……〈新人喰い〉のヘレナさんのこと。今、俺そこに宿取ってて……」

「こいつ『二階』に泊まってんだぜ!」

 え? もしかして冒険者には有名なのか、ヘレナさん。

「数年前にギルドに注意されてから、最近まではおとなしかったらしいぜ! 最近、すごく妖艶になってきて、誰か捕まえたに違いないって先輩が言ってた!」

 先輩か。私、先輩とそんなに関わってないからなあ。〈迷宮の薔薇〉くらいか。でもこの手の話なら、知ってそうなのは男の先輩のほうか。

「ヘレナさん、最初はよかったんだけど、最近不満言い出してきたんだよな。前はもっとよかったって」

 (……ごめん、名前も知らない男の子。それ多分私のせいだ)

 放置してもよかったが、彼が今、ヘレナさんの相手をしているんだったら、少しは手助けしてあげよう。

「あの……これは人から聞いた話なんだけど、ヘレナさんには弱点があってね……」

 女の私がこんなことを言うのはどうなんだと思ったが、役に立つ情報のはずだ。

「おー! 今夜試してみるよ! サンキュー! で、さっきの話だけど――」

「ごめんね、私は組む予定の人たちがもう決まっているの。それじゃ」

 それだけ言って足早に去った。男に興味はないのだ。ヘレナさんで頑張れ。
 というかヘレナさん、常習犯みたいじゃないか。まあ、次を見つけていたから、私としてはよかったのかな。

 ◇

 夜。アレスに戻り、イレーヌとリディアが眠ったころを見計らって、借りている家に帰る。リディアには〈熟睡ディープスリープ〉をかけ、イレーヌを起こす。

「ごめん、ちょっと話がある」

 二階のダブルベッドだけ置いてある俺の部屋へ。

「なによ急に。まだ二日目じゃない」

「ああ、とりあえずこれを見てくれ」

 そう言って、俺はアリスに変わる。

「は!? ダンジョンにいた子!? アンタだったの!?」

「そう。魔法で女性になってみた」

 まじまじと私を見るイレーヌ。

「ほんとに女性になっているの? ちょっと服を脱いでみて」

 まあ、女装しただけって思われてもしかたないか。脱ぎましょう。

「どう? ちゃんと女性でしょ?」

 私の周りを一周回りながら観察していたイレーヌは、突然胸を掴んできた。

「ちょ! 何するの!?」

「言葉遣いは気を使ってるのね。……にしても、なんでこの胸はアタシやリディアより大きいのよ!」

 と言いながら揉み始める。

「ちょっと待って! イレーヌ! 胸の大きさは私が決めたんじゃないんだって! まだこの身体慣れてないんだから……ちょっと! 弄るな! 触るな!」

「へぇ、いいこと聞いちゃった。もしかして、この辺弱いんじゃ?」

「ちょ、やめろ! イレーヌ! あとで仕返しするぞ!」

「じゃあ、今は仕返しできないのね。ふふふ」

 まずい! この身体だとイレーヌに負ける! 早く男に戻らねば!

「ふふ。何も考えられないようにしてあげる」

「うわぁぁぁ!!」

 ……散々弄られて、ダウンしたら解放してくれた。ようやく男に戻る。

「いや、こんなことしたくて女性になってみせたんじゃない!」

「そんなに怒んなくていいじゃない。毎回私がどんな目にあってるか少しはわかったんじゃないかしら」

「ぐっ……」

 だいぶ本題からずれたな。

「で、さっき女性の姿、アリスっていうんだけど、しばらくアリスでイレーヌたちと一緒に行動しようと思って」

「なるほどね。たしかにもう一人いてくれると助かるわ。会話の幅も広がるし」

「そっか、じゃ明日から合流でいい?」

「そうね。ダンジョン前で落ち合いましょ」

 イレーヌの許可も貰ったので、明日からアリスで合流しよう。

「そうだ、イレーヌ。最近新しいスキルを手に入れたんだけど、レベルがまだ低くてね……さっきはよくもやってくれたな?」

「さっきのは冗談みたいなものじゃない! 何マジになってんの!? ちょっとからかっただけでしょ!? ちょ! 悪かったわ! 待って!……」

 今日は〈魔法付与〉だけレベル9にしておいた。その後イレーヌにせがまれて朝まで一緒に眠った。
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