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第一章 アストラニア王国編
047 令嬢の誕生日と忍び寄る影
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七月下旬。本格的な夏の盛りだ。
ノワゼリア侯爵家の令嬢、リュシエルの誕生日パーティーは今夕に開かれる。まだ昼前だが、私はすでに“アリス”の姿になっている。
私たちは十五時に侯爵家へ向かい、そこからリュシエルの護衛任務に入る予定だ。
この季節は夕方でも暑い。そこで、全員のドレスに“全身クーラー”のような機能を持つ魔法陣を付与した。
“アレス”がダンジョン制覇時に入手した〈魔法陣生成(バッチ)〉は非常に便利で、〈バッチ処理〉で組んだものを魔法陣化できる。今回はドレスを着る人物を〈空間規制〉で囲い、〈氷魔法〉と〈生活魔法〉の独自魔法〈微風〉を組み合わせて一定温度を保つ仕組みにした。
右腰に魔力を込めれば温度が一度下がり、左腰に込めれば一度上がる魔法陣も追加してあるので、好みの温度に調整可能だ。魔法陣は透明化しているため、外見は普通のドレスにしか見えない。
これを全員に施したところ大好評で、冒険用の服やリディアの鎧にも付与することになった。
「イレーヌ! そろそろ行くよー!」
「待って! あとちょっと!」
まただ。イレーヌはいつも髪型や化粧の最終チェックに時間をかける。すでに完璧に見えるのに、まだ何か足りないと思っているのだろうか。
「もう迎えの馬車が来てるんだからねー! 置いていくからねー!」
「待って! 待ってってば!」
結局、私たちはイレーヌを置いて馬車に乗り込み、慌てて走ってきた彼女を乗せてノワゼリア侯爵家へ向かった。
◇
「ノワゼリア侯爵、お初にお目にかかります。Aランク冒険者のアリスと申します。後ろに控えているのは、私の所属する《万紫千紅》クランのメンバーで、全員Aランク冒険者です。後ほど個別にご挨拶させます」
「ほう、リュシエルから聞いていたが、たしかに見目麗しい冒険者たちだな。しかも全員Aランクとは。《万紫千紅》ということは……〈迷宮の薔薇〉という冒険者を知っているかね?」
「ええ。後ろに控えている三名が、その〈迷宮の薔薇〉でございます」
「なんと! ぜひ話がしたかった。“エヴァルシア”を復興させたいそうだな。少しだけ話せるか?」
まさか、セレナの故郷の村を所有していたのがノワゼリア侯爵だとは。〈迷宮の薔薇〉の三人は緊張しながらも、侯爵と共に応接室のソファに腰掛け、簡単な面談が始まった。ただ、今日は護衛任務なので本格的な話にはならないだろう。
「ご無沙汰しております、リュシエル様」
「あら? アリス、そんな話し方だったかしら? もっと砕けていいのよ?」
「いえ、依頼で来ていますので。本日もお美しいですね」
「ふふ、ありがとう。でも今日は、アリスのほうが“伝染病”にかかりそうな気がするの」
王城のパーティーでも言っていた。「その場で一番美人と言われる人がかかる」と。
慌てたリュシエルが「そういうのを狙ってアリスに依頼したわけじゃないのよ! ほんとよ!」と必死に弁明する姿に、思わず笑ってしまった。「笑わなくてもいいじゃない」とむくれる彼女は可愛かった。
「冗談抜きに、狙われる可能性が高いのが私であるなら、リュシエル様のそばにはいないほうがよさそうです。リディア、リュシエル様の側でボディーガードをお願い」
「承知しました、アリス様」
王城のパーティーで感じた、あの強大な魔力と凄まじい速度で逃げた“何か”。その事実だけで、これは単なる“伝染病”ではないと確信していた。
また、《万紫千紅》のメンバーは美人ぞろいなので、このまま護衛につくと貴族たちに話しかけられて任務に支障が出かねない。侯爵と相談し、手首に赤いスカーフを巻いた女性が護衛であることを周知してもらった。
不審者を発見した場合は追跡のためパーティー会場を抜ける可能性があることも了承してもらう。王城のパーティーのときの速さで逃げられたら、会場内だけで捕らえるのは難しいからだ。
そして夕方、パーティーが始まった。
リュシエルの誕生日パーティーだが、主役はまだ姿を見せない。この世界の貴族社会では「主役は最後に現れる」ことで格を示すという。王族の親族である公爵を除けば、侯爵家は貴族の頂点。リュシエルも中盤以降に登場するらしい。
私たちも食事していていいとは言われているが、いつ現れるかわからない相手を警戒しながらの食事は、楽しめるものではない。
たまに、スカーフを確認せずに話しかけてくる貴族には、これ見よがしにスカーフを見せて丁重に断りながら、リュシエルを待つ。ここまで何も起きないということは、狙いはやはりリュシエルだろうか。
そして、多くの貴族たちが侯爵への挨拶を終えた頃、ついに主役のリュシエルが登場した。盛大な拍手と祝辞を受けながら、にこやかな笑顔の彼女には、王城で見た暗い表情は微塵もない。私たちを信用してくれている証拠だろう。
リディアはドレス姿なのに、どこか騎士のような雰囲気を漂わせていた。もちろん武器は持っていないが。
今回、リディアを含めた《万紫千紅》のメンバーには、二つの魔法陣を施した指輪を渡してある。
一つはドレス姿から冒険者装備に瞬時に着替えるもの。もう一つはその逆だ。
これは私の女性化・男性化バッチの「着替え」の部分だけを抽出し、〈魔法陣生成(バッチ)〉で作ったものだ。全員が〈アイテムボックスS〉を持っているため、それぞれのアイテムボックス内にある装備へ即座に切り替えられる。〈魔法陣生成(バッチ)〉の真価は、「魔法以外でも魔法陣化できる」ことにある。先ほどのように魔法でないスキル〈アイテムボックスS〉を扱うことも可能だし、さらには〈スキル複製(性)〉を付与して、他人が使えるようにすることさえ可能だ。ただ、今のところそこまでは必要ないので作っていない。
リュシエルの前に祝辞を述べる貴族の列ができたとき、私は“何か”の接近を感じた。
王城の時にほんの一瞬だけ感じた気配を、〈気配察知〉が覚えていたのだ。スキルが、あれと同一の存在だと告げている。
『こちらアリス。全員警戒態勢。“何か”が近づいている。歩く速さだけど……なんらかの手段で空中を歩いてきているようだ。透明化と防音をしているかもしれない』
『こちらセレナ。さすがに〈気配察知〉がない私たちには把握できないわ。ジーナとリディアは?』
『こちらジーナ。人が多くて、どれが怪しい気配なのかわからないよ』
『こちらリディア。空中を歩く存在を確認……これは、アリス様に向かっていませんか?』
たしかに、私はリュシエルから離れたところにいるように動いていたが、“何か”は明らかにこちらに向かってきている。
『リディアはそのままリュシエルの警護を。イレーヌ、こっちに来て。相手が逃げたら二人で追うよ』
『了解、アタシにまかせなさい』
“何か”は人の背丈より少し高い位置を歩いてこちらに向かっている。〈気配察知〉ではそこにいるのに、目には何も映らない。透明化しているのだろう。
そして――その“何か”は、私の真上で動きを止めた。
ノワゼリア侯爵家の令嬢、リュシエルの誕生日パーティーは今夕に開かれる。まだ昼前だが、私はすでに“アリス”の姿になっている。
私たちは十五時に侯爵家へ向かい、そこからリュシエルの護衛任務に入る予定だ。
この季節は夕方でも暑い。そこで、全員のドレスに“全身クーラー”のような機能を持つ魔法陣を付与した。
“アレス”がダンジョン制覇時に入手した〈魔法陣生成(バッチ)〉は非常に便利で、〈バッチ処理〉で組んだものを魔法陣化できる。今回はドレスを着る人物を〈空間規制〉で囲い、〈氷魔法〉と〈生活魔法〉の独自魔法〈微風〉を組み合わせて一定温度を保つ仕組みにした。
右腰に魔力を込めれば温度が一度下がり、左腰に込めれば一度上がる魔法陣も追加してあるので、好みの温度に調整可能だ。魔法陣は透明化しているため、外見は普通のドレスにしか見えない。
これを全員に施したところ大好評で、冒険用の服やリディアの鎧にも付与することになった。
「イレーヌ! そろそろ行くよー!」
「待って! あとちょっと!」
まただ。イレーヌはいつも髪型や化粧の最終チェックに時間をかける。すでに完璧に見えるのに、まだ何か足りないと思っているのだろうか。
「もう迎えの馬車が来てるんだからねー! 置いていくからねー!」
「待って! 待ってってば!」
結局、私たちはイレーヌを置いて馬車に乗り込み、慌てて走ってきた彼女を乗せてノワゼリア侯爵家へ向かった。
◇
「ノワゼリア侯爵、お初にお目にかかります。Aランク冒険者のアリスと申します。後ろに控えているのは、私の所属する《万紫千紅》クランのメンバーで、全員Aランク冒険者です。後ほど個別にご挨拶させます」
「ほう、リュシエルから聞いていたが、たしかに見目麗しい冒険者たちだな。しかも全員Aランクとは。《万紫千紅》ということは……〈迷宮の薔薇〉という冒険者を知っているかね?」
「ええ。後ろに控えている三名が、その〈迷宮の薔薇〉でございます」
「なんと! ぜひ話がしたかった。“エヴァルシア”を復興させたいそうだな。少しだけ話せるか?」
まさか、セレナの故郷の村を所有していたのがノワゼリア侯爵だとは。〈迷宮の薔薇〉の三人は緊張しながらも、侯爵と共に応接室のソファに腰掛け、簡単な面談が始まった。ただ、今日は護衛任務なので本格的な話にはならないだろう。
「ご無沙汰しております、リュシエル様」
「あら? アリス、そんな話し方だったかしら? もっと砕けていいのよ?」
「いえ、依頼で来ていますので。本日もお美しいですね」
「ふふ、ありがとう。でも今日は、アリスのほうが“伝染病”にかかりそうな気がするの」
王城のパーティーでも言っていた。「その場で一番美人と言われる人がかかる」と。
慌てたリュシエルが「そういうのを狙ってアリスに依頼したわけじゃないのよ! ほんとよ!」と必死に弁明する姿に、思わず笑ってしまった。「笑わなくてもいいじゃない」とむくれる彼女は可愛かった。
「冗談抜きに、狙われる可能性が高いのが私であるなら、リュシエル様のそばにはいないほうがよさそうです。リディア、リュシエル様の側でボディーガードをお願い」
「承知しました、アリス様」
王城のパーティーで感じた、あの強大な魔力と凄まじい速度で逃げた“何か”。その事実だけで、これは単なる“伝染病”ではないと確信していた。
また、《万紫千紅》のメンバーは美人ぞろいなので、このまま護衛につくと貴族たちに話しかけられて任務に支障が出かねない。侯爵と相談し、手首に赤いスカーフを巻いた女性が護衛であることを周知してもらった。
不審者を発見した場合は追跡のためパーティー会場を抜ける可能性があることも了承してもらう。王城のパーティーのときの速さで逃げられたら、会場内だけで捕らえるのは難しいからだ。
そして夕方、パーティーが始まった。
リュシエルの誕生日パーティーだが、主役はまだ姿を見せない。この世界の貴族社会では「主役は最後に現れる」ことで格を示すという。王族の親族である公爵を除けば、侯爵家は貴族の頂点。リュシエルも中盤以降に登場するらしい。
私たちも食事していていいとは言われているが、いつ現れるかわからない相手を警戒しながらの食事は、楽しめるものではない。
たまに、スカーフを確認せずに話しかけてくる貴族には、これ見よがしにスカーフを見せて丁重に断りながら、リュシエルを待つ。ここまで何も起きないということは、狙いはやはりリュシエルだろうか。
そして、多くの貴族たちが侯爵への挨拶を終えた頃、ついに主役のリュシエルが登場した。盛大な拍手と祝辞を受けながら、にこやかな笑顔の彼女には、王城で見た暗い表情は微塵もない。私たちを信用してくれている証拠だろう。
リディアはドレス姿なのに、どこか騎士のような雰囲気を漂わせていた。もちろん武器は持っていないが。
今回、リディアを含めた《万紫千紅》のメンバーには、二つの魔法陣を施した指輪を渡してある。
一つはドレス姿から冒険者装備に瞬時に着替えるもの。もう一つはその逆だ。
これは私の女性化・男性化バッチの「着替え」の部分だけを抽出し、〈魔法陣生成(バッチ)〉で作ったものだ。全員が〈アイテムボックスS〉を持っているため、それぞれのアイテムボックス内にある装備へ即座に切り替えられる。〈魔法陣生成(バッチ)〉の真価は、「魔法以外でも魔法陣化できる」ことにある。先ほどのように魔法でないスキル〈アイテムボックスS〉を扱うことも可能だし、さらには〈スキル複製(性)〉を付与して、他人が使えるようにすることさえ可能だ。ただ、今のところそこまでは必要ないので作っていない。
リュシエルの前に祝辞を述べる貴族の列ができたとき、私は“何か”の接近を感じた。
王城の時にほんの一瞬だけ感じた気配を、〈気配察知〉が覚えていたのだ。スキルが、あれと同一の存在だと告げている。
『こちらアリス。全員警戒態勢。“何か”が近づいている。歩く速さだけど……なんらかの手段で空中を歩いてきているようだ。透明化と防音をしているかもしれない』
『こちらセレナ。さすがに〈気配察知〉がない私たちには把握できないわ。ジーナとリディアは?』
『こちらジーナ。人が多くて、どれが怪しい気配なのかわからないよ』
『こちらリディア。空中を歩く存在を確認……これは、アリス様に向かっていませんか?』
たしかに、私はリュシエルから離れたところにいるように動いていたが、“何か”は明らかにこちらに向かってきている。
『リディアはそのままリュシエルの警護を。イレーヌ、こっちに来て。相手が逃げたら二人で追うよ』
『了解、アタシにまかせなさい』
“何か”は人の背丈より少し高い位置を歩いてこちらに向かっている。〈気配察知〉ではそこにいるのに、目には何も映らない。透明化しているのだろう。
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