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第二章 リーファリアへの道編
082 入国の条件と女性だけの街
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牧場の町『フォルデン』を出て、三十分ほどで国境の町『カーストリア』に着いた。
ちょうど昼頃だったので、街に入り昼食を取ることにする。
食事しながら、俺はエリュシアと会話した。
「アレス、この後はどうするんだ?」
「国境付近に魔法陣を設置したら、国境を越えてリーファリア側にも魔法陣を置く。リーファリアの国境の街『エルディアン』で宿泊する予定だ」
ただ、俺には一つ懸念があった――エルフは俺が近づくと発情してしまうのだ。
試しにメディアを相手に、俺を〈空間魔法〉で覆い、まわりの空気や匂いが外に出ないようにしてみたが、メディアは発情した。
今の俺にできる対策は逃げることくらいしかない。しかし、リーファリア王国に行かないわけにはいかない。
俺たちはエルセリオン王国側で魔法陣を設置したあと、国境へ向かった。すると――
「え? 面談? そんなのがあるんですか?」
国境はまず、国境の線の少し手前にエルセリオン王国の国境検問所があり、そこで出国手続きを行う。
その後、何もない道を二十メートルほど歩くと、国境を越えてリーファリア王国の国境検問所に着き、入国手続きをする。
「ええ、男性の場合は入国の際に面談があります」
エルセリオン王国側の国境警備隊員が説明した。
男性はリーファリア王国の国境検問所で面談を受けなければならない。
これは昔、女性のエルフを目的に入国してくる男性があまりにも多かったためだという。
現在、男性で面談を突破できる者は年に数人しかおらず、商売などで国境を越える場合は女性がほとんどらしい。
「まいったな。ダメ元で面談を受けるしかないか……」
出国手続きを終え、リーファリア王国の検問所へ向かう二十メートルほどの道を歩きながら、俺はぼやいた。
「ま、行くだけ行ってみようぜ」
エリュシアは気楽にそう言った。
◇
リーファリア王国の国境検問所の前に、薄青くほとんど白に見える髪を一本に束ねたエルフの女性が立っていた。
すでに「男が向かう」との連絡があったようだ。
精巧な彫刻のように整った横顔は凛としており、茶色の瞳は獣を射抜くような鋭さを帯びている。
肩と胸、そして膝だけを覆う最低限の金属鎧は、素早い身のこなしを阻害しないよう計算されていた。
風に揺れる衣装の深いスリットが、そのしなやかな動きを際立たせる。
腰元まで切り込まれた布地からのぞく脚線は、戦士のものとは思えないほど均整が取れていた。
左手には磨き抜かれたラージシールド。陽光を反射して淡く光り、威厳を際立たせる。
右手に握られたショートランスは短いながらも重心が理想的で、構えひとつで敵への警告となる鋭い気配を放っていた。
「貴様が入国を希望する男か。私は国境警備隊隊長、レイサ・エルヴァンティアだ。面談をする。ついてこい」
国境警備隊隊長――その肩書きにふさわしい、静かな緊張感と圧倒的な気品をまとった女戦士だった。
***
「それで、入国の目的は何だ?」
レイサの面談は尋問に近かった。疑わしい目で見られていることがはっきりとわかる。
「最上級の魔法の杖になる『世界樹の枝』を入手するためです」
一応、入国理由は考えておいた。「身元不明のエルフを送り届けるために転移魔法陣を設置する」と言ったら、むしろ俺が捕まりそうだ。
「ヒューマンごときに売るとは思えんな」
エルフには古くからヒューマンを“下位種”とみなす文化があるそうだ。現在は減ったとはいえ、レイサのように露骨に軽視する者も少なからず残っている。
「私どもは代わりにドラゴンの素材を提供する予定です」
そう言って俺はドラゴンの鱗を一枚見せた。
「ほう。ドラゴンか。血も持っているのか?」
ドラゴンの血は多くの最上級薬を作るために必要な素材だ。
メディアが「私にください!」としがみついて離さなかった素材である。
俺は血が入った小瓶を見せた。
「ふむ……これがあれば、『世界樹の枝』を入手できるかもしれんな」
安堵しかけたその時――
「だが、許可はできんな」
「どうしてですか!?」
今のやり取りに問題はなかったはずだ。何が……あれ?
「ど、どうしても……入国したいなら……条件が……ある」
レイサの様子が急に変わった――あ、しまった。この人エルフだった……。
「お前だけ、となりの部屋に……ついてこい。……私の相手ができたなら……許可してやる」
明らかな職権乱用だ。賄賂を身体で払えということか。
呆れる俺に、エリュシアから〈念話〉で『さっさとヤってこい』と届く。
「わかりました。先に書類だけ準備してもらえますか? 隊長が動けなくなると、私たちも入国できなくなりますし」
「ほう? ヒューマンごときが生意気な。……いいだろう。書類はここに置いておく……これで入国すればいい……お前が動けたらな」
息が荒いレイサ。まあいい。完膚なきまでに叩きのめしてやろう。
最初の一回は三十分かけて普通に行ったが、終わりそうになかったため、その後の〈強制終了〉×3でレイサは動けなくなった。
「終わったぞ、エリュシア。さっさと入国しよう」
俺はレイサを放置して書類を掴み、部屋を出た。
ただ、部屋を出た途端、国境警備隊の兵士たちが俺を見てざわついている。ん? なんだ?
「あれ? なんで男が一人もいないんだ?」
気づくと、この国境検問所にいるエルフは全員女性だった。急いで出ないと全員発情するぞ、これ。
「アレス知らないのか? エルフの男は十人に一人くらいしか生まれないから、ほとんど男娼になるらしいぞ」
「え? そうなの?」
エルフの男性はリーファリア王国の国家公務員である“男娼”になることが多く、街中で見ることはほぼないという。
「マジか。なら、できる対策があるぞ」
俺は人目に付かない場所で、“アリス”に変身した。
「〈黎花の翼〉と初めてダンジョンで会ったときにもやってたけど、マジで女になれるんだな」
エリュシアは一度“アリス”を見たことはあったが、そのときは一瞬だったので、改めて見て驚いていた。
男性のエルフがほとんど歩いていないなら、“アリス”なら発情させずに済むはずだ。
リーファリア王国では“アリス”で行動する。
ただ、「夜はアレスに戻るんだよな? な?」とエリュシアにしつこく聞かれた。
◇
リーファリア側の国境付近に転移魔法陣を設置した私たちは、国境の街『エルディアン』に入った。
足を踏み入れた瞬間、異世界に迷い込んだような錯覚に襲われる。
建物はすべて魔法で形作られ、石や木の不揃いな凹凸は一切ない。
曲線も直線も、窓枠も屋根も、すべてが完璧に整った造形で、街全体が精巧な彫刻のように輝いていた。
通りには、外の世界ではまず見かけないほど大胆な服を纏ったエルフの女性ばかりが歩いている。
隣国から男はほぼ入国できないため、街中に女性しかいなくなると、こうなるのも自然なことかもしれない。
九月中旬の太陽はまだ高く、照りつける熱に肌をさらす服装も街の空気に溶け込んでいた。
私たちは目についた宿屋『風葉亭』に入り、食事まで少し時間があったので、他の宿泊客に話を聞くことにした。
エルフの男性が生まれにくいのは本当で、ほとんどの男性は男娼になる。
男娼は国家公務員で男娼館の料金もかなり高いため高給取りらしく、女性は彼らに子種をもらい、一人で育てるのが普通だという。
(あれ? 魔道具店のフィリシアさんは『夫婦』って言っていたような……?)
思い出した私は「夫婦になる人はいないの?」と聞いたら、
①貴族に男の子が生まれた場合は貴族の女性と結婚させる。
②貴族に女の子が生まれた場合は、小さい頃から同年代の男の子を婚約者として一緒に育て、結婚させる。
③金持ちの女性が男娼を身請けして結婚する。
の3パターンくらいで、一般的には「男性と恋愛結婚する」という話は都市伝説や小説の話だという。
男性は大事に育てられるので、結婚してもわがままで手が付けられないことが多く、貴族でなければ結婚は目指さないそうだ。
私は今になって(そういやフィリシアさん、リーファリアに向かっていたよね)と思い出したが、すでに追い抜いてしまっていることに気づいた。
今頃はエルセリオン王国の王都『エルドラス』とリーファリア王国との国境の街『カーストリア』の間あたりだろう。
どこかで顔を見せておいた方がよさそうだ。
ちょうど昼頃だったので、街に入り昼食を取ることにする。
食事しながら、俺はエリュシアと会話した。
「アレス、この後はどうするんだ?」
「国境付近に魔法陣を設置したら、国境を越えてリーファリア側にも魔法陣を置く。リーファリアの国境の街『エルディアン』で宿泊する予定だ」
ただ、俺には一つ懸念があった――エルフは俺が近づくと発情してしまうのだ。
試しにメディアを相手に、俺を〈空間魔法〉で覆い、まわりの空気や匂いが外に出ないようにしてみたが、メディアは発情した。
今の俺にできる対策は逃げることくらいしかない。しかし、リーファリア王国に行かないわけにはいかない。
俺たちはエルセリオン王国側で魔法陣を設置したあと、国境へ向かった。すると――
「え? 面談? そんなのがあるんですか?」
国境はまず、国境の線の少し手前にエルセリオン王国の国境検問所があり、そこで出国手続きを行う。
その後、何もない道を二十メートルほど歩くと、国境を越えてリーファリア王国の国境検問所に着き、入国手続きをする。
「ええ、男性の場合は入国の際に面談があります」
エルセリオン王国側の国境警備隊員が説明した。
男性はリーファリア王国の国境検問所で面談を受けなければならない。
これは昔、女性のエルフを目的に入国してくる男性があまりにも多かったためだという。
現在、男性で面談を突破できる者は年に数人しかおらず、商売などで国境を越える場合は女性がほとんどらしい。
「まいったな。ダメ元で面談を受けるしかないか……」
出国手続きを終え、リーファリア王国の検問所へ向かう二十メートルほどの道を歩きながら、俺はぼやいた。
「ま、行くだけ行ってみようぜ」
エリュシアは気楽にそう言った。
◇
リーファリア王国の国境検問所の前に、薄青くほとんど白に見える髪を一本に束ねたエルフの女性が立っていた。
すでに「男が向かう」との連絡があったようだ。
精巧な彫刻のように整った横顔は凛としており、茶色の瞳は獣を射抜くような鋭さを帯びている。
肩と胸、そして膝だけを覆う最低限の金属鎧は、素早い身のこなしを阻害しないよう計算されていた。
風に揺れる衣装の深いスリットが、そのしなやかな動きを際立たせる。
腰元まで切り込まれた布地からのぞく脚線は、戦士のものとは思えないほど均整が取れていた。
左手には磨き抜かれたラージシールド。陽光を反射して淡く光り、威厳を際立たせる。
右手に握られたショートランスは短いながらも重心が理想的で、構えひとつで敵への警告となる鋭い気配を放っていた。
「貴様が入国を希望する男か。私は国境警備隊隊長、レイサ・エルヴァンティアだ。面談をする。ついてこい」
国境警備隊隊長――その肩書きにふさわしい、静かな緊張感と圧倒的な気品をまとった女戦士だった。
***
「それで、入国の目的は何だ?」
レイサの面談は尋問に近かった。疑わしい目で見られていることがはっきりとわかる。
「最上級の魔法の杖になる『世界樹の枝』を入手するためです」
一応、入国理由は考えておいた。「身元不明のエルフを送り届けるために転移魔法陣を設置する」と言ったら、むしろ俺が捕まりそうだ。
「ヒューマンごときに売るとは思えんな」
エルフには古くからヒューマンを“下位種”とみなす文化があるそうだ。現在は減ったとはいえ、レイサのように露骨に軽視する者も少なからず残っている。
「私どもは代わりにドラゴンの素材を提供する予定です」
そう言って俺はドラゴンの鱗を一枚見せた。
「ほう。ドラゴンか。血も持っているのか?」
ドラゴンの血は多くの最上級薬を作るために必要な素材だ。
メディアが「私にください!」としがみついて離さなかった素材である。
俺は血が入った小瓶を見せた。
「ふむ……これがあれば、『世界樹の枝』を入手できるかもしれんな」
安堵しかけたその時――
「だが、許可はできんな」
「どうしてですか!?」
今のやり取りに問題はなかったはずだ。何が……あれ?
「ど、どうしても……入国したいなら……条件が……ある」
レイサの様子が急に変わった――あ、しまった。この人エルフだった……。
「お前だけ、となりの部屋に……ついてこい。……私の相手ができたなら……許可してやる」
明らかな職権乱用だ。賄賂を身体で払えということか。
呆れる俺に、エリュシアから〈念話〉で『さっさとヤってこい』と届く。
「わかりました。先に書類だけ準備してもらえますか? 隊長が動けなくなると、私たちも入国できなくなりますし」
「ほう? ヒューマンごときが生意気な。……いいだろう。書類はここに置いておく……これで入国すればいい……お前が動けたらな」
息が荒いレイサ。まあいい。完膚なきまでに叩きのめしてやろう。
最初の一回は三十分かけて普通に行ったが、終わりそうになかったため、その後の〈強制終了〉×3でレイサは動けなくなった。
「終わったぞ、エリュシア。さっさと入国しよう」
俺はレイサを放置して書類を掴み、部屋を出た。
ただ、部屋を出た途端、国境警備隊の兵士たちが俺を見てざわついている。ん? なんだ?
「あれ? なんで男が一人もいないんだ?」
気づくと、この国境検問所にいるエルフは全員女性だった。急いで出ないと全員発情するぞ、これ。
「アレス知らないのか? エルフの男は十人に一人くらいしか生まれないから、ほとんど男娼になるらしいぞ」
「え? そうなの?」
エルフの男性はリーファリア王国の国家公務員である“男娼”になることが多く、街中で見ることはほぼないという。
「マジか。なら、できる対策があるぞ」
俺は人目に付かない場所で、“アリス”に変身した。
「〈黎花の翼〉と初めてダンジョンで会ったときにもやってたけど、マジで女になれるんだな」
エリュシアは一度“アリス”を見たことはあったが、そのときは一瞬だったので、改めて見て驚いていた。
男性のエルフがほとんど歩いていないなら、“アリス”なら発情させずに済むはずだ。
リーファリア王国では“アリス”で行動する。
ただ、「夜はアレスに戻るんだよな? な?」とエリュシアにしつこく聞かれた。
◇
リーファリア側の国境付近に転移魔法陣を設置した私たちは、国境の街『エルディアン』に入った。
足を踏み入れた瞬間、異世界に迷い込んだような錯覚に襲われる。
建物はすべて魔法で形作られ、石や木の不揃いな凹凸は一切ない。
曲線も直線も、窓枠も屋根も、すべてが完璧に整った造形で、街全体が精巧な彫刻のように輝いていた。
通りには、外の世界ではまず見かけないほど大胆な服を纏ったエルフの女性ばかりが歩いている。
隣国から男はほぼ入国できないため、街中に女性しかいなくなると、こうなるのも自然なことかもしれない。
九月中旬の太陽はまだ高く、照りつける熱に肌をさらす服装も街の空気に溶け込んでいた。
私たちは目についた宿屋『風葉亭』に入り、食事まで少し時間があったので、他の宿泊客に話を聞くことにした。
エルフの男性が生まれにくいのは本当で、ほとんどの男性は男娼になる。
男娼は国家公務員で男娼館の料金もかなり高いため高給取りらしく、女性は彼らに子種をもらい、一人で育てるのが普通だという。
(あれ? 魔道具店のフィリシアさんは『夫婦』って言っていたような……?)
思い出した私は「夫婦になる人はいないの?」と聞いたら、
①貴族に男の子が生まれた場合は貴族の女性と結婚させる。
②貴族に女の子が生まれた場合は、小さい頃から同年代の男の子を婚約者として一緒に育て、結婚させる。
③金持ちの女性が男娼を身請けして結婚する。
の3パターンくらいで、一般的には「男性と恋愛結婚する」という話は都市伝説や小説の話だという。
男性は大事に育てられるので、結婚してもわがままで手が付けられないことが多く、貴族でなければ結婚は目指さないそうだ。
私は今になって(そういやフィリシアさん、リーファリアに向かっていたよね)と思い出したが、すでに追い抜いてしまっていることに気づいた。
今頃はエルセリオン王国の王都『エルドラス』とリーファリア王国との国境の街『カーストリア』の間あたりだろう。
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