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第二章 リーファリアへの道編
087 抱きつく少女と蒼き竜
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エルドラスの屋敷から、リーファリア王国の王城へ転移する。
朝に旅立ったばかりだったので、戻ってくるのが少し気恥ずかしいが仕方ない。
女王に謁見すると、本日中にはターリアの身分証明書が完成するとのことだった。さらに今夜も王城に泊まるようにと言われ、私たちのために部屋を三つ用意してくれた。
夕食後、例の談話室に呼ばれると、すでに女王はソファに座っていた。
「三人とも、そこに腰掛けよ」
対面の中央に私、右にエリュシア、左にターリアが座る。本来なら奴隷扱いのエリュシアは座れないはずだが、女王が許可しているので問題ないのだろう。
そして女王が口を開いた。
「今晩これより先、わらわ以外はそなたたちに近づくことはない。“アレス”に戻ってよいぞ」
女王フィオレルはどうしても私を“アレス”に戻したいらしい。発情するのにな……。
仕方なく“アレス”に戻り、ターリアの話を聞くことにした。
ターリアは、およそ千五百年前に魔女になったという。
服飾職人の両親が営む仕立て屋で、ターリアは小さいころから働いていたそうだ。
ターリアが百三十歳のとき、ひとりで森に出かけていたら、急に魔女化の症状が発生し、同時に目の前に“驚きの魔女の仮面”が現れた。ターリアはその仮面を着ければ楽になれると自然に感じ、躊躇なく仮面を着けたそうだ。それ以来、ターリアは故郷の村には帰っていない。
たしかエルフの平均寿命は千年のはずだ。千五百年前に魔女となり“不老”になった結果、今では知り合いは誰一人生きていないらしい。
「わたし、お兄さんたちと暮らしたい!」
そう言ってターリアは俺の左腕に抱きついてきた。いや、今抱きつく必要があったか? そのまま離れようとしないターリア。
一瞬、フィオレルの目が鋭くなった気がしたが、「小娘のすること」と流したようだ。フィオレルのほうがターリアより千歳も年上だしな。
その後の話し合いで、ターリアはアストラニア王国に連れて帰ることに決まった。
先にターリアだけアストラニア王国に転移させることもできたが、周囲が全員初対面の中へいきなり放り込むのは可哀想だとエリュシアが言うので、ターリアは俺たちと同行することになった。
話が終わり、部屋へ戻る途中もターリアは俺の左腕にべったり抱きついていた。
(長い間一人で寂しかった……とか? いや、フォルデンではヒューマンの子供に変身して暮らしていたよな?)
理由はわからないが、好きにさせておくことにした。……が、そのまま俺の部屋の中までついてきた。
「ああ、まだ眠くないか。少し話でもするか?」
エリュシアは自分の部屋へ戻ったので、ターリアだけを部屋のソファに座らせ、俺は紅茶を淹れる。
ローテーブルに紅茶を置いてターリアの正面に座ったのだが、なぜかターリアは俺の左隣に座り直した。
「ああ、このほうが話しやすいのかな? まあいいけど」
紅茶を一口飲み、俺は少し言いづらい話題を切り出した。
「俺たちは冒険者でね、ターリアが一緒に来るなら、冒険者になったほうがいいと思うんだ。で……俺はターリアにスキルを渡せるんだけど……渡し方が魔女を治療したときと同じなんだよ。だから、やっぱりやめ――」
「お兄さん! わたしスキルほしい!」
「いや、聞いていたか? スキルを渡すには……治療したときと同じことをするが必要があるんだぞ?」
「うん! お兄さん、お願い! スキルちょうだい!」
そう言って抱きついてくるターリア。
……なんか、さっきからやたら抱きついてくるなと思っていたが――あ! ターリア、元の世界だと中学生くらいに見えるから忘れていた……この子もエルフだった……。
すでにターリアは発情していたので、そのままスキルを渡すことにした。
ターリア エルフ 百三十歳
無職
所持スキル:
風魔法[8] ※NEW
回復魔法[8] ※NEW
生活魔法[8]
空間魔法[8] ※NEW
変身魔法[10]
弓術[8] ※NEW
身体強化[8]
鑑定[8] ※NEW
料理[8] ※NEW
革加工[8] ※NEW
美容[8] ※NEW
裁縫[10]
意匠[10]
騎馬[8] ※NEW
御者[8] ※NEW
技巧(性)[8] ※NEW
絶倫[8] ※NEW
合成(空間)※NEW
分解(空間)※NEW
修復(空間)※NEW
全スキル経験値アップS ※NEW
アイテムボックスS ※NEW
無詠唱
強靭 ※NEW
念話 ※NEW
バッチ処理 ※NEW
魔力常時回復 ※NEW
ステータス情報改竄
所持魔物スキル:
爪[8] ※NEW
牙[8] ※NEW
尾[8] ※NEW
飛翔(羽)[8] ※NEW
ターリアの希望も聞いたうえで、スキルを渡した。
魔女になる前は服飾職人の娘だったターリアは、魔女になっても服作りを続けていたらしく、〈裁縫〉はすでにレベルMAX。今後も服作りがしたいと言うので、〈革加工〉も追加しておいた。
〈合成(空間)〉〈分解(空間)〉〈修復(空間)〉〈バッチ処理〉のセットは、元魔女のターリアであれば保有魔力が潤沢なので、俺と同じ“フロア全滅バッチ”と“自動採集バッチ”が問題なく使えるはずだ。
矢を撃って、回収して、修理までできるのは便利だろう。
〈変身魔法〉はヒューマンや魔物への変身が可能だが、変身できるのはターリア本人が見たことのある者に限られる。また魔物に変身すると、本物より2レベルほど低いスキルしか使えない。
ただしエリュシアのように、最初から魔物スキルを渡しておけば、むしろ本物より上位の攻撃ができる可能性すらある。
そのため〈炎のブレス〉以外のドラゴンのスキルを渡しておいた。
なおターリアが見たことがあるドラゴンは、セリオス山脈で遭遇したブルードラゴンだけらしく、変身すると〈雷のブレス[4]〉が使えるという。
翌朝。
ターリアが起きる前に、〈賢者時間〉の魔法陣を刻んだ指輪をターリアの指にはめておく。起きて即発情されても困るしな。お互い裸だし。
「これで成人してるんだよなあ……」
ドワーフのルビナより背は高いが、顔つきは同じくらいあどけない。
ルビナの時も思ったが「本当に未成年じゃないよな?」と不安になるほどだ。
髪を撫でていると、眠たげにターリアが目を開けた。
「お兄さん、大好き……」
そう言ってキスをしてきた。あれ? 発情は抑えているはずなのだが。
そのまま抱きついてきたターリアを、落ち着くまで髪を撫でてやった。
「よし、そろそろ準備しようか」
服を着たあと、一度も使われなかったターリアに与えられていた部屋を覗くと、彼女用の下着が置かれていた。素肌の上にエレメンタルローブを着ていたターリアのために、女王が気を利かせて用意させたのだろう。さすがだ。
エリュシアを起こし、三人で作り置きの朝食を食べる。
朝食後、王城のメイドが迎えに来たので俺は“アリス”に変身した。
「女王様が談話室でお待ちです」
エルセリオン王国の屋敷へ戻る前に挨拶をするつもりだったので、タイミングがちょうどよかった。
メイドに先導され談話室へ入ると――
「アリス……昨晩は何をしておった? なぜわらわのところに来ぬ?」
女王フィオレルはご立腹だった。
昨晩、自室へ来なかったことをぶつぶつと愚痴られたが、
「女王様、〈念話〉していただければ、すぐに参りましたのに」
「そうか。では次回からそうさせてもらうぞ!」
とりあえず機嫌は直ったが……失敗した気がする。
辞去の挨拶を済ませて、私たちは転移魔法陣でエルドラスの屋敷へ戻った。
◇
屋敷に戻った私は“アレス”に戻る。
リーファリアに行くと頻繁に変身しないといけないのが面倒だな……。
〈黎花の翼〉が王都エルドラスを発ってから、まだ二日しか経っていない。馬車なら十日はかかる距離だが、飛んで行けば途中で追いつけるだろう。
王都を離れ、人目のつかない場所に出ると、ターリアが口を開いた。
「お兄さん、わたしドラゴンになって飛んでみたいんだけど、いい?」
昨晩〈飛翔(羽)[8]〉を渡したので、おそらく時速五百キロほどで飛べるはずだ。そのスキルを試してみたいのだという。
さらにターリアが言う。
「ただね、ドラゴンになるなら、毎回服を全部脱がないといけないの……」
「ああ、そういうことなら〈アイテムボックスS〉と〈変身魔法〉で〈バッチ処理〉を組めば大丈夫だぞ」
俺が“アリス”と“アレス”を切り替えるときに使っている〈バッチ処理〉を教える。
ターリアは、そのうち〈性別変更〉の部分を第九階梯変身魔法〈真獣変化〉に置き換えるだけで良い。
「おお! お兄さん、これ便利だよ!」
ターリアは何度かドラゴンと元の姿を切り替え、組んだバッチ処理に問題がないことを確かめると、ブルードラゴンの姿になって〈念話〉してきた。
『ちょっと飛んできてもいい?』
『いいよ。最初はゆっくりな』
すぐに飛び立ったターリアだったが、速度を上げると――
『お、お兄さん、目が開けてられない!』
『ああ、ドラゴンでもその速度だと目を開けていられないのか。一度降りてきて。対策を教える』
俺はエリュシアのときと同じように、〈空架障壁〉で空気の流れを受け流し、流線形にシールドを展開する方法を教えた。
再び飛んで満足したターリアが、〈念話〉してくる。
『お兄さんとお姉さん、背中に乗って』
ブルードラゴンになったターリアは、俺たちを乗せて飛んでくれるという。
実際に乗ってみると、流線形のシールドのおかげで風は当たらず、飛行はとても安定していて、乗り心地はすこぶるよかった。
朝に旅立ったばかりだったので、戻ってくるのが少し気恥ずかしいが仕方ない。
女王に謁見すると、本日中にはターリアの身分証明書が完成するとのことだった。さらに今夜も王城に泊まるようにと言われ、私たちのために部屋を三つ用意してくれた。
夕食後、例の談話室に呼ばれると、すでに女王はソファに座っていた。
「三人とも、そこに腰掛けよ」
対面の中央に私、右にエリュシア、左にターリアが座る。本来なら奴隷扱いのエリュシアは座れないはずだが、女王が許可しているので問題ないのだろう。
そして女王が口を開いた。
「今晩これより先、わらわ以外はそなたたちに近づくことはない。“アレス”に戻ってよいぞ」
女王フィオレルはどうしても私を“アレス”に戻したいらしい。発情するのにな……。
仕方なく“アレス”に戻り、ターリアの話を聞くことにした。
ターリアは、およそ千五百年前に魔女になったという。
服飾職人の両親が営む仕立て屋で、ターリアは小さいころから働いていたそうだ。
ターリアが百三十歳のとき、ひとりで森に出かけていたら、急に魔女化の症状が発生し、同時に目の前に“驚きの魔女の仮面”が現れた。ターリアはその仮面を着ければ楽になれると自然に感じ、躊躇なく仮面を着けたそうだ。それ以来、ターリアは故郷の村には帰っていない。
たしかエルフの平均寿命は千年のはずだ。千五百年前に魔女となり“不老”になった結果、今では知り合いは誰一人生きていないらしい。
「わたし、お兄さんたちと暮らしたい!」
そう言ってターリアは俺の左腕に抱きついてきた。いや、今抱きつく必要があったか? そのまま離れようとしないターリア。
一瞬、フィオレルの目が鋭くなった気がしたが、「小娘のすること」と流したようだ。フィオレルのほうがターリアより千歳も年上だしな。
その後の話し合いで、ターリアはアストラニア王国に連れて帰ることに決まった。
先にターリアだけアストラニア王国に転移させることもできたが、周囲が全員初対面の中へいきなり放り込むのは可哀想だとエリュシアが言うので、ターリアは俺たちと同行することになった。
話が終わり、部屋へ戻る途中もターリアは俺の左腕にべったり抱きついていた。
(長い間一人で寂しかった……とか? いや、フォルデンではヒューマンの子供に変身して暮らしていたよな?)
理由はわからないが、好きにさせておくことにした。……が、そのまま俺の部屋の中までついてきた。
「ああ、まだ眠くないか。少し話でもするか?」
エリュシアは自分の部屋へ戻ったので、ターリアだけを部屋のソファに座らせ、俺は紅茶を淹れる。
ローテーブルに紅茶を置いてターリアの正面に座ったのだが、なぜかターリアは俺の左隣に座り直した。
「ああ、このほうが話しやすいのかな? まあいいけど」
紅茶を一口飲み、俺は少し言いづらい話題を切り出した。
「俺たちは冒険者でね、ターリアが一緒に来るなら、冒険者になったほうがいいと思うんだ。で……俺はターリアにスキルを渡せるんだけど……渡し方が魔女を治療したときと同じなんだよ。だから、やっぱりやめ――」
「お兄さん! わたしスキルほしい!」
「いや、聞いていたか? スキルを渡すには……治療したときと同じことをするが必要があるんだぞ?」
「うん! お兄さん、お願い! スキルちょうだい!」
そう言って抱きついてくるターリア。
……なんか、さっきからやたら抱きついてくるなと思っていたが――あ! ターリア、元の世界だと中学生くらいに見えるから忘れていた……この子もエルフだった……。
すでにターリアは発情していたので、そのままスキルを渡すことにした。
ターリア エルフ 百三十歳
無職
所持スキル:
風魔法[8] ※NEW
回復魔法[8] ※NEW
生活魔法[8]
空間魔法[8] ※NEW
変身魔法[10]
弓術[8] ※NEW
身体強化[8]
鑑定[8] ※NEW
料理[8] ※NEW
革加工[8] ※NEW
美容[8] ※NEW
裁縫[10]
意匠[10]
騎馬[8] ※NEW
御者[8] ※NEW
技巧(性)[8] ※NEW
絶倫[8] ※NEW
合成(空間)※NEW
分解(空間)※NEW
修復(空間)※NEW
全スキル経験値アップS ※NEW
アイテムボックスS ※NEW
無詠唱
強靭 ※NEW
念話 ※NEW
バッチ処理 ※NEW
魔力常時回復 ※NEW
ステータス情報改竄
所持魔物スキル:
爪[8] ※NEW
牙[8] ※NEW
尾[8] ※NEW
飛翔(羽)[8] ※NEW
ターリアの希望も聞いたうえで、スキルを渡した。
魔女になる前は服飾職人の娘だったターリアは、魔女になっても服作りを続けていたらしく、〈裁縫〉はすでにレベルMAX。今後も服作りがしたいと言うので、〈革加工〉も追加しておいた。
〈合成(空間)〉〈分解(空間)〉〈修復(空間)〉〈バッチ処理〉のセットは、元魔女のターリアであれば保有魔力が潤沢なので、俺と同じ“フロア全滅バッチ”と“自動採集バッチ”が問題なく使えるはずだ。
矢を撃って、回収して、修理までできるのは便利だろう。
〈変身魔法〉はヒューマンや魔物への変身が可能だが、変身できるのはターリア本人が見たことのある者に限られる。また魔物に変身すると、本物より2レベルほど低いスキルしか使えない。
ただしエリュシアのように、最初から魔物スキルを渡しておけば、むしろ本物より上位の攻撃ができる可能性すらある。
そのため〈炎のブレス〉以外のドラゴンのスキルを渡しておいた。
なおターリアが見たことがあるドラゴンは、セリオス山脈で遭遇したブルードラゴンだけらしく、変身すると〈雷のブレス[4]〉が使えるという。
翌朝。
ターリアが起きる前に、〈賢者時間〉の魔法陣を刻んだ指輪をターリアの指にはめておく。起きて即発情されても困るしな。お互い裸だし。
「これで成人してるんだよなあ……」
ドワーフのルビナより背は高いが、顔つきは同じくらいあどけない。
ルビナの時も思ったが「本当に未成年じゃないよな?」と不安になるほどだ。
髪を撫でていると、眠たげにターリアが目を開けた。
「お兄さん、大好き……」
そう言ってキスをしてきた。あれ? 発情は抑えているはずなのだが。
そのまま抱きついてきたターリアを、落ち着くまで髪を撫でてやった。
「よし、そろそろ準備しようか」
服を着たあと、一度も使われなかったターリアに与えられていた部屋を覗くと、彼女用の下着が置かれていた。素肌の上にエレメンタルローブを着ていたターリアのために、女王が気を利かせて用意させたのだろう。さすがだ。
エリュシアを起こし、三人で作り置きの朝食を食べる。
朝食後、王城のメイドが迎えに来たので俺は“アリス”に変身した。
「女王様が談話室でお待ちです」
エルセリオン王国の屋敷へ戻る前に挨拶をするつもりだったので、タイミングがちょうどよかった。
メイドに先導され談話室へ入ると――
「アリス……昨晩は何をしておった? なぜわらわのところに来ぬ?」
女王フィオレルはご立腹だった。
昨晩、自室へ来なかったことをぶつぶつと愚痴られたが、
「女王様、〈念話〉していただければ、すぐに参りましたのに」
「そうか。では次回からそうさせてもらうぞ!」
とりあえず機嫌は直ったが……失敗した気がする。
辞去の挨拶を済ませて、私たちは転移魔法陣でエルドラスの屋敷へ戻った。
◇
屋敷に戻った私は“アレス”に戻る。
リーファリアに行くと頻繁に変身しないといけないのが面倒だな……。
〈黎花の翼〉が王都エルドラスを発ってから、まだ二日しか経っていない。馬車なら十日はかかる距離だが、飛んで行けば途中で追いつけるだろう。
王都を離れ、人目のつかない場所に出ると、ターリアが口を開いた。
「お兄さん、わたしドラゴンになって飛んでみたいんだけど、いい?」
昨晩〈飛翔(羽)[8]〉を渡したので、おそらく時速五百キロほどで飛べるはずだ。そのスキルを試してみたいのだという。
さらにターリアが言う。
「ただね、ドラゴンになるなら、毎回服を全部脱がないといけないの……」
「ああ、そういうことなら〈アイテムボックスS〉と〈変身魔法〉で〈バッチ処理〉を組めば大丈夫だぞ」
俺が“アリス”と“アレス”を切り替えるときに使っている〈バッチ処理〉を教える。
ターリアは、そのうち〈性別変更〉の部分を第九階梯変身魔法〈真獣変化〉に置き換えるだけで良い。
「おお! お兄さん、これ便利だよ!」
ターリアは何度かドラゴンと元の姿を切り替え、組んだバッチ処理に問題がないことを確かめると、ブルードラゴンの姿になって〈念話〉してきた。
『ちょっと飛んできてもいい?』
『いいよ。最初はゆっくりな』
すぐに飛び立ったターリアだったが、速度を上げると――
『お、お兄さん、目が開けてられない!』
『ああ、ドラゴンでもその速度だと目を開けていられないのか。一度降りてきて。対策を教える』
俺はエリュシアのときと同じように、〈空架障壁〉で空気の流れを受け流し、流線形にシールドを展開する方法を教えた。
再び飛んで満足したターリアが、〈念話〉してくる。
『お兄さんとお姉さん、背中に乗って』
ブルードラゴンになったターリアは、俺たちを乗せて飛んでくれるという。
実際に乗ってみると、流線形のシールドのおかげで風は当たらず、飛行はとても安定していて、乗り心地はすこぶるよかった。
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