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第四章 モノ・インフィニティ編
156 従魔の実験と届かぬ手紙
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翌朝。
二名の女性を階段エリアまで送り届けたあと、俺は再びオークエリア攻略の最前線へと戻ってきた。
階段エリアへ向かう途中にも確認できたが、最初に壊滅させた集落には、すでに新たな建物が建ち並び、五十匹のオークが定住していた。さらに、二日前に壊滅させた九ヶ所の集落にも、すでにオークが入り込み、建築を始めている。
どうやら、壊滅から二日で新たなオークが補充されるらしい。
つまり、壊滅させたばかりの採取ポイントで、安全に野営できるのは一晩が限度ということになる。
採取ポイントで休むなら、毎日新たな集落を壊滅させるか、補充される魔物の襲撃を撃退する必要があるわけだな。
さて――今日は、従魔にする実験をしてみよう。
これまでに壊滅させたオークの集落は二十ヶ所。
今回が、二十一ヶ所目となる。
集落に到着して確認すると、昨日より十匹増え、総数は七十匹になっていた。新たな個体が補充されたのだろう。
周囲を観察していると――すぐに異質な存在を見つけた。
(オークナイトか。スキルレベルは……7だと? 通常ダンジョンのボスと同格じゃないか。キングなんて出てきたら、どれほどの強さになるんだよ……)
呆れながら、もう一匹のオークナイトにも〈鑑定〉をかける。
(おいおい……こっちはレベル8かよ。レベル8なんて、相手にしたことないぞ)
スキルレベルでは俺のほうが上だ。一対一なら負けることはないだろう。
だが、オークナイトは鎧・武器・盾を備えた重武装の魔物だ。複数に同時に襲われれば、さすがに無傷では済まないかもしれない。
(こいつらが〈気配察知〉や〈気配遮断〉、〈魔力感知〉まで高レベルで持っていたら、さらに厄介だな)
今のところ、それらの感知系スキルを持つ魔物には遭遇していないが、警戒するに越したことはない。
(……よし。このオークナイト二匹を従魔にしてみるか)
俺は透明化したまま〈気配遮断〉を維持し、二匹の背後へと静かに接近する。
そして直接触れ、〈魔物隷属〉を発動した。
(おお……成功した。これで二匹は俺の従魔だ)
だが――すぐに、重大な問題に気づく。
(……あれ? どうやって命令すればいいんだ?)
ミノルは、従魔には〈念話〉で命令できると言っていた。
しかし、このダンジョンでは〈念話〉が使えない。
念話を持たない者でも従魔を扱える以上、言葉による命令も可能なはずだ。
「ガー、ギギッ、グァー」
……俺、しゃべれないじゃん。
オークナイト二匹は、俺のほうを見つめたまま、まったく動こうとしない。
(くそっ! 言葉を話せなきゃ意味がないじゃないか! 面倒なことにしてくれたな、ミノル……!)
俺は従魔としての運用を諦め、通常どおり殲滅することにした。
ちなみに、“セインテス”の姿になって〈魅了〉も試してみたが、結果は同じだった。
〈魅了〉は三時間で効果が切れる。一時的な支配にしかならない。
従魔として完全に支配するには、やはり〈魔物隷属〉が必要だ。
――俺が言葉を話せるようになれば、の話だが。
“全滅バッチ”を使用すると、ハイオークとオークナイトは生き残る。
だが、第五階梯複合魔法〈土・火魔法〉〈溶岩弾〉は鎧や盾を貫通し、大きなダメージを与えるため、弱った状態で残る。
そのため、個別に止めを刺すのは難しくなかった。
***
その日も、いつしかノルマとなりつつある十ヶ所目の集落へと到達した。
ここまで、捕らわれている女性は一人もいなかった。
そして――今日最後となるであろう集落を調査していると、ようやく目的の魔物を発見した。
オークハイプリーストだ。
(七十一匹中、一匹だけか……たまたまこの集落に来ていた個体か?)
すぐに〈鑑定〉を行う。
(よし! 〈光魔法[8]〉持ちだ。だが、レベル8とはな……)
レベル8の攻撃魔法は、通常戦闘で使用可能な最高峰の全体攻撃魔法に相当する。
レベル9以上になると、攻撃範囲が広大すぎて、もはや戦争規模でしか扱えない。
俺自身も、今ならレベル9の攻撃魔法を使用できる。
だが、要救助者の有無が不明な状況で無差別攻撃はできない。
ミノルに飛ばされた者が、魔物の姿で存在している可能性もある。
そのため、“全滅バッチ”には〈鑑定〉による識別機能が組み込まれているのだ。
さらに、素材の回収も重要だ。
この辺りはすでにAランク相当の領域であり、倉庫には質の高い武具素材が残されている。
特に革素材は、優先して回収しておきたい。
(よし……まずは“全滅バッチ”だ)
〈バッチ処理〉を起動。
瞬時に、ハイオーク、オークナイト、オークハイプリースト以外のすべてが消滅した。
(オークハイプリーストは確実に仕留める)
透明化と〈気配遮断〉を維持したまま接近し、ミスリルのショートソードで首を刈り取る。
(……完全に暗殺者だな、俺)
無事、〈光魔法〉を獲得した。
残るハイオークとオークナイトにも止めを刺し、集落内の物資をすべて亜空間に収納する。
そして、集落の中央に鍛冶工房を展開した。
(今日は救助者もいない。革素材も手に入ったし、“レッドキャップ”用の防具を新調して、予備武器も作るか)
夕食を終えたあと、鎧を新調し、高炭素鋼のショートソードを二振り製作した。
すべてを終えて、ベッドに入る。
眠る前、レオンに貸しているマジックバッグの亜空間を確認した。
手紙と動画保存カードは、まだそこにあった。やはり、気づかないか……。
それを確認したせいか――俺は久しぶりに夢を見た。
夢の中で、再びマジックバッグの亜空間を覗く。
だが――俺が置いたはずの手紙と動画保存カードは消えていた。
代わりに、一通の新しい手紙が置かれている。
届いたのだ――俺の手紙が。
胸の高鳴りを抑えきれず、すぐに手紙を取り出し、封を切る。
そして――
『どなたか知りませんが、このようないたずらはやめてください。アレスなら、こちらで普通に生活しています。来月には、私を含めた十三人とアレスの結婚式が予定されています。あなたの相手をしている暇はありません。今後、このような手紙は送らないでください。 アストラニア王国エヴァルシア領主 セレナ・エヴァルシア』
そんな……バカな……!
全員、ミノルに騙されたというのか……!?
ダメだ――早く脱出しないと!
すぐに彼女たちを救わないと――!
「グァァァァー!!」
叫びながら、俺は目を覚ました。
心臓が激しく脈打っている。
全身に嫌な汗がにじんでいた。
……夢か。
嫌な夢だった。
エリュシアは――あのあと、ミノルに襲われたかもしれない。
これは時間をかけて、俺が忘れさせてあげるしかないだろう。
しかし、他の女性たちは――
ミノルは理解していない。
あいつは、必ず見破られる。
――俺には、その確信があった。
二名の女性を階段エリアまで送り届けたあと、俺は再びオークエリア攻略の最前線へと戻ってきた。
階段エリアへ向かう途中にも確認できたが、最初に壊滅させた集落には、すでに新たな建物が建ち並び、五十匹のオークが定住していた。さらに、二日前に壊滅させた九ヶ所の集落にも、すでにオークが入り込み、建築を始めている。
どうやら、壊滅から二日で新たなオークが補充されるらしい。
つまり、壊滅させたばかりの採取ポイントで、安全に野営できるのは一晩が限度ということになる。
採取ポイントで休むなら、毎日新たな集落を壊滅させるか、補充される魔物の襲撃を撃退する必要があるわけだな。
さて――今日は、従魔にする実験をしてみよう。
これまでに壊滅させたオークの集落は二十ヶ所。
今回が、二十一ヶ所目となる。
集落に到着して確認すると、昨日より十匹増え、総数は七十匹になっていた。新たな個体が補充されたのだろう。
周囲を観察していると――すぐに異質な存在を見つけた。
(オークナイトか。スキルレベルは……7だと? 通常ダンジョンのボスと同格じゃないか。キングなんて出てきたら、どれほどの強さになるんだよ……)
呆れながら、もう一匹のオークナイトにも〈鑑定〉をかける。
(おいおい……こっちはレベル8かよ。レベル8なんて、相手にしたことないぞ)
スキルレベルでは俺のほうが上だ。一対一なら負けることはないだろう。
だが、オークナイトは鎧・武器・盾を備えた重武装の魔物だ。複数に同時に襲われれば、さすがに無傷では済まないかもしれない。
(こいつらが〈気配察知〉や〈気配遮断〉、〈魔力感知〉まで高レベルで持っていたら、さらに厄介だな)
今のところ、それらの感知系スキルを持つ魔物には遭遇していないが、警戒するに越したことはない。
(……よし。このオークナイト二匹を従魔にしてみるか)
俺は透明化したまま〈気配遮断〉を維持し、二匹の背後へと静かに接近する。
そして直接触れ、〈魔物隷属〉を発動した。
(おお……成功した。これで二匹は俺の従魔だ)
だが――すぐに、重大な問題に気づく。
(……あれ? どうやって命令すればいいんだ?)
ミノルは、従魔には〈念話〉で命令できると言っていた。
しかし、このダンジョンでは〈念話〉が使えない。
念話を持たない者でも従魔を扱える以上、言葉による命令も可能なはずだ。
「ガー、ギギッ、グァー」
……俺、しゃべれないじゃん。
オークナイト二匹は、俺のほうを見つめたまま、まったく動こうとしない。
(くそっ! 言葉を話せなきゃ意味がないじゃないか! 面倒なことにしてくれたな、ミノル……!)
俺は従魔としての運用を諦め、通常どおり殲滅することにした。
ちなみに、“セインテス”の姿になって〈魅了〉も試してみたが、結果は同じだった。
〈魅了〉は三時間で効果が切れる。一時的な支配にしかならない。
従魔として完全に支配するには、やはり〈魔物隷属〉が必要だ。
――俺が言葉を話せるようになれば、の話だが。
“全滅バッチ”を使用すると、ハイオークとオークナイトは生き残る。
だが、第五階梯複合魔法〈土・火魔法〉〈溶岩弾〉は鎧や盾を貫通し、大きなダメージを与えるため、弱った状態で残る。
そのため、個別に止めを刺すのは難しくなかった。
***
その日も、いつしかノルマとなりつつある十ヶ所目の集落へと到達した。
ここまで、捕らわれている女性は一人もいなかった。
そして――今日最後となるであろう集落を調査していると、ようやく目的の魔物を発見した。
オークハイプリーストだ。
(七十一匹中、一匹だけか……たまたまこの集落に来ていた個体か?)
すぐに〈鑑定〉を行う。
(よし! 〈光魔法[8]〉持ちだ。だが、レベル8とはな……)
レベル8の攻撃魔法は、通常戦闘で使用可能な最高峰の全体攻撃魔法に相当する。
レベル9以上になると、攻撃範囲が広大すぎて、もはや戦争規模でしか扱えない。
俺自身も、今ならレベル9の攻撃魔法を使用できる。
だが、要救助者の有無が不明な状況で無差別攻撃はできない。
ミノルに飛ばされた者が、魔物の姿で存在している可能性もある。
そのため、“全滅バッチ”には〈鑑定〉による識別機能が組み込まれているのだ。
さらに、素材の回収も重要だ。
この辺りはすでにAランク相当の領域であり、倉庫には質の高い武具素材が残されている。
特に革素材は、優先して回収しておきたい。
(よし……まずは“全滅バッチ”だ)
〈バッチ処理〉を起動。
瞬時に、ハイオーク、オークナイト、オークハイプリースト以外のすべてが消滅した。
(オークハイプリーストは確実に仕留める)
透明化と〈気配遮断〉を維持したまま接近し、ミスリルのショートソードで首を刈り取る。
(……完全に暗殺者だな、俺)
無事、〈光魔法〉を獲得した。
残るハイオークとオークナイトにも止めを刺し、集落内の物資をすべて亜空間に収納する。
そして、集落の中央に鍛冶工房を展開した。
(今日は救助者もいない。革素材も手に入ったし、“レッドキャップ”用の防具を新調して、予備武器も作るか)
夕食を終えたあと、鎧を新調し、高炭素鋼のショートソードを二振り製作した。
すべてを終えて、ベッドに入る。
眠る前、レオンに貸しているマジックバッグの亜空間を確認した。
手紙と動画保存カードは、まだそこにあった。やはり、気づかないか……。
それを確認したせいか――俺は久しぶりに夢を見た。
夢の中で、再びマジックバッグの亜空間を覗く。
だが――俺が置いたはずの手紙と動画保存カードは消えていた。
代わりに、一通の新しい手紙が置かれている。
届いたのだ――俺の手紙が。
胸の高鳴りを抑えきれず、すぐに手紙を取り出し、封を切る。
そして――
『どなたか知りませんが、このようないたずらはやめてください。アレスなら、こちらで普通に生活しています。来月には、私を含めた十三人とアレスの結婚式が予定されています。あなたの相手をしている暇はありません。今後、このような手紙は送らないでください。 アストラニア王国エヴァルシア領主 セレナ・エヴァルシア』
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全員、ミノルに騙されたというのか……!?
ダメだ――早く脱出しないと!
すぐに彼女たちを救わないと――!
「グァァァァー!!」
叫びながら、俺は目を覚ました。
心臓が激しく脈打っている。
全身に嫌な汗がにじんでいた。
……夢か。
嫌な夢だった。
エリュシアは――あのあと、ミノルに襲われたかもしれない。
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──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
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