1 / 4
1章
#1 削られる日常
しおりを挟む
いつからだろうか。僕たちの日常が狂い始めていったのは。
いつまでも、平穏で楽しい日々が過ごせると思っていた。
それなのに。
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
一体僕たちが何をしたというのだろう。
何度死にたいと、殺してほしいと願ったか。
……何度生きたいと叫んだか。
命を繋いでくれた人達に、
命を託してくれた人達に
ありがとう、と泣いて、叫んで、悔やんで。
これは、情けなくて、救われなくて、やりきれなくて、
それでも生きたいともがく、
希望の見えない僕らの物語だ。
***
「もう~、誰のせいで遅刻しそうになったと思ってるの~!」
私の名前は大神麗瑚!ごくごく普通の華の 女子高校生!
「別に間に合ったんだしいいだろ……」
こっちの不貞腐れてて生意気な男子は、私の幼馴染の立花青!
小さい頃はもっと可愛くって私にもよく懐いてきたのに、いつからかこんなにぶすっとした男の子になってしまった。
口数も少ないし、友達だってあんまりいないこの子のことが、私はとっても心配!
「はぁ……もうほんと、これからどうやって生きてくつもりなの……」
と、思わずため息が零れてしまう。
他人に懐かないし、意思表現だってしない青のことがなんだか気にかかってしまって……どうしても一人にできない。
一人にしてしまったら突然どこかへ消えてしまいそうで怖いのかもしれないなと1人で結論づける。
だから私はいつも青の傍をくっついて離れない。
青も嫌がってはなさそうだし、私も居心地はそんなに悪くない、と思う。
なんだかんだ言って、青も私と一緒に居てくれるしね。
「あ、そういえば青、こないだのテストどうだった!?」
私は急に言いたかったことを思い出し、得意げにテストの話を振る。
私は基本的にすっごく頭が悪いけど、国語だけならみんなより良い点数だという自信があるのだ。
そしてなんと今回は過去最高点の97点を取ってみせたわけである!
今回はすごーく頑張ったし、きっと青にも……!
「全部100。」
「……」
……そうだった……青はすっごく頭がよくて、この学校じゃ青より頭いい人なんていないんだった……
あああああ、そんなこと忘れて青にテストの話振るなんて!!わたしのばかあああ!!赤っ恥かくだけじゃない!!
天才が幼馴染だと、どうしても自分と比べて落ち込んでしまう時がある。まぁ、もうそんなの慣れっこだけど……
本人はしれーっとしてるし……!!むぅぅ……、神様は不公平だー!!
「でも今回のテスト、お前頑張ってたじゃん。いい点とれたんじゃないの。」
「へぁ……」
……でも極稀に、青はすごーく優しい。
これが俗に言うツンデレってやつなのかな??
まぁつまり青は私のことが大好きだってこt
「ま、国語以外はダメダメだろうけど。」
「う、うるさい!!」
前言撤回。
やっぱり青はすごーくいじわるだ!!
……あ、雨だ。
窓際の席の私は、内容が入ってこなくてつまらない授業そっちのけで、窓の外を眺めていた。
最近はなんだか雨が多い気がする。
だから傘は必須だし、髪の毛も湿気でぽわぽわになってしまうことが多い。
……でも私はなんだか雨が好き。
見てるとなんだか……ぽわ~って感じになって、心地よくて……なんだかうまく言えないけど、つまりそういうこと!
だから最近雨が多くて何だかラッキ~……なーんて思ってたり。
あ、でも雨で滑って転んじゃうことがたまにあるから……
んんん、結局プラマイゼロ……かなぁ。
「ふわぁ……」
「おい大神!どこ見てんだ!」
うっすらと聞こえる雨音が心地よくてか、思わず盛大な欠伸をしてしまって、先生に見つかってしまったみたいだ。
ごめんなさ~い、と申し訳程度に謝ったけど、先生はこれみよがしにグダグダと最近の若者について話始めた。
あああ、クラスの子達からの視線が痛い……こうなったら止まんないんだもんなぁ、この先生……
雨音で気持ちよくなっていたのに、んもう……
はぁ、と心の中でため息をつく。
ふと横を見てみると、そこには気持ちよさそうに寝ている青の姿があった。
なんで私は注意して、青は注意しないんだよお!
その後の授業は先生の無駄話で終わったのであった。
「んー……!!ふぁ~…やっと終わったぁ~!!」
全ての授業を終え、私は1人伸びをする。
チラッと横を確認する。
……あぁ、やっぱり青はまだ寝てるみたい。
……ふふ、寝顔だけは小さい頃と変わってないんだよなぁ。可愛いところも残っていて何だか心がぽわぽわする。
そういえば、今日は委員会があるんだったっけな。
うちの学校はそのクラスでいちばん成績のいい人に学級委員をしてもらうという決まりがある。
つまり青は学級委員確定って訳。本人はすごーく嫌がってるけどね。
「じゃあ今日は青待たなきゃなぁ~……」
ぽつりと独り言を零して窓の外を眺める。
まだ雨は続いていて、皆の気持ちも何だか雨模様だ。
そりゃそうだよね。もう何日も連続で雨なんだから。登下校だって洋服濡れちゃったりするし……
まぁでも、私は青と傘を揺らしながら登校するのも好きだけどね!
そんなことを考えていると、HR始めるぞー。と担任が教室に入ってきた。
みんなが一斉に椅子に座り、HRが始まる。
……さ~てと、今日は何して暇を潰そうかなぁ~。
***
小さい頃、すっごく怖い夢を見たことがある。
私は正夢を見ることが多くて、夢で見た事は全部本当になっちゃうんじゃないかってすごーく怖かった。
その日見た夢は、みんなが雨に濡れてドロドロになって死んじゃって、私と青だけ取り残されちゃう夢。
お母さんもお父さんも死んじゃって、学校のみんなも死んじゃって。
すごくすごく怖くて、泣きながら魘されてた。
そんな時、夢の青は私の事すっごく励ましてくれて。
私、青とずっと一緒に居たいって、心の底からそう思えた。
その夢から覚めた時、私は汗だらだらで、涙で顔はぐしゃぐしゃになっちゃってて、気の所為か、少し体は震えていた。
夢から覚めても怖くて怖くて仕方なくて、1人蹲って震えていた時に、
「麗瑚。大丈夫だよ。」
っていう青の声が聞こえて、
夢で、青がすごく私を気にかけてくれたのを思い出して、その時私、ちょっと思っちゃった。
……この夢が、この青が正夢になってくれたらどんなに……
「…………こ」
「……こ…………り……」
「……麗瑚。」
「わぁあっ!?」
「遅い。もう何分待ったと思ってんの。」
「え?」
時計を見ると、委員会が終わる時間はとっくにすぎていて、もうそろそろで7時になってしまいそうだった。
「ええぇ!?わわわ、私寝ちゃってたの!?」
いつの間にか寝ていたことにも気づかず、こんなに青を待たせてたなんて……!!
罪悪感か羞恥心か。いろんな感情が混ざりあって混乱する。
「もっと早く起こしてくれてよかったのに!!」
思わずそんな言葉が飛び出る。
何だか私が青を責めているみたいになっちゃってすぐに後悔した。
「……別に、僕の勝手だろ。」
相変わらずムスッとしている青はいつものツーンとした表情を変えずにそっぽを向いてしまった。
なにか言おうと思ったけど、あんまりここで時間を食っていると、もっと帰る時間が遅くなってしまう。
寝ぼけている体を起こして、慌てて帰る支度をし、青と一緒に教室を飛び出た。
ほら早く!と言ってもだるそうに歩く青に痺れを切らして、青の手を掴んで私は走り出す。
……そういえば、さっき夢で何見てたんだっけ。
何も思い出せない。
……ま、いっか!とりあえず今は早く帰らなきゃ!校門閉まっちゃう!
自分の手から伝わる温度に何だか気持ちがポカポカして薄ら笑みを零す。
……いやいや、そんなこと考えてる場合じゃないんだった!早く行かなきゃ!
青と手を繋ぐのなんて久しぶりで、それがなんだかちょっと嬉しくて、私は何も周りがみえていなかった。
……そう、私は気づいていなかった。
異様な程に静かな校舎や、鳴り響くスマホの通知音に。
「……雨……凄いねぇ……」
靴箱までやってきて外を確認すると、先程より雨が強くなっているような気がした。それになんだかさっきとは比べ物にならないくらい空が暗い。
……やっぱり早く帰らないと。もっともっと天気が悪くなっちゃう!!
「ほら!早く靴履き替えて!」
早く帰ろうと青を急かす。
が、青は微動だにせず、何故かだんまりを決め込んでいた。
「……青?」
その様子がなんだか珍しくて、少しだけ怖くなってしまった。
ふと青の顔を見てみると、スマホで何かを見ているようだった。
なんだ、スマホを確認してただけか。
……いや、早く帰らないとなのに何やってるの!
何故か少し険しい顔をしているのが気にかかったけど私はとにかく早く帰ることに必死だった。
ちょっと青!と言いかけたその時、青は自分のスマホ画面を私に向けてきた。
なんだろう、と思いつつ画面を覗き込むと、そこにはにわかに信じられないような文章が連なっていた。
「…………謎の雨により……死亡者が続出……?」
その不可解な文章を目の前に、私は何も言えずに固まり、持っていた靴を思わず落としてしまった。
私も青も何も言わないその空間で、奇妙なほど静かな校舎に強い雨の音が鳴り響いていた……
いつまでも、平穏で楽しい日々が過ごせると思っていた。
それなのに。
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
一体僕たちが何をしたというのだろう。
何度死にたいと、殺してほしいと願ったか。
……何度生きたいと叫んだか。
命を繋いでくれた人達に、
命を託してくれた人達に
ありがとう、と泣いて、叫んで、悔やんで。
これは、情けなくて、救われなくて、やりきれなくて、
それでも生きたいともがく、
希望の見えない僕らの物語だ。
***
「もう~、誰のせいで遅刻しそうになったと思ってるの~!」
私の名前は大神麗瑚!ごくごく普通の華の 女子高校生!
「別に間に合ったんだしいいだろ……」
こっちの不貞腐れてて生意気な男子は、私の幼馴染の立花青!
小さい頃はもっと可愛くって私にもよく懐いてきたのに、いつからかこんなにぶすっとした男の子になってしまった。
口数も少ないし、友達だってあんまりいないこの子のことが、私はとっても心配!
「はぁ……もうほんと、これからどうやって生きてくつもりなの……」
と、思わずため息が零れてしまう。
他人に懐かないし、意思表現だってしない青のことがなんだか気にかかってしまって……どうしても一人にできない。
一人にしてしまったら突然どこかへ消えてしまいそうで怖いのかもしれないなと1人で結論づける。
だから私はいつも青の傍をくっついて離れない。
青も嫌がってはなさそうだし、私も居心地はそんなに悪くない、と思う。
なんだかんだ言って、青も私と一緒に居てくれるしね。
「あ、そういえば青、こないだのテストどうだった!?」
私は急に言いたかったことを思い出し、得意げにテストの話を振る。
私は基本的にすっごく頭が悪いけど、国語だけならみんなより良い点数だという自信があるのだ。
そしてなんと今回は過去最高点の97点を取ってみせたわけである!
今回はすごーく頑張ったし、きっと青にも……!
「全部100。」
「……」
……そうだった……青はすっごく頭がよくて、この学校じゃ青より頭いい人なんていないんだった……
あああああ、そんなこと忘れて青にテストの話振るなんて!!わたしのばかあああ!!赤っ恥かくだけじゃない!!
天才が幼馴染だと、どうしても自分と比べて落ち込んでしまう時がある。まぁ、もうそんなの慣れっこだけど……
本人はしれーっとしてるし……!!むぅぅ……、神様は不公平だー!!
「でも今回のテスト、お前頑張ってたじゃん。いい点とれたんじゃないの。」
「へぁ……」
……でも極稀に、青はすごーく優しい。
これが俗に言うツンデレってやつなのかな??
まぁつまり青は私のことが大好きだってこt
「ま、国語以外はダメダメだろうけど。」
「う、うるさい!!」
前言撤回。
やっぱり青はすごーくいじわるだ!!
……あ、雨だ。
窓際の席の私は、内容が入ってこなくてつまらない授業そっちのけで、窓の外を眺めていた。
最近はなんだか雨が多い気がする。
だから傘は必須だし、髪の毛も湿気でぽわぽわになってしまうことが多い。
……でも私はなんだか雨が好き。
見てるとなんだか……ぽわ~って感じになって、心地よくて……なんだかうまく言えないけど、つまりそういうこと!
だから最近雨が多くて何だかラッキ~……なーんて思ってたり。
あ、でも雨で滑って転んじゃうことがたまにあるから……
んんん、結局プラマイゼロ……かなぁ。
「ふわぁ……」
「おい大神!どこ見てんだ!」
うっすらと聞こえる雨音が心地よくてか、思わず盛大な欠伸をしてしまって、先生に見つかってしまったみたいだ。
ごめんなさ~い、と申し訳程度に謝ったけど、先生はこれみよがしにグダグダと最近の若者について話始めた。
あああ、クラスの子達からの視線が痛い……こうなったら止まんないんだもんなぁ、この先生……
雨音で気持ちよくなっていたのに、んもう……
はぁ、と心の中でため息をつく。
ふと横を見てみると、そこには気持ちよさそうに寝ている青の姿があった。
なんで私は注意して、青は注意しないんだよお!
その後の授業は先生の無駄話で終わったのであった。
「んー……!!ふぁ~…やっと終わったぁ~!!」
全ての授業を終え、私は1人伸びをする。
チラッと横を確認する。
……あぁ、やっぱり青はまだ寝てるみたい。
……ふふ、寝顔だけは小さい頃と変わってないんだよなぁ。可愛いところも残っていて何だか心がぽわぽわする。
そういえば、今日は委員会があるんだったっけな。
うちの学校はそのクラスでいちばん成績のいい人に学級委員をしてもらうという決まりがある。
つまり青は学級委員確定って訳。本人はすごーく嫌がってるけどね。
「じゃあ今日は青待たなきゃなぁ~……」
ぽつりと独り言を零して窓の外を眺める。
まだ雨は続いていて、皆の気持ちも何だか雨模様だ。
そりゃそうだよね。もう何日も連続で雨なんだから。登下校だって洋服濡れちゃったりするし……
まぁでも、私は青と傘を揺らしながら登校するのも好きだけどね!
そんなことを考えていると、HR始めるぞー。と担任が教室に入ってきた。
みんなが一斉に椅子に座り、HRが始まる。
……さ~てと、今日は何して暇を潰そうかなぁ~。
***
小さい頃、すっごく怖い夢を見たことがある。
私は正夢を見ることが多くて、夢で見た事は全部本当になっちゃうんじゃないかってすごーく怖かった。
その日見た夢は、みんなが雨に濡れてドロドロになって死んじゃって、私と青だけ取り残されちゃう夢。
お母さんもお父さんも死んじゃって、学校のみんなも死んじゃって。
すごくすごく怖くて、泣きながら魘されてた。
そんな時、夢の青は私の事すっごく励ましてくれて。
私、青とずっと一緒に居たいって、心の底からそう思えた。
その夢から覚めた時、私は汗だらだらで、涙で顔はぐしゃぐしゃになっちゃってて、気の所為か、少し体は震えていた。
夢から覚めても怖くて怖くて仕方なくて、1人蹲って震えていた時に、
「麗瑚。大丈夫だよ。」
っていう青の声が聞こえて、
夢で、青がすごく私を気にかけてくれたのを思い出して、その時私、ちょっと思っちゃった。
……この夢が、この青が正夢になってくれたらどんなに……
「…………こ」
「……こ…………り……」
「……麗瑚。」
「わぁあっ!?」
「遅い。もう何分待ったと思ってんの。」
「え?」
時計を見ると、委員会が終わる時間はとっくにすぎていて、もうそろそろで7時になってしまいそうだった。
「ええぇ!?わわわ、私寝ちゃってたの!?」
いつの間にか寝ていたことにも気づかず、こんなに青を待たせてたなんて……!!
罪悪感か羞恥心か。いろんな感情が混ざりあって混乱する。
「もっと早く起こしてくれてよかったのに!!」
思わずそんな言葉が飛び出る。
何だか私が青を責めているみたいになっちゃってすぐに後悔した。
「……別に、僕の勝手だろ。」
相変わらずムスッとしている青はいつものツーンとした表情を変えずにそっぽを向いてしまった。
なにか言おうと思ったけど、あんまりここで時間を食っていると、もっと帰る時間が遅くなってしまう。
寝ぼけている体を起こして、慌てて帰る支度をし、青と一緒に教室を飛び出た。
ほら早く!と言ってもだるそうに歩く青に痺れを切らして、青の手を掴んで私は走り出す。
……そういえば、さっき夢で何見てたんだっけ。
何も思い出せない。
……ま、いっか!とりあえず今は早く帰らなきゃ!校門閉まっちゃう!
自分の手から伝わる温度に何だか気持ちがポカポカして薄ら笑みを零す。
……いやいや、そんなこと考えてる場合じゃないんだった!早く行かなきゃ!
青と手を繋ぐのなんて久しぶりで、それがなんだかちょっと嬉しくて、私は何も周りがみえていなかった。
……そう、私は気づいていなかった。
異様な程に静かな校舎や、鳴り響くスマホの通知音に。
「……雨……凄いねぇ……」
靴箱までやってきて外を確認すると、先程より雨が強くなっているような気がした。それになんだかさっきとは比べ物にならないくらい空が暗い。
……やっぱり早く帰らないと。もっともっと天気が悪くなっちゃう!!
「ほら!早く靴履き替えて!」
早く帰ろうと青を急かす。
が、青は微動だにせず、何故かだんまりを決め込んでいた。
「……青?」
その様子がなんだか珍しくて、少しだけ怖くなってしまった。
ふと青の顔を見てみると、スマホで何かを見ているようだった。
なんだ、スマホを確認してただけか。
……いや、早く帰らないとなのに何やってるの!
何故か少し険しい顔をしているのが気にかかったけど私はとにかく早く帰ることに必死だった。
ちょっと青!と言いかけたその時、青は自分のスマホ画面を私に向けてきた。
なんだろう、と思いつつ画面を覗き込むと、そこにはにわかに信じられないような文章が連なっていた。
「…………謎の雨により……死亡者が続出……?」
その不可解な文章を目の前に、私は何も言えずに固まり、持っていた靴を思わず落としてしまった。
私も青も何も言わないその空間で、奇妙なほど静かな校舎に強い雨の音が鳴り響いていた……
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる