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藤堂政
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起きると現実世界のベッドの上にいた。
さすがにいろんなことが起こりすぎて頭がパンクしそうだ。今この瞬間が夢なのかもしれないとも思えてくる。
俺はほっぺたをつねってみたがちゃんと痛みがあった。
現実か……。
また、人にいじめられる一日が始まると思うと学校に行くのに家を出るのが億劫になって来た。
ただ、根がまじめなので学校をさぼるということはできず、俺は学校へ向かうことにした。
学校まであと数分というところで通り道にガラの悪そうなヤンキーが3人立っていた。
俺は面倒に巻き込まれたくなかったので下を向いて彼らの前を通ろうとした。
「おい」
3人のうちのリーダーっぽい男が話しかけてくる。見覚えばある奴だった。
この男は学校で一番素行が悪いと悪名高い藤堂政だ。
藤堂はこの辺での不良たちのリーダーであり、暴力事件を起こし複数回謹慎になったことがある男である。前に不良グループに入っていた時、俺はこいつの奴隷で、殴られたりジュースを奢らされたり散々な目にあわされた。
そんな男に話しかけられ、悪い予感しかしなかった。
「お前、昨日コンビニで俺の後輩に怪我させてくれたらしいな…」
藤堂は俺をにらみながらそう言った。
俺は知らなかったが昨日俺が意図せずボコボコにしてしまった奴らは藤堂の後輩だったようだ。
そして俺は人気のない路地裏に連れていかれ、3人の男に取り囲まれた。
「てめぇ、どう落とし前つけてくれやがる?」
藤堂は今にも殴ってきそうだ。
しかし、レベルアップした俺の力ではおそらく藤堂といえども相手にはならない。
「たまたま僕の足が当たって、怪我してしまったみたいですね」
「じゃあ、俺の手がたまたま当たって怪我しても文句はねぇな」
藤堂はそう言って殴ってきた。
確かにパンチは素早く力がこもっており、以前の俺なら一発でKOだっただろう。
しかし、今の俺は藤堂のパンチがいくら素早いと言えども完全に見切り、すべて避けることができた。
「あ、あたらねぇ」
俺はカウンターで藤堂のあごにゆるくパンチを入れた。
ゆるくというのは俺にとっての話だが。
俺のパンチは藤堂に当たり、藤堂は数メートル吹っ飛んでいき気絶した。
他の2人はそれを見て青ざめていた。
まさか藤堂が負けるとは思っていなかったようだ。
「やべぇ…」
恐怖のためか、それ以上の言葉は発して来なかった。
学校に着き教室に入るとやはりクラスメイトがジロジロ見てくる。
いつもと何だか様子が違うようだ。普段見向きもしない人たちが俺のことをジロジロ見ていた。
「あいつ3年の藤堂さんに絡まれて、ボコボコにしたらしいぞ…」
「マジで!?」
「どーせ、ガセなんじゃねーの?」
「どうやら本当みだいだぞ。俺の友達が朝、藤堂に絡まれて佐藤が藤堂をぶっ飛ばしてるの見たって!」
「マジで…。やば…」
クラスの人がそんなことを言っているのが聞こえた。どうやら、俺が朝、藤堂に勝ったことがクラス内で相当な事件になっているようだった。
さすがにいろんなことが起こりすぎて頭がパンクしそうだ。今この瞬間が夢なのかもしれないとも思えてくる。
俺はほっぺたをつねってみたがちゃんと痛みがあった。
現実か……。
また、人にいじめられる一日が始まると思うと学校に行くのに家を出るのが億劫になって来た。
ただ、根がまじめなので学校をさぼるということはできず、俺は学校へ向かうことにした。
学校まであと数分というところで通り道にガラの悪そうなヤンキーが3人立っていた。
俺は面倒に巻き込まれたくなかったので下を向いて彼らの前を通ろうとした。
「おい」
3人のうちのリーダーっぽい男が話しかけてくる。見覚えばある奴だった。
この男は学校で一番素行が悪いと悪名高い藤堂政だ。
藤堂はこの辺での不良たちのリーダーであり、暴力事件を起こし複数回謹慎になったことがある男である。前に不良グループに入っていた時、俺はこいつの奴隷で、殴られたりジュースを奢らされたり散々な目にあわされた。
そんな男に話しかけられ、悪い予感しかしなかった。
「お前、昨日コンビニで俺の後輩に怪我させてくれたらしいな…」
藤堂は俺をにらみながらそう言った。
俺は知らなかったが昨日俺が意図せずボコボコにしてしまった奴らは藤堂の後輩だったようだ。
そして俺は人気のない路地裏に連れていかれ、3人の男に取り囲まれた。
「てめぇ、どう落とし前つけてくれやがる?」
藤堂は今にも殴ってきそうだ。
しかし、レベルアップした俺の力ではおそらく藤堂といえども相手にはならない。
「たまたま僕の足が当たって、怪我してしまったみたいですね」
「じゃあ、俺の手がたまたま当たって怪我しても文句はねぇな」
藤堂はそう言って殴ってきた。
確かにパンチは素早く力がこもっており、以前の俺なら一発でKOだっただろう。
しかし、今の俺は藤堂のパンチがいくら素早いと言えども完全に見切り、すべて避けることができた。
「あ、あたらねぇ」
俺はカウンターで藤堂のあごにゆるくパンチを入れた。
ゆるくというのは俺にとっての話だが。
俺のパンチは藤堂に当たり、藤堂は数メートル吹っ飛んでいき気絶した。
他の2人はそれを見て青ざめていた。
まさか藤堂が負けるとは思っていなかったようだ。
「やべぇ…」
恐怖のためか、それ以上の言葉は発して来なかった。
学校に着き教室に入るとやはりクラスメイトがジロジロ見てくる。
いつもと何だか様子が違うようだ。普段見向きもしない人たちが俺のことをジロジロ見ていた。
「あいつ3年の藤堂さんに絡まれて、ボコボコにしたらしいぞ…」
「マジで!?」
「どーせ、ガセなんじゃねーの?」
「どうやら本当みだいだぞ。俺の友達が朝、藤堂に絡まれて佐藤が藤堂をぶっ飛ばしてるの見たって!」
「マジで…。やば…」
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