偶然の出会いから始まる恋って信じていい?

葉月 友梨奈

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新しい出会い

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早朝から朝食を食べて、観光地を観て周り、昼食も地元のものを食べた。

夕飯を食べて、ホテルに帰っていた。
今日は少し遅くなった。周りも暗かった。そこへ、地元の人だろう。
声をかけられた。酔っ払いに絡まれたのだ。英語は話せたので、何を言っているかは分かった。

「一緒に飲みに行こう」「観光客?」
「案内するよ」男
「大丈夫です。ホテルに帰るから」
花澄は腕を握られて、振り解こうと抵抗したが、男の力には敵わない。
そこへ、1人の男性が通りかかって、酔っ払いに声をかけて、腕を握り後ろ手に捻った。
「おい!嫌がっているだろう」男性
「何だ、お前、関係ないだろう」男
「悪いが、見て見ぬふりはできないから」男性
酔っ払いから助けてくれた男性に殴りかかった。思わず目を閉じそうになった時、男性は素早い動きで避けて腹を一発蹴り上げた。
花澄も驚いた。格闘技でもやっている?と思ったくらい強かった。
酔っ払いは、あまりの強さに驚いて逃げていった。

「大丈夫?」男性
「はい、ありがとうございます」 
花澄はお礼を言った。
「いいよ。ホテルはどこ?」
「いえ、1人で帰れます」
「危ないから送るよ」

ホテルを教えて送ってもらった。
「俺、アラン、君は?」
「花澄です」
「日本人か」「俺の兄貴が日本人女性と結婚しているんだ。」
「そうなのですね」
「ここには観光?」
「はい」
「俺も半分は仕事で半分は観光だな」アランは微笑んだ。
「そうなのですね」
「年齢聞くのは失礼だけど、いくつ?」
「24です」
「俺は、27」

話しているうちにホテルに着いた。

「ありがとうございました」
「気をつけてね、良い旅を」アランは笑顔で手を振って別れた。

花澄は部屋に戻り、考え事をした。
(すっごいイケメンというより、美形で綺麗な顔立ちだった。物語に出てくる紳士的で王子さまだよ。ドキドキした。あんな人いるんだ)

<次の日>
今日はホテルを目的地の近くに変えた。ホテルも予約してある。
この旅行も1週間の予定で来ていた。
1番行きたかった場所に行く。
そう、本家本元のディズニーリゾートだ。
チケット売り場で待っていた。
やはりどこでも人が多い。
チケットを買って中へ入った。
園内の地図を見ていた。

声をかけられた。
「あれ?花澄?」
振り返って驚いた。
「あっ、昨日の、アランさん」
「アランでいいよ。1人?」
「はい、一人旅なので」
「俺も一人旅だから」「一緒にまわる?花澄がよかったら。」
「いいのですか?」
「うん、その代わり、敬語はやめようか」アランは優しく微笑んだ。
「あっ、うん」花澄は笑顔で答えた。

アラン=ハルフォード
彼は王室御用達の騎士団の騎士団長である。生まれも育ちも王室育ち。
兄である2つ上のレン=ハルフォードは半年前に日本人女性と結婚した。
アランとレンを含めて5人の王子が次期国王継承者候補だったが、レンが次期国王になった。
アランは騎士団長を続けていく。
ここの王子たちは、皆んなイケメンでモテモテだった。アランもそうだった。ファンが多く、取り合いになっていた。見合い話もある。アランは断っていた。

この時は、花澄はアランがそういう人だとは知らなかった。




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