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雨の停留所
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僕の名前は陽太、19歳だ。
体は筋肉質で、肩幅が広く、手のひらには力仕事の跡が刻まれている。
ジムに通う習慣はないけれど、毎日の労働で自然と鍛えられた結果だった。
彼の名前は遥、24歳。顔は彫刻のように整っていて、濡れた髪が額に張り付くたびに、その美しさが際立った。
瞳は深く、どこか遠くを見ているような翳りがあり、薄い唇はいつも静かに閉じていた。
僕が遥と出会ったのは、ある雨の日だった。バス停の軒下で、傘を持たずに濡れていた僕を見て、彼が、
「これ、使いなよ」と小さな折り畳み傘を差し出してきた。
その指先が細くて白いのに、なぜか心がざわついた。
「ありがとう」と僕が言うと、彼は小さく微笑んで、
「遅刻するよ」とだけ言った。
その瞬間、まるで古いレコードの針が溝に落ちるような音が頭の中で響いた気がした。
彼の姿が、静かで透明な何かとして僕の目に焼き付いた。
それからというもの、雨が降るたびに彼のことが気になって仕方なかった。
遥は小さな町の図書館で働いていて、いつも灰色のセーターを着て、本の背表紙を指でなぞっていた。
僕は柄にもなく、図書館に足を運ぶようになり、帰りにバス停で彼と顔を合わせることが増えた。
彼の静かな声が、僕の中で少しずつ響きを深めていった。
ある日、雨が強くなり、山の方で事故があり、バスが欠便になる夜があった。
遥は図書館の鍵を閉め、僕と一緒に停留所のベンチに座っていた。
雨粒が屋根を叩き、風が冷たく頬を撫でた。彼のセーターが濡れて体に張り付き、細い首筋と肩のラインが浮かんでいた。
僕はその輪郭を見つめているうちに、胸の奥で何かが疼き始めた。
「寒くない?」と聞くと、遥は首を振って、
「陽太の隣、暖かいよ」と呟いた。
その言葉が引き金だった。
僕は彼の手を握り、指先の冷たさに驚きながらも、そのまま彼の肩を引き寄せた。
遥は抵抗せず、僕の胸に凭れるように体を預けた。
雨音が僕たちの呼吸を包み込み、時間がどこかに流れ落ちていくようだった。
僕の唇が彼の額に触れたとき、遥の体が小さく震えた。
そこから首筋へ、濡れた髪をかき分けてキスを落とすと、彼の息が乱れた。
手がセーターの下に滑り込み、冷たい肌を温めるように撫でた。
遥の胸は柔らかく、腹部は平坦で、触れるたびに彼の体が微かに反応した。
「陽太…」と彼が僕の名前を呼ぶ声は、雨に混じってかすかに消えそうだった。
彼のズボンのボタンを外し、手を差し入れると、遥のそこはすでに熱を持っていた。
僕の指が触れるたび、彼の腰が小さく跳ね、吐息が白く漏れた。
僕は彼をベンチに座らせたまま、しゃがみ込んで彼の前に膝をついた。
ズボンを少し下げ、彼の秘部を露わにすると、雨の冷たさと彼の熱が交じり合った。
「待って…ここじゃ」
と遥が喘ぐように言ったが、僕は、
「誰も来ないよ」と囁き、彼の言葉を遮った。
僕の唇が彼に触れた瞬間、遥の体が弓なりに反った。舌を這わせると、彼の手が僕の髪を掴み、力が入るたびに頭皮が疼いた。
雨が屋根を叩く音に合わせるように、僕の動きがリズムを刻んだ。
湿った音が響き、遥の吐息がだんだん速くなった。彼の太ももが震え、僕の肩に置かれた手がぎゅっと締まった。
僕は彼の熱を口に含み、そのまま彼を頂点へと導いた。
遥の声が途切れ、僕の名前を小さく呼びながら、彼は僕の口で果てた。
すべてが終わったあと、僕は立ち上がり、彼の隣に腰を下ろした。
遥は目を閉じ、乱れた息を整えながら、僕の肩に頭を預けた。
雨が僕たちの汗を冷まし、風が濡れた髪を揺らした。
バス停の屋根の下で、雨音だけが響き続けていた。
僕の名前は陽太、19歳だ。
体は筋肉質で、肩幅が広く、手のひらには力仕事の跡が刻まれている。
ジムに通う習慣はないけれど、毎日の労働で自然と鍛えられた結果だった。
彼の名前は遥、24歳。顔は彫刻のように整っていて、濡れた髪が額に張り付くたびに、その美しさが際立った。
瞳は深く、どこか遠くを見ているような翳りがあり、薄い唇はいつも静かに閉じていた。
僕が遥と出会ったのは、ある雨の日だった。バス停の軒下で、傘を持たずに濡れていた僕を見て、彼が、
「これ、使いなよ」と小さな折り畳み傘を差し出してきた。
その指先が細くて白いのに、なぜか心がざわついた。
「ありがとう」と僕が言うと、彼は小さく微笑んで、
「遅刻するよ」とだけ言った。
その瞬間、まるで古いレコードの針が溝に落ちるような音が頭の中で響いた気がした。
彼の姿が、静かで透明な何かとして僕の目に焼き付いた。
それからというもの、雨が降るたびに彼のことが気になって仕方なかった。
遥は小さな町の図書館で働いていて、いつも灰色のセーターを着て、本の背表紙を指でなぞっていた。
僕は柄にもなく、図書館に足を運ぶようになり、帰りにバス停で彼と顔を合わせることが増えた。
彼の静かな声が、僕の中で少しずつ響きを深めていった。
ある日、雨が強くなり、山の方で事故があり、バスが欠便になる夜があった。
遥は図書館の鍵を閉め、僕と一緒に停留所のベンチに座っていた。
雨粒が屋根を叩き、風が冷たく頬を撫でた。彼のセーターが濡れて体に張り付き、細い首筋と肩のラインが浮かんでいた。
僕はその輪郭を見つめているうちに、胸の奥で何かが疼き始めた。
「寒くない?」と聞くと、遥は首を振って、
「陽太の隣、暖かいよ」と呟いた。
その言葉が引き金だった。
僕は彼の手を握り、指先の冷たさに驚きながらも、そのまま彼の肩を引き寄せた。
遥は抵抗せず、僕の胸に凭れるように体を預けた。
雨音が僕たちの呼吸を包み込み、時間がどこかに流れ落ちていくようだった。
僕の唇が彼の額に触れたとき、遥の体が小さく震えた。
そこから首筋へ、濡れた髪をかき分けてキスを落とすと、彼の息が乱れた。
手がセーターの下に滑り込み、冷たい肌を温めるように撫でた。
遥の胸は柔らかく、腹部は平坦で、触れるたびに彼の体が微かに反応した。
「陽太…」と彼が僕の名前を呼ぶ声は、雨に混じってかすかに消えそうだった。
彼のズボンのボタンを外し、手を差し入れると、遥のそこはすでに熱を持っていた。
僕の指が触れるたび、彼の腰が小さく跳ね、吐息が白く漏れた。
僕は彼をベンチに座らせたまま、しゃがみ込んで彼の前に膝をついた。
ズボンを少し下げ、彼の秘部を露わにすると、雨の冷たさと彼の熱が交じり合った。
「待って…ここじゃ」
と遥が喘ぐように言ったが、僕は、
「誰も来ないよ」と囁き、彼の言葉を遮った。
僕の唇が彼に触れた瞬間、遥の体が弓なりに反った。舌を這わせると、彼の手が僕の髪を掴み、力が入るたびに頭皮が疼いた。
雨が屋根を叩く音に合わせるように、僕の動きがリズムを刻んだ。
湿った音が響き、遥の吐息がだんだん速くなった。彼の太ももが震え、僕の肩に置かれた手がぎゅっと締まった。
僕は彼の熱を口に含み、そのまま彼を頂点へと導いた。
遥の声が途切れ、僕の名前を小さく呼びながら、彼は僕の口で果てた。
すべてが終わったあと、僕は立ち上がり、彼の隣に腰を下ろした。
遥は目を閉じ、乱れた息を整えながら、僕の肩に頭を預けた。
雨が僕たちの汗を冷まし、風が濡れた髪を揺らした。
バス停の屋根の下で、雨音だけが響き続けていた。
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