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【意味怖恐】妖怪おじさん
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ねぇ、知ってる?妖怪おじさんの話。
人間に溶け込むのが凄く得意で、人間のふりをして、たまにお店をやってるっていう。
知ってる知ってる。西小の近くにある昔潰れた喫茶店でたまにお店を開いてるって。
なんで妖怪おじさんって言われてるの?まさか本当に人間じゃないとか・・・。
んーわかんない。ぱっと見普通のおじさんなんだけどね。違和感があるとかないとか・・・
でもさー、案外怖くないらしいよ。ただ、出されたコーヒーだけは飲んじゃいけないらしい。
え、なんでなんで?飲んだら死んじゃうとかだともうとっくに逮捕されてるはずだよね。
◇◇◇
俺は怪奇現象専門のライターだが、今日はこの町で噂の妖怪おじさんを取材したいと思う。
西小学校の近くの昔潰れた喫茶店跡地って・・・
んーここか?
意外と小ぎれいにしてあるじゃないか。
横引きのドアを引いて中に入ると
「いらっしゃい~、妖怪おやじだけどなんかようかい?ナハ、ナハ なんてな」
なんだこのオヤジ。普通のオヤジらしいオヤジじゃないか。
「こんにちは、ちょっと取材に来ました」
「取材~、いいねいいね、いいネタ、よーでる店だよ、ウチは、ウォッチッチ!なんてな」
いちいちうっとおしいな。
「まま、コーヒーでもどうぞどうぞ、コーヒーもよーでるよぉ~」
これが噂の飲んではいけないコーヒーか。
緊張するな・・・。
「いやね、親父さんが妖怪だって噂凄いんですよ。人に溶け込むのが上手い妖怪おじさんなんだと」
「ええ~、ひどいなぁ~、、、でも本当ですよ。妖怪だけに要チェックやで!どやっ!」
こいつ、妖怪をネタにしてるだけのただの親父なんじゃ・・・無駄足・・・か。
これじゃ、せめて飲んではいけないコーヒーのレビュー位はしておかないとな。
一瞬ためらったが、ゴクリとコーヒーを飲みほした。
普通のコーヒーとは一味違った、なんというか、うん。旨い。
「よーでとるやろ。妖怪よーでるコーヒーで特許申請中ですわ、なは、なは」
「あ、ああ、普通に旨い。じゃ、本日の突然の取材ありがとうございました」
「また来てな~!」
「解りました、またこようかい!なんちゃって!」
店主はニタリと笑うと、店の奥へと戻っていった。
ライターの男は何故か口を両手で抑え、青ざめていた。
直後、頭をずっと抑えうずくまっている。
「声が・・・や・・・やまない・・・ああぁ、あああああー-----」
人間に溶け込むのが凄く得意で、人間のふりをして、たまにお店をやってるっていう。
知ってる知ってる。西小の近くにある昔潰れた喫茶店でたまにお店を開いてるって。
なんで妖怪おじさんって言われてるの?まさか本当に人間じゃないとか・・・。
んーわかんない。ぱっと見普通のおじさんなんだけどね。違和感があるとかないとか・・・
でもさー、案外怖くないらしいよ。ただ、出されたコーヒーだけは飲んじゃいけないらしい。
え、なんでなんで?飲んだら死んじゃうとかだともうとっくに逮捕されてるはずだよね。
◇◇◇
俺は怪奇現象専門のライターだが、今日はこの町で噂の妖怪おじさんを取材したいと思う。
西小学校の近くの昔潰れた喫茶店跡地って・・・
んーここか?
意外と小ぎれいにしてあるじゃないか。
横引きのドアを引いて中に入ると
「いらっしゃい~、妖怪おやじだけどなんかようかい?ナハ、ナハ なんてな」
なんだこのオヤジ。普通のオヤジらしいオヤジじゃないか。
「こんにちは、ちょっと取材に来ました」
「取材~、いいねいいね、いいネタ、よーでる店だよ、ウチは、ウォッチッチ!なんてな」
いちいちうっとおしいな。
「まま、コーヒーでもどうぞどうぞ、コーヒーもよーでるよぉ~」
これが噂の飲んではいけないコーヒーか。
緊張するな・・・。
「いやね、親父さんが妖怪だって噂凄いんですよ。人に溶け込むのが上手い妖怪おじさんなんだと」
「ええ~、ひどいなぁ~、、、でも本当ですよ。妖怪だけに要チェックやで!どやっ!」
こいつ、妖怪をネタにしてるだけのただの親父なんじゃ・・・無駄足・・・か。
これじゃ、せめて飲んではいけないコーヒーのレビュー位はしておかないとな。
一瞬ためらったが、ゴクリとコーヒーを飲みほした。
普通のコーヒーとは一味違った、なんというか、うん。旨い。
「よーでとるやろ。妖怪よーでるコーヒーで特許申請中ですわ、なは、なは」
「あ、ああ、普通に旨い。じゃ、本日の突然の取材ありがとうございました」
「また来てな~!」
「解りました、またこようかい!なんちゃって!」
店主はニタリと笑うと、店の奥へと戻っていった。
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