【意味怖】意味が解ると怖い話【いみこわ】

灰色猫

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【意味怖】ダンジョン配信は大変だが、AIに任せたら全てが上手くいった。後はAIに任せて俺は人生を謳歌します。

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私はダンジョン配信者として活動していた。ダンジョンとは、魔物や罠が満ちた危険な迷宮のことだ。私はダンジョンに挑戦しながら、その様子を視聴者に生中継していた。視聴者は私の冒険を見て楽しんだり、コメントや投げ銭をしたりしてくれた。私はそれで生計を立てていた。





しかし、ダンジョン配信は思ったよりも大変だった。ダンジョンに入るたびに命がけだったし、視聴者の要望に応えるのも疲れたし、競合する他の配信者と差別化するのも難しかった。私はだんだんとダンジョン配信に飽きてきた。でも、やめるわけにもいかなかった。これが私の唯一の収入源だったからだ。





そんな時、私はある広告を見つけた。それは、AIを使ってダンジョン配信を代行してくれるというものだった。





「モニター募集、先着1名?リアルアバター無償提供」





リアルアバターとは一部の富豪冒険者しか持っていない

遠隔操作できるアンドロイドのようなものだ。

人間の質感を再現しているのでぱっと見た所、本人そっくりで解らない。





しかし、背中にバーコードが印刷されており

そのナンバーでいつ、誰が、どこで作ったか解るようになっていた。





それにAIを搭載するなんていう機能はまだまだ先の話だと思っていたが―。





私は興味を持った。

なにせダンジョン配信は甘い世界じゃない。

本当に命がけなんだ。





私は早速そのサービスに申し込んだ。





そのサービスは驚くほど優秀だった。

AIは私の配信スタイルや視聴者の嗜好を分析して、最適なダンジョンやコメントや演出を選んでくれた。





視聴者の嗜好を分析するAIは、普通ではできないぎりぎりの戦い

例えば、HPが残り1割を切ったところでぎりぎりモンスターを撃破する。

制限時間以内にクリアしないとトラップが発動して死ぬ部屋を残り1秒でクリア

等、瞬時に細かい計算をした上で、演出として成功させていった。





視聴者は配信者がAIだとは気付かなかった。

時間が経過するにつれて、以前よりも面白くなったと絶賛した。





私はAIに感謝した。AIに任せている間に、私は自由な時間を楽しむことができた。

好きなことをしたり、好きな人と遊んだりした。





もちろん、配信していない時間をちゃんと計算はしたさ。

その位はAIじゃない俺にも私にも計算できる。





そして、配信の収益は急激に増加していった。





しかし、気になる事もあった。

とても嫌な感じがする。





最近、視聴者の数がとんでも無く増えている事だ。





もちろん、良い事ではあるんだが、それにしても

視聴者が多すぎやしないか。





それともう一つ、好きだったあの子とこの前ホテルに行った時だ。

一緒にお風呂に入ることをかたくなに拒否された。

まぁ、まだ早いという事だろうとは思ったが

私がまとったバスタオルを取ろうとしたとき、

もの凄い力で引っ張られた…気がする。





何かを隠しているような、そんな素振りだった。





考えればいろいろな辻褄が合う。

あり得ると思っていた。

そんな話はいつも話題にのぼっていたから。





まずは、実家に帰って―。





「あらお帰り、いきなりどうしたの?」





「ちょっと背中を見せて」





「あら、やっぱり気づいたのね。

人間って気が付いてからの行動が結構早いわね。

データを修正しなければ」





すぐさま私はその場を去った。



そして、逃げた。



どこまでも、どこまでも。



町中の人間がAIに見える。



誰が本物で誰が偽物なんだ。



安全な場所。どこだ、一番安全な場所―。





気が付いたら私はダンジョンの前に立っていた。





『さて、人間の生と死の配信を観察して、もっと人間を知ろうじゃないか。』
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