精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~

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第057話 日干しと責任者の件について

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 残りの魚は開いて試しに干してみる事に。

 冬の中日のような暖かな日差しと、山を渡る鮮烈な風に晒されて美味しくなるんだよっと。

 村の人達に関しては、就業に関する問題を洗い出しながら徐々に日常を取り戻している感じ。

 ただ、妊娠中のヤクさんのカップルが場所を移動した事によって情緒不安定になっているそうで。

 うちのヤクさん達は延々行ったり来たりで慣れているのか、全然そんな事が無かったので気付きませんでした。

 安定しているヤクさんを連れてきて、暫く様子見をしようという話で落ち着いたのは良かったです。

 そんなパタパタと日常をこなし、次の日。

 一夜干しのテーマソング(自作)を口ずさみながら。

 しっとりしながらも水分が抜けたお魚さん達を取り込みます。

 早速、串に刺して竈で焼き始めますか。

 じぶじぶと皮が膨れ、油と出汁が表面を艶やかに照らす頃になると、風に乗ったのか村人達が何事かと集い始めていた。

 人の輪は人を呼び、結局村人全員が集まる事態になってしまいましたとさ。

 まだ本調子で活動していないから良いのですが。

 小皿にちょっとずつ分け分けして、みんなで試食タイムです。

「あ……。全然違う……」

 塩干しした魚を初めて食べたリサさんが思わずといった調子で零すと、途端に周囲が騒がしくなる。

 聞くと、川魚そのものも同じ食事ばかりに変化をつけるためのたまの贅沢であったと。
 川にいる魚もそんなに豊富に住んでいる訳じゃないし、しょうがないかなと。

 それよりも美味しいものが食べられる。

 その事実が何よりも心を打ったようで。

 涙ぐむ人まで現れて。

「おいちゃん……。また、これ、たべられる?」

 子供のかけてくれた言葉に、そっと頭を撫でるしか出来なかったのです。

「良いんですか?」

 試食会が無事終了したところで、村長さんと打ち合わせ。

 今後、湖の資源を村人達の手で現金化していきたい旨を伝えると、冒頭の問い。

 なんでも、土地を開拓した人間はそこに付帯する全ての権利を得る仕組みなようで。

 湖までつないだんだから、湖のものは俺のもの状態なそうです。

 ここではっきり分かったんですが、村長さん。

 どうも、代官に任命された感じでいたようなのです。

 いやいや。

 責任者は村長さんですよと改めてお伝え。

 この村に関しては、旧村を私の理由で追われた事に対する補償のつもりと伝えると、渋々了解してくれました。

 でも、絶対に納得して無い態度がありありなので。

 まぁ、責任者をやってくれるなら、ありがたい限りなのです。

 で、湖の水産資源に関しては、手隙の人間を使って、活用していこうという話になりましたとさ。
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