精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~

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第099話 国王

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 村につきまして、建国の旨を皆さんに説明しましたが、鳩が豆鉄砲状態でした。

 はい、まぁ、分かっていたことなのですが。

 周辺の村々も含めて、元々は流民化した人達が苦労して興してきた地域という事で。

 国のメリット、デメリットなんて雲の上の話になっちゃうわけですね。

 とりあえず分かりやすいメリットとして、今後税金を外部から取られる心配は無いという事と、軍事力を保持しても良いよってところだけを説明したところ。

 んじゃ、今までと同じと安堵されたのが印象的ではあります。

 それでも変わらないといけない部分はありまして。

 村の維持に掛かるお金に関しては、今までなし崩しに処理してきた部分がありまして。

 これを明示的に税金として徴収し、国庫……まぁ今の規模だと村庫って感じですが、そちらで管理するようにしないといけないわけで。

 流石にそこまで手が回らないので、セベルさんにお願いすることにしました。

 基本的に村で数字が分かるのはセベルさんになりますし、将来的に税金を徴収するにあたり購入に税金をかける場合お店を持っているのはセベルさんだけになりますし。

 その辺りを伝えると、苦笑しながらも請け負ってくれることになりました。

 本人は生い先短いのに面倒くさい仕事をなんて言っていましたが、後継を育てることを含めて頑張ってくれるんだろうなと信頼しています。

 で、もう一つ。

 とりあえず外部勢力の一つとして正式に認められたので、トップを決めなければなりません。

 こちらに関しては実務の部分というよりも、象徴として外部の顔となる対象ですね。

 まぁ実質的な部分は変わらないので村長さんにそちらも兼務してもらおうかなと思いましたが、固辞されました。

 将来的に大きくなった時に面倒を見切れないし、これ以上忙しくなるのは嫌だとの事です。

 他にやりたい人はいないかと聞いてみたのですが、村長さんがしり込みした仕事をやりたがる人なんておらず。

 消去法的に私が責任者と相成りました。

 今日からあなたが国王です、状態ですね。

 といっても、やることは変わらず。

 村の運営費を稼いできて、人を増やして、規模を大きくしていく。

 これの繰り返しです。

 リサさんとも相談しましたが、大工さんと鍛冶屋さんが増えたという事で。

 そろそろ農地を広げる下地も出来たので、人員を増やそうかなんて話もしています。

 というのも、今まで村の人が増えるのって子供が出来る以外ですと流民化した人が領主さんの領地を通って逃散してくるケースしかなかった訳で。

 領主さんがその人を引き戻す責任を負っていました。

 今後に関しては、きちんと話が出来る勢力が出来たので話し合いをして人の引き渡しが出来るようになった形になります。

 これ結構重要でして。

 現状、この村は規模が小さいので問題になりませんが。

 領地として管理をしていくと、人員の把握と税金の徴収は運営管理に必須となります。

 それが逃げちゃうと追わないと駄目だし、連れ戻さないと駄目だし、それに伴うコストもかかります。

 でも、隣国に出ていきましたとなれば、隣国と手続きが取れるようになるわけです。

 管理コストが軽減する訳ですね。

 領地の境界が生まれること、約束事を取り交わせる相手が出来る事。

 限界無く管理せざる終えなかった状況が、少しでも楽になるという事であそこまであっさりと国として認めてもらえたのだなと改めて実感します。

 という訳で、国王として任命されましたので、新しい国民を勧誘にでも行こうかなと思います。
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