君が遺してくれたもの

お春

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二話

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そこには_



20XX年  二月  十四日

    今日、あの子からチョコをもらった。とても嬉しかった。あの子からチョコをもらった。あの子からチョコをもらった、嬉しかった。あの子からチョコをもらえた。あの子からチョコをもらえた。あの子からチョコをもらえた。

「…怖い。」

    若葉は、怖くなった。孝太はこんなに病んでいたわけではない、決して。若葉は「あの子からチョコをもらえた」という文を39個、見つけた。確か、若葉は今年のバレンタインデーに孝太にチョコをあげた。義理チョコで。でも、孝太は本命チョコを誰かからもらったという。若葉はますますその本命チョコをもらった人が誰なのかが、気になった。

20XX年   三月  十四日

    今日、俺はあの子に告白した。そしたら、考えさせてくれって言われた。駄目だと言われなかっただけ、ましだけど、なかなかに恥ずかしかった。フラれたくはないな~。

    若葉は、ようやく孝太の想い人が分かった。そう、若葉だったのだ。それを知った、若葉は少し、いや大分ほっとした。浮気していたら、恨み続けてやろうと思ったのである。恐ろしいやつだ。そして、そこから二日に一回ペースで日記は続いていった。

   だけれども、三月十七日からおかしくなっていったのである。


    そこには_
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