双子なのにこの格差ですか...(完結)

三雅

文字の大きさ
3 / 12

生まれたときから...

しおりを挟む
私はキキ。両親に双子の妹のルリの4人家族。
これだけを見れば普通の家族なんだろうけど...

ルリは身内から見てもすっごくかわいいのだ。
14歳とは思えないほどのスタイルで、顔もすごく可愛い。

二卵性のため、私は全くと行っていいほどルリには似ておらず、ブスなんだよなぁ。

両親がルリだけに手をかけ始めたのは、4歳頃からだったかな。

4歳を過ぎたあたりから私は家族の視界には映らなくなっていた。ルリ本人も私に興味がないみたい。


両親が私に構わないことを不思議に思わない近所の人もルリを可愛がる。

同じ両親から生まれたのにこの違いはなんだろうと常に不思議に思う。

流石にこんな状況下で今後を生きていくのは私には無理だから、家をそしてこの村を出ることに決めた。

.....

「おい!早く会計しろよ」

あっ!いけない。今は小売店の店番だったんだ。

「申し訳ありません。
...以上5点で890ギルになります。」

乱雑にお金を置くとお客さんは舌打ちをしながら帰っていった。

少し怖かったけどいつものことだし、気にせず夕方まで頑張ろう!!

......

「ルリの洗礼式の衣装は一番かわいいのにしましょうね~」
「ママほんとう?!嬉しいな!」
「もちろんよ。お父さんもそう言ってたわよ」
「衣装見に行くの楽しみぃ!!!」

あ、お母さんとルリだ。どうやら洗礼式の衣装の話をしているみたい。
見つかる前にさっさと部屋に帰ろう。

「あ、あの子のはどうするの?」
「え?あぁあの子ね。洗礼式に出すつもりはないしルリは気にしなくてもいいのよ」
「はぁ~い」

いざ聞いてしまうとなんだか心が痛むな。

...ううん。気にしちゃだめだ。

さてと気を取り直してご飯作ろう!!


==================
最初はただただキキだけがつらい思いをします...が、家を出た後は幸せたっぷりの溺愛っぷりをお見せしますのでご安心ください。
私としても早く幸せにしたいので、タイムスキップ使います笑
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...