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10 場所がどこであろうと、猪木がいれば戦うのが当然だ
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本名以外のあだ名とか通り名があったりすると、ちょっと特別感があって高揚してきません?
前回の『胡散臭さ』に関することを書いた際、ちょっと引っかかることがあった。ただ内容的には『胡散臭いというよりもなんか怪しくない?』と思えることだったので、そこだけ独立させてみようと思って分割してみました。
ズバリ『昭和プロレス』におけるレスラー別のキャッチコピーのことで、例えばアントニオ猪木であれば『燃える闘魂』というやつ。
正直な話、あれは何を基準につけられているのか?とても気になりました。同時にプロレスの中に見え隠れする『胡散臭さ』を体現化したものなのではないだろうか?という疑問すら出てきたのですね。
たぶんキャッチコピーの出自がはっきりしていないから、なんかきな臭いというか、胡散臭さを感じるのだと思う。という訳で、いい機会なので調べてみた。
あのキャッチコピーというやつは、実はそのレスラーが所属している団体の考えてものではないらしい。東スポとかのスポーツ紙やプロレス雑誌のライターが独自に使った表現が発祥で、テレビ中継におけるアナウンサーの実況の一言とかも元ネタになっているようだ。
例えばさっきの『燃える闘魂』じゃないけど、なんとなく日本人レスラーの場合、イメージ的に周囲やファンを鼓舞して「なんかやってくれそう!」感が強いものが多い。『東洋の荒鷲』とか『四次元殺法』『鬼軍曹』なんてのもある。異世界ものの『二つ名』としても使えて大変お得感が感じられちゃったりする。
対して外国人レスラーの場合だと、これがなかなか真逆の展開を見せてくる。正直な話、『なんだコイツは?!』感がものすごい。もう『胡散臭い』というよりも『得体のしれなさ』が全面に出てくる。一歩間違うと身の危険すら感じてしまうものが多数。
『人間発電所』ブルーノ・サンマルチノ
『ブレーキの壊れたダンプカー』スタン・ハンセン
『人間山脈』アンドレ・ザ・ジャイアント
『黒い呪術士』アブドーラ・ザ・ブッチャー
『アラビアの怪人』ザ・シーク
…どの人とも平和的な解決は望めそうにないじゃないか!
とにかく『一触即発』とか『鎧袖一触』とか、あまり文字にしたくない四字熟語のオンパレードが頭に浮かんでくる。
とりあえず当時は外国人レスラーに関して圧倒的に情報量が足りない。いや、ない。現地に電話して聞くか戦歴や宣材写真、ポートレートからしか判断できないのだ。つまり初来日当初は「あいつは何をやらかしてくれるんだ?」という期待と不安だらけなのですね。で、1戦1線していくとしっくりくるキャッチコピーがつく、と。そして何も知らない初見の人から「なんだあの『人間発電所』っていうのは!」と期待と不安と胡散臭さをないまぜにしたものを煽っていくわけです。
このあたりの煽り方が上手かったのは、やっぱり当時は猪木が率いていた新日のほうだと思う。中継していたテレ朝に古舘伊知郎がいたというのもかなり大きい。試合が名勝負となるかの隠し味に、やはり実況の力量はかなりでかいんだなと改めて思った。
今のプロレスはほとんど見ていない。
放映が深夜ということもあるけど、ぶっちゃけ「おっ!こいつはなんだ?」と思わせるような、惹きつけられる何かがない。昔からのファンからフォークで刺されるんじゃないか?とビクビクしてしまうが、ゴールデンタイムにやってた頃のような『怪しい熱』『惹きつけられるような得体のしれなさ』といった、なんかうまく説明できないけど正体のわからない高揚感のようなものが湧いてこない。前回も書いたけど、これも『わからないことはすぐ調べられるようになった』ことの弊害なのでしょうかね?
今回の表題は『インドの狂虎』タイガー・ジェット・シンのコメントより。かつてシンが休み中の猪木を町中で襲撃した『新宿伊勢丹襲撃事件』というものがあって、「なぜあそこで猪木を襲撃したのか?」という記者の問いに対するシンの回答である。シンも特に計画なんてしてなかったけど、町中でばったり猪木と遭遇してしまい、「プロとしてはリング外であってもライバルから逃げてはいけない」とプロ意識を持って急遽襲撃した、とのこと。後に猪木から試合中に腕を折られる等の報復もあったが、『プロとして自身のイメージと信念を貫いた』とも言えるのではないだろうか。
しかし今回一番ビックリしたのは、『どのレスラー名も予測変換ですぐ出てきた』ということ。アンドレとかブッチャーはまだしも、シークまで…
前回の『胡散臭さ』に関することを書いた際、ちょっと引っかかることがあった。ただ内容的には『胡散臭いというよりもなんか怪しくない?』と思えることだったので、そこだけ独立させてみようと思って分割してみました。
ズバリ『昭和プロレス』におけるレスラー別のキャッチコピーのことで、例えばアントニオ猪木であれば『燃える闘魂』というやつ。
正直な話、あれは何を基準につけられているのか?とても気になりました。同時にプロレスの中に見え隠れする『胡散臭さ』を体現化したものなのではないだろうか?という疑問すら出てきたのですね。
たぶんキャッチコピーの出自がはっきりしていないから、なんかきな臭いというか、胡散臭さを感じるのだと思う。という訳で、いい機会なので調べてみた。
あのキャッチコピーというやつは、実はそのレスラーが所属している団体の考えてものではないらしい。東スポとかのスポーツ紙やプロレス雑誌のライターが独自に使った表現が発祥で、テレビ中継におけるアナウンサーの実況の一言とかも元ネタになっているようだ。
例えばさっきの『燃える闘魂』じゃないけど、なんとなく日本人レスラーの場合、イメージ的に周囲やファンを鼓舞して「なんかやってくれそう!」感が強いものが多い。『東洋の荒鷲』とか『四次元殺法』『鬼軍曹』なんてのもある。異世界ものの『二つ名』としても使えて大変お得感が感じられちゃったりする。
対して外国人レスラーの場合だと、これがなかなか真逆の展開を見せてくる。正直な話、『なんだコイツは?!』感がものすごい。もう『胡散臭い』というよりも『得体のしれなさ』が全面に出てくる。一歩間違うと身の危険すら感じてしまうものが多数。
『人間発電所』ブルーノ・サンマルチノ
『ブレーキの壊れたダンプカー』スタン・ハンセン
『人間山脈』アンドレ・ザ・ジャイアント
『黒い呪術士』アブドーラ・ザ・ブッチャー
『アラビアの怪人』ザ・シーク
…どの人とも平和的な解決は望めそうにないじゃないか!
とにかく『一触即発』とか『鎧袖一触』とか、あまり文字にしたくない四字熟語のオンパレードが頭に浮かんでくる。
とりあえず当時は外国人レスラーに関して圧倒的に情報量が足りない。いや、ない。現地に電話して聞くか戦歴や宣材写真、ポートレートからしか判断できないのだ。つまり初来日当初は「あいつは何をやらかしてくれるんだ?」という期待と不安だらけなのですね。で、1戦1線していくとしっくりくるキャッチコピーがつく、と。そして何も知らない初見の人から「なんだあの『人間発電所』っていうのは!」と期待と不安と胡散臭さをないまぜにしたものを煽っていくわけです。
このあたりの煽り方が上手かったのは、やっぱり当時は猪木が率いていた新日のほうだと思う。中継していたテレ朝に古舘伊知郎がいたというのもかなり大きい。試合が名勝負となるかの隠し味に、やはり実況の力量はかなりでかいんだなと改めて思った。
今のプロレスはほとんど見ていない。
放映が深夜ということもあるけど、ぶっちゃけ「おっ!こいつはなんだ?」と思わせるような、惹きつけられる何かがない。昔からのファンからフォークで刺されるんじゃないか?とビクビクしてしまうが、ゴールデンタイムにやってた頃のような『怪しい熱』『惹きつけられるような得体のしれなさ』といった、なんかうまく説明できないけど正体のわからない高揚感のようなものが湧いてこない。前回も書いたけど、これも『わからないことはすぐ調べられるようになった』ことの弊害なのでしょうかね?
今回の表題は『インドの狂虎』タイガー・ジェット・シンのコメントより。かつてシンが休み中の猪木を町中で襲撃した『新宿伊勢丹襲撃事件』というものがあって、「なぜあそこで猪木を襲撃したのか?」という記者の問いに対するシンの回答である。シンも特に計画なんてしてなかったけど、町中でばったり猪木と遭遇してしまい、「プロとしてはリング外であってもライバルから逃げてはいけない」とプロ意識を持って急遽襲撃した、とのこと。後に猪木から試合中に腕を折られる等の報復もあったが、『プロとして自身のイメージと信念を貫いた』とも言えるのではないだろうか。
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