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6、悪徳子爵の思惑②
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それからシンシアが悪食の力を暴発させたことは、瞬く間にセイン王国中へと広がった。
子爵邸の母屋一棟を丸々溶かして、消し去ってしまったのだ。何も残ってない更地が、何よりの証拠だった。
幸いだったのは、異変に気づいた使用人たちはすぐに屋敷から脱出し、人的な被害はなかったことだろう。
一通り周囲への根回しを済ませたグスタフは事件から三日後、国王に呼び出されて謁見の間に来ていた。
「フォレスト子爵。此度の件、どういうことか説明してもらおうか」
グスタフは顔に悲壮感を滲ませると、床に膝をつき頭を垂れた。
「大変申し訳ありません、陛下。私の管理不足が招いた事故でございます。娘と妻の話によると、メイドの些細なミスに激昂したシンシアを、娘がたしなめたところ……さらに怒りを募らせ、暴走し始めたと申しておりました」
口裏を合わせた虚偽の報告を、グスタフは時折目頭を押さえ、声を震わせながら述べた。
すると国王は、「そうであったか」と眉を寄せ、同情の意を見せた。
(……まったく、手ぬるいものだ)
国王からのこの絶大な信頼は、前妻のエレノアを『異端』として告発し、売ったことで得たものだ。
エレノアの生家である、ヴェイン伯爵家という後ろ盾を失うのは惜しかった。
しかしそれ以上に、エレノアの存在そのものが、グスタフの野望を叶えるのに邪魔だった。
(エレノアはシンシアに『人の心』や『倫理』を植え付け、便利な能力を使わせなかったからな)
だからグスタフは、国が信仰する宗教を利用して、合法的にエレノアを処分した。
おぞましい厄災を神が与えたギフトなどと、『七つの美徳』という異国の危険な思想を植え付け、シンシアを悪い方向へ導こうとしている教唆の疑いがあると。
国のため、そして愛する娘を守るために、身を切る思いでそう告発したグスタフを、世間は評価した。
今回もこの信頼を利用して乗り切れば、シンシアは手元に残る。
グスタフは、そう高をくくっていた。
「しかしこうなった以上、シンシアを子爵家に預けておくことはできん。管理は別の者に任せることにする」
「お、お待ちください、陛下! シンシアのことを、一番理解しているのは私です。娘もきっと不安に思うことでしょう。屋敷の再建はすぐにいたします! ですから……」
グスタフは食い下がった。
シンシアを手放せば、裏でやっている黒魔法ビジネスも、革命派の第二王子派閥への資金提供も滞る。それは避けねばならない。
「子爵よ、これまで大変苦労をかけたな。どうやら我々は、そなたに負担をかけすぎていたようだ」
慈愛に満ちた国王の眼差し。しかしその奥にある光を見た瞬間、グスタフの背筋に冷たいものが走った。
(――これは『慈悲』ではない、『制裁』だ)
「そろそろそなたも、子離れする時であろう。シンシアはこのまま、アイゼン公爵家に嫁がせる」
想像もしていなかった展開に、グスタフは息を呑んだ。
アイゼン公爵家は王家の分家にあたる。先代の公爵は王弟であり、現公爵のフェリクスは国王の甥にあたる人物だ。
王国騎士団長を務める国王の懐刀であり、美しい白銀の髪と冷徹な性格、強大な氷魔法の使い手であることから、『白夜公』と畏怖されている。
そして何より、革命派が推す第二王子派閥にとって、最も邪魔な『正義の象徴』だ。
よりにもよって、政敵の懐にシンシアを送り込むことになろうとは。
(陛下の狙いが爆弾の厄介払いか、自身への牽制か、見極めねばならない)
「陛下。……恐れながら、危険な娘を公爵家に送るなど、リスクが高すぎます。万一暴走すれば、アイゼン公爵にも被害が及びかねません」
「ならば、教会の地下牢に幽閉するか?」
「……っ」
「恐怖で錯乱した厄災が暴れれば、地下ごと王都が吹き飛ぶぞ。物理的な檻では、あれは抑え込めぬ」
国王は玉座の背に深く体を預け、揺るぎない声で告げた。
「だからこそ、最強の『檻』が必要なのだ」
(……なるほど、厄介払いではなく、本気でフェリクスなら制御できると思っているのか)
グスタフは瞬時に理解した。
国王はシンシアを処理したいのではなく、フェリクスという最強の管理者に預けることで『完全に無力化』しようとしているのだと。
「我がこの国で最も信頼する男に託すのだ。フェリクスの氷魔法と、優れた慧眼を持ってすれば、厄災の手綱も握れよう。あやつこそが、シンシアを御せる唯一の『希望』なのだ」
(国王の信頼という、厄介な『お墨付き』……)
それなら、交渉の余地はない。ここで食い下がれば、王権派の不信感を露呈することになり、自身の立場まで怪しまれる。
「陛下の仰るとおりでございます。アイゼン公爵であれば、娘も安心でしょう」
グスタフは深く頭を垂れ、恭しく同意してみせた。腹の中で盛大な舌打ちをしながら。
「心配するな。『深海の涙』を添えてやった。それにフェリクスは国一番の美丈夫だ、シンシアもきっと気に入るだろう。なんせあの娘は、宝石のように美しいものが好きだからな」
まさか自分たちがシンシアに着せた悪女の仮面が、このような形で最悪の事態を招こうとは……皮肉にも程がある。
「はは……左様でございますね」
グスタフは完璧な笑顔を貼り付け、あくまで『娘の幸せを願う父』として、その場を乗り切った。
「では、下がってよいぞ」
王城を後にしたグスタフの表情から、へりくだった善人の仮面は消え失せていた。
獲物を奪われた猛獣のような、どす黒い『強欲』の炎が、グスタフの瞳に宿っている。
(おのれ、フェリクス・アイゼン……! 私の道具を横取りするとは!)
だが、激情に身を任せている場合ではない。
相手はあの『白夜公』だ。スキルで呑み込めるものが、固形物に限らないことを知られれば厄介だ。
公爵家の権力で過去を洗われれば、フォレスト家だけでなく、革命派にまで火の粉が飛ぶ。
グスタフは足早に馬車へと乗り込んだ。
この事態を急ぎ革命派へ報告し、証拠隠滅を図るために。
(シンシアを取り戻す。……いや、最悪の場合は『心を壊し、生きた人形』にしてでも連れ帰る)
この保守的に腐敗した国を再生させるには、誰かが泥をかぶり、『勇気』を持って改革せねばならない。
たとえ禁忌と呼ばれる黒魔法を取り入れてでも――厄災を『軍事力』に変える、魔導覇権国家を樹立するために。
子爵邸の母屋一棟を丸々溶かして、消し去ってしまったのだ。何も残ってない更地が、何よりの証拠だった。
幸いだったのは、異変に気づいた使用人たちはすぐに屋敷から脱出し、人的な被害はなかったことだろう。
一通り周囲への根回しを済ませたグスタフは事件から三日後、国王に呼び出されて謁見の間に来ていた。
「フォレスト子爵。此度の件、どういうことか説明してもらおうか」
グスタフは顔に悲壮感を滲ませると、床に膝をつき頭を垂れた。
「大変申し訳ありません、陛下。私の管理不足が招いた事故でございます。娘と妻の話によると、メイドの些細なミスに激昂したシンシアを、娘がたしなめたところ……さらに怒りを募らせ、暴走し始めたと申しておりました」
口裏を合わせた虚偽の報告を、グスタフは時折目頭を押さえ、声を震わせながら述べた。
すると国王は、「そうであったか」と眉を寄せ、同情の意を見せた。
(……まったく、手ぬるいものだ)
国王からのこの絶大な信頼は、前妻のエレノアを『異端』として告発し、売ったことで得たものだ。
エレノアの生家である、ヴェイン伯爵家という後ろ盾を失うのは惜しかった。
しかしそれ以上に、エレノアの存在そのものが、グスタフの野望を叶えるのに邪魔だった。
(エレノアはシンシアに『人の心』や『倫理』を植え付け、便利な能力を使わせなかったからな)
だからグスタフは、国が信仰する宗教を利用して、合法的にエレノアを処分した。
おぞましい厄災を神が与えたギフトなどと、『七つの美徳』という異国の危険な思想を植え付け、シンシアを悪い方向へ導こうとしている教唆の疑いがあると。
国のため、そして愛する娘を守るために、身を切る思いでそう告発したグスタフを、世間は評価した。
今回もこの信頼を利用して乗り切れば、シンシアは手元に残る。
グスタフは、そう高をくくっていた。
「しかしこうなった以上、シンシアを子爵家に預けておくことはできん。管理は別の者に任せることにする」
「お、お待ちください、陛下! シンシアのことを、一番理解しているのは私です。娘もきっと不安に思うことでしょう。屋敷の再建はすぐにいたします! ですから……」
グスタフは食い下がった。
シンシアを手放せば、裏でやっている黒魔法ビジネスも、革命派の第二王子派閥への資金提供も滞る。それは避けねばならない。
「子爵よ、これまで大変苦労をかけたな。どうやら我々は、そなたに負担をかけすぎていたようだ」
慈愛に満ちた国王の眼差し。しかしその奥にある光を見た瞬間、グスタフの背筋に冷たいものが走った。
(――これは『慈悲』ではない、『制裁』だ)
「そろそろそなたも、子離れする時であろう。シンシアはこのまま、アイゼン公爵家に嫁がせる」
想像もしていなかった展開に、グスタフは息を呑んだ。
アイゼン公爵家は王家の分家にあたる。先代の公爵は王弟であり、現公爵のフェリクスは国王の甥にあたる人物だ。
王国騎士団長を務める国王の懐刀であり、美しい白銀の髪と冷徹な性格、強大な氷魔法の使い手であることから、『白夜公』と畏怖されている。
そして何より、革命派が推す第二王子派閥にとって、最も邪魔な『正義の象徴』だ。
よりにもよって、政敵の懐にシンシアを送り込むことになろうとは。
(陛下の狙いが爆弾の厄介払いか、自身への牽制か、見極めねばならない)
「陛下。……恐れながら、危険な娘を公爵家に送るなど、リスクが高すぎます。万一暴走すれば、アイゼン公爵にも被害が及びかねません」
「ならば、教会の地下牢に幽閉するか?」
「……っ」
「恐怖で錯乱した厄災が暴れれば、地下ごと王都が吹き飛ぶぞ。物理的な檻では、あれは抑え込めぬ」
国王は玉座の背に深く体を預け、揺るぎない声で告げた。
「だからこそ、最強の『檻』が必要なのだ」
(……なるほど、厄介払いではなく、本気でフェリクスなら制御できると思っているのか)
グスタフは瞬時に理解した。
国王はシンシアを処理したいのではなく、フェリクスという最強の管理者に預けることで『完全に無力化』しようとしているのだと。
「我がこの国で最も信頼する男に託すのだ。フェリクスの氷魔法と、優れた慧眼を持ってすれば、厄災の手綱も握れよう。あやつこそが、シンシアを御せる唯一の『希望』なのだ」
(国王の信頼という、厄介な『お墨付き』……)
それなら、交渉の余地はない。ここで食い下がれば、王権派の不信感を露呈することになり、自身の立場まで怪しまれる。
「陛下の仰るとおりでございます。アイゼン公爵であれば、娘も安心でしょう」
グスタフは深く頭を垂れ、恭しく同意してみせた。腹の中で盛大な舌打ちをしながら。
「心配するな。『深海の涙』を添えてやった。それにフェリクスは国一番の美丈夫だ、シンシアもきっと気に入るだろう。なんせあの娘は、宝石のように美しいものが好きだからな」
まさか自分たちがシンシアに着せた悪女の仮面が、このような形で最悪の事態を招こうとは……皮肉にも程がある。
「はは……左様でございますね」
グスタフは完璧な笑顔を貼り付け、あくまで『娘の幸せを願う父』として、その場を乗り切った。
「では、下がってよいぞ」
王城を後にしたグスタフの表情から、へりくだった善人の仮面は消え失せていた。
獲物を奪われた猛獣のような、どす黒い『強欲』の炎が、グスタフの瞳に宿っている。
(おのれ、フェリクス・アイゼン……! 私の道具を横取りするとは!)
だが、激情に身を任せている場合ではない。
相手はあの『白夜公』だ。スキルで呑み込めるものが、固形物に限らないことを知られれば厄介だ。
公爵家の権力で過去を洗われれば、フォレスト家だけでなく、革命派にまで火の粉が飛ぶ。
グスタフは足早に馬車へと乗り込んだ。
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