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第3話 自由なきお嬢様
ショッピングデート
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休日の晴れた日に、直哉は優子に呼び出されていた。まだ、春の陽気が残っており出掛けるにはもってこいの日である。
優子は亜子や紗英と一緒に買い物をしに、繁華街へと繰り出していたのだ。そして、直哉はその荷物持ちとして、優子達の買い物に付き合わされていた。
「直哉~、早くしてよね。女の子を待たせるなんて、男の恥だと思いなさいよ」
「優子は直哉君には厳しいのねぇ、でもたまに飴を上げないと、嫌われてしまうわよ?」
「直哉君・・・・・・・・・・・・ごめんね。何か沢山荷物を持って貰って・・・・・・・・・・・・。高校に入って初めてだったから・・・・・・・・・・・・つい沢山買ってしまったの」
両手いっぱいに荷物を持ち、重い足取りで優子達の数十本後ろをフラフラと歩く直哉は、三人の美少女の執事みたいな扱いを受けていたのだ。何故こんな扱いになったのかというと・・・・・・・・・・・・。
時は遡り、金曜日のお昼。紗英の付けているネックレスがあまりにも可愛かったので、優子がどこで買ったのか聞いた時であった。
「紗英さんのネックレスって素敵よね。私もこんな可愛いネックレス欲しいなぁ。紗英さん、どこでそのネックレス買ったのぉ?」
「え?あ、はい・・・・・・え、えーと、その・・・・・・これは・・・・・・プレゼントされた物なのです」
「へぇ~、そうなんだぁ。そんな素敵なネックレスをプレゼントするだなんて、紗英さんに気があるのかもしれないわねぇ」
何気ない優子の会話に、ほんの一瞬であったが紗英が直哉をチラ見したのだ。それは、瞬きしていたら見逃してしまう程であった。
だが・・・・・・そんな乙女の行動を見逃さなかった亜子がニヤリと笑い、紗英にかまをかけたのであった。
「そっかぁ、直哉君からのプレゼントってセンスいいのねぇ。羨ましいなぁ・・・・・・」
「はい、直哉君が・・・・・・ご褒美にって、この可愛らしい猫のネックレスをプレゼントしてくれたのです」
素直な紗英はつい本当の事を口走ってしまい、目を点にした優子とニヤケている亜子の顔を見て、思わず口に手を当てたのだ。
しかし、そんな行動を取っても口にした言葉が消える事はなく、優子が素早く直哉に詰め寄ったのだった。
「直哉!ど、どういう事なの!?ご褒美って・・・・・・、そんなの・・・・・・羨まし・・・・・・じゃなくて何でなのよっ」
「え、え~と・・・・・・それは・・・・・・、ほら、初めてみんなとお昼を食べたお祝いだよ。うん、そう、別に深い意味はないから」
「そうだったんだぁ、それならぁ・・・・・・私にも買ってくれるのかしら?」
亜子は小悪魔の様な笑みを浮かべると、直哉の耳元で囁き、その大胆な行動に直哉は咄嗟に後ろに身を引いてしまったのだ。
結局、執拗に優子に怒られた後で、直哉は二人にもプレゼントをする事で納得して貰ったのだ。
優子はプレゼントついでに、自分の買い物もしたいと話すと、亜子や紗英もそれならと便乗していた。そして、優子をなだめる為に直哉は荷物持ちを自ら勝手でたのだ。
優子は亜子や紗英と一緒に買い物をしに、繁華街へと繰り出していたのだ。そして、直哉はその荷物持ちとして、優子達の買い物に付き合わされていた。
「直哉~、早くしてよね。女の子を待たせるなんて、男の恥だと思いなさいよ」
「優子は直哉君には厳しいのねぇ、でもたまに飴を上げないと、嫌われてしまうわよ?」
「直哉君・・・・・・・・・・・・ごめんね。何か沢山荷物を持って貰って・・・・・・・・・・・・。高校に入って初めてだったから・・・・・・・・・・・・つい沢山買ってしまったの」
両手いっぱいに荷物を持ち、重い足取りで優子達の数十本後ろをフラフラと歩く直哉は、三人の美少女の執事みたいな扱いを受けていたのだ。何故こんな扱いになったのかというと・・・・・・・・・・・・。
時は遡り、金曜日のお昼。紗英の付けているネックレスがあまりにも可愛かったので、優子がどこで買ったのか聞いた時であった。
「紗英さんのネックレスって素敵よね。私もこんな可愛いネックレス欲しいなぁ。紗英さん、どこでそのネックレス買ったのぉ?」
「え?あ、はい・・・・・・え、えーと、その・・・・・・これは・・・・・・プレゼントされた物なのです」
「へぇ~、そうなんだぁ。そんな素敵なネックレスをプレゼントするだなんて、紗英さんに気があるのかもしれないわねぇ」
何気ない優子の会話に、ほんの一瞬であったが紗英が直哉をチラ見したのだ。それは、瞬きしていたら見逃してしまう程であった。
だが・・・・・・そんな乙女の行動を見逃さなかった亜子がニヤリと笑い、紗英にかまをかけたのであった。
「そっかぁ、直哉君からのプレゼントってセンスいいのねぇ。羨ましいなぁ・・・・・・」
「はい、直哉君が・・・・・・ご褒美にって、この可愛らしい猫のネックレスをプレゼントしてくれたのです」
素直な紗英はつい本当の事を口走ってしまい、目を点にした優子とニヤケている亜子の顔を見て、思わず口に手を当てたのだ。
しかし、そんな行動を取っても口にした言葉が消える事はなく、優子が素早く直哉に詰め寄ったのだった。
「直哉!ど、どういう事なの!?ご褒美って・・・・・・、そんなの・・・・・・羨まし・・・・・・じゃなくて何でなのよっ」
「え、え~と・・・・・・それは・・・・・・、ほら、初めてみんなとお昼を食べたお祝いだよ。うん、そう、別に深い意味はないから」
「そうだったんだぁ、それならぁ・・・・・・私にも買ってくれるのかしら?」
亜子は小悪魔の様な笑みを浮かべると、直哉の耳元で囁き、その大胆な行動に直哉は咄嗟に後ろに身を引いてしまったのだ。
結局、執拗に優子に怒られた後で、直哉は二人にもプレゼントをする事で納得して貰ったのだ。
優子はプレゼントついでに、自分の買い物もしたいと話すと、亜子や紗英もそれならと便乗していた。そして、優子をなだめる為に直哉は荷物持ちを自ら勝手でたのだ。
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