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第5話 愛のバカンス
リゾートは危険がいっぱい その五
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最初に案内されたのは、島から海を一望できる場所で地平線までハッキリと見えたのだ。
「すごいねぇ。地球が丸いって実感するよねぇ」
「何でも、ここで告白すると永遠に結ばれるという言い伝えがあるのですよ」
「直哉、私・・・・・・貴方を一生愛するから、だから・・・・・・私の全てを直哉にあげるわ。だから結婚を前提に付き合おうね」
沙織の言葉を聞き真っ先に葵が、恥じらいもなく告白をしたのだ。周りの目なんて全く気にせず、自分の気持ちを素直に伝えていた。
「でも、夕日が沈む瞬間でないとダメなのですわ」
沙織がわざと遅れて肝心な部分を伝えると、葵は公開告白を誘導された事に気が付き、真っ赤な顔をして弱腰で沙織に文句を言ったのだ。
「くぅ・・・・・・。そ、そういう事はちゃんと先に言ってよね・・・・・・。これじゃ、恥ずかしい思いをしただけじゃない~」
「流石、葵さんだよねぇ。臆することなく告白とか・・・・・・優子も負けちゃダメだからね?」
「な、何で私がっ。で、でも、直哉が独り身になるんだったら・・・・・・しょうがない、幼なじみとして責任をとろう・・・・・・かな」
「先を越されたかと・・・・・・思いましたよ。でも、夕日が沈む瞬間でなくて良かった」
知っていたとは言え、改めて告白されると恥ずかしいもので、直哉は返す言葉が見つからない程頭の中が真っ白になっていた。
「では、本当の告白スポットをお教えしましょう。うちの社員達で噂にもなっておりまして、何でもその場所で想いを伝えると成就するそうです」
「待って、という事は・・・・・・ここの話って・・・・・・」
「亜子様の思っている通りですわ。全て、わたくしがつい先程考えましたのよ」
「さ~お~り~、やっぱり貴方は魔女だわ!もう、信じられるのは直哉だけだよぉ」
葵が直哉に甘えようとすると、沙織に止められてしまったのだ。葵は沙織に引っ張られながら、真の告白名所へと連行され、直哉達もその後ろからついて行ったのだった。
「ここ何ですか?」
「そうですわ紗英様、ここが本物ですわ。あの二つ並んでいる岩は、昔に愛する男女が周りに引き裂かれ、悲しみの余りあの場所で、二人は永遠の愛と共に生涯を終えたという伝説がございます。それ故に、あそこで想いを告げると必ず叶うという事ですわ」
「何だか・・・・・・悲しいよねぇ。そんなに愛しているのなら認めて上げてもいいのに」
「ふっふっふ、あそこがそうなのね。よし、直哉。私と一緒にあの場所に・・・・・・あいたたたた。何するのよ沙織!」
直哉の手を取り岩場に向かおうとする葵の髪を引っ張り、沙織は葵の恋路を阻止したのだ。
「すごいねぇ。地球が丸いって実感するよねぇ」
「何でも、ここで告白すると永遠に結ばれるという言い伝えがあるのですよ」
「直哉、私・・・・・・貴方を一生愛するから、だから・・・・・・私の全てを直哉にあげるわ。だから結婚を前提に付き合おうね」
沙織の言葉を聞き真っ先に葵が、恥じらいもなく告白をしたのだ。周りの目なんて全く気にせず、自分の気持ちを素直に伝えていた。
「でも、夕日が沈む瞬間でないとダメなのですわ」
沙織がわざと遅れて肝心な部分を伝えると、葵は公開告白を誘導された事に気が付き、真っ赤な顔をして弱腰で沙織に文句を言ったのだ。
「くぅ・・・・・・。そ、そういう事はちゃんと先に言ってよね・・・・・・。これじゃ、恥ずかしい思いをしただけじゃない~」
「流石、葵さんだよねぇ。臆することなく告白とか・・・・・・優子も負けちゃダメだからね?」
「な、何で私がっ。で、でも、直哉が独り身になるんだったら・・・・・・しょうがない、幼なじみとして責任をとろう・・・・・・かな」
「先を越されたかと・・・・・・思いましたよ。でも、夕日が沈む瞬間でなくて良かった」
知っていたとは言え、改めて告白されると恥ずかしいもので、直哉は返す言葉が見つからない程頭の中が真っ白になっていた。
「では、本当の告白スポットをお教えしましょう。うちの社員達で噂にもなっておりまして、何でもその場所で想いを伝えると成就するそうです」
「待って、という事は・・・・・・ここの話って・・・・・・」
「亜子様の思っている通りですわ。全て、わたくしがつい先程考えましたのよ」
「さ~お~り~、やっぱり貴方は魔女だわ!もう、信じられるのは直哉だけだよぉ」
葵が直哉に甘えようとすると、沙織に止められてしまったのだ。葵は沙織に引っ張られながら、真の告白名所へと連行され、直哉達もその後ろからついて行ったのだった。
「ここ何ですか?」
「そうですわ紗英様、ここが本物ですわ。あの二つ並んでいる岩は、昔に愛する男女が周りに引き裂かれ、悲しみの余りあの場所で、二人は永遠の愛と共に生涯を終えたという伝説がございます。それ故に、あそこで想いを告げると必ず叶うという事ですわ」
「何だか・・・・・・悲しいよねぇ。そんなに愛しているのなら認めて上げてもいいのに」
「ふっふっふ、あそこがそうなのね。よし、直哉。私と一緒にあの場所に・・・・・・あいたたたた。何するのよ沙織!」
直哉の手を取り岩場に向かおうとする葵の髪を引っ張り、沙織は葵の恋路を阻止したのだ。
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