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「夏目漱石」
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「夏目漱石」
会話の中で仕事仲間の話題となり祥の事を話した際には「信頼できるお友達がいて羨ましいわ。きっとそのお友達も靖君の事を頼りにしてるんだと思うわよ。」と晶は呟き、母の治療費を仕送りしている話では「なかなかできることじゃないわよ。大変でしょうけど無理し過ぎないでね…。」と心配そうな表情を見せた。
他にも客がたくさんいる中、晶を独占しての楽しい時間が過ぎて行った。璃子が他の客のサーブ中に「ママ、お勘定ね!」と客が席を立ち、入り口前のレジに晶が向かった際に、靖は胸ポケットに入れた祥のアドバイスメモを取り出し、読み直した。
(そうや、漱石が好きかって尋ねるのと「写真撮らせてもらえませんか」って聞かなあかんかったんやな…。うまく聞けるかな?)と思うと心拍数が上がった。無性に喉が渇き、グラスに残ったビールを一気に流し込んだが緊張からくる渇きが収まる事は無かった。
午後11時を過ぎ、店内に残る客は半数を切り落ち着いてきていたので晶が靖の前に戻ると初めて会話を交わした日の話題のひとつである「絵本」の話を切り出した。月を題材にした「まるいおつきさまとほそいおつきさま」というふたりが幼少期に読んだ共通の話題に晶は乗って来た。
晶は懐かしく思い、翌日に読み返したとの事だった。そこで靖は祥のアドバイスを思い出しながら尋ねた。
「晶さんは他にはどんな本を読まれるんですか?僕は少し昔の平成の推理小説が好きなんですよ。あと、文学作品だと夏目漱石の「こころ」が好きです。」
靖の誘い水に晶は祥の予想通りの反応を示した。
「へー、靖君も漱石読むんだ。私も漱石好きなのよ…。「こころ」もいいけど私は「三四郎」や「坊ちゃん」が好きかな…。だから休みの日には関西の漱石由縁の場所なんか訪ねたりしてね。」
靖は再び祥のアドバイスを脳内再生させ、晶に問いかけた。
「晶さん、明治44年8月13日に漱石が落成記念公演を行ったっていう明石公会堂って行かれたことあります?会社の連れの祥ちゃんが関西の漱石関連では一推しスポットだって教えてくれたんですよ。もちろん「魚の棚商店街」も寄って、明石焼きの「よし川」か「本家きむらや」がセットって言ってました。半日で遊び行くなら明石はええよってね。」
晶はカウンター越しに前屈みになり、靖に顔を近づけ囁き目配せした。
「ふーん、靖君、詳しいのね。私が明石公会堂行ったのは高校生の頃だったかなぁ…。確かにいいところよねぇ。明石焼きとセットっていう考えは当時はなかったなぁ。久しぶりに行ってみたい気はするけど、ひとりで行くのはちょっと寂しいわよねぇ…。」
靖は心の中で祥に感謝の気持ちを伝えると勇気を振り絞って口を開いた。
「よ、よかったら、い、一緒に行きませんか?」
清水の舞台から飛び降りる気で靖は晶を誘った。
その時、入り口のカウベルが鳴り、Rikkaの店の家主がふたりの仲間を連れて来店した。「靖君、ちょっとごめんね。家主さんなの。あとで話したいことあるからゆっくりしててね。」と言い残し、靖の席の後ろの四人掛けのテーブルに移動して、接客をし始めた。
最初は聞く気はなかったのだがどうしても気になってしまい、背後の客との会話に意識が向いていた。家主が連れてきていたのは自分の主治医である独身で40歳の開業医と42歳のバツイチの不動産地主仲間である事が分かった。
家主は積極的に付き合いを勧めるが、「まだ、主人を亡くして5年ですから踏ん切りがつかないんですよ。」といなす晶の声に少しほっとしたが、その言葉は自分に向けられているものと思うと自信がなくなり、祥に状況をラインでメッセージを送った。
瞬時に返事が来た。「周りは気にするな。財は無くても靖ちゃんには若さと真心がある。明石デートの返事と写真の結果が分かったら連絡ちょうだいな。」と書かれたメッセージに「了解!」のスタンプを送るといくつかの参考サイトのアドレスが送信されてきた。そのどれもが「口説きマニュアル」系のもので祥から見ておくべき項目と注意事項が書き込まれていた。送受信を繰り返しているうちに気が付くと、閉店時刻の午前0時間近を迎えていた。
家主と仲間の三人組も退店した。既に他の客がいなくなった時点で璃子はバックヤードで洗い物に入っている。晶がカウンターの向かい席に戻って来た時、璃子のいない今しかチャンスはないと考え、靖は思い切って口に出した「晶さんの写真撮らせてもらいたいんですけどダメですか?」とど直球での申し出に晶は「私みたいなおばさんの写真でいいの…。」と照れながらもあっさりと了解してくれた。
カウンター越しに数枚写真を撮らせてもらうと、靖のスマホを晶が受け取り、腕を伸ばしてカウンターを挟んで顔を寄せ合いツーショットの写真を撮ってくれた。「私にも今の写真は送ってね。」と言いラインの友達申請をしてすぐに送った。
靖は天にも上る気持ちでいっぱいだった。「出口調査」から少なくとも好意を持っていることが確定した初の女性とのツーショットの写真撮りの成功に酔いしれた。明石デートの返事を聞く前に午前0時を迎えた。(今日はこれで十分満足や。欲を出して深追いしてもしゃあないよな。今日はここまででええかな。)とローストビーフセットと3杯のビールの会計をしようとすると晶はそれを拒んだ。前回、酔客に絡まれたお礼の残りと言い、頑なに受け取ろうとしないので靖はその対価として店の片づけの手伝いを申し出た。
テーブルの拭き掃除と床のモップ掛けを靖が行っている間、バックヤードで洗ったグラスを磨いている晶は璃子とガールズトークで盛り上がっている様子は伝わってきたが会話の内容までは分からない。キャッキャと璃子の可愛い笑い声が閉店後の店内に響き続けた。
午前0時20分、靖が手伝った分いつもより10分早く片付けが済み璃子は着替えを済ませると靖にも聞こえるように晶に退出を述べた。
「お邪魔虫はさっさと退散しまーす。では、店長頑張ってくださいねー。小原さん、いや靖君もご苦労様でしたー。男やったら気張ってくださいよ!では、また明日。おさらばでーす!」
と何かを含んだ言葉を残し、靖にはウインクして見せて店を出て行った。
靖は店の看板を片付けるために表に出ると、その後ろから晶も出てきた。空には満月が美しく浮かんでいた。ふたりで看板の横に立ち空の月を見上げた。
何気なく靖の口から出た「今日もお月様が綺麗ですね…。」の言葉に、晶は俯いて小さな声で「私もそうなってしまいそう…。」と呟いた。「えっ?」っと靖が晶の顔を覗き込むと、慌てて視線を逸らし看板を持って店内に小走りで駆け込んだ。
(ん?今のって祥ちゃんが言ってた漱石のエピソードにあった、アレのこと?まさか…。)と思いながら晶の後を追った。
店内に靖が戻ると晶は黙って左手の薬指のリングを見つめていた。その姿を見た靖は得体のしれぬ背徳感を感じ何も言えなくなり、ふたりの間に暫しの沈黙の時間が流れた。晶が何を思っているのか想像を繰り返した靖は沈黙に耐えられなくなり
「今日もご馳走になっちゃいました。ローストビーフもサラダもガーリックトーストも普通のビールも全部美味しかったです。
何よりも晶さんと2時間半もゆっくりとお話しできたことがうれしかったです。写真は大事にさせていただきます。あと…、ぜひとも明石公会堂と明石焼きの件は考えててください。じゃあ、今日はこれで失礼します。」
と晶に一礼すると店を後にした。
会話の中で仕事仲間の話題となり祥の事を話した際には「信頼できるお友達がいて羨ましいわ。きっとそのお友達も靖君の事を頼りにしてるんだと思うわよ。」と晶は呟き、母の治療費を仕送りしている話では「なかなかできることじゃないわよ。大変でしょうけど無理し過ぎないでね…。」と心配そうな表情を見せた。
他にも客がたくさんいる中、晶を独占しての楽しい時間が過ぎて行った。璃子が他の客のサーブ中に「ママ、お勘定ね!」と客が席を立ち、入り口前のレジに晶が向かった際に、靖は胸ポケットに入れた祥のアドバイスメモを取り出し、読み直した。
(そうや、漱石が好きかって尋ねるのと「写真撮らせてもらえませんか」って聞かなあかんかったんやな…。うまく聞けるかな?)と思うと心拍数が上がった。無性に喉が渇き、グラスに残ったビールを一気に流し込んだが緊張からくる渇きが収まる事は無かった。
午後11時を過ぎ、店内に残る客は半数を切り落ち着いてきていたので晶が靖の前に戻ると初めて会話を交わした日の話題のひとつである「絵本」の話を切り出した。月を題材にした「まるいおつきさまとほそいおつきさま」というふたりが幼少期に読んだ共通の話題に晶は乗って来た。
晶は懐かしく思い、翌日に読み返したとの事だった。そこで靖は祥のアドバイスを思い出しながら尋ねた。
「晶さんは他にはどんな本を読まれるんですか?僕は少し昔の平成の推理小説が好きなんですよ。あと、文学作品だと夏目漱石の「こころ」が好きです。」
靖の誘い水に晶は祥の予想通りの反応を示した。
「へー、靖君も漱石読むんだ。私も漱石好きなのよ…。「こころ」もいいけど私は「三四郎」や「坊ちゃん」が好きかな…。だから休みの日には関西の漱石由縁の場所なんか訪ねたりしてね。」
靖は再び祥のアドバイスを脳内再生させ、晶に問いかけた。
「晶さん、明治44年8月13日に漱石が落成記念公演を行ったっていう明石公会堂って行かれたことあります?会社の連れの祥ちゃんが関西の漱石関連では一推しスポットだって教えてくれたんですよ。もちろん「魚の棚商店街」も寄って、明石焼きの「よし川」か「本家きむらや」がセットって言ってました。半日で遊び行くなら明石はええよってね。」
晶はカウンター越しに前屈みになり、靖に顔を近づけ囁き目配せした。
「ふーん、靖君、詳しいのね。私が明石公会堂行ったのは高校生の頃だったかなぁ…。確かにいいところよねぇ。明石焼きとセットっていう考えは当時はなかったなぁ。久しぶりに行ってみたい気はするけど、ひとりで行くのはちょっと寂しいわよねぇ…。」
靖は心の中で祥に感謝の気持ちを伝えると勇気を振り絞って口を開いた。
「よ、よかったら、い、一緒に行きませんか?」
清水の舞台から飛び降りる気で靖は晶を誘った。
その時、入り口のカウベルが鳴り、Rikkaの店の家主がふたりの仲間を連れて来店した。「靖君、ちょっとごめんね。家主さんなの。あとで話したいことあるからゆっくりしててね。」と言い残し、靖の席の後ろの四人掛けのテーブルに移動して、接客をし始めた。
最初は聞く気はなかったのだがどうしても気になってしまい、背後の客との会話に意識が向いていた。家主が連れてきていたのは自分の主治医である独身で40歳の開業医と42歳のバツイチの不動産地主仲間である事が分かった。
家主は積極的に付き合いを勧めるが、「まだ、主人を亡くして5年ですから踏ん切りがつかないんですよ。」といなす晶の声に少しほっとしたが、その言葉は自分に向けられているものと思うと自信がなくなり、祥に状況をラインでメッセージを送った。
瞬時に返事が来た。「周りは気にするな。財は無くても靖ちゃんには若さと真心がある。明石デートの返事と写真の結果が分かったら連絡ちょうだいな。」と書かれたメッセージに「了解!」のスタンプを送るといくつかの参考サイトのアドレスが送信されてきた。そのどれもが「口説きマニュアル」系のもので祥から見ておくべき項目と注意事項が書き込まれていた。送受信を繰り返しているうちに気が付くと、閉店時刻の午前0時間近を迎えていた。
家主と仲間の三人組も退店した。既に他の客がいなくなった時点で璃子はバックヤードで洗い物に入っている。晶がカウンターの向かい席に戻って来た時、璃子のいない今しかチャンスはないと考え、靖は思い切って口に出した「晶さんの写真撮らせてもらいたいんですけどダメですか?」とど直球での申し出に晶は「私みたいなおばさんの写真でいいの…。」と照れながらもあっさりと了解してくれた。
カウンター越しに数枚写真を撮らせてもらうと、靖のスマホを晶が受け取り、腕を伸ばしてカウンターを挟んで顔を寄せ合いツーショットの写真を撮ってくれた。「私にも今の写真は送ってね。」と言いラインの友達申請をしてすぐに送った。
靖は天にも上る気持ちでいっぱいだった。「出口調査」から少なくとも好意を持っていることが確定した初の女性とのツーショットの写真撮りの成功に酔いしれた。明石デートの返事を聞く前に午前0時を迎えた。(今日はこれで十分満足や。欲を出して深追いしてもしゃあないよな。今日はここまででええかな。)とローストビーフセットと3杯のビールの会計をしようとすると晶はそれを拒んだ。前回、酔客に絡まれたお礼の残りと言い、頑なに受け取ろうとしないので靖はその対価として店の片づけの手伝いを申し出た。
テーブルの拭き掃除と床のモップ掛けを靖が行っている間、バックヤードで洗ったグラスを磨いている晶は璃子とガールズトークで盛り上がっている様子は伝わってきたが会話の内容までは分からない。キャッキャと璃子の可愛い笑い声が閉店後の店内に響き続けた。
午前0時20分、靖が手伝った分いつもより10分早く片付けが済み璃子は着替えを済ませると靖にも聞こえるように晶に退出を述べた。
「お邪魔虫はさっさと退散しまーす。では、店長頑張ってくださいねー。小原さん、いや靖君もご苦労様でしたー。男やったら気張ってくださいよ!では、また明日。おさらばでーす!」
と何かを含んだ言葉を残し、靖にはウインクして見せて店を出て行った。
靖は店の看板を片付けるために表に出ると、その後ろから晶も出てきた。空には満月が美しく浮かんでいた。ふたりで看板の横に立ち空の月を見上げた。
何気なく靖の口から出た「今日もお月様が綺麗ですね…。」の言葉に、晶は俯いて小さな声で「私もそうなってしまいそう…。」と呟いた。「えっ?」っと靖が晶の顔を覗き込むと、慌てて視線を逸らし看板を持って店内に小走りで駆け込んだ。
(ん?今のって祥ちゃんが言ってた漱石のエピソードにあった、アレのこと?まさか…。)と思いながら晶の後を追った。
店内に靖が戻ると晶は黙って左手の薬指のリングを見つめていた。その姿を見た靖は得体のしれぬ背徳感を感じ何も言えなくなり、ふたりの間に暫しの沈黙の時間が流れた。晶が何を思っているのか想像を繰り返した靖は沈黙に耐えられなくなり
「今日もご馳走になっちゃいました。ローストビーフもサラダもガーリックトーストも普通のビールも全部美味しかったです。
何よりも晶さんと2時間半もゆっくりとお話しできたことがうれしかったです。写真は大事にさせていただきます。あと…、ぜひとも明石公会堂と明石焼きの件は考えててください。じゃあ、今日はこれで失礼します。」
と晶に一礼すると店を後にした。
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