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『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-13「長い夜の始まり」
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「長い夜の始まり」
三朗が、稀世の元に戻ると、稀世がうつむいて目を合わさずに、携帯を返した。
「もしもし。」
「あぁ、サブちゃん。稀世には、「サブちゃんとこに今日は泊まらせてもろて、明日七時に私が、そっちに迎えに行く」ってことで話ついたしな。悪いけど、今晩、面倒見てやってな。くれぐれも、今の、稀世の気持ち組んでやって、優しくしたってな。襲ったりしたらあかんで!」
「そ、そ、そんなことしませんよ。まりあさん、本当に稀世さん納得してるんですね?」
「そこは、大丈夫やから。帰ったら、ご飯とお風呂は準備したってな。着替えは、途中、コンビニかなんかあったら、下着だけは買ったって。後は、サブちゃんのジャージかシャツ貸したってな。
もう一回言っとくけど、絶対に襲ったりしたらあかんで。(電話の向こうでまりあを呼ぶ声が聞こえる。)じゃあ、なんかあったら、また連絡ちょうだいな。」
まりあに一方的に電話を切られた。(ど、どうすればええんや?とりあえず、稀世さんに確認せなな。)
「き、稀世さん、まりあさんから、今晩、と、泊めてあげたってって言われたんですけど、うちでいいんですか?」
「うん、帰るところもないし、ホテルでひとりは、いややから…。ごめんね、サブちゃん。とことん迷惑かけてしもて。」
「い、いや、迷惑やなんて。こ、こんな状況やなかったら、飛び跳ねてるとこですよ。あっ、すいません。不謹慎ですよね、今の無しにしてください。じゃあ、僕の店兼家は、歩いて、三分もかかんないんですけど、痛み止めの処方箋出てるんで、ドラッグセンター寄って行ってもいいですか?まりあさんから、稀世さんの、し、下着とか買いに行ったってって言われてるんやけど、ぼ、僕が選ぶより、き、稀世さん本人が、え、選んだ方がええと思いますんで、五分ほど、大回りになりますけど、いいですか?それとも、今の恰好で出歩くのが恥ずかしかったら、先に僕の家来て、ジャージかスウェットに着替えてから行きますか?あと、お腹もすいてるでしょうから、お弁当でも買わないとね。」
と慌てて取り繕った。稀世は、三朗にひきつった作り笑いを見せると、小さな声で言った。
「気い使こてもろてありがとう。サブちゃん、一緒にお店行ってくれるんやったら、先に行っちゃお。晩御飯は、迷惑じゃなかったら、サブちゃんの作るおいなりさんが食べたいな。今晩の打ち上げの分、食べ損ねてしもたし…。あかんかなぁ。」
三朗は、無理して笑顔を作る稀世の気持ちを思うと、(何でも聞ける要望はかなえてあげなくては…)と思い稀世に緊張した顔で返事をした。
「ぜ、全然いいですよ。冷蔵庫のたけのこご飯になるけど、ちょっとチンして詰めて冷ませればいいんで、帰って稀世さんお風呂入ってる間に準備できます。うん、是非とも、僕の作るお寿司食べてください。お願いします。」
「なにそれ。頭下げんのは、私の方でしょ。さあ、じゃあ、お買い物して、サブちゃんの家にレッツラゴーよ!」
無理して、明るく務める稀世が痛々しかったが、三朗から、暗い雰囲気を作るわけにもいかず、ふたりで病院を後にした。
午後十時四十三分。日曜日の夜半ということもあり、通りには、人気は無く、男物のジャケットに、白いリングシューズで歩く稀世に目を向けるものはいなかった。ドラッグストアーの薬剤師も中年の女性だったので問題なく、稀世の下着も併せて購入することができた。
「昔はね、この辺り、この時間でも賑やかやったんですよ。通称ニコニコ商店街って言ってですねぇ、五十店くらいあったのが、今では二十六店。うちの店からこっち側まで、いくつか店あったんやけど、今はシャッター下りてるか、コインパーキングになってしもたんです。
ちなみに、うちから、駅の方が生き残りの商店街で、こんな頼りない僕でも、商店街の青年部の部長やらしてもろてるんですよ。意外でしょ?」
と無理に、明るく振舞おうと、どうでもいいことを話した。稀世は黙って頷いて聞いていた。約五分歩き、店に着いた。
(あぁ、これから、僕の家に稀世さんとふたりっきりや。なんか、気の利くこと言えるやろか。気まずい雰囲気になったらどうしたらええねんやろか。)と考えると、手が震え、鍵穴にうまくカギが入らず、カチャカチャと鳴った。
ようやく、店の鍵を開け、稀世をテーブル席に座らせ、冷たい緑茶を出した。
「お風呂つけて、ちょっと、上の部屋、片づけてきますんで三分待っててくださいね。」
稀世は黙って頷いた。三朗は、店のカウンターからバックヤードに入り、風呂の自動給湯のスイッチを入れ、階段で二階に上がり、リビングに散らかる、稀世に見せられないものを黒いビニール袋に放り込み、押し入れに隠した。やばいものが残っていないか、再度確認し、新品のスウェットの上下とTシャツとスリッパを持って稀世の待つ、一階の店舗に降りた。
店の鳩時計が「ポッポー」と時報を告げた。
「えっ?もう十一時?」
「いや、うちの鳩時計、五分進んでるから、ほんまは十時五十五分です。」
三朗は、着替えとスリッパを稀世に渡すと、
「あと五分ほどで、お風呂沸きますんで。僕はいつも40度なんですけど、稀世さんは?」
「うん、40度でええよ。」
「あっ、今気づいたんですけど、シャンプーもボディーソープもトニック入りの男もんしかないんです。銘柄指定あったら、買ってきますよ?あっ、あと、洗顔系も無いです。すいません。ドラッグセンターで気づいてたら…。」
「サブちゃん、気にせんといて。洗顔はリュックの中に入ってるから大丈夫。トニックシャンプーって使ったこと無いけど、シャンプーはシャンプーやろ。気い使いすぎんといて。あと、私からのお願いやねんけど、風呂上り、すっぴんの私見ても「ギャーッ!」って叫ばんといてな。」
少し照れた表情で稀世がはにかんだ。そのしぐさを見て、(こんな時に不謹慎やけど、やっぱり稀世さんはかわいいなぁ…)と三朗は思った。
「そ、そんなこと、絶対あれへんですよ。うん、無い。絶対無い。化粧してても、してなくても稀世さんですもんね。全国の稀世さんファンの中で、唯一、すっぴんの稀世さん見れるって幸せですよ。」
「あほあほ。ただ、メイク落とすと、極端に子供っぽくなるから、サブちゃんに見られんのいややねん。」
(ふーん、子供っぽくなるんか。それはそれで、楽しみやな。)とすっぴんの稀世を想像していると、
「あー、サブちゃん、また、変な想像してんのとちゃうん。もういややー。」
「ご、ごめん、ごめん。ちょっとしか想像してへんから安心してください。」
「あー、やっぱり想像してんねやん。サブちゃんのあほ、エッチ。」
奥の部屋から、電子音が鳴った。(助かった。とりあえず、まずい会話は中断や!)
「じゃあ、お風呂沸いたから、入ってきてください。フェイスタオルとバスタオルは洗濯済みのヤツ、棚に積んでますから適当に使ってください。使い終わったタオルは、そのまま洗濯機に放り込んどいてもろて結構です。脱衣所は、中から鍵かかるから、しっかりと掛けて入ってくださいね。」
「うん、じゃあ、お先に失礼するわ。私そんな長湯やないから。二十分くらいで上がると思うわ。」
「なんかあったら、中から声かけてください。」
稀世はリングブーツを脱ぐと、スリッパに履き替え、三朗のジャケットをたたみ、手渡した。
「サブちゃん、何度もごめん。背中のひもだけ、ほどいて。」
と稀世が背中を向けた。さっきの病院のトイレの事を思い出し、ドキドキしながら、コスチュームの背中のひもをほどいて緩めた。
「ありがとう。じゃあ。」
風呂に向かって、歩いていく稀世の背中を眺めていると、(あと半年で稀世さんがいなくなってしまうなんて・・・。)と思うと、また、涙が溢れた。(あかん、僕がうじうじしてどうすんねん。稀世さんの方が何百倍も辛いはずやねんから、しっかりせなあかん。)と袖で涙を拭き上げると、カウンターの奥の業務用冷蔵庫から、たけのこご飯と揚げを取り出し、たけのこご飯はレンジに入れ、揚げは手持ち鍋に煮切り醤油とみりんを入れて炊き、いなり寿司の準備に入った。
三朗が、稀世の元に戻ると、稀世がうつむいて目を合わさずに、携帯を返した。
「もしもし。」
「あぁ、サブちゃん。稀世には、「サブちゃんとこに今日は泊まらせてもろて、明日七時に私が、そっちに迎えに行く」ってことで話ついたしな。悪いけど、今晩、面倒見てやってな。くれぐれも、今の、稀世の気持ち組んでやって、優しくしたってな。襲ったりしたらあかんで!」
「そ、そ、そんなことしませんよ。まりあさん、本当に稀世さん納得してるんですね?」
「そこは、大丈夫やから。帰ったら、ご飯とお風呂は準備したってな。着替えは、途中、コンビニかなんかあったら、下着だけは買ったって。後は、サブちゃんのジャージかシャツ貸したってな。
もう一回言っとくけど、絶対に襲ったりしたらあかんで。(電話の向こうでまりあを呼ぶ声が聞こえる。)じゃあ、なんかあったら、また連絡ちょうだいな。」
まりあに一方的に電話を切られた。(ど、どうすればええんや?とりあえず、稀世さんに確認せなな。)
「き、稀世さん、まりあさんから、今晩、と、泊めてあげたってって言われたんですけど、うちでいいんですか?」
「うん、帰るところもないし、ホテルでひとりは、いややから…。ごめんね、サブちゃん。とことん迷惑かけてしもて。」
「い、いや、迷惑やなんて。こ、こんな状況やなかったら、飛び跳ねてるとこですよ。あっ、すいません。不謹慎ですよね、今の無しにしてください。じゃあ、僕の店兼家は、歩いて、三分もかかんないんですけど、痛み止めの処方箋出てるんで、ドラッグセンター寄って行ってもいいですか?まりあさんから、稀世さんの、し、下着とか買いに行ったってって言われてるんやけど、ぼ、僕が選ぶより、き、稀世さん本人が、え、選んだ方がええと思いますんで、五分ほど、大回りになりますけど、いいですか?それとも、今の恰好で出歩くのが恥ずかしかったら、先に僕の家来て、ジャージかスウェットに着替えてから行きますか?あと、お腹もすいてるでしょうから、お弁当でも買わないとね。」
と慌てて取り繕った。稀世は、三朗にひきつった作り笑いを見せると、小さな声で言った。
「気い使こてもろてありがとう。サブちゃん、一緒にお店行ってくれるんやったら、先に行っちゃお。晩御飯は、迷惑じゃなかったら、サブちゃんの作るおいなりさんが食べたいな。今晩の打ち上げの分、食べ損ねてしもたし…。あかんかなぁ。」
三朗は、無理して笑顔を作る稀世の気持ちを思うと、(何でも聞ける要望はかなえてあげなくては…)と思い稀世に緊張した顔で返事をした。
「ぜ、全然いいですよ。冷蔵庫のたけのこご飯になるけど、ちょっとチンして詰めて冷ませればいいんで、帰って稀世さんお風呂入ってる間に準備できます。うん、是非とも、僕の作るお寿司食べてください。お願いします。」
「なにそれ。頭下げんのは、私の方でしょ。さあ、じゃあ、お買い物して、サブちゃんの家にレッツラゴーよ!」
無理して、明るく務める稀世が痛々しかったが、三朗から、暗い雰囲気を作るわけにもいかず、ふたりで病院を後にした。
午後十時四十三分。日曜日の夜半ということもあり、通りには、人気は無く、男物のジャケットに、白いリングシューズで歩く稀世に目を向けるものはいなかった。ドラッグストアーの薬剤師も中年の女性だったので問題なく、稀世の下着も併せて購入することができた。
「昔はね、この辺り、この時間でも賑やかやったんですよ。通称ニコニコ商店街って言ってですねぇ、五十店くらいあったのが、今では二十六店。うちの店からこっち側まで、いくつか店あったんやけど、今はシャッター下りてるか、コインパーキングになってしもたんです。
ちなみに、うちから、駅の方が生き残りの商店街で、こんな頼りない僕でも、商店街の青年部の部長やらしてもろてるんですよ。意外でしょ?」
と無理に、明るく振舞おうと、どうでもいいことを話した。稀世は黙って頷いて聞いていた。約五分歩き、店に着いた。
(あぁ、これから、僕の家に稀世さんとふたりっきりや。なんか、気の利くこと言えるやろか。気まずい雰囲気になったらどうしたらええねんやろか。)と考えると、手が震え、鍵穴にうまくカギが入らず、カチャカチャと鳴った。
ようやく、店の鍵を開け、稀世をテーブル席に座らせ、冷たい緑茶を出した。
「お風呂つけて、ちょっと、上の部屋、片づけてきますんで三分待っててくださいね。」
稀世は黙って頷いた。三朗は、店のカウンターからバックヤードに入り、風呂の自動給湯のスイッチを入れ、階段で二階に上がり、リビングに散らかる、稀世に見せられないものを黒いビニール袋に放り込み、押し入れに隠した。やばいものが残っていないか、再度確認し、新品のスウェットの上下とTシャツとスリッパを持って稀世の待つ、一階の店舗に降りた。
店の鳩時計が「ポッポー」と時報を告げた。
「えっ?もう十一時?」
「いや、うちの鳩時計、五分進んでるから、ほんまは十時五十五分です。」
三朗は、着替えとスリッパを稀世に渡すと、
「あと五分ほどで、お風呂沸きますんで。僕はいつも40度なんですけど、稀世さんは?」
「うん、40度でええよ。」
「あっ、今気づいたんですけど、シャンプーもボディーソープもトニック入りの男もんしかないんです。銘柄指定あったら、買ってきますよ?あっ、あと、洗顔系も無いです。すいません。ドラッグセンターで気づいてたら…。」
「サブちゃん、気にせんといて。洗顔はリュックの中に入ってるから大丈夫。トニックシャンプーって使ったこと無いけど、シャンプーはシャンプーやろ。気い使いすぎんといて。あと、私からのお願いやねんけど、風呂上り、すっぴんの私見ても「ギャーッ!」って叫ばんといてな。」
少し照れた表情で稀世がはにかんだ。そのしぐさを見て、(こんな時に不謹慎やけど、やっぱり稀世さんはかわいいなぁ…)と三朗は思った。
「そ、そんなこと、絶対あれへんですよ。うん、無い。絶対無い。化粧してても、してなくても稀世さんですもんね。全国の稀世さんファンの中で、唯一、すっぴんの稀世さん見れるって幸せですよ。」
「あほあほ。ただ、メイク落とすと、極端に子供っぽくなるから、サブちゃんに見られんのいややねん。」
(ふーん、子供っぽくなるんか。それはそれで、楽しみやな。)とすっぴんの稀世を想像していると、
「あー、サブちゃん、また、変な想像してんのとちゃうん。もういややー。」
「ご、ごめん、ごめん。ちょっとしか想像してへんから安心してください。」
「あー、やっぱり想像してんねやん。サブちゃんのあほ、エッチ。」
奥の部屋から、電子音が鳴った。(助かった。とりあえず、まずい会話は中断や!)
「じゃあ、お風呂沸いたから、入ってきてください。フェイスタオルとバスタオルは洗濯済みのヤツ、棚に積んでますから適当に使ってください。使い終わったタオルは、そのまま洗濯機に放り込んどいてもろて結構です。脱衣所は、中から鍵かかるから、しっかりと掛けて入ってくださいね。」
「うん、じゃあ、お先に失礼するわ。私そんな長湯やないから。二十分くらいで上がると思うわ。」
「なんかあったら、中から声かけてください。」
稀世はリングブーツを脱ぐと、スリッパに履き替え、三朗のジャケットをたたみ、手渡した。
「サブちゃん、何度もごめん。背中のひもだけ、ほどいて。」
と稀世が背中を向けた。さっきの病院のトイレの事を思い出し、ドキドキしながら、コスチュームの背中のひもをほどいて緩めた。
「ありがとう。じゃあ。」
風呂に向かって、歩いていく稀世の背中を眺めていると、(あと半年で稀世さんがいなくなってしまうなんて・・・。)と思うと、また、涙が溢れた。(あかん、僕がうじうじしてどうすんねん。稀世さんの方が何百倍も辛いはずやねんから、しっかりせなあかん。)と袖で涙を拭き上げると、カウンターの奥の業務用冷蔵庫から、たけのこご飯と揚げを取り出し、たけのこご飯はレンジに入れ、揚げは手持ち鍋に煮切り醤油とみりんを入れて炊き、いなり寿司の準備に入った。
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