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第二話:樹海にたたずむ古ぼけた小屋
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さて、俺は今小屋の前まで来ている。というのも散策中にレーダーに白い点が現れたのだ。
何かと思い、近付いてみると、そこには古ぼけた小屋が建っていた。
外壁を蔦が這っており、一部森と同化したような風貌だ。
建物が白く表示するなんて事はないだろう。恐らく小屋の中に誰かいるはずだ。
この世界の住人と会うのは初めてなので、すこし戸惑ったが意を決して声を出す。
ん、ところで言語は日本語なのだろうか?
まぁ、いいか。
「すみません、どなたかいらっしゃいますか?」
俺には範囲探索があるから中に誰かがいるのは把握している。だが、この世界の住人が同じようなスキルを持っているとは限らない。若干チート染みたこのスキルは、口外するべきではないと思う。
用心に越した事はないしね。
などと考えていると小屋の中から何やら物音が聞こえた。
ダンダンダンッという規則正しい音から察するに、階段を降りてくる音だろうと推測する。
しかしその後一向にこちらに来る気配がない。レーダーに映る白い点はまだ5mは離れている。
何やら話し声が聞こえてきた。
「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️、⚫️⚫️⚫️」
え?何?よく聞き取れない。
聞き取るためにドアに近づいた。
その時だった。いきなりドアが俺の方側へ開いたのだ。
ドンッ!と鈍い音が辺りに鳴り響いた。ドアは、見事に俺の顔面にヒットしたのである。
意識が遠退く・・あれ?・・
気を失う瞬間俺は妙な違和感を覚えた。そして気を失う。そのまま仰向けで倒れ込んでしまった。
薄れゆく意識の中で誰かが近づいてきた気がする。
「・・願・・・。私の・・界を・・て・・・」
うーん・・。どこかで聞いたフレーズなんだけど、思い出せなかった。心地良い声だ。安らぐというか安心する。
すると、どこからともなくまた声が聞こえてきた。
「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️」
これもどこかで聞いた声だ。しかもつい最近。ていうか何って言ってるのか分からないし…
その瞬間身体全体を何かが包み込む気分に苛まれた。
温かいぬるま湯に浸かっている感覚に近いだろうか。
そしてだんだんと意識がはっきりしてくる。
どのくらい気を失っていたのだろうか。気が付いた時には小屋の中にいた。背中から伝わる感触から恐らくベッドの上だろう。
こちらを覗き込む少女が1人。心配そうに見つめている。
ああ、あの声の主だろうか。少女は俺が意識を取り戻したのを見て安心したのか、笑顔だった。
年齢は10代の半ばだろうか。顔立ちは整っており、10人が見たら10人とも間違いなくこう言うだろう。
美少女だと。
すると少女が何かを喋り出した。
「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️?」
うん、分からない。これは完全に言葉が通じないな。と思っていたら、視界の端にメッセージが流れる。
”ユークリッド共通言語Lv1を獲得しました”
おお!ナイスだ。この世界に神がいるのか分からないが、感謝する。
「ダジョブ?、ワタシイッテルコトワラナイノナ?」
おっとこれはまずい。分からなくはないが、なんか違う。
直ぐに先ほど取得した言語をLvMAXの5まで振った。
よし、これでどうだ。
「おっかしいなー、ちゃんとヒールは効いてるはずなんだけどなー」
「よっぽど頭の打ち所が悪かったのかな?まさか師匠と間違ってわざとやったなんて言えないよねー」
よし完璧だな。よく分かる。あと何か聞いてはいけなかった内容まで聞こえたが、気にしない事にする。
「えっと、あ、ありがとう、介抱してくれたみたいで」
取り敢えずお礼を言っておく。
「あ、良かった!反応なかったから心配したよ!まったく!」
なぜか少女は頬をプクッと膨らませている。
え、おこなの?あれ、俺は被害者のはずだ。
なのに何故怒られなければならないのか。
まぁいいか。ここは異世界だ。俺のいた世界の常識はきっとこの世界では通用しないのだろう。
!?
あれ、頭の上に何やら動くものが見える。
耳だ。
しかも犬耳!異世界ではもはやお決まりと言っていいであろうあのケモミミ娘か。
俺は軽快にピクピクと動く耳を物珍しそうに眺めていた。
「獣人族が珍しい?」
ふいにそんな発言が飛んできた。ベッドから起き上がり、俺は答えた。
「えっと、俺のいたところには、いなかったから珍しい・・かな」
「ふーん、そうなんだー。ま、いいやー!お兄さんどこから来たのー?名前はー?」
今度は質問攻めか。どう答えるべきか。本当の事を言っても信じてもらえない事はあきらかだ。よし。
「俺は、ユウだ。ここよりもずっと北のほうから来たんだ」
悠太だからユウで良いだろう。実際両親からはそう呼ばれていたし。北と言うのもあながち間違ってはいない。この世界に降り立ってからは小川をずっと沿うように移動してきたんだ。
北かどうかは分からないけどね。
「私はミリー 魔術師見習いやってます!よろしくねー」
「うん、よろしく」
ん?魔術師とな。中二心をくすぐるキーワードが出てきたぞ。
まぁ俺は中二病ではないんだけども。
気になったのでこっそり鑑定を使ってみた。
名前:ミリー・セイユーン
レベル:12
種族:獣人族(犬人)
職種:魔術師
スキル:火撃Lv1、氷撃Lv1、雷撃Lv1、治癒Lv1、浮遊術Lv1
さすが魔術師と言うだけあるな・・。スキルは名称からだいたいの効果は予想できる。
「あ、ユウ何か飲む?」
こちらを見て微笑ましそうにそんな事をつぶやく。
ていうか初対面に対してもう呼び捨てかよ。まぁいいか、いちいち気にしてたら負けだ。
「ありがとう。じゃ、お言葉にあまえようかな」
好意は素直に受けるものだよね。
「オッケー」
そう言って犬耳少女ことミリーは立ち上がって小屋の奥の方へと歩いていく。
一人になった俺は、部屋を見渡していた。
さすがに電気で動くような電化製品の類はないな。
やはり異世界では科学が発達せずに魔法が発達しているのだろうか。まぁこれも定番だな。
俺は、ふと自分のステータスを覗いていた。
やっぱり。
名前が????だったのがユウとなっていた。
ん、取得スキルが増えている。
ヒール?いつの間に覚えたのだろうか。身に覚えがなかった。
元々あった?いや、なかったはずだ。
と一人ツッコミをかましてみる。
そういえば、ミリーが俺にヒールを掛けたって言ってたな。あれが取得のきっかけになったんじゃないだろうか。
ヒールはMAXLvが5まであるようだ。
まぁ、ポイントを振るのは後でもいい。
しばらくするとミリーが戻ってきた。手にはカップとポットを持っている。
カップを俺のほうに差し出してきたので受け取った。ミリーがカップに液体を注いでいく。
カップからは香ばしい匂いが漂ってくる。コーヒーのようなものだろうか。
「さ、ググッと行ってみよっかー」
なんだこのノリは・・まさか何か入って・・いや、考えすぎか。
香りはコーヒーなのだが見た目が緑なんだよな。しかも黄緑色。抹茶か?
飲んでみるか。俺は恐る恐るカップを口に運ぶ。
んっ!すこし甘いけど美味い!コーヒーというよりココアに近いだろうか。
「美味しい」
と一言だけ素直な感想を述べる。
「でしょー!なんせ私が作ったんだからね〜師匠も褒めてくれるんだよ!お前には魔術の才能はないがチャルをいれる才能だけはあるって!」
そう言い放ちミリーは満足げな笑みを浮かべている。
チャルというのか、この抹茶ココアは。にしても魔術師見習いがそれでいいのかねぇ。と心の中で呆れてみる。もちろん口には出さない。
それからしばらくこの世界の事についてミリーと会話する。もちろんこちらの素性は適当にごまかして、世の中の事を何も知らない田舎者という設定にしている。
この世界について知り得た情報を簡単に整理してみた。
まずこの世界はユークリッドと呼ばれている。3つの大陸からなっており、20を超える国からなっており、今いるこの国はグリニッジ共和国に属している。
また、多種に渡る種族が存在しており、ミリー達のようなケモミミがついている種族は獣人族。おとぎ話に出てくる、エルフやドアーフまでこの世界にはいるとの事。
ドアーフはともかく、エルフには是非とも会ってみたい。
あとは、竜族や魔族までいるそうだ。
現在魔族はなりを潜めているらしく滅多に姿を現さないようだが。
ついでにいうと魔王までいるとか。
絶対に会いたくないな。
あと神様までいるとか・・だれも会った事がないから定かではないらしいが。
今いるグリニッジ共和国は、人間の町、エルフの里、それぞれの獣人族の里といった感じで別れて暮らしている。
中には共存している町もあるらしいのだが、大概の獣人族は奴隷扱いされているのだとか。
奴隷制度なんてほんとにあるんだな。
ミリーは魔術師の師匠と一緒にこの小屋で暮らしているのだそうだ。
すると、話しの最中にレーダーに反応があった。
白い点だ。恐らくミリーの師匠だろう。
しばらくして入り口のドアが開いた。
何かと思い、近付いてみると、そこには古ぼけた小屋が建っていた。
外壁を蔦が這っており、一部森と同化したような風貌だ。
建物が白く表示するなんて事はないだろう。恐らく小屋の中に誰かいるはずだ。
この世界の住人と会うのは初めてなので、すこし戸惑ったが意を決して声を出す。
ん、ところで言語は日本語なのだろうか?
まぁ、いいか。
「すみません、どなたかいらっしゃいますか?」
俺には範囲探索があるから中に誰かがいるのは把握している。だが、この世界の住人が同じようなスキルを持っているとは限らない。若干チート染みたこのスキルは、口外するべきではないと思う。
用心に越した事はないしね。
などと考えていると小屋の中から何やら物音が聞こえた。
ダンダンダンッという規則正しい音から察するに、階段を降りてくる音だろうと推測する。
しかしその後一向にこちらに来る気配がない。レーダーに映る白い点はまだ5mは離れている。
何やら話し声が聞こえてきた。
「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️、⚫️⚫️⚫️」
え?何?よく聞き取れない。
聞き取るためにドアに近づいた。
その時だった。いきなりドアが俺の方側へ開いたのだ。
ドンッ!と鈍い音が辺りに鳴り響いた。ドアは、見事に俺の顔面にヒットしたのである。
意識が遠退く・・あれ?・・
気を失う瞬間俺は妙な違和感を覚えた。そして気を失う。そのまま仰向けで倒れ込んでしまった。
薄れゆく意識の中で誰かが近づいてきた気がする。
「・・願・・・。私の・・界を・・て・・・」
うーん・・。どこかで聞いたフレーズなんだけど、思い出せなかった。心地良い声だ。安らぐというか安心する。
すると、どこからともなくまた声が聞こえてきた。
「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️」
これもどこかで聞いた声だ。しかもつい最近。ていうか何って言ってるのか分からないし…
その瞬間身体全体を何かが包み込む気分に苛まれた。
温かいぬるま湯に浸かっている感覚に近いだろうか。
そしてだんだんと意識がはっきりしてくる。
どのくらい気を失っていたのだろうか。気が付いた時には小屋の中にいた。背中から伝わる感触から恐らくベッドの上だろう。
こちらを覗き込む少女が1人。心配そうに見つめている。
ああ、あの声の主だろうか。少女は俺が意識を取り戻したのを見て安心したのか、笑顔だった。
年齢は10代の半ばだろうか。顔立ちは整っており、10人が見たら10人とも間違いなくこう言うだろう。
美少女だと。
すると少女が何かを喋り出した。
「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️?」
うん、分からない。これは完全に言葉が通じないな。と思っていたら、視界の端にメッセージが流れる。
”ユークリッド共通言語Lv1を獲得しました”
おお!ナイスだ。この世界に神がいるのか分からないが、感謝する。
「ダジョブ?、ワタシイッテルコトワラナイノナ?」
おっとこれはまずい。分からなくはないが、なんか違う。
直ぐに先ほど取得した言語をLvMAXの5まで振った。
よし、これでどうだ。
「おっかしいなー、ちゃんとヒールは効いてるはずなんだけどなー」
「よっぽど頭の打ち所が悪かったのかな?まさか師匠と間違ってわざとやったなんて言えないよねー」
よし完璧だな。よく分かる。あと何か聞いてはいけなかった内容まで聞こえたが、気にしない事にする。
「えっと、あ、ありがとう、介抱してくれたみたいで」
取り敢えずお礼を言っておく。
「あ、良かった!反応なかったから心配したよ!まったく!」
なぜか少女は頬をプクッと膨らませている。
え、おこなの?あれ、俺は被害者のはずだ。
なのに何故怒られなければならないのか。
まぁいいか。ここは異世界だ。俺のいた世界の常識はきっとこの世界では通用しないのだろう。
!?
あれ、頭の上に何やら動くものが見える。
耳だ。
しかも犬耳!異世界ではもはやお決まりと言っていいであろうあのケモミミ娘か。
俺は軽快にピクピクと動く耳を物珍しそうに眺めていた。
「獣人族が珍しい?」
ふいにそんな発言が飛んできた。ベッドから起き上がり、俺は答えた。
「えっと、俺のいたところには、いなかったから珍しい・・かな」
「ふーん、そうなんだー。ま、いいやー!お兄さんどこから来たのー?名前はー?」
今度は質問攻めか。どう答えるべきか。本当の事を言っても信じてもらえない事はあきらかだ。よし。
「俺は、ユウだ。ここよりもずっと北のほうから来たんだ」
悠太だからユウで良いだろう。実際両親からはそう呼ばれていたし。北と言うのもあながち間違ってはいない。この世界に降り立ってからは小川をずっと沿うように移動してきたんだ。
北かどうかは分からないけどね。
「私はミリー 魔術師見習いやってます!よろしくねー」
「うん、よろしく」
ん?魔術師とな。中二心をくすぐるキーワードが出てきたぞ。
まぁ俺は中二病ではないんだけども。
気になったのでこっそり鑑定を使ってみた。
名前:ミリー・セイユーン
レベル:12
種族:獣人族(犬人)
職種:魔術師
スキル:火撃Lv1、氷撃Lv1、雷撃Lv1、治癒Lv1、浮遊術Lv1
さすが魔術師と言うだけあるな・・。スキルは名称からだいたいの効果は予想できる。
「あ、ユウ何か飲む?」
こちらを見て微笑ましそうにそんな事をつぶやく。
ていうか初対面に対してもう呼び捨てかよ。まぁいいか、いちいち気にしてたら負けだ。
「ありがとう。じゃ、お言葉にあまえようかな」
好意は素直に受けるものだよね。
「オッケー」
そう言って犬耳少女ことミリーは立ち上がって小屋の奥の方へと歩いていく。
一人になった俺は、部屋を見渡していた。
さすがに電気で動くような電化製品の類はないな。
やはり異世界では科学が発達せずに魔法が発達しているのだろうか。まぁこれも定番だな。
俺は、ふと自分のステータスを覗いていた。
やっぱり。
名前が????だったのがユウとなっていた。
ん、取得スキルが増えている。
ヒール?いつの間に覚えたのだろうか。身に覚えがなかった。
元々あった?いや、なかったはずだ。
と一人ツッコミをかましてみる。
そういえば、ミリーが俺にヒールを掛けたって言ってたな。あれが取得のきっかけになったんじゃないだろうか。
ヒールはMAXLvが5まであるようだ。
まぁ、ポイントを振るのは後でもいい。
しばらくするとミリーが戻ってきた。手にはカップとポットを持っている。
カップを俺のほうに差し出してきたので受け取った。ミリーがカップに液体を注いでいく。
カップからは香ばしい匂いが漂ってくる。コーヒーのようなものだろうか。
「さ、ググッと行ってみよっかー」
なんだこのノリは・・まさか何か入って・・いや、考えすぎか。
香りはコーヒーなのだが見た目が緑なんだよな。しかも黄緑色。抹茶か?
飲んでみるか。俺は恐る恐るカップを口に運ぶ。
んっ!すこし甘いけど美味い!コーヒーというよりココアに近いだろうか。
「美味しい」
と一言だけ素直な感想を述べる。
「でしょー!なんせ私が作ったんだからね〜師匠も褒めてくれるんだよ!お前には魔術の才能はないがチャルをいれる才能だけはあるって!」
そう言い放ちミリーは満足げな笑みを浮かべている。
チャルというのか、この抹茶ココアは。にしても魔術師見習いがそれでいいのかねぇ。と心の中で呆れてみる。もちろん口には出さない。
それからしばらくこの世界の事についてミリーと会話する。もちろんこちらの素性は適当にごまかして、世の中の事を何も知らない田舎者という設定にしている。
この世界について知り得た情報を簡単に整理してみた。
まずこの世界はユークリッドと呼ばれている。3つの大陸からなっており、20を超える国からなっており、今いるこの国はグリニッジ共和国に属している。
また、多種に渡る種族が存在しており、ミリー達のようなケモミミがついている種族は獣人族。おとぎ話に出てくる、エルフやドアーフまでこの世界にはいるとの事。
ドアーフはともかく、エルフには是非とも会ってみたい。
あとは、竜族や魔族までいるそうだ。
現在魔族はなりを潜めているらしく滅多に姿を現さないようだが。
ついでにいうと魔王までいるとか。
絶対に会いたくないな。
あと神様までいるとか・・だれも会った事がないから定かではないらしいが。
今いるグリニッジ共和国は、人間の町、エルフの里、それぞれの獣人族の里といった感じで別れて暮らしている。
中には共存している町もあるらしいのだが、大概の獣人族は奴隷扱いされているのだとか。
奴隷制度なんてほんとにあるんだな。
ミリーは魔術師の師匠と一緒にこの小屋で暮らしているのだそうだ。
すると、話しの最中にレーダーに反応があった。
白い点だ。恐らくミリーの師匠だろう。
しばらくして入り口のドアが開いた。
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