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第二百二十九話: 死神ラドルーチ
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死神ラドルーチ視点
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仲間と別れてから、我はこの世界の情報を集める事に勤しんだ。
元の世界と比較しても、中々に広い世界のようだ。
それはそれで征服しがいがあると言うものだ。
国々を渡り、海を渡り、大陸を渡り歩き只ひたすらに情報を集める。
特に力を入れたのは、その地に生息している種族やその地で死んだ過去の偉人達。
頭からスッポリと被った漆黒のマントに手には体躯よりも大きな大鎌。
この身体で表に出るとすぐに囲まれてしまうだろう。
適当にこの世界の住人を狩り、そいつを意のままに操って行動している。
我の二つ名は死神。
死神ラドルーチ。
死者を思いのままに操る能力に長けている。
ただ操るだけではなく、生前のままの姿で死者を蘇らせ、我に絶対服従の駒とする事が可能だ。
故にこの世界の情報を集める最中、既に死んでいる屈強な兵士だった者の墓を荒し、蘇生し、自らの駒を増やしながら、着々と準備を進めた。
そうしている内に行動開始の1年と言う歳月が、残り数日で経過しようとしていた。
この1年で、かなりの戦力が整った。
我自らが最初に攻め落とす場所も決まったしな。
それは…魔界だ…
この世界には、今いる地界と魔族と呼ばれる種族が蔓延っている魔界と言うものが存在している。
魔族とは、この世界の頂点に立つ種族で、圧倒的なまでの力を有した個体がたくさんいる。
本来、地界に数多いる人族と魔族とは、敵同士。
なら何故、人族は魔族に攻め滅ぼされていないのか?
それは人族達の数が魔族と比べて圧倒的に多いという点だ。
魔族1に対して人族10。魔族10に対して人族100と、数の暴力を行う事で、何とか力で勝る魔族相手と拮抗してきたようだ。
もしも魔族を全て従わせる事が出来れば、地界に住む存在など、取るに足らんだろう。
魔族か…まさに我が支配するに相応しいではないか…
そうと決まれば、魔族の住む魔界とやらに渡る手段を見つける必要がある。
だが、この地界において、魔界に関しての情報に統制でも掛かっているのか、目当ての情報を知るのは困難を極めた。
ありとあらゆる手段を使って模索したが、閲覧出来た文献や書物からは、それらに関する情報は出てこなかった。
ならばと、魔族に直接聞く以外あるまい。
数ヶ月の間、魔族と出会う機会も皆無だったが、ある偶然からその道標が開かれた。
ある秘匿の任で地界を訪れていた魔族の捕縛に成功したのだ。
我には、ユリシアのような洗脳なんて術は持ちえていない。
故に殺して、死霊の術で操り、吐かしたのだが、どうもこちら側だけでは、地界と魔界とを繋ぐ門は開かないようだ。
つまり魔界側にも協力者が必要という事だ。
ここからは、地味な作業の繰り返しだった。
最初の魔族を巧みに使い、同族を誘き寄せ、我自ら死人と変え従順たる僕を増やす。
しかし、どういった訳か、ここへ来て魔界側に厳戒令が敷かれてしまった。
許可証が無いと地界と魔界とを行き来する事が出来なくなってしまった。
推測するに、恐らく我等の存在が露呈したのだろう。
全く面倒この上ない話だ。
丁度時を同じくして、我らの仲間の一人の反応が消失した。
アーネストの野郎だった。
アーネストは、7大魔王の中でも自己主張が強い変わり者だった。
身勝手さが目に余る野郎だったが、我等のリーダーでもある彼の方自らが選んだ人物だ。今更ながら異論はない。
それに我らと対等に並ぶだけの実力は有していた。
そのアーネストが簡単にやられたとは考えにくい。
策を練り、上手くやったのだろう。
その情報を得てすぐに現場へ駒を送ったが、どういう訳か、アーネストの亡骸は何処にも見当たらなかった。
その場にいた者の証言によると、死ぬとすぐに塵となって消えたと言う。
それが、アーネストを死に追いやった人物の魔術なのか、あるいはこの世界の住人ではない我等が死ぬと塵になるのかは不明だ。
そういう分析は、セルバの奴に任せておく。
だが、アーネストに関しては同情の余地はない。
行動開始までまだ数日あるというのに、先走った事は事実だろう。
そうであるならば、許しがたい。
死して咎める事は出来んが、せめてもその魂が彷徨うこと無く、故郷であるヴァレナスに還れる事を願っておこう。
「ふっ、笑わせる。死神と呼ばれながら、願うなどとな」
いいぞ、もっと抵抗して見ろ…折角征服してやるのだ。多少は抵抗して貰わねばつまらぬ。
せいぜい我を満足させて見せろ。
幸いにも厳戒令が敷かれるまでに魔界側に潜り込ませれたスパイが数名いるにはいるが、上手く手引きし、門を開けさせる事が出来るかどうかは我にも分からん。
まさに行動開始のその日に魔界側のスパイから連絡が入った。
どうやら魔界と地界とを繋ぐ門が開いたようだ。
フフフ、この星の神は我の味方のようだな。
どうやって開けたのかは知らんが、気が付かれる前に移動開始と行こうか。
いつでも進軍出来るように、近場に我が部隊を配置してある。
(全員、転移門に向かえ)
駒達には、いつでも連絡を取る事が出来る。
と言ってもこちらからの一通の為、返事が返ってくる事は一切ない。
状況確認としては使えんが、こちらからの指示をする専用だ。
さて、我も動くとするか。
ん、駒の1人がやられたか?
主人たる我は、離れていても自らの駒の場所と生死の
確認が出来る。
どうやら、何者かに倒されたようだな。
行動開始と伝えた直後の襲撃か。
こちらからは目立つ事はしないように命令してあった。
にも関わらず、やられたと言う事は、我等の存在を知っている者の犯行と考えた方がいいだろう。
先にそちらを確認しておく必要があるな。
ディテールの街、広間から少し離れた場所まで移動する。
先にやられた駒の元へ向かう途中、縄でぐるぐる巻きにし、捉えられている駒達を見つけた。
それにしても情けない姿だ。
「何があったか説明しろ」
「はっ、それが、、とても強い奴等が急に襲って来まして…」
戯言をほざいた駒の首を刎ね、別の駒に質問する。
「其奴らはどこに行った」
「さっ、さっきまでいたんですが、主人様と入れ替わるようにして、忽然と姿を消してしまいました」
「そうか」
この場に縛られていた駒共の首を全員刎ねる。
使えん駒は必要ない。
さて、敵対勢力がいる事は間違いない。
此奴らが中途半端に拘束されていた所を鑑みるに、我の気配を察知して慌てて逃げたのだろう。
追うか…いや。
さらなる邪魔が入る前に魔界とやらに向かった方がいいだろう。
地界と魔界とを繋ぐ転移門へと移動する。
転移門の前には、ズラリと兵隊が並んでいた。
我が揃えた軍勢200弱。
その顔ぶれは、魔族や獣人族を始め、希少な技を使うと言う、龍人族や妖魔族なんて輩も揃えた。
「主人様、魔界への通路が繋がっております」
さて、魔界とやらがどの程度のものか。
我らの野望の為、参る。
魔族の連中共待っていろ。
歯向かう者は皆殺しだ。
そして、死人は我らの仲間となろう。
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仲間と別れてから、我はこの世界の情報を集める事に勤しんだ。
元の世界と比較しても、中々に広い世界のようだ。
それはそれで征服しがいがあると言うものだ。
国々を渡り、海を渡り、大陸を渡り歩き只ひたすらに情報を集める。
特に力を入れたのは、その地に生息している種族やその地で死んだ過去の偉人達。
頭からスッポリと被った漆黒のマントに手には体躯よりも大きな大鎌。
この身体で表に出るとすぐに囲まれてしまうだろう。
適当にこの世界の住人を狩り、そいつを意のままに操って行動している。
我の二つ名は死神。
死神ラドルーチ。
死者を思いのままに操る能力に長けている。
ただ操るだけではなく、生前のままの姿で死者を蘇らせ、我に絶対服従の駒とする事が可能だ。
故にこの世界の情報を集める最中、既に死んでいる屈強な兵士だった者の墓を荒し、蘇生し、自らの駒を増やしながら、着々と準備を進めた。
そうしている内に行動開始の1年と言う歳月が、残り数日で経過しようとしていた。
この1年で、かなりの戦力が整った。
我自らが最初に攻め落とす場所も決まったしな。
それは…魔界だ…
この世界には、今いる地界と魔族と呼ばれる種族が蔓延っている魔界と言うものが存在している。
魔族とは、この世界の頂点に立つ種族で、圧倒的なまでの力を有した個体がたくさんいる。
本来、地界に数多いる人族と魔族とは、敵同士。
なら何故、人族は魔族に攻め滅ぼされていないのか?
それは人族達の数が魔族と比べて圧倒的に多いという点だ。
魔族1に対して人族10。魔族10に対して人族100と、数の暴力を行う事で、何とか力で勝る魔族相手と拮抗してきたようだ。
もしも魔族を全て従わせる事が出来れば、地界に住む存在など、取るに足らんだろう。
魔族か…まさに我が支配するに相応しいではないか…
そうと決まれば、魔族の住む魔界とやらに渡る手段を見つける必要がある。
だが、この地界において、魔界に関しての情報に統制でも掛かっているのか、目当ての情報を知るのは困難を極めた。
ありとあらゆる手段を使って模索したが、閲覧出来た文献や書物からは、それらに関する情報は出てこなかった。
ならばと、魔族に直接聞く以外あるまい。
数ヶ月の間、魔族と出会う機会も皆無だったが、ある偶然からその道標が開かれた。
ある秘匿の任で地界を訪れていた魔族の捕縛に成功したのだ。
我には、ユリシアのような洗脳なんて術は持ちえていない。
故に殺して、死霊の術で操り、吐かしたのだが、どうもこちら側だけでは、地界と魔界とを繋ぐ門は開かないようだ。
つまり魔界側にも協力者が必要という事だ。
ここからは、地味な作業の繰り返しだった。
最初の魔族を巧みに使い、同族を誘き寄せ、我自ら死人と変え従順たる僕を増やす。
しかし、どういった訳か、ここへ来て魔界側に厳戒令が敷かれてしまった。
許可証が無いと地界と魔界とを行き来する事が出来なくなってしまった。
推測するに、恐らく我等の存在が露呈したのだろう。
全く面倒この上ない話だ。
丁度時を同じくして、我らの仲間の一人の反応が消失した。
アーネストの野郎だった。
アーネストは、7大魔王の中でも自己主張が強い変わり者だった。
身勝手さが目に余る野郎だったが、我等のリーダーでもある彼の方自らが選んだ人物だ。今更ながら異論はない。
それに我らと対等に並ぶだけの実力は有していた。
そのアーネストが簡単にやられたとは考えにくい。
策を練り、上手くやったのだろう。
その情報を得てすぐに現場へ駒を送ったが、どういう訳か、アーネストの亡骸は何処にも見当たらなかった。
その場にいた者の証言によると、死ぬとすぐに塵となって消えたと言う。
それが、アーネストを死に追いやった人物の魔術なのか、あるいはこの世界の住人ではない我等が死ぬと塵になるのかは不明だ。
そういう分析は、セルバの奴に任せておく。
だが、アーネストに関しては同情の余地はない。
行動開始までまだ数日あるというのに、先走った事は事実だろう。
そうであるならば、許しがたい。
死して咎める事は出来んが、せめてもその魂が彷徨うこと無く、故郷であるヴァレナスに還れる事を願っておこう。
「ふっ、笑わせる。死神と呼ばれながら、願うなどとな」
いいぞ、もっと抵抗して見ろ…折角征服してやるのだ。多少は抵抗して貰わねばつまらぬ。
せいぜい我を満足させて見せろ。
幸いにも厳戒令が敷かれるまでに魔界側に潜り込ませれたスパイが数名いるにはいるが、上手く手引きし、門を開けさせる事が出来るかどうかは我にも分からん。
まさに行動開始のその日に魔界側のスパイから連絡が入った。
どうやら魔界と地界とを繋ぐ門が開いたようだ。
フフフ、この星の神は我の味方のようだな。
どうやって開けたのかは知らんが、気が付かれる前に移動開始と行こうか。
いつでも進軍出来るように、近場に我が部隊を配置してある。
(全員、転移門に向かえ)
駒達には、いつでも連絡を取る事が出来る。
と言ってもこちらからの一通の為、返事が返ってくる事は一切ない。
状況確認としては使えんが、こちらからの指示をする専用だ。
さて、我も動くとするか。
ん、駒の1人がやられたか?
主人たる我は、離れていても自らの駒の場所と生死の
確認が出来る。
どうやら、何者かに倒されたようだな。
行動開始と伝えた直後の襲撃か。
こちらからは目立つ事はしないように命令してあった。
にも関わらず、やられたと言う事は、我等の存在を知っている者の犯行と考えた方がいいだろう。
先にそちらを確認しておく必要があるな。
ディテールの街、広間から少し離れた場所まで移動する。
先にやられた駒の元へ向かう途中、縄でぐるぐる巻きにし、捉えられている駒達を見つけた。
それにしても情けない姿だ。
「何があったか説明しろ」
「はっ、それが、、とても強い奴等が急に襲って来まして…」
戯言をほざいた駒の首を刎ね、別の駒に質問する。
「其奴らはどこに行った」
「さっ、さっきまでいたんですが、主人様と入れ替わるようにして、忽然と姿を消してしまいました」
「そうか」
この場に縛られていた駒共の首を全員刎ねる。
使えん駒は必要ない。
さて、敵対勢力がいる事は間違いない。
此奴らが中途半端に拘束されていた所を鑑みるに、我の気配を察知して慌てて逃げたのだろう。
追うか…いや。
さらなる邪魔が入る前に魔界とやらに向かった方がいいだろう。
地界と魔界とを繋ぐ転移門へと移動する。
転移門の前には、ズラリと兵隊が並んでいた。
我が揃えた軍勢200弱。
その顔ぶれは、魔族や獣人族を始め、希少な技を使うと言う、龍人族や妖魔族なんて輩も揃えた。
「主人様、魔界への通路が繋がっております」
さて、魔界とやらがどの程度のものか。
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