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第百三十八話:神託者
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謎のモンスター相手に2vs1で押されていた。
皮膚が鋼鉄並みの強度があり、並の武器では傷一つ入らない。
アリスが、さっきからレーザーをぶちかましているが、貫いても貫いても貫いた先で超速再生していく。
しかし、厄介なのは防御面だけではない。
奴が放つ攻撃の一撃一撃が重すぎるのだ。
攻撃を受けるだけで、ダメージを負ってしまう為、なるべく攻撃は躱さなければならない。
喰らえば大ダメージは必至で、すぐに治癒が必要だった。
それにしても不自然なのは、相手が一歩も動いていない事だ。
攻撃も単調で尻尾から繰り出される打撃の一点のみ。
しかしそれが厄介。
そして打撃は斬撃となり、100m先にまで攻撃が届いている。
飛ぶ斬撃である。
何かのスキルだとは思うが確認出来ない。
俺は二人に身体強化等のブーストを施し、補助役、司令塔役に徹する。
何処かに弱点があるはずだ。
奴の動き一つ一つを注意深く観察していく。
頭を貫かれても超速再生している。
どうやら弱点は頭ではないようだ。
もしくは火力が足らない?
粉微塵にしないとだめとか?
俺達が攻めあぐねていると、突如として相手の足元に魔法陣が出現し、それが次第に広がっていく。
何とも不気味で異質な魔力の奔流を感じる。
観察している場合じゃない!
これは冗談抜きでヤバい気がする。
「みんな!すぐにそこから離れるんだ!!」
しかし、遅かった。
魔法陣に触れると強制的に動きが封じられるようで、相手の近くで、地に足をつけていたユイが一歩も動けなくなっていた。
アリスは空を飛んでいた為、免れていた。
「お兄ちゃん、、足が動かないよ・・」
「くそっ!待ってろ!すぐ助けるから!」
魔法陣の半径は約50m程。
地に足をつけたらアウトなら、空から行くしかない。
「アリス!ユイを魔法陣の外に連れ出してくれ!その間は、俺が足止めする!」
「了解マスター!」
今、身動きの取れないユイに攻撃でもされたら一貫の終わりだ。
相手の近くにはユイがいるので、派手な魔術は使用出来ない。
直線状にしか繰り出せない風撃を連続で使用する。
普通の敵ならばそれで木っ端微塵に切り刻むことが出来るのだが、今回ばかりは相手の皮膚にほんの少しだけ傷をつける程度しか出来なかった。
しかし、注意を逸らすことには成功した。
絶え間なく風撃を撃ち続け、反撃の隙を一切与えない。
その甲斐もあり、無事にユイを魔法陣の外へ連れ出す事が出来た。
「さてと、反撃開始だな。お前が何処まで耐えられるのか見届けさせてもらうぞ」
もう周りを気にする必要は無くなった。
最大級に魔力を込めたエレメンタルボムを撃つ。
一発の消費魔力が並の魔術師数人分程度だった。
燃費が悪いにも程がある。
凄まじい爆音と衝撃波が鳴り響く。
流石の超装甲の化け物でもこれには耐えられなかったようだ。
今の一撃で、上半身が吹き飛んでいる。
しかし、すぐに超速再生が始まっている。
「多少地形が変わるくらいは勘弁してもらおうか・・」
立て続けに4発のエレメンタルボムを撃ち、謎のモンスターを消し炭にする。
念の為、その後数分間待ってみたが、再生の徴候は無かった。流石に形すら残らないほどに破壊すると再生出来ないようだ。
「さっすが!お兄ちゃんだね!」
「いやでも、今回の敵はヤバかったな・・」
「あんなモンスター見た事ない」
「やっぱりモンスターだよな、猫人族の長に聞いてた呪われた王じゃないよな・・」
真相は定かではないが、取り敢えず危機は脱しだろう。
さてと、仕上げだな。
「ユイとシュリはこの近くにまだ敵がいないかどうか偵察してきてくれ」
「分かったー」
「はい」
俺は女性の元へと向かう。
地面に座り込み、物言わぬ少女を抱きしめてブツブツと何かを喋っていた。
「良い子だったんだシャルは本当に・・・ああ神よ。どうしてこの子の命を奪ってしまったんだ・・。どうせ奪うなら私の命を奪えば良かったんだ・・」
今更ながら相手の情報を盗み見出来る鑑定って、少しだけ罪悪感を感じるよな。
と思いつつ、使用する。
彼女の名前はユユ・テュナシー。
魔術師でレベルは42と意外と高いようだ。
人族で神託者っと。
え、神託者?
てことは、エスナ先生のような神の名を名乗ること許された選ばれし存在ってことになる。
と言うことはテュナシーという神がいるのだろうか?
「ユユさん一つ取引をしませんか?」
「・・・なぜ私の名前を知っているのかはあえて聞かないが、取引とは?」
「はい、他言無用の詮索無用を誓えるのならば、その狼人族の少女を生き返らせる方法があります」
ユユさんは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに平静を保っていた。
「私は長く生きてきたが、死んだ人間を生き返らせるなんて話は聞いた事がない」
「信じる信じないは貴女の勝手ですよ。一つだけ言えるのは、俺もユユさんと同じで神に選ばれし存在ってことです」
「ど、どうしてそれを・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
場所は変わって、俺は猫人族の町の宿屋のベッドの上で眼が覚めた。
たぶん、アリスに抱えられてここまで運ばれたんだと思う。
「おはようお兄ちゃん」
「おはよう。どれくらい寝てた?」
「うーん、半日くらい・・?かな」
半日か・・。
確か前に使用した時は、数時間意識が飛んだだけだったんだが、今回はその倍くらい意識が飛んでいた計算になる。
使う度に時間が長くなるとか?
そう、俺はあの狼人族のシャルと呼ばれた少女を生き返らせたのだ。
その反動で意識を失ってしまった。
「ユユさん達は?それにシュリの姿も見えないようだけど」
「シュリはユユさんと一緒にいるよ。護衛も兼ねてるの。交渉したんだけどやっぱりこの町には入れなかったの」
「ああ、やっぱりダメだったか」
この猫人族の町は、狼人族の立ち入りを規制していたからね。
ベッドから起き上がる。
「もう起き上がって大丈夫なの?」
「ああ、身体は至って元気だからな」
ユユさんが気になる。
「シャルは眼が覚めたのか?」
「目を覚ましたらシュリが連絡してくれるはずだから、まだだと思うよ」
「そうか。ユイ、案内頼む」
「おっけー!」
野晒し状態かと思いきや、町外れの離れ小屋の中にユユさん達はいた。
町には入れて貰えなかったが、町所有の離れ小屋に滞在する許可を貰えたようだ。
ノックをして、中へ入る。
「ユウです。入りますね」
中へ入ると敷き詰められた藁に茶色の毛布を被せた上にシャルが眠っていた。
そのシャルの手を握りしめてるのはユユさんだ。
シュリはドアの側で座っていた。
「ユウ殿。眼が覚めたのか」
「うん。シャルの具合はどう?」
「ずっと眠ったままだよ。時折寝言まがいなことを喋るから直に眼が覚めると思うんだけど」
初めて使用した時のジラは、すぐに眼を覚ましていたんだけどな。
使用する度に延びるのか、はたまた対象者の強さに依存するのか不明だ。
改めてシャルの状態を確認したが、状態:睡眠となっている。
大丈夫だろう。
「ユウ殿には本当に感謝している。しかし、その力は身体にかなりの負荷がかかるんじゃないのか?」
「その話をするのは、無しのはずですよ」
「ああ、そうだったな。すまん」
俺がここに来た目的はシャルの容態を確認する以外にもう一つあった。
ユユさんの話を聞くためだった。
彼女は、エスナ先生と同じ、神の名を名乗ることを許された神託者だ。
シャルを助けたお礼がしたいというので、神託者の話を聞くことにしたのだ。
「神託者についてだったな」
「ええ、個人的に興味があってね」
俺自身も神に選ばれた存在とユユさんには説明しているが、普通の神託者とは別物だと苦しい言い訳をしていた。
疑われてはない、はず。
そうして、神託者についてユユさんに教えて貰った話を整理する。
まず、神託者になるには、それぞれが崇める神に対する信仰心が必要不可欠だった。
それと、その神の名を広める為の強さを兼ね備える必要がある。
強さというのは、単に戦いに対してのみではなく、才能でも良いらしい。
ようは、自らの力が人々にアピール出来れば何でもいいそうだ。
結果、それで有名になれば自然とその名も知れ渡る。
ユユさんの場合は、一度見たものを全て覚えてしまう、瞬間記憶能力を生まれつき持っていたそうだ。
その能力を活かして各地の遺跡を巡り、古代の歴史の探求をしている。
ユユさんの神テュナシーは、知識の神とされている。
ユユさんの、その飽くなき探究心が神からのスカウトの決め手になったのだと言う。
ちなみに、神託は何の前触れもなく突然訪れる。
ユユさんの場合も、いきなり目の前に神と名乗る存在が現れたのだそうだ。
因みにユユさんは、神の社は知らなかった。
いつも神の方がこちらの世界に来ているそうだ。
俺の場合は、いつも神の社に呼ばれているんだけど。
神託者になると、神との対話を許される。
しかし、いつでも何処でも出来る訳ではない。
それぞれの神が祀ってある教会に行く必要があるらしい。
なんて面倒なんだろうか・・
俺の場合は・・時と場合を選べば何処でも会話する事が出来る。
神メルウェルが特別なのか、俺の場合が特別なのかは不明だけど。
名前だけなら、誰でも偽りで名乗る事が出来ると思っていたのだが、神託者に選ばれた者は名を名乗れるだけではなく、ある能力を授かる。
この情報に一番驚いた。
それは、不老に生まれ変わる事が出来る。
つまり、老いが訪れないって事。
それって、凄い特約だと思うんだけど、それだけに神託者になれる人の数は少ないし、神の方も悪人を選ばないように吟味しているそうだ。
実際に神と対話した時にユユさんも聞いたらしい。
そういえば、エスナ先生も長寿だったよな。
あ、だから不老なのか・・。
考えていなかった。
エスナ先生の強さなら老いすら克服してしまったとばかり・・。
神託者について分かったのはこんなとこだろう。
教えてくれたユユさんに感謝して、一度宿へと戻った。
皮膚が鋼鉄並みの強度があり、並の武器では傷一つ入らない。
アリスが、さっきからレーザーをぶちかましているが、貫いても貫いても貫いた先で超速再生していく。
しかし、厄介なのは防御面だけではない。
奴が放つ攻撃の一撃一撃が重すぎるのだ。
攻撃を受けるだけで、ダメージを負ってしまう為、なるべく攻撃は躱さなければならない。
喰らえば大ダメージは必至で、すぐに治癒が必要だった。
それにしても不自然なのは、相手が一歩も動いていない事だ。
攻撃も単調で尻尾から繰り出される打撃の一点のみ。
しかしそれが厄介。
そして打撃は斬撃となり、100m先にまで攻撃が届いている。
飛ぶ斬撃である。
何かのスキルだとは思うが確認出来ない。
俺は二人に身体強化等のブーストを施し、補助役、司令塔役に徹する。
何処かに弱点があるはずだ。
奴の動き一つ一つを注意深く観察していく。
頭を貫かれても超速再生している。
どうやら弱点は頭ではないようだ。
もしくは火力が足らない?
粉微塵にしないとだめとか?
俺達が攻めあぐねていると、突如として相手の足元に魔法陣が出現し、それが次第に広がっていく。
何とも不気味で異質な魔力の奔流を感じる。
観察している場合じゃない!
これは冗談抜きでヤバい気がする。
「みんな!すぐにそこから離れるんだ!!」
しかし、遅かった。
魔法陣に触れると強制的に動きが封じられるようで、相手の近くで、地に足をつけていたユイが一歩も動けなくなっていた。
アリスは空を飛んでいた為、免れていた。
「お兄ちゃん、、足が動かないよ・・」
「くそっ!待ってろ!すぐ助けるから!」
魔法陣の半径は約50m程。
地に足をつけたらアウトなら、空から行くしかない。
「アリス!ユイを魔法陣の外に連れ出してくれ!その間は、俺が足止めする!」
「了解マスター!」
今、身動きの取れないユイに攻撃でもされたら一貫の終わりだ。
相手の近くにはユイがいるので、派手な魔術は使用出来ない。
直線状にしか繰り出せない風撃を連続で使用する。
普通の敵ならばそれで木っ端微塵に切り刻むことが出来るのだが、今回ばかりは相手の皮膚にほんの少しだけ傷をつける程度しか出来なかった。
しかし、注意を逸らすことには成功した。
絶え間なく風撃を撃ち続け、反撃の隙を一切与えない。
その甲斐もあり、無事にユイを魔法陣の外へ連れ出す事が出来た。
「さてと、反撃開始だな。お前が何処まで耐えられるのか見届けさせてもらうぞ」
もう周りを気にする必要は無くなった。
最大級に魔力を込めたエレメンタルボムを撃つ。
一発の消費魔力が並の魔術師数人分程度だった。
燃費が悪いにも程がある。
凄まじい爆音と衝撃波が鳴り響く。
流石の超装甲の化け物でもこれには耐えられなかったようだ。
今の一撃で、上半身が吹き飛んでいる。
しかし、すぐに超速再生が始まっている。
「多少地形が変わるくらいは勘弁してもらおうか・・」
立て続けに4発のエレメンタルボムを撃ち、謎のモンスターを消し炭にする。
念の為、その後数分間待ってみたが、再生の徴候は無かった。流石に形すら残らないほどに破壊すると再生出来ないようだ。
「さっすが!お兄ちゃんだね!」
「いやでも、今回の敵はヤバかったな・・」
「あんなモンスター見た事ない」
「やっぱりモンスターだよな、猫人族の長に聞いてた呪われた王じゃないよな・・」
真相は定かではないが、取り敢えず危機は脱しだろう。
さてと、仕上げだな。
「ユイとシュリはこの近くにまだ敵がいないかどうか偵察してきてくれ」
「分かったー」
「はい」
俺は女性の元へと向かう。
地面に座り込み、物言わぬ少女を抱きしめてブツブツと何かを喋っていた。
「良い子だったんだシャルは本当に・・・ああ神よ。どうしてこの子の命を奪ってしまったんだ・・。どうせ奪うなら私の命を奪えば良かったんだ・・」
今更ながら相手の情報を盗み見出来る鑑定って、少しだけ罪悪感を感じるよな。
と思いつつ、使用する。
彼女の名前はユユ・テュナシー。
魔術師でレベルは42と意外と高いようだ。
人族で神託者っと。
え、神託者?
てことは、エスナ先生のような神の名を名乗ること許された選ばれし存在ってことになる。
と言うことはテュナシーという神がいるのだろうか?
「ユユさん一つ取引をしませんか?」
「・・・なぜ私の名前を知っているのかはあえて聞かないが、取引とは?」
「はい、他言無用の詮索無用を誓えるのならば、その狼人族の少女を生き返らせる方法があります」
ユユさんは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに平静を保っていた。
「私は長く生きてきたが、死んだ人間を生き返らせるなんて話は聞いた事がない」
「信じる信じないは貴女の勝手ですよ。一つだけ言えるのは、俺もユユさんと同じで神に選ばれし存在ってことです」
「ど、どうしてそれを・・」
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場所は変わって、俺は猫人族の町の宿屋のベッドの上で眼が覚めた。
たぶん、アリスに抱えられてここまで運ばれたんだと思う。
「おはようお兄ちゃん」
「おはよう。どれくらい寝てた?」
「うーん、半日くらい・・?かな」
半日か・・。
確か前に使用した時は、数時間意識が飛んだだけだったんだが、今回はその倍くらい意識が飛んでいた計算になる。
使う度に時間が長くなるとか?
そう、俺はあの狼人族のシャルと呼ばれた少女を生き返らせたのだ。
その反動で意識を失ってしまった。
「ユユさん達は?それにシュリの姿も見えないようだけど」
「シュリはユユさんと一緒にいるよ。護衛も兼ねてるの。交渉したんだけどやっぱりこの町には入れなかったの」
「ああ、やっぱりダメだったか」
この猫人族の町は、狼人族の立ち入りを規制していたからね。
ベッドから起き上がる。
「もう起き上がって大丈夫なの?」
「ああ、身体は至って元気だからな」
ユユさんが気になる。
「シャルは眼が覚めたのか?」
「目を覚ましたらシュリが連絡してくれるはずだから、まだだと思うよ」
「そうか。ユイ、案内頼む」
「おっけー!」
野晒し状態かと思いきや、町外れの離れ小屋の中にユユさん達はいた。
町には入れて貰えなかったが、町所有の離れ小屋に滞在する許可を貰えたようだ。
ノックをして、中へ入る。
「ユウです。入りますね」
中へ入ると敷き詰められた藁に茶色の毛布を被せた上にシャルが眠っていた。
そのシャルの手を握りしめてるのはユユさんだ。
シュリはドアの側で座っていた。
「ユウ殿。眼が覚めたのか」
「うん。シャルの具合はどう?」
「ずっと眠ったままだよ。時折寝言まがいなことを喋るから直に眼が覚めると思うんだけど」
初めて使用した時のジラは、すぐに眼を覚ましていたんだけどな。
使用する度に延びるのか、はたまた対象者の強さに依存するのか不明だ。
改めてシャルの状態を確認したが、状態:睡眠となっている。
大丈夫だろう。
「ユウ殿には本当に感謝している。しかし、その力は身体にかなりの負荷がかかるんじゃないのか?」
「その話をするのは、無しのはずですよ」
「ああ、そうだったな。すまん」
俺がここに来た目的はシャルの容態を確認する以外にもう一つあった。
ユユさんの話を聞くためだった。
彼女は、エスナ先生と同じ、神の名を名乗ることを許された神託者だ。
シャルを助けたお礼がしたいというので、神託者の話を聞くことにしたのだ。
「神託者についてだったな」
「ええ、個人的に興味があってね」
俺自身も神に選ばれた存在とユユさんには説明しているが、普通の神託者とは別物だと苦しい言い訳をしていた。
疑われてはない、はず。
そうして、神託者についてユユさんに教えて貰った話を整理する。
まず、神託者になるには、それぞれが崇める神に対する信仰心が必要不可欠だった。
それと、その神の名を広める為の強さを兼ね備える必要がある。
強さというのは、単に戦いに対してのみではなく、才能でも良いらしい。
ようは、自らの力が人々にアピール出来れば何でもいいそうだ。
結果、それで有名になれば自然とその名も知れ渡る。
ユユさんの場合は、一度見たものを全て覚えてしまう、瞬間記憶能力を生まれつき持っていたそうだ。
その能力を活かして各地の遺跡を巡り、古代の歴史の探求をしている。
ユユさんの神テュナシーは、知識の神とされている。
ユユさんの、その飽くなき探究心が神からのスカウトの決め手になったのだと言う。
ちなみに、神託は何の前触れもなく突然訪れる。
ユユさんの場合も、いきなり目の前に神と名乗る存在が現れたのだそうだ。
因みにユユさんは、神の社は知らなかった。
いつも神の方がこちらの世界に来ているそうだ。
俺の場合は、いつも神の社に呼ばれているんだけど。
神託者になると、神との対話を許される。
しかし、いつでも何処でも出来る訳ではない。
それぞれの神が祀ってある教会に行く必要があるらしい。
なんて面倒なんだろうか・・
俺の場合は・・時と場合を選べば何処でも会話する事が出来る。
神メルウェルが特別なのか、俺の場合が特別なのかは不明だけど。
名前だけなら、誰でも偽りで名乗る事が出来ると思っていたのだが、神託者に選ばれた者は名を名乗れるだけではなく、ある能力を授かる。
この情報に一番驚いた。
それは、不老に生まれ変わる事が出来る。
つまり、老いが訪れないって事。
それって、凄い特約だと思うんだけど、それだけに神託者になれる人の数は少ないし、神の方も悪人を選ばないように吟味しているそうだ。
実際に神と対話した時にユユさんも聞いたらしい。
そういえば、エスナ先生も長寿だったよな。
あ、だから不老なのか・・。
考えていなかった。
エスナ先生の強さなら老いすら克服してしまったとばかり・・。
神託者について分かったのはこんなとこだろう。
教えてくれたユユさんに感謝して、一度宿へと戻った。
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