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最後の魔女17 王都ミュゼルバ
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ここは、この世界の3大陸あるうちの1つ、バルムーン大陸最大の国である王都ミュゼルバ。
堅牢な壁に守られたこの国は、今から500年程前に建国された。
当時は人間同士の内乱が絶え間なく続いていた時代。そんな現状を打破しようと、当時3大勢力と言われたミュラ族、ラーゼル族、バハラマ族のリーダー達が何度も和平交渉を繰り返し、結果としてこの国が建国された。
名前の由来は、それぞれの一族の頭文字を流用されたと伝承されている。
「私、王都は初めてです。やはり聖地アグヌスと比較しても規模が全然違いますね」
オホホホと侍女と護衛隊数人を乗せた馬車の中で聖女モードになっているサーシャは話す。
サーシャがくだけた口調をする時は、私と2人っきりの時だけ。
私はというと、もちろん馬車に同乗している。聖女であるサーシャの侍女の1人として。
サーシャはまだ12歳だけど、聖地アグヌスの列記とした聖女だ。
今回は巡礼という形で王都ミュゼルバを訪れていた。
あの日、2人で話し合い「王都に行こう」と決めてから早1ヶ月が経過していた。
馬車での移動に時間が掛かった事も確かだけど「ちょっと王都に行ってきます! 」で簡単に行けるものでは無いらしい。あまかった。色々と手続きとか、王都側への連絡とか諸々所定の手続きするのに2週間ばかりを費やしていた。
私も側にいて欲しいというサーシャの願いで、かなり強引に侍女という扱いになっている。
大事な聖女様の侍女という事で、得体の知れない人物を侍女にする訳にはいかないので、かなり厳しい質問責めにあったりしたのだが、当たり障りのないバレない嘘を盛り込みながらなんとか採用試験? をクリアする事が出来た。
年齢は?
14歳です(推定80歳くらい?)
出身地は?
辺境国ザバルです(既に滅亡している都市国家ユエム)
侍女に志願した理由は?
聖女様をお慕え申しており、献身的にお側でお支えしたい(王都の教会をぶっ潰す)
両親は?
貧しい農婦(魔女)
「サーシャ様、教会への挨拶は明日行います。大変申し訳ありませんが、本日は一般の宿に宿泊となります」
本当は教会内のVIP宿泊施設に泊まるのが普通らしいけど、急な訪問だった事もあり、抑える事が出来なかったみたい。
さっきから、もう1人の侍女のキャシーさんがサーシャに何度も頭を下げている。
サーシャは「どうかお気になさらないで、私は横になれたら何処でもいいですよ」と相変わらずの聖女スマイルを振りまいていた。
キャシーさんは、サーシャが生まれた頃から身の周りの世話をしてくれている人物で、母親が亡くなって以降も変わらず接してくれているようで、現状サーシャが一番気を許している人だった。
今回の旅に修道士長のマハルさんも同行したがっていたけど教会のトップが2人とも聖地アグヌスを開ける訳にはいかないとの理由で渋々居残り組に転じていた。
宿に到着した私たちは、夜通しで警備に当たるという護衛の人を気の毒に思いながら見送り、私はサーシャと共に同じ部屋に入ろうとした。しかし⋯
「お待ちなさい。貴女はどこに入ろうとしているのですか?」
あ、しまった。
ついつい、いつもの癖でサーシャに着いて行ってしまった。ただの侍女が聖女様と同じ部屋で寝ようなんておこがましいのだ。サーシャ自身は残念がっていたが、渋々と言った感じで別れた。
侍女である私は、キャシーさんと同室だった。
魔法を行使しない限りはバレないとは思うけど、気を付けないとね。
「貴女はサーシャ様に凄い気に入られてるのね」
不意にキャシーさんから投げかけられた言葉だった。
えっと、もしかして、私たちの関係がバレたのだろうか?
「そうですか?」
「ええ、見ていたら分かるわ。歳が近いと言うのもあるのでしょうけど、貴女と話しているときは無理をしていない本当に自然な表情になっておられるもの」
流石にサーシャを生まれた頃から見ているだけあり、全てお見通しのようだ。
「それに、サーシャ様自ら侍女にしたい人を連れて来るなんて初めての事なのよ」
うん、その件に関しては少し強引だったなと反省。
怪しまれていないか少し不安。
「はい、サーシャ様には感謝しています」
その後も寝るまでキャシーさんとのサーシャトークで盛り上がった。
サーシャは突然両親をなくして、酷く落ち込んでしまっていた。
しかし、自らに与えられた使命を全うする為にまだ幼いながら、悲しみを押し殺して過ごしてきた。
その日以来、いつしかサーシャは、本当の笑顔というものを見せなくなっていた。表面上の上部だけの笑顔。キャシーさんにはお見通しだった。
分かっていて、何もしてあげる事が出来ずに歯痒い思いをしてきたらしい。
だけど、私が来てからはサーシャが少しづつだけどあの頃のように普通に笑顔になる姿をチラホラと見るようになったらしい。
私のおかげらしいのだけど、私は別に何かした訳でも魔法を使った訳でもない。
強いて言うならば、亡くなったお母さんに会わせてあげたくらい?
次の日の朝、いよいよ問題の教会に乗り込む日がやってきた。
現職の聖女様とも会う約束になっている。
アンの記憶の中の聖女様ならば、名前は確か⋯リジーだったはず。
ご健在なら40歳くらいかな?
「ようこそおいで下さいました」
仰々しく頭を下げるのは、教会の修道士の人。軽く自己紹介をして、教会の中へと入って行く。ちなみに自己紹介をしたのはサーシャだけ。侍女の私とキャシーさんは、おまけのような存在だから、名乗る事はしないのだとか。
「こちらの部屋で王都の聖女様がお待ちです」
「分かりました。侍女を連れて入ってもよろしいですか?」
修道士の人は少し考えた素振りを見せた。
「⋯ではお一人だけ」
サーシャがキャシーさんではなく、私の方を見る。
そうだよね、サーシャ1人でなんて危ないからね。私が守らなくちゃいけない。アンと約束したんだから。
「リア、頼めるかしら?」
私は視線をキャシーさんへ向ける。
キャシーさんは静かに頷いた。
「はい、分かりました」
うん、私の侍女の演技も中々のものでしょ。
勉強したからね、それこそ三日三晩サーシャと一緒に言葉口調や作法などを学んだ。
私は昔から物覚えが良かったのですぐに完璧にマスターする事が出来たと思う。
サーシャも「リアって⋯何か凄いね⋯」と褒めてくれていたし、でもその時何故だか、若干笑顔が引き攣っていた気がしたんだけど、きっと体調が悪かったりしたのかな。
「サーシャ様を頼んだわよ」
私の耳元に小声でキャシーさんが呟いた。
小さく頷きで返事を返す。
部屋の中には2人の見目麗しい少女が⋯⋯2人?
イスに座っていた。
私のやサーシャよりもずっと幼い。
その2人の少女の横には、ほんと絵に描いたような表情をしている聖母様がいらっしゃる。その笑顔、眩しすぎて私、直視出来ない。目が潰れちゃう。
魔法! アイフィルター! 発動!
「ようこそ、いらっしゃいました。聖女サーシャ様。私は聖女様達の養育係をしておりすマリアと申します」
「お初にお目に掛かりますマリア様。聖地アグヌスの聖女、サーシャと申します。以後お見知り置きを」
サーシャ凄いな⋯まだ若いのに立派に挨拶なんて出来て、私は堅苦しいのは苦手だから、頭を下げるだけに留めておく。勿論サーシャに目配せをしつつ。
「こっちは、私の侍女のリアよ」
「よろしくお願いしますね、リアさん」
「よろしくお願いいたします」
よし完璧! ちゃんと長文を噛まずに言えた。徹夜で頑張って訓練した成果だね。
サーシャが何かホッとした表情をしているのは、何故だろうか?
「ほら、あなた達も挨拶は?」
「ヒィっ、せ、聖女のミミです」
「聖女のメメ」
気のせいだろうか?
今一瞬だけ、聖母の微笑みが般若の微笑みになったような。それに、ヒィって聞こえたような?
私って普通の人より耳がいいんだよね。
「宜しくお願い致しますね。ミミ様、メメ様」
それにしても若いなぁ。
5、6歳くらいかなぁ?
あんなチンチクリンで聖女の仕事がちゃんとこなせるのだろうか。
サーシャがイスに腰掛け、私はその後ろに控える。
聖女であるミミとメメはまだ幼い為、マリア様がサーシャと話をしている。
私たちがここに来た目的は、アンの遂げられなかった目的を果たす為。
もしかしたら、私たちが直接手を下す前に教会の闇は根絶されているのかもしれない。
まずは、それを突き止める必要があった。もしまだ教会の闇が存在しているのなら、目の前の聖母様は、確実にそちら側の人間だろう。
そっちは、サーシャに任せるとしよう。
私はアンの記憶に出て来た寝室を調べるべく、既に駄猫をそちらへと向かわせていた。
私が見たアンの記憶を頼りに寝室の前まで駄猫が辿り着いた。
(取り敢えず、中に入ったにゃ。これからどうすればいいにゃ?)
駄猫と視界を共有して、私も部屋の中を確認する。
アンの記憶の中では寝室だったけれど、今では物置と様変わりしていた。
ベットがあったのは、確かこの辺り⋯⋯ここだね。
(ほんとにゃ! 下へ降りられる隠し通路があったにゃ)
駄猫を通して、通路の先から何かの気配を感じた。
まさか⋯そんな、ありえない⋯だってあれから40年近く経っているのに。
程なくして駄猫の視界を通して、隠し通路の先の小部屋の中に人がいるのを見つけた。紛れも無い、アンの記憶の中にいた人物だ。姿形もあの時と変わっていない。
堅牢な壁に守られたこの国は、今から500年程前に建国された。
当時は人間同士の内乱が絶え間なく続いていた時代。そんな現状を打破しようと、当時3大勢力と言われたミュラ族、ラーゼル族、バハラマ族のリーダー達が何度も和平交渉を繰り返し、結果としてこの国が建国された。
名前の由来は、それぞれの一族の頭文字を流用されたと伝承されている。
「私、王都は初めてです。やはり聖地アグヌスと比較しても規模が全然違いますね」
オホホホと侍女と護衛隊数人を乗せた馬車の中で聖女モードになっているサーシャは話す。
サーシャがくだけた口調をする時は、私と2人っきりの時だけ。
私はというと、もちろん馬車に同乗している。聖女であるサーシャの侍女の1人として。
サーシャはまだ12歳だけど、聖地アグヌスの列記とした聖女だ。
今回は巡礼という形で王都ミュゼルバを訪れていた。
あの日、2人で話し合い「王都に行こう」と決めてから早1ヶ月が経過していた。
馬車での移動に時間が掛かった事も確かだけど「ちょっと王都に行ってきます! 」で簡単に行けるものでは無いらしい。あまかった。色々と手続きとか、王都側への連絡とか諸々所定の手続きするのに2週間ばかりを費やしていた。
私も側にいて欲しいというサーシャの願いで、かなり強引に侍女という扱いになっている。
大事な聖女様の侍女という事で、得体の知れない人物を侍女にする訳にはいかないので、かなり厳しい質問責めにあったりしたのだが、当たり障りのないバレない嘘を盛り込みながらなんとか採用試験? をクリアする事が出来た。
年齢は?
14歳です(推定80歳くらい?)
出身地は?
辺境国ザバルです(既に滅亡している都市国家ユエム)
侍女に志願した理由は?
聖女様をお慕え申しており、献身的にお側でお支えしたい(王都の教会をぶっ潰す)
両親は?
貧しい農婦(魔女)
「サーシャ様、教会への挨拶は明日行います。大変申し訳ありませんが、本日は一般の宿に宿泊となります」
本当は教会内のVIP宿泊施設に泊まるのが普通らしいけど、急な訪問だった事もあり、抑える事が出来なかったみたい。
さっきから、もう1人の侍女のキャシーさんがサーシャに何度も頭を下げている。
サーシャは「どうかお気になさらないで、私は横になれたら何処でもいいですよ」と相変わらずの聖女スマイルを振りまいていた。
キャシーさんは、サーシャが生まれた頃から身の周りの世話をしてくれている人物で、母親が亡くなって以降も変わらず接してくれているようで、現状サーシャが一番気を許している人だった。
今回の旅に修道士長のマハルさんも同行したがっていたけど教会のトップが2人とも聖地アグヌスを開ける訳にはいかないとの理由で渋々居残り組に転じていた。
宿に到着した私たちは、夜通しで警備に当たるという護衛の人を気の毒に思いながら見送り、私はサーシャと共に同じ部屋に入ろうとした。しかし⋯
「お待ちなさい。貴女はどこに入ろうとしているのですか?」
あ、しまった。
ついつい、いつもの癖でサーシャに着いて行ってしまった。ただの侍女が聖女様と同じ部屋で寝ようなんておこがましいのだ。サーシャ自身は残念がっていたが、渋々と言った感じで別れた。
侍女である私は、キャシーさんと同室だった。
魔法を行使しない限りはバレないとは思うけど、気を付けないとね。
「貴女はサーシャ様に凄い気に入られてるのね」
不意にキャシーさんから投げかけられた言葉だった。
えっと、もしかして、私たちの関係がバレたのだろうか?
「そうですか?」
「ええ、見ていたら分かるわ。歳が近いと言うのもあるのでしょうけど、貴女と話しているときは無理をしていない本当に自然な表情になっておられるもの」
流石にサーシャを生まれた頃から見ているだけあり、全てお見通しのようだ。
「それに、サーシャ様自ら侍女にしたい人を連れて来るなんて初めての事なのよ」
うん、その件に関しては少し強引だったなと反省。
怪しまれていないか少し不安。
「はい、サーシャ様には感謝しています」
その後も寝るまでキャシーさんとのサーシャトークで盛り上がった。
サーシャは突然両親をなくして、酷く落ち込んでしまっていた。
しかし、自らに与えられた使命を全うする為にまだ幼いながら、悲しみを押し殺して過ごしてきた。
その日以来、いつしかサーシャは、本当の笑顔というものを見せなくなっていた。表面上の上部だけの笑顔。キャシーさんにはお見通しだった。
分かっていて、何もしてあげる事が出来ずに歯痒い思いをしてきたらしい。
だけど、私が来てからはサーシャが少しづつだけどあの頃のように普通に笑顔になる姿をチラホラと見るようになったらしい。
私のおかげらしいのだけど、私は別に何かした訳でも魔法を使った訳でもない。
強いて言うならば、亡くなったお母さんに会わせてあげたくらい?
次の日の朝、いよいよ問題の教会に乗り込む日がやってきた。
現職の聖女様とも会う約束になっている。
アンの記憶の中の聖女様ならば、名前は確か⋯リジーだったはず。
ご健在なら40歳くらいかな?
「ようこそおいで下さいました」
仰々しく頭を下げるのは、教会の修道士の人。軽く自己紹介をして、教会の中へと入って行く。ちなみに自己紹介をしたのはサーシャだけ。侍女の私とキャシーさんは、おまけのような存在だから、名乗る事はしないのだとか。
「こちらの部屋で王都の聖女様がお待ちです」
「分かりました。侍女を連れて入ってもよろしいですか?」
修道士の人は少し考えた素振りを見せた。
「⋯ではお一人だけ」
サーシャがキャシーさんではなく、私の方を見る。
そうだよね、サーシャ1人でなんて危ないからね。私が守らなくちゃいけない。アンと約束したんだから。
「リア、頼めるかしら?」
私は視線をキャシーさんへ向ける。
キャシーさんは静かに頷いた。
「はい、分かりました」
うん、私の侍女の演技も中々のものでしょ。
勉強したからね、それこそ三日三晩サーシャと一緒に言葉口調や作法などを学んだ。
私は昔から物覚えが良かったのですぐに完璧にマスターする事が出来たと思う。
サーシャも「リアって⋯何か凄いね⋯」と褒めてくれていたし、でもその時何故だか、若干笑顔が引き攣っていた気がしたんだけど、きっと体調が悪かったりしたのかな。
「サーシャ様を頼んだわよ」
私の耳元に小声でキャシーさんが呟いた。
小さく頷きで返事を返す。
部屋の中には2人の見目麗しい少女が⋯⋯2人?
イスに座っていた。
私のやサーシャよりもずっと幼い。
その2人の少女の横には、ほんと絵に描いたような表情をしている聖母様がいらっしゃる。その笑顔、眩しすぎて私、直視出来ない。目が潰れちゃう。
魔法! アイフィルター! 発動!
「ようこそ、いらっしゃいました。聖女サーシャ様。私は聖女様達の養育係をしておりすマリアと申します」
「お初にお目に掛かりますマリア様。聖地アグヌスの聖女、サーシャと申します。以後お見知り置きを」
サーシャ凄いな⋯まだ若いのに立派に挨拶なんて出来て、私は堅苦しいのは苦手だから、頭を下げるだけに留めておく。勿論サーシャに目配せをしつつ。
「こっちは、私の侍女のリアよ」
「よろしくお願いしますね、リアさん」
「よろしくお願いいたします」
よし完璧! ちゃんと長文を噛まずに言えた。徹夜で頑張って訓練した成果だね。
サーシャが何かホッとした表情をしているのは、何故だろうか?
「ほら、あなた達も挨拶は?」
「ヒィっ、せ、聖女のミミです」
「聖女のメメ」
気のせいだろうか?
今一瞬だけ、聖母の微笑みが般若の微笑みになったような。それに、ヒィって聞こえたような?
私って普通の人より耳がいいんだよね。
「宜しくお願い致しますね。ミミ様、メメ様」
それにしても若いなぁ。
5、6歳くらいかなぁ?
あんなチンチクリンで聖女の仕事がちゃんとこなせるのだろうか。
サーシャがイスに腰掛け、私はその後ろに控える。
聖女であるミミとメメはまだ幼い為、マリア様がサーシャと話をしている。
私たちがここに来た目的は、アンの遂げられなかった目的を果たす為。
もしかしたら、私たちが直接手を下す前に教会の闇は根絶されているのかもしれない。
まずは、それを突き止める必要があった。もしまだ教会の闇が存在しているのなら、目の前の聖母様は、確実にそちら側の人間だろう。
そっちは、サーシャに任せるとしよう。
私はアンの記憶に出て来た寝室を調べるべく、既に駄猫をそちらへと向かわせていた。
私が見たアンの記憶を頼りに寝室の前まで駄猫が辿り着いた。
(取り敢えず、中に入ったにゃ。これからどうすればいいにゃ?)
駄猫と視界を共有して、私も部屋の中を確認する。
アンの記憶の中では寝室だったけれど、今では物置と様変わりしていた。
ベットがあったのは、確かこの辺り⋯⋯ここだね。
(ほんとにゃ! 下へ降りられる隠し通路があったにゃ)
駄猫を通して、通路の先から何かの気配を感じた。
まさか⋯そんな、ありえない⋯だってあれから40年近く経っているのに。
程なくして駄猫の視界を通して、隠し通路の先の小部屋の中に人がいるのを見つけた。紛れも無い、アンの記憶の中にいた人物だ。姿形もあの時と変わっていない。
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