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最後の魔女80 決戦1
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シュリちゃんの動きが止まっていた。皆が結界の影響化におかれ、動けないものだと思っていた。私を除いて。
「動けないフリまでしたのですが、やっぱり本命は釣れないですね」
シュリは、斬り掛かってきた青年の両腕を両断すると、流れるような動きで周りにいた数人の足を狙いその骨を砕く。
リアの眷属であるシュリは、主人から魔力を供給してもらい自身の原動力に変えていた。
悪魔でもましてや魔族でもない為、結界の影響はゼロだった。だが、リグは違う。
悪魔であるリグは、行動阻害をまともに受けてしまった。リグ自身想定外があったとするならば、対魔消失結界のランクが上から4番目の6であった点だろうか。高位悪魔であるリグは、当然のことながら人族との戦闘に備えて色々と学習していた。実戦経験だけで言うと魔女であるリアよりも上だった。対魔消失結界においても過去に何度か体験したことがあった。
しかし、その時はどれも低ランクばかりだったが為に今回のような高ランクの結界がもたらす影響度合いを考えていなかった。結界を発動させるのには多大な下準備が必要な上、ランクに応じた維持コストが必要となってくる。短期間でランク6の結界を準備したドレイクたちは相当無理をしていた。
「嘘でしょ⋯まさか、こんなに動けないなんて⋯」
リグが苦しそうに呟く。
高位悪魔であるリグが全く動けないんだから、この結界の効力の高さが窺える。
「大丈夫、リグはそのまま休憩してて」
私はリグの頭を優しく撫でる。
「あぁ⋯お姉様の優しさに私は押し潰されそうです」
絶賛押し潰されてるよね。これだけ元気なら大丈夫か。
「お嬢ちゃんたちは当然のように動くんじゃな」
剣王ドレイクは、残念そうに顔を歪める。
確かに多少の違和感程度は感じるけど、行動に関しては何の問題もない。でも、魔女は悪魔でも魔族でもないのにね。失礼しちゃう。
「つまりは、お嬢ちゃんは悪魔でも魔族でもないと。ならば、答えは簡単じゃ。絶滅したとされていた魔女の生き残りか」
やっばい、バレたよ。
私が内心でアタフタしながらどんな反応をすればいいのか考えていると、無情のタイムアップの勧告が下される。
「反応がないということは当たりじゃな。高位悪魔を従える程の存在。教皇様は、他でもないお嬢ちゃんを恐れておるんじゃ。まさかそれが魔女だとは思わなんだがの」
うぬぬ。完全にバレちゃったな。教皇様にだけは目をつけられたくなかったんだけどなぁ。
いつもなら、記憶改竄で忘れて貰うんだけど、今回は大勢いるし、ましてやこのお爺さんすごく強いし、そんなことさせてくれるだろうか?
「聞くに耐え難いですね。リア様、私があの者を即刻排除します。制限解除のご許可を頂きたく」
シュリを含めた一部の眷属は、その強さを制限させていた。以前、剣王ドレイクに捨て身で挑むも仕止めきれなかったシュリは、制限解除を要求したのだ。
「許可する」
リアが手を翳すと、眩い光に包まれ、数秒後やがて収束した。
たまには姉や主人らしいところを見せないとね。
「シュリちゃんは、周りのその他大勢をお願い。お爺さんは私が相手をする」
シュリは一瞬だけ嬉しそうな顔をしたが、すぐに一礼し応える。
「かしこまりました!」
「シルフちゃんは、リグをお願い」
「了解っす」
名を呼ばれ、突然姿を現したのは小さく可愛らしい妖精の姿をしている眷属だった。
「リグさんは、おいらが守ってあげるっす」
「うん、お願いね」
さて、これで攻守において一変の迷いなし。
剣王相手に何処まで善戦出来るだろうか。ううん、弱音を言っても始まらない。覚悟を決めたんだから、悔いのないようにやるだけ。
《重力》
ドレイクの真下広範囲に魔法陣が出現したかと思えば、範囲内にいた者が一斉に地に伏せる。
ドレイクは、間一髪でこれを凌ぎ、リアの真上から斬りつける。
しかし、剣撃は見えない壁に弾かれる。
《強撃》
刹那の時間の間に強引に力で多段攻撃を繰り出し、リアの展開していた防壁を砕いた。
「勝機!」
2本の剣を牙のように突き立て、リアへと迫る。
しかし、今度はあと僅かの所で地面から突き出た石壁に阻まれる。その隙にリアは後ろに大きく距離を取る。
誘い出されたのは貴方の方よ。避ける時間は与えない。このまま押し潰す。
『ゴゴゴ』と重厚な音を立てながらドレイクを囲むように四方から石柱が迫るも、出鱈目な剣速でそれを細切れにする。
ありゃりゃ、結構な硬度があったはずなのに。中々の業物ね。
「簡単にはやられてくれぬか。儂が知っている魔女とは動きも魔法も別格なんじゃが、流石は最後の魔女ということか」
「面白いことを言うのね。その魔女を恐れて皆殺しにしたのは何処のどなたかしら」
自分でも分かる。私怒ってるみたい。
「動けないフリまでしたのですが、やっぱり本命は釣れないですね」
シュリは、斬り掛かってきた青年の両腕を両断すると、流れるような動きで周りにいた数人の足を狙いその骨を砕く。
リアの眷属であるシュリは、主人から魔力を供給してもらい自身の原動力に変えていた。
悪魔でもましてや魔族でもない為、結界の影響はゼロだった。だが、リグは違う。
悪魔であるリグは、行動阻害をまともに受けてしまった。リグ自身想定外があったとするならば、対魔消失結界のランクが上から4番目の6であった点だろうか。高位悪魔であるリグは、当然のことながら人族との戦闘に備えて色々と学習していた。実戦経験だけで言うと魔女であるリアよりも上だった。対魔消失結界においても過去に何度か体験したことがあった。
しかし、その時はどれも低ランクばかりだったが為に今回のような高ランクの結界がもたらす影響度合いを考えていなかった。結界を発動させるのには多大な下準備が必要な上、ランクに応じた維持コストが必要となってくる。短期間でランク6の結界を準備したドレイクたちは相当無理をしていた。
「嘘でしょ⋯まさか、こんなに動けないなんて⋯」
リグが苦しそうに呟く。
高位悪魔であるリグが全く動けないんだから、この結界の効力の高さが窺える。
「大丈夫、リグはそのまま休憩してて」
私はリグの頭を優しく撫でる。
「あぁ⋯お姉様の優しさに私は押し潰されそうです」
絶賛押し潰されてるよね。これだけ元気なら大丈夫か。
「お嬢ちゃんたちは当然のように動くんじゃな」
剣王ドレイクは、残念そうに顔を歪める。
確かに多少の違和感程度は感じるけど、行動に関しては何の問題もない。でも、魔女は悪魔でも魔族でもないのにね。失礼しちゃう。
「つまりは、お嬢ちゃんは悪魔でも魔族でもないと。ならば、答えは簡単じゃ。絶滅したとされていた魔女の生き残りか」
やっばい、バレたよ。
私が内心でアタフタしながらどんな反応をすればいいのか考えていると、無情のタイムアップの勧告が下される。
「反応がないということは当たりじゃな。高位悪魔を従える程の存在。教皇様は、他でもないお嬢ちゃんを恐れておるんじゃ。まさかそれが魔女だとは思わなんだがの」
うぬぬ。完全にバレちゃったな。教皇様にだけは目をつけられたくなかったんだけどなぁ。
いつもなら、記憶改竄で忘れて貰うんだけど、今回は大勢いるし、ましてやこのお爺さんすごく強いし、そんなことさせてくれるだろうか?
「聞くに耐え難いですね。リア様、私があの者を即刻排除します。制限解除のご許可を頂きたく」
シュリを含めた一部の眷属は、その強さを制限させていた。以前、剣王ドレイクに捨て身で挑むも仕止めきれなかったシュリは、制限解除を要求したのだ。
「許可する」
リアが手を翳すと、眩い光に包まれ、数秒後やがて収束した。
たまには姉や主人らしいところを見せないとね。
「シュリちゃんは、周りのその他大勢をお願い。お爺さんは私が相手をする」
シュリは一瞬だけ嬉しそうな顔をしたが、すぐに一礼し応える。
「かしこまりました!」
「シルフちゃんは、リグをお願い」
「了解っす」
名を呼ばれ、突然姿を現したのは小さく可愛らしい妖精の姿をしている眷属だった。
「リグさんは、おいらが守ってあげるっす」
「うん、お願いね」
さて、これで攻守において一変の迷いなし。
剣王相手に何処まで善戦出来るだろうか。ううん、弱音を言っても始まらない。覚悟を決めたんだから、悔いのないようにやるだけ。
《重力》
ドレイクの真下広範囲に魔法陣が出現したかと思えば、範囲内にいた者が一斉に地に伏せる。
ドレイクは、間一髪でこれを凌ぎ、リアの真上から斬りつける。
しかし、剣撃は見えない壁に弾かれる。
《強撃》
刹那の時間の間に強引に力で多段攻撃を繰り出し、リアの展開していた防壁を砕いた。
「勝機!」
2本の剣を牙のように突き立て、リアへと迫る。
しかし、今度はあと僅かの所で地面から突き出た石壁に阻まれる。その隙にリアは後ろに大きく距離を取る。
誘い出されたのは貴方の方よ。避ける時間は与えない。このまま押し潰す。
『ゴゴゴ』と重厚な音を立てながらドレイクを囲むように四方から石柱が迫るも、出鱈目な剣速でそれを細切れにする。
ありゃりゃ、結構な硬度があったはずなのに。中々の業物ね。
「簡単にはやられてくれぬか。儂が知っている魔女とは動きも魔法も別格なんじゃが、流石は最後の魔女ということか」
「面白いことを言うのね。その魔女を恐れて皆殺しにしたのは何処のどなたかしら」
自分でも分かる。私怒ってるみたい。
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