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最後の魔女103 採掘
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再びここに戻って来た。
ここは、鉱山都市トレランス。巨大な鉱山をドワーフが何百年も掛けて掘って造られた都市。
ここには、今もまだ天然の魔石や魔鉱などの資源がザックザック埋まっている。とされている。
採掘は申請すれば誰でも可能で、私がここに来たかった目的もこれだ。
私の趣味の一つに魔導具の作成と言うのがある。魔石も魔鉱も魔導具の作成に欠かせない。
「若いのにアンタらも物好きだねえ。ここ最近は小さな欠片くらいしか成果が出てないってのにな。ちょっと待ってろ」
現在、坑道に入る為の手続中。渋そうなおじさまが通行証を発行するべく、奥へと消える。
以前は、魔石を求めて長蛇の列が出来ていたらしいけど、何十年と大勢の採掘者の手により掘り尽くされてしまった。今ではここ何年も小指サイズ以上の鉱石の類は見つかっていない。
「手続き完了だよ嬢ちゃんたち」
「ありがと」
おじさまも満面の笑みで送り出してくれたし、頑張らなくちゃね。
「お姉様、本当にまだ魔石は眠ってるんですか?」
「たぶん」
私が手にしているのは、ダウジングちゃんと呼んでいる魔導具。この魔導具は、魔石や魔鉱が微かに発している魔素を感じ取り、教えてくれる優れもの。勿論私が作ったものだけど、こんなちゃんとした鉱山で使用するのは初めてなので、思った通りの効力が発揮されるのかは分からない。
無数に枝分かれした坑道を虱潰しに彷徨い歩く。
このダウジングちゃんは優秀だけど欠点がある。それは半径10メートル以内に入らないと反応しない。
行き止まりになれば次の場所へ。
そんなこんなで坑道に入ってかれこれ四時間余りが経過していた。
そして、ついに念願の反応が現れる。
しかし、そこはただの行き止まりで、何も見えない。慎重に岩肌を触って確かめていくと、他の箇所とは違う箇所を発見した。叩いて帰ってくる反応が他とは違う。
「リグ、ここを破壊して」
『待ってましたぁ!』と肩の関節をグルグル回すリグ。
「リリベルは少し離れてて」
リグの剛腕アッパーが炸裂する。岩肌がまるで薄い木の板のように簡単に崩れ去ってしまった。
その中から出て来たのは、人工的に造られたものではなく自然に造られたと思われる隠し坑道と呼ばれる誰も脚を踏み入れていない領域。
「わぉ! 流石です、お姉様」
「凄く綺麗です。もしかして、これ全部魔鉱ですか?」
リリベルが眼を輝かせていた。獣人族だろうが女の子には変わりない。光物が好きなのかな。
私? 私はまぁ、割と好きな方かな。
魔素を含んだ鉱石は淡い光を放つ。その輝きが強ければ強い程に魔素濃度の高い魔鉱石となる。
「壊さないように気を付けて採掘して」
採掘は2人に任せて、私は採掘してもらった魔鉱を綺麗に精製する作業を担当する。
採掘したての魔鉱は砂や石などの不純物が一緒に付着している為、このままだと使用出来ない。
「そろそろ戻るよ」
かれこれ1時間程経過しただろうか。
「え、もう終わるんですか? まだいっぱいありますよ」
「もう十分」
全部を採掘する必要はない。今は必要な分だけいい。
「欲がないですね、お姉様。なら壁を破壊して隠しておきますね」
あっ。もう、リグは乱暴なんだから。
その後、宿に戻った私たちを待っていたのは⋯
至高の露天風呂だった。
リグは、また前回宿泊した時と同じ場所を押さえていた。
一人で至福の時間を味わっていると、招かざる客が現れた。
「随分といい部屋に泊ってるのね」
いつだかの私に仲間になれと強要してきた美人のお姉さんが現れた。
美人さんは、一糸纏わぬ姿で私の前に立っている。
「何でここが分かったの」
「ウフフ、それはね、貴女を監視しているからよ」
何それ怖い。もし本当に監視されてるとしたら大した腕ね。あれ以降私も周りをかなり警戒して、常に眷属に見張ってもらっていたのに。
「そんなに睨まないで。冗談よ。私たちの仲間にね、特定の人物を監視する能力を持った子がいるのよ」
なるほど。恐らくそれは獣人の子だね。私が使う千里眼みたいな魔法なのかな。
それより何より、私への当て付けですかそれは。
さっきから美人のお姉さんは、その豊満なボディを私にこれでもかと見せ付けてくる。
その乳、もぎ取ってやろうかしら。
「で、何しに来たの。まだ一週間経ってないけど?」
「あまりこちらの動向を教えると怒られちゃうんだけどね、厄介なのに眼をつけられちゃってね。暫くそちらに掛かりきりになりそうだから、早めに答えを聞きに来たの」
何度頼まれても怪しげな組織に入るつもりはない。
例え大教皇を未だに恨んでいたとしても。
「ごめんなさい。お断りさせて頂きます」
「⋯そう、残念ね。折角貴女となら良いお友達になれると思っていたのにね」
ドタドタと猛スピードで階段を上がってくる音がする。
「まぁいいわ。ならば、私たちの邪魔はしないことね。それから、常に背後には気を付けておいた方がいいわよ」
扉が開かれ、リグが戦闘モードで入って来る。
「お姉様! あの野郎の気配がしました!」
美人のお姉さんは忽然とその姿を消してしまった。
一体何処から現れて消えたんだろう。魔法じゃないよね。私の魔力感知に反応しなかったから。
魔法以外で一瞬でその場を移動する手段があるのだろうか。
「帰ったよ。勧誘は断った」
「ちぃ、今度会ったらあの乳もいでやろうと思っていたのにぃ!」
激しく同意。
ここは、鉱山都市トレランス。巨大な鉱山をドワーフが何百年も掛けて掘って造られた都市。
ここには、今もまだ天然の魔石や魔鉱などの資源がザックザック埋まっている。とされている。
採掘は申請すれば誰でも可能で、私がここに来たかった目的もこれだ。
私の趣味の一つに魔導具の作成と言うのがある。魔石も魔鉱も魔導具の作成に欠かせない。
「若いのにアンタらも物好きだねえ。ここ最近は小さな欠片くらいしか成果が出てないってのにな。ちょっと待ってろ」
現在、坑道に入る為の手続中。渋そうなおじさまが通行証を発行するべく、奥へと消える。
以前は、魔石を求めて長蛇の列が出来ていたらしいけど、何十年と大勢の採掘者の手により掘り尽くされてしまった。今ではここ何年も小指サイズ以上の鉱石の類は見つかっていない。
「手続き完了だよ嬢ちゃんたち」
「ありがと」
おじさまも満面の笑みで送り出してくれたし、頑張らなくちゃね。
「お姉様、本当にまだ魔石は眠ってるんですか?」
「たぶん」
私が手にしているのは、ダウジングちゃんと呼んでいる魔導具。この魔導具は、魔石や魔鉱が微かに発している魔素を感じ取り、教えてくれる優れもの。勿論私が作ったものだけど、こんなちゃんとした鉱山で使用するのは初めてなので、思った通りの効力が発揮されるのかは分からない。
無数に枝分かれした坑道を虱潰しに彷徨い歩く。
このダウジングちゃんは優秀だけど欠点がある。それは半径10メートル以内に入らないと反応しない。
行き止まりになれば次の場所へ。
そんなこんなで坑道に入ってかれこれ四時間余りが経過していた。
そして、ついに念願の反応が現れる。
しかし、そこはただの行き止まりで、何も見えない。慎重に岩肌を触って確かめていくと、他の箇所とは違う箇所を発見した。叩いて帰ってくる反応が他とは違う。
「リグ、ここを破壊して」
『待ってましたぁ!』と肩の関節をグルグル回すリグ。
「リリベルは少し離れてて」
リグの剛腕アッパーが炸裂する。岩肌がまるで薄い木の板のように簡単に崩れ去ってしまった。
その中から出て来たのは、人工的に造られたものではなく自然に造られたと思われる隠し坑道と呼ばれる誰も脚を踏み入れていない領域。
「わぉ! 流石です、お姉様」
「凄く綺麗です。もしかして、これ全部魔鉱ですか?」
リリベルが眼を輝かせていた。獣人族だろうが女の子には変わりない。光物が好きなのかな。
私? 私はまぁ、割と好きな方かな。
魔素を含んだ鉱石は淡い光を放つ。その輝きが強ければ強い程に魔素濃度の高い魔鉱石となる。
「壊さないように気を付けて採掘して」
採掘は2人に任せて、私は採掘してもらった魔鉱を綺麗に精製する作業を担当する。
採掘したての魔鉱は砂や石などの不純物が一緒に付着している為、このままだと使用出来ない。
「そろそろ戻るよ」
かれこれ1時間程経過しただろうか。
「え、もう終わるんですか? まだいっぱいありますよ」
「もう十分」
全部を採掘する必要はない。今は必要な分だけいい。
「欲がないですね、お姉様。なら壁を破壊して隠しておきますね」
あっ。もう、リグは乱暴なんだから。
その後、宿に戻った私たちを待っていたのは⋯
至高の露天風呂だった。
リグは、また前回宿泊した時と同じ場所を押さえていた。
一人で至福の時間を味わっていると、招かざる客が現れた。
「随分といい部屋に泊ってるのね」
いつだかの私に仲間になれと強要してきた美人のお姉さんが現れた。
美人さんは、一糸纏わぬ姿で私の前に立っている。
「何でここが分かったの」
「ウフフ、それはね、貴女を監視しているからよ」
何それ怖い。もし本当に監視されてるとしたら大した腕ね。あれ以降私も周りをかなり警戒して、常に眷属に見張ってもらっていたのに。
「そんなに睨まないで。冗談よ。私たちの仲間にね、特定の人物を監視する能力を持った子がいるのよ」
なるほど。恐らくそれは獣人の子だね。私が使う千里眼みたいな魔法なのかな。
それより何より、私への当て付けですかそれは。
さっきから美人のお姉さんは、その豊満なボディを私にこれでもかと見せ付けてくる。
その乳、もぎ取ってやろうかしら。
「で、何しに来たの。まだ一週間経ってないけど?」
「あまりこちらの動向を教えると怒られちゃうんだけどね、厄介なのに眼をつけられちゃってね。暫くそちらに掛かりきりになりそうだから、早めに答えを聞きに来たの」
何度頼まれても怪しげな組織に入るつもりはない。
例え大教皇を未だに恨んでいたとしても。
「ごめんなさい。お断りさせて頂きます」
「⋯そう、残念ね。折角貴女となら良いお友達になれると思っていたのにね」
ドタドタと猛スピードで階段を上がってくる音がする。
「まぁいいわ。ならば、私たちの邪魔はしないことね。それから、常に背後には気を付けておいた方がいいわよ」
扉が開かれ、リグが戦闘モードで入って来る。
「お姉様! あの野郎の気配がしました!」
美人のお姉さんは忽然とその姿を消してしまった。
一体何処から現れて消えたんだろう。魔法じゃないよね。私の魔力感知に反応しなかったから。
魔法以外で一瞬でその場を移動する手段があるのだろうか。
「帰ったよ。勧誘は断った」
「ちぃ、今度会ったらあの乳もいでやろうと思っていたのにぃ!」
激しく同意。
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