5 / 19
04:辻斬り
しおりを挟む
お婆さんの探し物の依頼を受けたリンは、萬屋へと戻って来た。
萬屋のドアを開ける。
「お、兄ちゃんが戻ってきたぞ!」
「お帰りなさい、リンさん」
「うん、ただいま」
リンの手には、ペンダントが握りしめられている。
「もしや、そのペンダントは・・」
「はい、クラトマさん確認して下さい」
リンは、お婆さんにペンダントを手渡す。
「ま、間違いない!私が失くしたペンダントです」
相当嬉しいのだろう。目には薄っすらと光るものが見える。
「兄ちゃん、一体どこにあったんだよ!」
「んー、広場に落ちていたのを拾った商人さんが、そのまま持って行ってしまったみたいなんだ。馬車移動だったので、隣街のヴィーグルって所で見つけたよ」
「ええ・・ヴィーグルって、馬車でも片道一時間は掛かる場所ですよ!」
マリーが驚いている。
「ねーちゃん、兄ちゃんに常識は通用しないぜ」
「本当になんとお礼して良いか、このペンダントは、亡くなった夫の形見なんですよ」
その後、延々とペンダントの思い出について、僕達に語ってくれた。
気が付けば、昼過ぎだったのが、いつの間にか夕方になっている。
クラトマさんは、最後にもう一度深くお辞儀をしてお礼を言い、事務所を出た。
「兄ちゃん、そういえば、お金貰ってないんじゃないの?」
「うん。今回は依頼を受けた訳ではないからね。受ける前に自分から動いたから、ノーカンかな」
「兄ちゃん、そんなんじゃ何時まで経ってもまともな飯は食えないぜ」
何故だか、少年に呆れられてしまった。
「少年に心配されずとも大丈夫さ。まだ後3日分は食料が備蓄してあるからね」
益々呆れられてしまった。
「そんな事より、君達はこんなとこで暇を潰してていいのかい?」
何やら、二人はお互いを見合っている。
「そーいえば、今日は兄ちゃんにお願いがあって来たんだった」
一体、どんなお願いかと思ったのだが、どうやら二人をここで雇って欲しいと言うものだった。
「悪いけど、断る!」
「見てたら分かると思うけど、意外に危険な仕事もあるのと、何より、こうお客さんが来ないとね」
「わ、私が看板娘で客引きします!」
いやいやいや、なぜそうなる・・。
「君達は、まだ若いんだから、色んな道がある。僕なんかに関わっていると、真面(まとも)な大人にならないよ」
その後何度か説得し、やっと諦めてくれて帰ってくれた。
「せっかく若い働き手が増える所だったのににゃ」
ふて伏せしそうに机に寝っ転がっている猫妖精のクロだ。
「冗談はやめてくれよ。子供のお守りなんて出来ないだろう?面倒はクロだけで十分だよ」
「にゃにゃにゃ!!」
クロが怒った時に発する意味不明言語だ。
(何やら大きな地の流れを感じました)
リンがクロと言い争いをしていると地の精霊であるノームがリンに念話を送ってきた。
「争いか?」
リンが声を発すると目の前に年端もいかない美少女が現れた。
「ノーム、久しぶりだにゃ」
彼女は、地の精霊ノームだ。
この世界の大地と繋がっており、ある程度の距離までなら大地の流れを感じる事が出来る。
リンは、人探しなどで良くお世話になっている。
ノーム曰く、人はそれぞれ足音が異なっており、足音から追跡する事が可能なのだそうだ。
「何もしないぐうタレな猫妖精が、気安く私に話し掛けないで下さい」
「にゃにゃにゃ!」
性格は、少々キツいらしい。
「そんな事より、何を感じたんだい?」
「遥か南の方で、恐らく大きな爆発だと思います。直径約10kmの大地が消し飛びました」
「・・戦争か?もしくは、モンスターの襲撃だろうか」
距離がある為、ノームも正確な位置までは分からないそうだ。
「ノームありがとう。また何か感じたら教えてくれ」
「ご主人様の仰せのままに」
ノームはそう告げると消えてしまった。
「まったく、ノームはいつも失礼にゃ!」
昔から、クロとはウマが合わないのか、仲が悪い。
リンは、ノームが言った事が気になっていた。
「・・何かの前兆でなければいいが」
結局その日、客は誰も来ず、次の日を迎えた。
ドンドンドン!
萬屋のドアを叩く音がする。
時刻は、朝の2時過ぎだった。
「一体、こんな時間に誰が・・」
リンは、寝巻きのまま、外へと通じるドアを開ける。
視界に入ってきたのは、血塗れの犬人(シエンヌ)の男性だった。
この世界の獣人と呼ばれている種類は、全部で8種確認されている。
#犬人__シエンヌ__#
狐人
猫人
狼人
虎人
鼠人
兎人
鳥人
人族との違いは、頭に耳が生えているのと尻尾が生えているだけだった。
獣人は、成長すれば本来の姿に変身出来る変身能力を持っている。本来の姿というのは、狼人ならば、狼の姿に。鳥人ならば、鳥の姿になる事が出来る。
従って、本来の姿に変身していなければ、人族と然程違いはないのだ。
「・・助けて下さい」
「まずは、その傷を癒します」
リンは、すぐに精霊を呼び出した。
現れた精霊は、なんとも神秘的な感じで、白いベールに包まれた、天使という言葉が最も相応しいだろう。
「シルティナ、彼の傷を治して欲しい」
「畏まりました」
シルティナと呼ばれた美女は、行儀良くリンに一礼してから、手を合わせ、何やら呪文を口ずさんでいた。
恐らく、剣で斬りつけれた痕であろう、背中がザックリ斬られていたのだが、その傷が見る見るうちに治癒していく。
シルティナが呪文を唱え始めて僅か20秒足らずで傷を癒してしまった。
「助かったよ。ありがとう」
「また何かありましたら、お呼び下さい」
シルティナは、再び律儀に一礼し、その場から消えた」
リンは、彼に呼び掛ける。
「大丈夫ですか?」
痛みで顔を歪めていた犬人(シエンヌ)の男性は、痛みがキレイさっぱり消えてしまった事に驚いていた。
「痛みが無くなって、・・あれ?」
「傷は癒しました。他に痛いところはありますか?」
「もしかして、貴方は聖職者ですか?」
この世界には、職業というものがあり、成人すれば皆が何かしらに属す事になっている。
強制ではない為、中には成人してもどこにも属さない者もいる。
彼の言った聖職者というのは、数ある職業の中の一つで、主に教会で勤めている、傷を癒したり、毒や呪いなどを解く事が出来るのだ。
しかし、それらのスキルを身につける為にはかなりの勉学が必要だ。
「いえ、ただの精霊使いです」
「なるほど・・。ありがとうございました。助かりました。他は大丈夫そうです」
「それは良かった。一体、何があったのですか?」
彼は、自分の身に起きた事を語ってくれた。
彼の名前は、ランバートさん。
獣人専門の語学を教える学校の先生をしているそうだ。
夜勤明けの仕事終わりの帰宅途中に最近巷で騒がれている辻斬りにイキナリ後ろからバッサリやられたそうなのだ。
辻斬りの噂は、確かにリンの耳にも届いていた。
「こんな中心街にも出るんですね。もっと端の方だと聞いていました」
「そうなんです。中心街ならば安全だろうと思っていたのですが、まさか自分が襲われるとは思っていませんでした」
このまま野放しにしておくのも危険だ。それにこの辺りに出没されたら、只でさえ人通りの少ない路地が本当に誰も来なくなってしまうではないか。
それだけは、絶対に阻止しなければならない。
「ランバートさん、僕に仕事を依頼しませんか?」
「仕事ですか?」
「僕は、萬屋を営んでます。人探しでも、今回のような危険人物の駆除でも何でもやりますよ!」
「私が依頼しなくても公で懸賞金が懸けられていると思いますよ」
公というのは、この国での治安の維持管理をしている者達の総称だ。犯罪者を捕まえたりするのもその職務に含まれている。
なるほど!その手があった。
指名手配されている犯罪者は、大概懸賞金が懸けられている。
「そうと決まれば、早速捉えに行きます」
「本当に行くんですか?危険だと思います。前に公の手練れ達が束になって挑んだ事があったそうですが、皆返り討ちにあったそうですよ」
「まぁ、何とかなるでしょう」
「ランバートさんは、ここで待っていて下さい」
「いえ、私も行きます」
まずは、辻斬りを探し出す必要があるな。
「クロ、血の匂いを追えるかい?」
「まったく、こんな朝っぱらからコキ使うご主人様だにゃ。プンプン漂ってるから追えると思うにゃ」
さてと、では辻斬りの捕獲に出発だ。
萬屋のドアを開ける。
「お、兄ちゃんが戻ってきたぞ!」
「お帰りなさい、リンさん」
「うん、ただいま」
リンの手には、ペンダントが握りしめられている。
「もしや、そのペンダントは・・」
「はい、クラトマさん確認して下さい」
リンは、お婆さんにペンダントを手渡す。
「ま、間違いない!私が失くしたペンダントです」
相当嬉しいのだろう。目には薄っすらと光るものが見える。
「兄ちゃん、一体どこにあったんだよ!」
「んー、広場に落ちていたのを拾った商人さんが、そのまま持って行ってしまったみたいなんだ。馬車移動だったので、隣街のヴィーグルって所で見つけたよ」
「ええ・・ヴィーグルって、馬車でも片道一時間は掛かる場所ですよ!」
マリーが驚いている。
「ねーちゃん、兄ちゃんに常識は通用しないぜ」
「本当になんとお礼して良いか、このペンダントは、亡くなった夫の形見なんですよ」
その後、延々とペンダントの思い出について、僕達に語ってくれた。
気が付けば、昼過ぎだったのが、いつの間にか夕方になっている。
クラトマさんは、最後にもう一度深くお辞儀をしてお礼を言い、事務所を出た。
「兄ちゃん、そういえば、お金貰ってないんじゃないの?」
「うん。今回は依頼を受けた訳ではないからね。受ける前に自分から動いたから、ノーカンかな」
「兄ちゃん、そんなんじゃ何時まで経ってもまともな飯は食えないぜ」
何故だか、少年に呆れられてしまった。
「少年に心配されずとも大丈夫さ。まだ後3日分は食料が備蓄してあるからね」
益々呆れられてしまった。
「そんな事より、君達はこんなとこで暇を潰してていいのかい?」
何やら、二人はお互いを見合っている。
「そーいえば、今日は兄ちゃんにお願いがあって来たんだった」
一体、どんなお願いかと思ったのだが、どうやら二人をここで雇って欲しいと言うものだった。
「悪いけど、断る!」
「見てたら分かると思うけど、意外に危険な仕事もあるのと、何より、こうお客さんが来ないとね」
「わ、私が看板娘で客引きします!」
いやいやいや、なぜそうなる・・。
「君達は、まだ若いんだから、色んな道がある。僕なんかに関わっていると、真面(まとも)な大人にならないよ」
その後何度か説得し、やっと諦めてくれて帰ってくれた。
「せっかく若い働き手が増える所だったのににゃ」
ふて伏せしそうに机に寝っ転がっている猫妖精のクロだ。
「冗談はやめてくれよ。子供のお守りなんて出来ないだろう?面倒はクロだけで十分だよ」
「にゃにゃにゃ!!」
クロが怒った時に発する意味不明言語だ。
(何やら大きな地の流れを感じました)
リンがクロと言い争いをしていると地の精霊であるノームがリンに念話を送ってきた。
「争いか?」
リンが声を発すると目の前に年端もいかない美少女が現れた。
「ノーム、久しぶりだにゃ」
彼女は、地の精霊ノームだ。
この世界の大地と繋がっており、ある程度の距離までなら大地の流れを感じる事が出来る。
リンは、人探しなどで良くお世話になっている。
ノーム曰く、人はそれぞれ足音が異なっており、足音から追跡する事が可能なのだそうだ。
「何もしないぐうタレな猫妖精が、気安く私に話し掛けないで下さい」
「にゃにゃにゃ!」
性格は、少々キツいらしい。
「そんな事より、何を感じたんだい?」
「遥か南の方で、恐らく大きな爆発だと思います。直径約10kmの大地が消し飛びました」
「・・戦争か?もしくは、モンスターの襲撃だろうか」
距離がある為、ノームも正確な位置までは分からないそうだ。
「ノームありがとう。また何か感じたら教えてくれ」
「ご主人様の仰せのままに」
ノームはそう告げると消えてしまった。
「まったく、ノームはいつも失礼にゃ!」
昔から、クロとはウマが合わないのか、仲が悪い。
リンは、ノームが言った事が気になっていた。
「・・何かの前兆でなければいいが」
結局その日、客は誰も来ず、次の日を迎えた。
ドンドンドン!
萬屋のドアを叩く音がする。
時刻は、朝の2時過ぎだった。
「一体、こんな時間に誰が・・」
リンは、寝巻きのまま、外へと通じるドアを開ける。
視界に入ってきたのは、血塗れの犬人(シエンヌ)の男性だった。
この世界の獣人と呼ばれている種類は、全部で8種確認されている。
#犬人__シエンヌ__#
狐人
猫人
狼人
虎人
鼠人
兎人
鳥人
人族との違いは、頭に耳が生えているのと尻尾が生えているだけだった。
獣人は、成長すれば本来の姿に変身出来る変身能力を持っている。本来の姿というのは、狼人ならば、狼の姿に。鳥人ならば、鳥の姿になる事が出来る。
従って、本来の姿に変身していなければ、人族と然程違いはないのだ。
「・・助けて下さい」
「まずは、その傷を癒します」
リンは、すぐに精霊を呼び出した。
現れた精霊は、なんとも神秘的な感じで、白いベールに包まれた、天使という言葉が最も相応しいだろう。
「シルティナ、彼の傷を治して欲しい」
「畏まりました」
シルティナと呼ばれた美女は、行儀良くリンに一礼してから、手を合わせ、何やら呪文を口ずさんでいた。
恐らく、剣で斬りつけれた痕であろう、背中がザックリ斬られていたのだが、その傷が見る見るうちに治癒していく。
シルティナが呪文を唱え始めて僅か20秒足らずで傷を癒してしまった。
「助かったよ。ありがとう」
「また何かありましたら、お呼び下さい」
シルティナは、再び律儀に一礼し、その場から消えた」
リンは、彼に呼び掛ける。
「大丈夫ですか?」
痛みで顔を歪めていた犬人(シエンヌ)の男性は、痛みがキレイさっぱり消えてしまった事に驚いていた。
「痛みが無くなって、・・あれ?」
「傷は癒しました。他に痛いところはありますか?」
「もしかして、貴方は聖職者ですか?」
この世界には、職業というものがあり、成人すれば皆が何かしらに属す事になっている。
強制ではない為、中には成人してもどこにも属さない者もいる。
彼の言った聖職者というのは、数ある職業の中の一つで、主に教会で勤めている、傷を癒したり、毒や呪いなどを解く事が出来るのだ。
しかし、それらのスキルを身につける為にはかなりの勉学が必要だ。
「いえ、ただの精霊使いです」
「なるほど・・。ありがとうございました。助かりました。他は大丈夫そうです」
「それは良かった。一体、何があったのですか?」
彼は、自分の身に起きた事を語ってくれた。
彼の名前は、ランバートさん。
獣人専門の語学を教える学校の先生をしているそうだ。
夜勤明けの仕事終わりの帰宅途中に最近巷で騒がれている辻斬りにイキナリ後ろからバッサリやられたそうなのだ。
辻斬りの噂は、確かにリンの耳にも届いていた。
「こんな中心街にも出るんですね。もっと端の方だと聞いていました」
「そうなんです。中心街ならば安全だろうと思っていたのですが、まさか自分が襲われるとは思っていませんでした」
このまま野放しにしておくのも危険だ。それにこの辺りに出没されたら、只でさえ人通りの少ない路地が本当に誰も来なくなってしまうではないか。
それだけは、絶対に阻止しなければならない。
「ランバートさん、僕に仕事を依頼しませんか?」
「仕事ですか?」
「僕は、萬屋を営んでます。人探しでも、今回のような危険人物の駆除でも何でもやりますよ!」
「私が依頼しなくても公で懸賞金が懸けられていると思いますよ」
公というのは、この国での治安の維持管理をしている者達の総称だ。犯罪者を捕まえたりするのもその職務に含まれている。
なるほど!その手があった。
指名手配されている犯罪者は、大概懸賞金が懸けられている。
「そうと決まれば、早速捉えに行きます」
「本当に行くんですか?危険だと思います。前に公の手練れ達が束になって挑んだ事があったそうですが、皆返り討ちにあったそうですよ」
「まぁ、何とかなるでしょう」
「ランバートさんは、ここで待っていて下さい」
「いえ、私も行きます」
まずは、辻斬りを探し出す必要があるな。
「クロ、血の匂いを追えるかい?」
「まったく、こんな朝っぱらからコキ使うご主人様だにゃ。プンプン漂ってるから追えると思うにゃ」
さてと、では辻斬りの捕獲に出発だ。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる