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20 レオナルドside
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夢見心地だった気分がだんだんとはっきりしてきた。
「あの呪いを解くには魔王を倒さなければならないということか。とりあえずこの本たちはここに置いていこう。」
その部屋を来た時と同じように戻し、医師のところへ向かう。
「なぜ、このことを知っていたんだ。あの医師は。」
医師のところへつき、部屋に入るとあの医師がニコニコとみてきた。
「あの本を読んだんですね。」
「あぁ、だがなぜこのことをしっていたんだ?」
「知っているもなにもあの討伐メンバーの一人でしたから。」
「!?」
「そんなに驚かなくても…、まぁ、見た目若いですもんね。」
そうだ。
討伐は結構前に行われていたはずだ。なのになぜこんな歳をとっていないんだ。
「当時の世界一の魔術師ですよ?こんなことぐらいできます。…と言っても、魔力が多すぎて歳をとっても見た目が変わらなくなってしまったんですよ。
まぁ、そんなことは置いておいて、あの本を読んだのならわかりますよね?聖者が死んでしまったことを。あと少しだったんですけどねぇ。」
言葉では聖者が死んだことを軽くみているが、目を見てみればとてつもない哀愁を含んでいることがわかる。
「そんなに悲しいのなら、無理して強く見せなくてもいい。」
そう言ったら、その医者は窓の外を眺めて、静かに涙を流した。
「あの呪いを解くには魔王を倒さなければならないということか。とりあえずこの本たちはここに置いていこう。」
その部屋を来た時と同じように戻し、医師のところへ向かう。
「なぜ、このことを知っていたんだ。あの医師は。」
医師のところへつき、部屋に入るとあの医師がニコニコとみてきた。
「あの本を読んだんですね。」
「あぁ、だがなぜこのことをしっていたんだ?」
「知っているもなにもあの討伐メンバーの一人でしたから。」
「!?」
「そんなに驚かなくても…、まぁ、見た目若いですもんね。」
そうだ。
討伐は結構前に行われていたはずだ。なのになぜこんな歳をとっていないんだ。
「当時の世界一の魔術師ですよ?こんなことぐらいできます。…と言っても、魔力が多すぎて歳をとっても見た目が変わらなくなってしまったんですよ。
まぁ、そんなことは置いておいて、あの本を読んだのならわかりますよね?聖者が死んでしまったことを。あと少しだったんですけどねぇ。」
言葉では聖者が死んだことを軽くみているが、目を見てみればとてつもない哀愁を含んでいることがわかる。
「そんなに悲しいのなら、無理して強く見せなくてもいい。」
そう言ったら、その医者は窓の外を眺めて、静かに涙を流した。
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