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真夏の夜のテラースコープ
7話
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テュクトゥ! テュクトゥ! キュキュキュ――――、キュバキュババァ―――ン!
最下層に下りた途端、それまでの蒸気音とは異なる甲高い音が流れてきた。
リズムに乗せてビートを刻む。
心臓までも弾ませるような苛烈な響きに、クレスとマーガは耳を塞いだ。
「そっか、お前らは音の属性に耐性がないんだっけな。
少し、ガマンしろ。止めさせてくる」
そう言うとマカロがスタスタと先行してゆく。
クーデールの話によれば、この場所には機関長を務めるビートスという魔族がいるらしい。
機関長とは、この魔王城の制御システム管理者のことだ。
あまりにも表沙汰にされていないせいで、ビートスやマカロの存在を知る者は魔族でも数少ない。
魔王城のバックヤードと呼べるこの場所は言わば、城の心臓部に当たる。
無闇に周囲へ公にしないのも、魔の区画と名付け封鎖しているのも人を寄せ付けないためでもある。
魔の区画が外敵により破壊されてしまったら、一大事になるからだ。
プラス、ここにいる者は、魔の区画から一歩も出ようとはしない引きこもりばかりだ。
秘匿性が高過ぎて、マーガですら知らなかったと驚いていた。
真っ白なオクタグラム(八角形)の広間を進んでゆくと、そこからさらの細長い通路が伸びていた。
左、右、中と三叉路に別れており、それぞれを仕切るようにして垂れ幕がぶら下がっていた。
天上もないのに自力で浮かんでいる白き幕は、まるで魔法のようだ。
よく目を凝らしてみると、それらには空気のパッケージングが施されていた。
中央の通路の先端には、マカロと口論する小さな人影が見えた。
「あれが、ビートス?」
想像の斜めをゆく機関長の容姿にクレスは困惑しながら、指差して尋ねた。
『そうだ、あのカブトムシがヤツだ』
『誰がカブトムシじゃい! 貴様らか、ここに入りこんだリョウゾウとは!?』
細い腕を組みながらクーデールが言葉を発した矢先、反発の声が上がった。
リョウゾウという言葉の響きが分からないクレスたちは小首を傾げていた。
すると、矢面に立ったクーデールが彼に応じた。
『ながいジカン、とじこもりスギたな。おなじ【スターズ】であるヨのこともワスレテしまったのか?』
『ふん、クーデールか。オーガ米、対決では随分と好き勝手にやってくれたな。
今後こそ、負かしてやるから覚悟しろ』
両者からギクシャクとした不穏な気配を感じる。
顔見知りのようだが、決して仲の良い関係ではなさそうだ。
薄羽を広げて飛んでくる姿ははやりカブトムシにしか見えない。
言葉にはしなかったが、心の内を呼んだかのようにビートスはクレスの方に向かって急降下してきた。
「うわっ! いきなり何をするんだ?」
『黙れ、若造! ジズの仮面をつけているということは魔王の血脈だな!
デゼルガルドのせいで、ワシは半永久的にここから出られなくなってしもうた。
奴がいない、今……この怒りは子孫である貴様が引き受けるべきだ』
「そんな、ムチャクチャもいい所だ。
俺だって帝国領に暮らしていた時は自分が、魔王の子孫だなんて知らなかったんだぞ」
クレスの言葉はビートスの耳には届いていなかった。
怒りの感情に支配された機関長は、自慢の角で魔王の子孫たる彼を執拗に攻撃してくる。
「いい加減にしろよ」
アンカートングでビートスをつかんだが、カブトムシは怪力だ。
前肢ではなく、両腕でトングを押し広げ即座に飛び出してきた。
「クレス様! 今、お助け致します」
『チェーンジ、スタービートル!』
「っ、しまった!」
なおもクレスを狙い続けるビートス。
マーガが間に割って入り身構えるも、急加速して彼女の脇をすり抜けてゆく。
いかにも変形しそうなセリフでフェイントをかけつつ、両膝を腕で抱えて空気抵抗を減らしてきた。
変則的な動きで翻弄してくるが、主を守るために参戦したのはマーガだけはない。
今度はキノコ菌の精霊が率いるパラシュート部隊が現れた。
プロフェッショナルな彼らは上空から、可及的速やかにビートス目掛けて飛び乗ってきた。
次から次へと強引なタックルにより弾き飛ばされる彼らキノコ菌。
だが、何もしていなかったわけではない。
数秒もたたないうちカブトムシの背からキノコが生え始め、ビートスは地に落下してゆく。
『うごごっご……卑怯なり』
気づけば、彼は冬虫夏草に転生し始めていた。
背中に植えつけられたキノコがビートスを養分にして育っている。
『マカロ……助けろ。助けてくれぃ!』
震える腕を伸ばし懸命に訴える機関長に、少女は呆れ顔をしてやってきた。
「ったく、言わんこっちゃない。ワテが止めとけって忠告したっしょ?
オジキたちは、このワテの客人。だから、先に手をだした機関長が悪い」
『ご、後生だ。こんなところでキノコにはなりたくない。
それに、ワシがいなくなったら……お前だけで動力炉操作をしなければいけなくなるぞ』
「はぁー、ズルいこと言いますな。
仕方ありませんわ。これ以上は騒ぎを起こさないと誓うのなら助けます」
『誓う、誓うぞ。
コイツらに許しを乞うなら、お前に頭を下げた方がマシだわい! だから、早くぅ!』
部下に情けない姿をさらしながらビートスは救助された。
空気の刃がキノコを切り離すと表面が凍り、彼の背中からポロッと根が剥がれ落ちた。
『だっははあああ! ワシ、復かぁぁーつ。だから、もうお前らは帰れ。シッシッ』
小指で鼻をほじくりながら悪態をつく。
まったく、反省の色を見せないビートスの頭部をクーデールが小突いた。
『ぎゃああああ! 指が鼻に突き刺さった』
『ガマンしろ。ワレワレはオマエとあそぶために、ここにオモムいたわけではない』
『まさか…………マカロと……』
再度、クーデールの拳が呻った。
顔面に一撃を浴びてビートスも懲りたようだ、ようやく沈黙するようになった。
『クレス、このバカにジジョウをセツメイするのダ』
クーデールに促され、クレスは魔族領の現状とゾンマー対策を探している旨を二人に話した。
表情を曇らせる考え込む機関長と助手の様子に、ここも空振りかと思われた。
『ジズの翼は太陽を隠すか……』ふいにビートスが意味深な一言を呟いた。
微かな手掛かりとなるのなら、どんな些細なことでも聞き逃すわけにいかない。
「どういう意味だ?」と皆で追及する。
『古い言い伝えだ。偶然にしては出来過ぎかもしれんが、魔王の子孫たる、この愚か者が問題を解決する突破口になるやもしれん』
「ようは、太陽の熱エネルギーを吸収すればいいんよな。
まぁ、そんな機能、この動力炉には備わっていないけどな。
できるとしたら、蒸気を天上に向けて放出するぐらいだわ」
マカロがそう答えると、ビートスも眉尻を足げて頷いていた。
せっかく、ここまで来たのに進展と呼べるものは何一つ、出て来ない。
シュ―――
床下から噴き出る蒸気が輪っかを作りながら、宙を彷徨っていた。
それを眺めがらクーデールは「ドーナツが食べたい」とごちった。
「ドーナツか……ん? リングに、吸収と放出……光を集めれば熱を奪うことも可能……なのか!」
何気ない言葉が、クレスの頭脳を活性化させた。
突然でてきた閃きに、手で口元をおおいながらマーガの方へと視線を向ける。
彼女はすぐにそれを察し、近づいてくる。
「いかがなされましたか? もしや、解決策が……」
「うん、ミミコを呼んでもらえないか? どうにかできるかもしれない」
クレスの発言に、その場にいる全員が瞬きするのを忘れて彼を直視していた。
疑う余地など、どこに無かった。
自信に満ちた彼の瞳が、その先にある希望を映しだしていた。
最下層に下りた途端、それまでの蒸気音とは異なる甲高い音が流れてきた。
リズムに乗せてビートを刻む。
心臓までも弾ませるような苛烈な響きに、クレスとマーガは耳を塞いだ。
「そっか、お前らは音の属性に耐性がないんだっけな。
少し、ガマンしろ。止めさせてくる」
そう言うとマカロがスタスタと先行してゆく。
クーデールの話によれば、この場所には機関長を務めるビートスという魔族がいるらしい。
機関長とは、この魔王城の制御システム管理者のことだ。
あまりにも表沙汰にされていないせいで、ビートスやマカロの存在を知る者は魔族でも数少ない。
魔王城のバックヤードと呼べるこの場所は言わば、城の心臓部に当たる。
無闇に周囲へ公にしないのも、魔の区画と名付け封鎖しているのも人を寄せ付けないためでもある。
魔の区画が外敵により破壊されてしまったら、一大事になるからだ。
プラス、ここにいる者は、魔の区画から一歩も出ようとはしない引きこもりばかりだ。
秘匿性が高過ぎて、マーガですら知らなかったと驚いていた。
真っ白なオクタグラム(八角形)の広間を進んでゆくと、そこからさらの細長い通路が伸びていた。
左、右、中と三叉路に別れており、それぞれを仕切るようにして垂れ幕がぶら下がっていた。
天上もないのに自力で浮かんでいる白き幕は、まるで魔法のようだ。
よく目を凝らしてみると、それらには空気のパッケージングが施されていた。
中央の通路の先端には、マカロと口論する小さな人影が見えた。
「あれが、ビートス?」
想像の斜めをゆく機関長の容姿にクレスは困惑しながら、指差して尋ねた。
『そうだ、あのカブトムシがヤツだ』
『誰がカブトムシじゃい! 貴様らか、ここに入りこんだリョウゾウとは!?』
細い腕を組みながらクーデールが言葉を発した矢先、反発の声が上がった。
リョウゾウという言葉の響きが分からないクレスたちは小首を傾げていた。
すると、矢面に立ったクーデールが彼に応じた。
『ながいジカン、とじこもりスギたな。おなじ【スターズ】であるヨのこともワスレテしまったのか?』
『ふん、クーデールか。オーガ米、対決では随分と好き勝手にやってくれたな。
今後こそ、負かしてやるから覚悟しろ』
両者からギクシャクとした不穏な気配を感じる。
顔見知りのようだが、決して仲の良い関係ではなさそうだ。
薄羽を広げて飛んでくる姿ははやりカブトムシにしか見えない。
言葉にはしなかったが、心の内を呼んだかのようにビートスはクレスの方に向かって急降下してきた。
「うわっ! いきなり何をするんだ?」
『黙れ、若造! ジズの仮面をつけているということは魔王の血脈だな!
デゼルガルドのせいで、ワシは半永久的にここから出られなくなってしもうた。
奴がいない、今……この怒りは子孫である貴様が引き受けるべきだ』
「そんな、ムチャクチャもいい所だ。
俺だって帝国領に暮らしていた時は自分が、魔王の子孫だなんて知らなかったんだぞ」
クレスの言葉はビートスの耳には届いていなかった。
怒りの感情に支配された機関長は、自慢の角で魔王の子孫たる彼を執拗に攻撃してくる。
「いい加減にしろよ」
アンカートングでビートスをつかんだが、カブトムシは怪力だ。
前肢ではなく、両腕でトングを押し広げ即座に飛び出してきた。
「クレス様! 今、お助け致します」
『チェーンジ、スタービートル!』
「っ、しまった!」
なおもクレスを狙い続けるビートス。
マーガが間に割って入り身構えるも、急加速して彼女の脇をすり抜けてゆく。
いかにも変形しそうなセリフでフェイントをかけつつ、両膝を腕で抱えて空気抵抗を減らしてきた。
変則的な動きで翻弄してくるが、主を守るために参戦したのはマーガだけはない。
今度はキノコ菌の精霊が率いるパラシュート部隊が現れた。
プロフェッショナルな彼らは上空から、可及的速やかにビートス目掛けて飛び乗ってきた。
次から次へと強引なタックルにより弾き飛ばされる彼らキノコ菌。
だが、何もしていなかったわけではない。
数秒もたたないうちカブトムシの背からキノコが生え始め、ビートスは地に落下してゆく。
『うごごっご……卑怯なり』
気づけば、彼は冬虫夏草に転生し始めていた。
背中に植えつけられたキノコがビートスを養分にして育っている。
『マカロ……助けろ。助けてくれぃ!』
震える腕を伸ばし懸命に訴える機関長に、少女は呆れ顔をしてやってきた。
「ったく、言わんこっちゃない。ワテが止めとけって忠告したっしょ?
オジキたちは、このワテの客人。だから、先に手をだした機関長が悪い」
『ご、後生だ。こんなところでキノコにはなりたくない。
それに、ワシがいなくなったら……お前だけで動力炉操作をしなければいけなくなるぞ』
「はぁー、ズルいこと言いますな。
仕方ありませんわ。これ以上は騒ぎを起こさないと誓うのなら助けます」
『誓う、誓うぞ。
コイツらに許しを乞うなら、お前に頭を下げた方がマシだわい! だから、早くぅ!』
部下に情けない姿をさらしながらビートスは救助された。
空気の刃がキノコを切り離すと表面が凍り、彼の背中からポロッと根が剥がれ落ちた。
『だっははあああ! ワシ、復かぁぁーつ。だから、もうお前らは帰れ。シッシッ』
小指で鼻をほじくりながら悪態をつく。
まったく、反省の色を見せないビートスの頭部をクーデールが小突いた。
『ぎゃああああ! 指が鼻に突き刺さった』
『ガマンしろ。ワレワレはオマエとあそぶために、ここにオモムいたわけではない』
『まさか…………マカロと……』
再度、クーデールの拳が呻った。
顔面に一撃を浴びてビートスも懲りたようだ、ようやく沈黙するようになった。
『クレス、このバカにジジョウをセツメイするのダ』
クーデールに促され、クレスは魔族領の現状とゾンマー対策を探している旨を二人に話した。
表情を曇らせる考え込む機関長と助手の様子に、ここも空振りかと思われた。
『ジズの翼は太陽を隠すか……』ふいにビートスが意味深な一言を呟いた。
微かな手掛かりとなるのなら、どんな些細なことでも聞き逃すわけにいかない。
「どういう意味だ?」と皆で追及する。
『古い言い伝えだ。偶然にしては出来過ぎかもしれんが、魔王の子孫たる、この愚か者が問題を解決する突破口になるやもしれん』
「ようは、太陽の熱エネルギーを吸収すればいいんよな。
まぁ、そんな機能、この動力炉には備わっていないけどな。
できるとしたら、蒸気を天上に向けて放出するぐらいだわ」
マカロがそう答えると、ビートスも眉尻を足げて頷いていた。
せっかく、ここまで来たのに進展と呼べるものは何一つ、出て来ない。
シュ―――
床下から噴き出る蒸気が輪っかを作りながら、宙を彷徨っていた。
それを眺めがらクーデールは「ドーナツが食べたい」とごちった。
「ドーナツか……ん? リングに、吸収と放出……光を集めれば熱を奪うことも可能……なのか!」
何気ない言葉が、クレスの頭脳を活性化させた。
突然でてきた閃きに、手で口元をおおいながらマーガの方へと視線を向ける。
彼女はすぐにそれを察し、近づいてくる。
「いかがなされましたか? もしや、解決策が……」
「うん、ミミコを呼んでもらえないか? どうにかできるかもしれない」
クレスの発言に、その場にいる全員が瞬きするのを忘れて彼を直視していた。
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