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真夏の夜のテラースコープ
8話
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クレスの要請を受けミミコがやってきたのは翌日の早朝だった。
きて、早々「いぇーい! ミミコですよ」
と今日も変わらずのハイテンションだったが……ついてゆける者は誰もいなかった。
「皆さん、酷くお疲れのようですね~」
眼の下にクマができているクレスたち。
一晩かけて、ビートスたちと一緒にゾンマー対策の【怨夜念リング】の作成に取り掛かっていた。
公費は344体のガーゴイル像。
いずれも、ガレット卿の執務室から貪欲な壺を経由して調達してきたものだ。
マーガいわく、ガレット卿は精神統一をはかるためにガーゴイルの彫像を自作する癖があるという。
「ほ、本当に使ってもいいの? 許可ぐらいは取らないと」
「構いません。どうせ、作るだけで基本放置ですから。
処分しても、また時間があれば勝手に削りだすので、気にしないでください。
しかし、よくも……まぁ、翼の生えたカッパを彫り続けられるものですね」
再三、戸惑うクレスに彼女は素気なく言い放つ。
完全に褒めていなかった。
どう見ても、出来の悪いガーゴイルたちに囲まれながらウンザリしている顔つきだ。
とにかく、今回の作戦にこれら彫像はうってつけの素材だった。
それらを一体ずつマーガの血ノリで繋ぎ合わせ輪っかを作る。
大きな円ができるとマカロのメギドアスターレア【ファーレンハイトスターダスト】の出番だ。
円の内側に氷の張り、幾重にも重ねて分厚い層を生成してゆく。
こうして完成したのが、超特大の魔光レンズだ。
「というわけで、これを魔王城の廃棄路バイパスの上に設置して欲しい」
「どういう意味ですか!? クレス様、このサイズの物をどうやって魔王城の天辺まで運べばいいのですか?
このミミコでも、そんな真似はできませんよ~」
「ん? 壺を背負ったまま、そこの鉄梯子に登って上空へと向かってくれればいいよ。
壺の中には、すでにリングが収納されているからさ」
「いあいあっややあ! 神様にでも会いに行くんじゃないし、戻る方法がないじゃないですか!」
まるで、腹話術人形のように口元をパクパクとさせ、ミミコは騒然とする。
ここまで無茶ぶりされても、平気なのは芸人ぐらいだと主張してくる。
「あらかじめ、壺の中に帰還用の宝箱を入れておけばいいんじゃないかな」
「あっ……なるほど! それは盲点でしたね――――って、やっぱ自力で登らないといけない流れじゃないですか!」
『しかたがない。ヨもドウハンしよ「嫌です、クーデールさんがいたら荷物が増えます!」
秒殺で拒否されたクーデールは、無言のままビートスの方に向かっていった。
彼と入れ替わるカタチでマーガが歩いてきた。
「ミミコ、よく聞きなさい。これは給仕隊としての任務です。
貴方の決断が、魔族領の未来を救うことになるのです」
いつも以上に熱心に指導する給仕長は凛々しく、頼もしい。
話しを聞いている傍ら、クレスも背筋がピンと伸びばさないとイケないような気がした。
仰々しくは言っているものの何一つ嘘ではない。
ミミコ以外の者に頼んだとしても、おそらくは生還できない。
それほどまでシビアな調整が要されるモノだ。
「僕からも頼む。このままでは、作物もやられてしまう。
そうなれば、以前よりも深刻な……ことになる。
ミミコだって知っているだろう。
空腹でも食べる物がない辛さを、もう二度と皆にそんな思いをさせたくないんだ」
クレスの説得にミミコは沈黙したまま一呼吸おくと、屈託のない笑みを浮かべてみせた。
「了解です、ミミコがどうにかやり遂げてみせます。
クレス様、あとで美味しいパンをゴチソウしてくださいよ~」
「任せろ、とびっきり美味いドーナツを作ってやる」
城の天蓋へと向かう鉄梯子は、オクタグラムの広間にある壁に沿って取り付けられていた。
壺を背負ったミミコを皆で見送るとクレスたちは次の工程に入った。
「ビートス! 準備はいいか?」
「桶ぇぇー、ワシの演奏に溺れるがよい」
傷だけになったまま、ビートスは操作機器であるターンテーブルの前に立った。
城全体の飛行制御をこれ一つで行っているという機器。
何故か、左右のテーブルに焼き物の皿がセットされているが、ツッコミを入れたら負けだ。
デュクシーデュクシー、デュデュデュ――――デュクドゥ―――――
裏返したままの皿を華麗にスクラッチしながら、クロスフェーダーをカチカチとならす。
リズムを取るビートスの操作と連動しながらオクタグラムの足場が回転移動する。
広間は大型設備の廃棄物射出口の手前まで回るとそこで停止した。
射出口は大量発生した水蒸気を屋外に放出するために設置された物である。
普段は直にいじることはない、それをメンテナンスモードに切り替えることで広間から細く伸びる、中央路とドッキングさせることできる。
「駄目だぁぁああ! こんな皿で繊細な操作ができるかぁあああ!」
「うわっ! どうしたんだ、あの人は?」
「気にするな。あれが平常運転だ」
ターンテーブルにセットしてあった皿を叩き割るカブトムシの姿は、クレスから見ても極めて異常だった。
いつも、こんな小芝居を見せられているマカロは気苦労が絶えなかったせいか、感覚がマヒしているようだ。
何一つ、動じてはいない。
『こちらミミコ、目的地に到着しました……風が強いです』
クーデールとビートスが殴り合っている中で、通信用の小箱から連絡が入った。
高所での作業にもかかわらず、どうにか天蓋まで到達できたらしい。
「そのまま待機、合図で怨夜念リングを設置してくれ。
マカロ、アスターレアを発動させるぞ、3,2,1 GO――――」
合図を皮切りに氷結の風がダクトを噴き抜け上昇してゆく。
メギドアスターレアをマカロが打ち込んだのと同時に、壺の中から飛び出てきたガーゴイルのリングが城の真上におおい被さった。
出し入れする物の状態を念じたままに変えることができる。
これこそが貪欲な壺の利点である。
巨大なものでも小さくしてしまえば、問題なく移動させることができる。
「射出口の先端まで凍らせたぞ」
『リングも問題ありません。狙い通り凍って固定されています』
「ヨシッ! 皆下がってくれ――――ネメシスゼロ」
刹那、空白が世界を染めた……けれど今回は違う。
射出口に沿って放出されてゆく闇が高速で増殖しながら天へと向かってゆく。
力を加減したのにも関わらず、制御がむずかしい……常識では計れない異形の力だ。
闇が凍りのレンズを通過し収斂した太陽光と交わる。
途端、浸食が始まり光は意味を失う。
奪うのはすべての輝きではない。
魔族領に降り注ぐ三分の一程度だ。
闇が翼を広げて、空の彼方へと消えてゆく。
向かう先にある終点は太陽、そこまで力が及ぶかはクレスにも分からない。
ただ、この日照りを解消することは間違いないと言い切れる。
太陽の一部が食われて欠けた……。
肉眼では確認できないが、急速に下がってゆく気温の変化を魔族たちは、その身で感じていた。
「んはぁ……闇に飲まれてしまうかと思いましたよ~」
置いてあった宝箱の中からミミコが飛び出てきた。
エクストリームポートで離脱しなければ、巻き添えになる可能性は極めて高かった。
「無事でよかったよ。怖い思いをさせてしまって、す―――「おおっと! 謝らないでください。危険なのは承知の上ですよぉ、だって魔族ですから」
ミミコの一言で、張り詰めていた気が抜けクレスはクスリと笑った。
正直、ネメシスゼロをどこまでコントロールできるのか自信が持てなかった。
けれど、彼ら魔族にとっては、その杞憂ですら笑い飛ばせてしまうエピソードに過ぎない。
思った以上に彼らは逞しく頼りになる。
クレスには、それが誇らしく思えた。
「我々は、いかなる時も貴方様の支えになる。
そう約束して魔族領に来ていただいたのですから。
どうか、ご自身の心傷めないでくださいませ、クレス様」
給仕長マーガはそう告げると、ミミコと共に片膝をついた。
きて、早々「いぇーい! ミミコですよ」
と今日も変わらずのハイテンションだったが……ついてゆける者は誰もいなかった。
「皆さん、酷くお疲れのようですね~」
眼の下にクマができているクレスたち。
一晩かけて、ビートスたちと一緒にゾンマー対策の【怨夜念リング】の作成に取り掛かっていた。
公費は344体のガーゴイル像。
いずれも、ガレット卿の執務室から貪欲な壺を経由して調達してきたものだ。
マーガいわく、ガレット卿は精神統一をはかるためにガーゴイルの彫像を自作する癖があるという。
「ほ、本当に使ってもいいの? 許可ぐらいは取らないと」
「構いません。どうせ、作るだけで基本放置ですから。
処分しても、また時間があれば勝手に削りだすので、気にしないでください。
しかし、よくも……まぁ、翼の生えたカッパを彫り続けられるものですね」
再三、戸惑うクレスに彼女は素気なく言い放つ。
完全に褒めていなかった。
どう見ても、出来の悪いガーゴイルたちに囲まれながらウンザリしている顔つきだ。
とにかく、今回の作戦にこれら彫像はうってつけの素材だった。
それらを一体ずつマーガの血ノリで繋ぎ合わせ輪っかを作る。
大きな円ができるとマカロのメギドアスターレア【ファーレンハイトスターダスト】の出番だ。
円の内側に氷の張り、幾重にも重ねて分厚い層を生成してゆく。
こうして完成したのが、超特大の魔光レンズだ。
「というわけで、これを魔王城の廃棄路バイパスの上に設置して欲しい」
「どういう意味ですか!? クレス様、このサイズの物をどうやって魔王城の天辺まで運べばいいのですか?
このミミコでも、そんな真似はできませんよ~」
「ん? 壺を背負ったまま、そこの鉄梯子に登って上空へと向かってくれればいいよ。
壺の中には、すでにリングが収納されているからさ」
「いあいあっややあ! 神様にでも会いに行くんじゃないし、戻る方法がないじゃないですか!」
まるで、腹話術人形のように口元をパクパクとさせ、ミミコは騒然とする。
ここまで無茶ぶりされても、平気なのは芸人ぐらいだと主張してくる。
「あらかじめ、壺の中に帰還用の宝箱を入れておけばいいんじゃないかな」
「あっ……なるほど! それは盲点でしたね――――って、やっぱ自力で登らないといけない流れじゃないですか!」
『しかたがない。ヨもドウハンしよ「嫌です、クーデールさんがいたら荷物が増えます!」
秒殺で拒否されたクーデールは、無言のままビートスの方に向かっていった。
彼と入れ替わるカタチでマーガが歩いてきた。
「ミミコ、よく聞きなさい。これは給仕隊としての任務です。
貴方の決断が、魔族領の未来を救うことになるのです」
いつも以上に熱心に指導する給仕長は凛々しく、頼もしい。
話しを聞いている傍ら、クレスも背筋がピンと伸びばさないとイケないような気がした。
仰々しくは言っているものの何一つ嘘ではない。
ミミコ以外の者に頼んだとしても、おそらくは生還できない。
それほどまでシビアな調整が要されるモノだ。
「僕からも頼む。このままでは、作物もやられてしまう。
そうなれば、以前よりも深刻な……ことになる。
ミミコだって知っているだろう。
空腹でも食べる物がない辛さを、もう二度と皆にそんな思いをさせたくないんだ」
クレスの説得にミミコは沈黙したまま一呼吸おくと、屈託のない笑みを浮かべてみせた。
「了解です、ミミコがどうにかやり遂げてみせます。
クレス様、あとで美味しいパンをゴチソウしてくださいよ~」
「任せろ、とびっきり美味いドーナツを作ってやる」
城の天蓋へと向かう鉄梯子は、オクタグラムの広間にある壁に沿って取り付けられていた。
壺を背負ったミミコを皆で見送るとクレスたちは次の工程に入った。
「ビートス! 準備はいいか?」
「桶ぇぇー、ワシの演奏に溺れるがよい」
傷だけになったまま、ビートスは操作機器であるターンテーブルの前に立った。
城全体の飛行制御をこれ一つで行っているという機器。
何故か、左右のテーブルに焼き物の皿がセットされているが、ツッコミを入れたら負けだ。
デュクシーデュクシー、デュデュデュ――――デュクドゥ―――――
裏返したままの皿を華麗にスクラッチしながら、クロスフェーダーをカチカチとならす。
リズムを取るビートスの操作と連動しながらオクタグラムの足場が回転移動する。
広間は大型設備の廃棄物射出口の手前まで回るとそこで停止した。
射出口は大量発生した水蒸気を屋外に放出するために設置された物である。
普段は直にいじることはない、それをメンテナンスモードに切り替えることで広間から細く伸びる、中央路とドッキングさせることできる。
「駄目だぁぁああ! こんな皿で繊細な操作ができるかぁあああ!」
「うわっ! どうしたんだ、あの人は?」
「気にするな。あれが平常運転だ」
ターンテーブルにセットしてあった皿を叩き割るカブトムシの姿は、クレスから見ても極めて異常だった。
いつも、こんな小芝居を見せられているマカロは気苦労が絶えなかったせいか、感覚がマヒしているようだ。
何一つ、動じてはいない。
『こちらミミコ、目的地に到着しました……風が強いです』
クーデールとビートスが殴り合っている中で、通信用の小箱から連絡が入った。
高所での作業にもかかわらず、どうにか天蓋まで到達できたらしい。
「そのまま待機、合図で怨夜念リングを設置してくれ。
マカロ、アスターレアを発動させるぞ、3,2,1 GO――――」
合図を皮切りに氷結の風がダクトを噴き抜け上昇してゆく。
メギドアスターレアをマカロが打ち込んだのと同時に、壺の中から飛び出てきたガーゴイルのリングが城の真上におおい被さった。
出し入れする物の状態を念じたままに変えることができる。
これこそが貪欲な壺の利点である。
巨大なものでも小さくしてしまえば、問題なく移動させることができる。
「射出口の先端まで凍らせたぞ」
『リングも問題ありません。狙い通り凍って固定されています』
「ヨシッ! 皆下がってくれ――――ネメシスゼロ」
刹那、空白が世界を染めた……けれど今回は違う。
射出口に沿って放出されてゆく闇が高速で増殖しながら天へと向かってゆく。
力を加減したのにも関わらず、制御がむずかしい……常識では計れない異形の力だ。
闇が凍りのレンズを通過し収斂した太陽光と交わる。
途端、浸食が始まり光は意味を失う。
奪うのはすべての輝きではない。
魔族領に降り注ぐ三分の一程度だ。
闇が翼を広げて、空の彼方へと消えてゆく。
向かう先にある終点は太陽、そこまで力が及ぶかはクレスにも分からない。
ただ、この日照りを解消することは間違いないと言い切れる。
太陽の一部が食われて欠けた……。
肉眼では確認できないが、急速に下がってゆく気温の変化を魔族たちは、その身で感じていた。
「んはぁ……闇に飲まれてしまうかと思いましたよ~」
置いてあった宝箱の中からミミコが飛び出てきた。
エクストリームポートで離脱しなければ、巻き添えになる可能性は極めて高かった。
「無事でよかったよ。怖い思いをさせてしまって、す―――「おおっと! 謝らないでください。危険なのは承知の上ですよぉ、だって魔族ですから」
ミミコの一言で、張り詰めていた気が抜けクレスはクスリと笑った。
正直、ネメシスゼロをどこまでコントロールできるのか自信が持てなかった。
けれど、彼ら魔族にとっては、その杞憂ですら笑い飛ばせてしまうエピソードに過ぎない。
思った以上に彼らは逞しく頼りになる。
クレスには、それが誇らしく思えた。
「我々は、いかなる時も貴方様の支えになる。
そう約束して魔族領に来ていただいたのですから。
どうか、ご自身の心傷めないでくださいませ、クレス様」
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