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パン職人編
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ミミコの窮地を救うべく、クレスの能力が発動した。
鳥は空を飛ぶため翼を持つ。魚には水中を泳げるようにヒレがある。
クレスはパンと一体化することができる。
他の生物と同じく、生まれ持った生存本能。生身では人間と、さほど変わらない脆弱な彼は戦うための強靭な肉体を得る必要があった。
誰かから教わったわけではなく、体内に流れるかすかな魔族の血が無意識にそうさせる。
パン生地から『パンの実』を生成できることも実を食すと、より魔族としての血が濃くなることも。
全て生存本能の一環だ。
肉体が保有するメギド量の上昇に伴い変化が生じる。顔の皮膚から頭部にかけてパンの外皮が形成され全体をおおってゆく。
仮面と化したそれは、まぎれもなくパン―――――になるはずだった。
「やっぱ……失敗か」
指先で触れるとベチョベチョになった生地が付着していた。
水分が多すぎるし発酵時間も足りていない。不完全なパンの実では完全なる姿に変身できない。
「仕方がない! これで押しきるしかない!!」
倒れたままのミミコを視界に捉えた。
すぐ後ろには、テンガロンハットをかぶった男が近づいていた。
「なぁ、俺ッチってランディじゃん?」
ガタイが良く、垂れ目と通った鼻筋が特徴的な男が、背を向けたまま屈んでいるミミコの肩をガッシリとつかんでいた。
その瞬間、男の上半身が大きくグラついた。
怪人化したクレスの飛び蹴りが男の分厚い胸板を穿つように炸裂していた。
「ぐえぇぇえ!! ゲホッ、ゴホッ!! ペッ、ペッ、ペッ……一体、何が起きやがった?」
後方に弾き飛ばされるカタチで男は砂浜を転げ回っていた。
口内に入った砂を吐き出しながら見上げた視線が動きを止めた。
瞬きすることすら忘れるほどショックを受けたようだ。
なんせ、相対するのは顔がドロドロのクリーチャー(怪物)なのだから。
「ゾンビ? いや、魔法生物か? 夜の浜辺でイチャつくバカップルを成敗しようとしたら、とんでもねぇのが出て来やがった」
「彼女は何も悪いことはしていない。さっさと消えろ、でないとタダじゃ置かない」
「上等だ! コラ!! ここのビーチは、L A D Y! このランディ様の縄張りだ。貴様ら不法侵入者の分際で何様よ」
「それだと、レディじゃないですか!?」
一文字、そうNが欠けただけ……自身の間違えを認められないテンガロンの男。
その瞳は怨めそうに指摘したミミコを見ていた。
否定もできない浜の男は取り敢えずイキリながら、クレスたちから距離を置いた。
「若、騙されないでください……魔族領はその土地の領主によって管理されています。こんな粗暴な男が領主であるわけがありません」
「小娘が知った口を聞きやがって、あるんだよぉぉぉ~ん、それが。この地の領主は俺ッチの親父だ」
天を仰ぎ息巻くランディ。愚かにも、自身の主張が通ると信じきっている。
無茶苦茶な領主の子息の言い分に、二人は返す言葉がなかった。
そもそも、領主にこの地を与えたのは魔王の実妹であるヴェールアリアだ。
しかも領主はランディではなく、彼の父親になる。
当人意外が土地の領有権をかかげるのは、不味いのではないか?
ミミコはモチロンのこと、魔族社会のことに疎いクレスでもそう思ってしまう。
当然ながら魔族の法律でも認められていない。認めたら領主制の意味がなくなる。
たとえ、代理を名乗っても特殊な事情でもない限り認められない。
世間知らずなランディ一人だけが勝手に都合よく解釈していた。
見つかってしまったのは手痛いが、クレスたちの素性が割れない限り、どうとでもなる。
「教えるの面倒でぇーす。 若、やっちゃってくださいな」
「若ってことは……ミミコ、俺に全部押し付ける気なの!? 魔族なのにぃ……」
「偏見ですよぉぉ。自慢じゃねぇですけど、私の戦闘成績は下から数えた方が早いぐらいです、キッパリ!」
「いやね、この人と戦っても何の得にもならないんですけど……」
「まさか、か弱い女子に戦わせるほど若は鬼畜なのですかぁ? その方が魔族らしいと言えば、そうですけどぉ~。私が戦っても勝てる見込みはありませんよぉ?」
「貴様ら……俺ッチを除け者にしやがって…………」
自分そっちのけで口論し合う二人に、額に血管が浮きあがらせたランディが全身を振るわせていた。
わりかし構ってちゃんである彼は、相手にされていないことに耐えられないようだ。
腰回りのポーチから球体をおもむろに取りだす。
土気色をした手のひらサイズの物体は、どう見ても泥団子だった。
「おーっと、泥団子かよ。 って思ったろ? 残念ながら、そんなチープなものじゃない。丸めることに関してエリートな俺ッチは丸めただけで物の質量を100分の1に縮小できるんだよ」
「何だってぇええ――――!! それはパン生地でも可能なのか?」
「お、おうよ? 丸められるモノなら何でも可能だとも。能力を解除すればサイズだって戻し放題よ。なんなら実演してやろう」
予期せぬ、クレスの食いつきの良さに戸惑いながらも、ランディは海へと向かって泥団子を投げ飛ばした。
すると、空中で球体が瞬く間に膨れ上がり、土の大玉に変わった。
ザバーン! と波しぶきを上げながら、土塊は海中へと沈んでゆく。
地味な攻撃だが、落下する速度も速いし重量も半端ない。
押し潰されでもしたら無傷ではいられないだろう。
「おおっ! 凄いなぁ!! 連続とかでできるのか?」
「まっ、まぁな……」
ランディは存外、チョロかった。
思わぬ拍手喝采を浴びて、まんざらでもない顔をしていた。
クレスがその能力に飛びついたのは、純粋にその有用性に気づいたからだ。
戦闘中でも彼の頭は常にパンのことばかり考えていた。
丸めた生地を縮小できるということは一度に大量の生地をこねることが可能だ。
パン職人として培ったノウハウをランディに叩き込めば、パンの大量生産だって夢じゃない。
魔族領でパン屋を営むのなら是非ともスカウトしたい逸材だ。
クレスに乗せられすっかりと気分を良くしたようだ。
照れ臭そうに顔を紅潮させながらも、浜の男ランディは二投目、三投目と泥団子を転がしてゆく。
「どうだ。俺ッチの凄さが理解できたか?」
「ああ、俺と一緒にパン屋をやろうぜ!」
「よしっ、それじゃあ仕切り直しといく――――――はっ? 今、なんつった?」
「だから、パン屋だよ。魔王城にパン屋を開くんだ。ランディ、君の物を丸める技術はパン作りにこそ輝くモノだ! 大丈夫、分からないところがあれば俺がサポートするから」
勝手に進んでゆく話にランディとミミコは見るからに難色を示していた。
人間社会で育ってきたクレスにとっては、他者に殺意を抱くことなどあり得ない話だ。
逆に魔族にとって売られた喧嘩は、買うのが流儀だ。死闘になっても相手が降参するまで終わらない。
戦闘放棄は相手への最大の侮辱に値する。
魔族の常識など知らないクレスは自分と共に仕事をしようと平気で勧誘してしまった。
ミミコが生唾を飲み込んで、今一度問う。
「本気なんですか? さすがは、我らが若です。やらたら十万倍返しってことですね」
「貴様ぁ―――、誇り高き魚人族の俺ッチをコケにする気か……んはっ!!」
額から汗をにじませランディが動きを止めた。ポーチをまさぐる指先が空を切っていた。
調子に乗って泥団子のストックをすべて使いきってしまっていた。
「まさか! ノーダメージで相手に勝つために、そこまで計っていたとは、このミミコぉぉぉ、感服いたしましたぁああ!」
「えっ? えっ、えっ?」
「戦おうとしないのも、すでに決着はついていたからなのか!! 完敗だ、潔く素直に負けを認めよう」
わけの分からない内に自己解決する魔族たち。
ミミコは我がもの顔で勝ち誇り、ランディは砂浜に両膝をついていた。
クレスはクレスで(まぁ、それもありかな)と能天気に納得する始末だ。
「よく分からないけど、従業員になるのオッケーってことだよね。良かったぁ! 俺はクレス、改めて宜しく」
「敗者は勝者に従う。なるほど、理に適っているというわけだ」
クレスが差し出した手をガッシリとつかみ、契約を交わすランディ。
完全にカン違いから始まっているが、パン屋として働くことにすら何ら疑問を持つ様子は見受けられない。
一言で言ってしまえばランディは情にもろい浜の男だ。
友情や努力、根性とかが好きなゆえに、その心を突き動かしたのはパンに対する青年の真摯な熱意だった。
鳥は空を飛ぶため翼を持つ。魚には水中を泳げるようにヒレがある。
クレスはパンと一体化することができる。
他の生物と同じく、生まれ持った生存本能。生身では人間と、さほど変わらない脆弱な彼は戦うための強靭な肉体を得る必要があった。
誰かから教わったわけではなく、体内に流れるかすかな魔族の血が無意識にそうさせる。
パン生地から『パンの実』を生成できることも実を食すと、より魔族としての血が濃くなることも。
全て生存本能の一環だ。
肉体が保有するメギド量の上昇に伴い変化が生じる。顔の皮膚から頭部にかけてパンの外皮が形成され全体をおおってゆく。
仮面と化したそれは、まぎれもなくパン―――――になるはずだった。
「やっぱ……失敗か」
指先で触れるとベチョベチョになった生地が付着していた。
水分が多すぎるし発酵時間も足りていない。不完全なパンの実では完全なる姿に変身できない。
「仕方がない! これで押しきるしかない!!」
倒れたままのミミコを視界に捉えた。
すぐ後ろには、テンガロンハットをかぶった男が近づいていた。
「なぁ、俺ッチってランディじゃん?」
ガタイが良く、垂れ目と通った鼻筋が特徴的な男が、背を向けたまま屈んでいるミミコの肩をガッシリとつかんでいた。
その瞬間、男の上半身が大きくグラついた。
怪人化したクレスの飛び蹴りが男の分厚い胸板を穿つように炸裂していた。
「ぐえぇぇえ!! ゲホッ、ゴホッ!! ペッ、ペッ、ペッ……一体、何が起きやがった?」
後方に弾き飛ばされるカタチで男は砂浜を転げ回っていた。
口内に入った砂を吐き出しながら見上げた視線が動きを止めた。
瞬きすることすら忘れるほどショックを受けたようだ。
なんせ、相対するのは顔がドロドロのクリーチャー(怪物)なのだから。
「ゾンビ? いや、魔法生物か? 夜の浜辺でイチャつくバカップルを成敗しようとしたら、とんでもねぇのが出て来やがった」
「彼女は何も悪いことはしていない。さっさと消えろ、でないとタダじゃ置かない」
「上等だ! コラ!! ここのビーチは、L A D Y! このランディ様の縄張りだ。貴様ら不法侵入者の分際で何様よ」
「それだと、レディじゃないですか!?」
一文字、そうNが欠けただけ……自身の間違えを認められないテンガロンの男。
その瞳は怨めそうに指摘したミミコを見ていた。
否定もできない浜の男は取り敢えずイキリながら、クレスたちから距離を置いた。
「若、騙されないでください……魔族領はその土地の領主によって管理されています。こんな粗暴な男が領主であるわけがありません」
「小娘が知った口を聞きやがって、あるんだよぉぉぉ~ん、それが。この地の領主は俺ッチの親父だ」
天を仰ぎ息巻くランディ。愚かにも、自身の主張が通ると信じきっている。
無茶苦茶な領主の子息の言い分に、二人は返す言葉がなかった。
そもそも、領主にこの地を与えたのは魔王の実妹であるヴェールアリアだ。
しかも領主はランディではなく、彼の父親になる。
当人意外が土地の領有権をかかげるのは、不味いのではないか?
ミミコはモチロンのこと、魔族社会のことに疎いクレスでもそう思ってしまう。
当然ながら魔族の法律でも認められていない。認めたら領主制の意味がなくなる。
たとえ、代理を名乗っても特殊な事情でもない限り認められない。
世間知らずなランディ一人だけが勝手に都合よく解釈していた。
見つかってしまったのは手痛いが、クレスたちの素性が割れない限り、どうとでもなる。
「教えるの面倒でぇーす。 若、やっちゃってくださいな」
「若ってことは……ミミコ、俺に全部押し付ける気なの!? 魔族なのにぃ……」
「偏見ですよぉぉ。自慢じゃねぇですけど、私の戦闘成績は下から数えた方が早いぐらいです、キッパリ!」
「いやね、この人と戦っても何の得にもならないんですけど……」
「まさか、か弱い女子に戦わせるほど若は鬼畜なのですかぁ? その方が魔族らしいと言えば、そうですけどぉ~。私が戦っても勝てる見込みはありませんよぉ?」
「貴様ら……俺ッチを除け者にしやがって…………」
自分そっちのけで口論し合う二人に、額に血管が浮きあがらせたランディが全身を振るわせていた。
わりかし構ってちゃんである彼は、相手にされていないことに耐えられないようだ。
腰回りのポーチから球体をおもむろに取りだす。
土気色をした手のひらサイズの物体は、どう見ても泥団子だった。
「おーっと、泥団子かよ。 って思ったろ? 残念ながら、そんなチープなものじゃない。丸めることに関してエリートな俺ッチは丸めただけで物の質量を100分の1に縮小できるんだよ」
「何だってぇええ――――!! それはパン生地でも可能なのか?」
「お、おうよ? 丸められるモノなら何でも可能だとも。能力を解除すればサイズだって戻し放題よ。なんなら実演してやろう」
予期せぬ、クレスの食いつきの良さに戸惑いながらも、ランディは海へと向かって泥団子を投げ飛ばした。
すると、空中で球体が瞬く間に膨れ上がり、土の大玉に変わった。
ザバーン! と波しぶきを上げながら、土塊は海中へと沈んでゆく。
地味な攻撃だが、落下する速度も速いし重量も半端ない。
押し潰されでもしたら無傷ではいられないだろう。
「おおっ! 凄いなぁ!! 連続とかでできるのか?」
「まっ、まぁな……」
ランディは存外、チョロかった。
思わぬ拍手喝采を浴びて、まんざらでもない顔をしていた。
クレスがその能力に飛びついたのは、純粋にその有用性に気づいたからだ。
戦闘中でも彼の頭は常にパンのことばかり考えていた。
丸めた生地を縮小できるということは一度に大量の生地をこねることが可能だ。
パン職人として培ったノウハウをランディに叩き込めば、パンの大量生産だって夢じゃない。
魔族領でパン屋を営むのなら是非ともスカウトしたい逸材だ。
クレスに乗せられすっかりと気分を良くしたようだ。
照れ臭そうに顔を紅潮させながらも、浜の男ランディは二投目、三投目と泥団子を転がしてゆく。
「どうだ。俺ッチの凄さが理解できたか?」
「ああ、俺と一緒にパン屋をやろうぜ!」
「よしっ、それじゃあ仕切り直しといく――――――はっ? 今、なんつった?」
「だから、パン屋だよ。魔王城にパン屋を開くんだ。ランディ、君の物を丸める技術はパン作りにこそ輝くモノだ! 大丈夫、分からないところがあれば俺がサポートするから」
勝手に進んでゆく話にランディとミミコは見るからに難色を示していた。
人間社会で育ってきたクレスにとっては、他者に殺意を抱くことなどあり得ない話だ。
逆に魔族にとって売られた喧嘩は、買うのが流儀だ。死闘になっても相手が降参するまで終わらない。
戦闘放棄は相手への最大の侮辱に値する。
魔族の常識など知らないクレスは自分と共に仕事をしようと平気で勧誘してしまった。
ミミコが生唾を飲み込んで、今一度問う。
「本気なんですか? さすがは、我らが若です。やらたら十万倍返しってことですね」
「貴様ぁ―――、誇り高き魚人族の俺ッチをコケにする気か……んはっ!!」
額から汗をにじませランディが動きを止めた。ポーチをまさぐる指先が空を切っていた。
調子に乗って泥団子のストックをすべて使いきってしまっていた。
「まさか! ノーダメージで相手に勝つために、そこまで計っていたとは、このミミコぉぉぉ、感服いたしましたぁああ!」
「えっ? えっ、えっ?」
「戦おうとしないのも、すでに決着はついていたからなのか!! 完敗だ、潔く素直に負けを認めよう」
わけの分からない内に自己解決する魔族たち。
ミミコは我がもの顔で勝ち誇り、ランディは砂浜に両膝をついていた。
クレスはクレスで(まぁ、それもありかな)と能天気に納得する始末だ。
「よく分からないけど、従業員になるのオッケーってことだよね。良かったぁ! 俺はクレス、改めて宜しく」
「敗者は勝者に従う。なるほど、理に適っているというわけだ」
クレスが差し出した手をガッシリとつかみ、契約を交わすランディ。
完全にカン違いから始まっているが、パン屋として働くことにすら何ら疑問を持つ様子は見受けられない。
一言で言ってしまえばランディは情にもろい浜の男だ。
友情や努力、根性とかが好きなゆえに、その心を突き動かしたのはパンに対する青年の真摯な熱意だった。
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