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パン職人編
4-1
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4-1
「いったい、どこに行ってらっしゃったのですか?」
魔王城に帰還するなり、彼らを待ち受けていたのはマーガの鋭い視線だった。
淡々とした喋り方は変わらないが、ただならぬ気配が立ち込めているのは否定できない。
「あの、ごめんなさい! 少し気になることがあって外出してました」
「そうですよ。クレス様は悪気があったわけじゃないんですぅ~。ちゃんとした理由がありまして、だから許してやってくださいぃぃぃ」
「お、まえ……自分一人だけ逃げるつもりかぁぁあ―――」
平謝りするクレスとふてぶてしく白を切るミミコ。
いつもは静かな書庫も二人が戻った途端、騒がしくなる。
「その理由は後ほど聞くとして、クレス様……この部外者は一体、何者なんですか?」
「俺か? 俺ッチの名はランディ、縁あってクレスに雇われ―――――のわっ!!」
どこから、ともなく現れた抜き身の刃がランディの喉元を狙った。
辛うじて回避したものの、マーガの前で尻餅をつくとランディは顔を真っ青にして絶句していた。
「ストップ! ストップだ、マーガさん。暴力はダメ。彼の言っていることは本当なんだ。ここでパン屋を開くにはランディの才能が必要だ」
「申し訳ございません。ミネウチのつもりがつい……」
「う、嘘だぁぁあああ! 絶対に突き刺そうとしていた」
訴える声に対しマーガが一瞥くれるとその場が一気に静まり返った。
(さすがに独断で動いたのは不味かったか)
心の内で反省するクレスだが、やるべき事はすでに決まっている。
「マーガさん。四魔皇を招集できますか? この地で作物が育たない理由が判明したので話をしたいのですが……」
「本当ですか!? 分かりました、ただちに呼び出します。クレス様は一足先に会議室へ向かって下さいませ」
話を聞きマーガが目の色を変えた。軽く会釈をしつつミミコを連れて足早に書庫を出ていった。
「何だよ、あの女。普通じゃない、普通じゃねぇーよ!」
「まぁ、落ち着いて。今日はたまたま機嫌が悪かっただけだから、普段の彼女なら力づくで相手を牽制しようなんてしないから」
「クレス様とか呼ばれていたな? お前やアイツらは一体、何者なんだ?」
「それについては時間がある時に説明するよ。今は取り急いでいる状況だから、ランディにも頼みたいことがある構わないか?」
「それは内容次第だが……」
本棚から取り出された地図がテーブルの上に広げる。卓上で踊っていた菌の精霊たちが一斉に走り去ってゆく。
クレスの命令がなければ彼らは人前に姿を見せない。
当然、ランディには姿が見えない。
「……あった、ここだ。魔王軍が有している菜園がここにある。現地に赴いて状況を確認して来てくれないか?」
地図の一点を指し示す。そこは魔王城の裏側に位置する荒野の一部だった。
「距離的にはさほど遠くはなさそうだな。ただ、こんな所で農作物が本当に育つのかよ?」
言わんとしていることは、よく分かる。クレスも同様の見解を出していた。
明らかに、農作物を育てるには土壌が安定していない。素人の眼からしてそう思えて仕方がない。
だが、所詮は机上の空論、地図ばかりを睨んでいても事は始まらない。
「菜園に行けば管理者がいるはずだ。もし誰もいなかったら、戻ってきてくれても構わないよ」
「しゃーねぇ。ちょっくら様子を見に行ってくるわ」
これが彼を見た最後だった――――――。
そんなことはないようにと祈りながらもクレスは会議室の扉を開けた。
当たり前だが、まだ誰も来ていない。
前回は気づいていなかったが、目ぼしい物は何もない殺風景な部屋だ。
なのに侵入者を防止するための結界が張り巡らされている。
クレス自身もメギドを扱えるため若干は感知することができる。
「待たせたな、クレス殿」入室してきたのはガレット卿と人龍族のロンパオ老子の二人だけだった。
「キルシュさんは、不在ですか?」そう返すと二人は顔を見合わせて歯切れの悪い返事をした。
この場で追及するべきか、クレスは考え込んだ。
はっきり言って隠し事をされると後々に影響しかねない。
「それで、作物が育たない原因を突き止めたとマーガから報告をうけたのだが……」
試案していると、先にガレット卿から話を切りだされてしまった。
「ええっ、実は―――――」
マーガが入室したタイミングに合わせ、クレスは海岸での魔力測定の一件を語った。
魔力濃度の急上昇が農作物に悪い影響をもたらすこと自体は、これまで懸念されてきたことらしいが測定した結果、これまで異常は見られなかったとロンパオ老子が首を横振ってみせた。
「見間違いじゃないのか?」同様、ガレット卿も訝しげな顔をしていた。
「いえ、確証ならあります。だからこそ、あの海岸を測定したのです」
菌の精霊たちから情報だと教えられない以上、四魔皇の二人を説得するのには時間がかかった。
協議し合った結果、いくつかの見直されることとなった。
・魔族領、各地の再測定。
・測定器は数種類調達すること。
・測定日や時間は定めず抜き打ちで検査すること。
・検査員の身元チェックを厳重にやる。
いずれも何者かによるデータ改ざんや細工を想定した上での取り決めだ。
同時にクレスは二人に提案を持ち掛けた。
「魔王城、近くの菜園にここと同じような結界部屋を建てたいのですが了承願えますか?」
「ワシは構わんけど、室内で育てるのは作物にとって日照不足にならんかのぅ?」
「その辺りは御安心をちゃんと対策を練っております」
「だ、そうだ。ガレット卿はどうじゃ?」
賛同する老子に背を突かれてガレット卿も渋々、了解した。
「後はキルシュさんですかね」
「ああ、奴のことなら構わん。そうするように言伝を預かっている。それに【四人目も】今は不在の状況だからな」
「いいんですかね?」クレスの念押しにガレット卿が視線を逸らした。
(やはり何かを隠している……しかも隠すのがヘタクソだ)
「今回の話し合いの内容は議事録に記録してあります。キルシュ様も戻られた時に内容を確認できますので、ご安心下さい」
畏まったマーガの言葉とともに会議は終了することとなった。
気になることが多少はあるものの、思っていた以上に、すんなりと話がまとまったことは幸いだ。
「あとは、ランディからの報告待ちか」
「必要な人材や道具などはこちらで揃えますので、何なりとお申し付けください」
「んー、その前にやらないとイケないことがあるんだよなぁ~」
「なんでしょう?」
正面に回り、顔を近づけるマーガにクレスは慌てて仰け反った。
いきなり過ぎて驚いたのもあるが、何より瞳を輝かせる彼女に期待がにじみ出ている。
従順で献身的なのは有難いし嬉しいが、その姿は時折危うさを感じずにはいられない。
魔王とどのような関係にあったのかはクレスの知るところではないが、相当に親しい間柄であったに違いない。
でなければ、有象無象の中の一人である自分をここまで丁重にもてなしてくれるはずがない。
自己評価の低いクレスは、どうしても人の好意をストレートに受け止められなかった。
「少し、時間を頂けますかな?」
不意に背後から呼びとめられクレスとマーガは歩みを止めた。
振り向くとそこにロンパオ老子が立っていた。
気配もなく音もたてずに近づいていたことに、あのマーガすら驚いていた。
老いていようが四魔皇の名は伊達ではないということだ。
「自分に何か用でしょうか? 老子」
「ふむ。キルシュのことに関してなんじゃが、ちょうどガレット卿も帰ったところだ。今のうちに若の耳にも入れておこうと思ってな」
「そういえば、違和感ある反応でしたね」
「そりゃ、そうじゃろう。なんせ、あ奴は食料を調達に人里を襲いに行っているのだから……人間との生活に馴染んでいる若には話せないことよ」
老獪である彼の発言に、表情が強張った。
人だから、魔族だからという種族の垣根などクレスにとってはどうでもいい話だ。
正当な理由もなく、悪事を働くことを良しとはしない。
強奪や略奪など弱肉強食主義の魔族にとっては日常の一環かもしれない。
が……それを黙認できるかと問われれば、できるわけがない。
ここに来て、種族間における価値観の違いがクレスにとって障壁となってきた。
「いったい、どこに行ってらっしゃったのですか?」
魔王城に帰還するなり、彼らを待ち受けていたのはマーガの鋭い視線だった。
淡々とした喋り方は変わらないが、ただならぬ気配が立ち込めているのは否定できない。
「あの、ごめんなさい! 少し気になることがあって外出してました」
「そうですよ。クレス様は悪気があったわけじゃないんですぅ~。ちゃんとした理由がありまして、だから許してやってくださいぃぃぃ」
「お、まえ……自分一人だけ逃げるつもりかぁぁあ―――」
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いつもは静かな書庫も二人が戻った途端、騒がしくなる。
「その理由は後ほど聞くとして、クレス様……この部外者は一体、何者なんですか?」
「俺か? 俺ッチの名はランディ、縁あってクレスに雇われ―――――のわっ!!」
どこから、ともなく現れた抜き身の刃がランディの喉元を狙った。
辛うじて回避したものの、マーガの前で尻餅をつくとランディは顔を真っ青にして絶句していた。
「ストップ! ストップだ、マーガさん。暴力はダメ。彼の言っていることは本当なんだ。ここでパン屋を開くにはランディの才能が必要だ」
「申し訳ございません。ミネウチのつもりがつい……」
「う、嘘だぁぁあああ! 絶対に突き刺そうとしていた」
訴える声に対しマーガが一瞥くれるとその場が一気に静まり返った。
(さすがに独断で動いたのは不味かったか)
心の内で反省するクレスだが、やるべき事はすでに決まっている。
「マーガさん。四魔皇を招集できますか? この地で作物が育たない理由が判明したので話をしたいのですが……」
「本当ですか!? 分かりました、ただちに呼び出します。クレス様は一足先に会議室へ向かって下さいませ」
話を聞きマーガが目の色を変えた。軽く会釈をしつつミミコを連れて足早に書庫を出ていった。
「何だよ、あの女。普通じゃない、普通じゃねぇーよ!」
「まぁ、落ち着いて。今日はたまたま機嫌が悪かっただけだから、普段の彼女なら力づくで相手を牽制しようなんてしないから」
「クレス様とか呼ばれていたな? お前やアイツらは一体、何者なんだ?」
「それについては時間がある時に説明するよ。今は取り急いでいる状況だから、ランディにも頼みたいことがある構わないか?」
「それは内容次第だが……」
本棚から取り出された地図がテーブルの上に広げる。卓上で踊っていた菌の精霊たちが一斉に走り去ってゆく。
クレスの命令がなければ彼らは人前に姿を見せない。
当然、ランディには姿が見えない。
「……あった、ここだ。魔王軍が有している菜園がここにある。現地に赴いて状況を確認して来てくれないか?」
地図の一点を指し示す。そこは魔王城の裏側に位置する荒野の一部だった。
「距離的にはさほど遠くはなさそうだな。ただ、こんな所で農作物が本当に育つのかよ?」
言わんとしていることは、よく分かる。クレスも同様の見解を出していた。
明らかに、農作物を育てるには土壌が安定していない。素人の眼からしてそう思えて仕方がない。
だが、所詮は机上の空論、地図ばかりを睨んでいても事は始まらない。
「菜園に行けば管理者がいるはずだ。もし誰もいなかったら、戻ってきてくれても構わないよ」
「しゃーねぇ。ちょっくら様子を見に行ってくるわ」
これが彼を見た最後だった――――――。
そんなことはないようにと祈りながらもクレスは会議室の扉を開けた。
当たり前だが、まだ誰も来ていない。
前回は気づいていなかったが、目ぼしい物は何もない殺風景な部屋だ。
なのに侵入者を防止するための結界が張り巡らされている。
クレス自身もメギドを扱えるため若干は感知することができる。
「待たせたな、クレス殿」入室してきたのはガレット卿と人龍族のロンパオ老子の二人だけだった。
「キルシュさんは、不在ですか?」そう返すと二人は顔を見合わせて歯切れの悪い返事をした。
この場で追及するべきか、クレスは考え込んだ。
はっきり言って隠し事をされると後々に影響しかねない。
「それで、作物が育たない原因を突き止めたとマーガから報告をうけたのだが……」
試案していると、先にガレット卿から話を切りだされてしまった。
「ええっ、実は―――――」
マーガが入室したタイミングに合わせ、クレスは海岸での魔力測定の一件を語った。
魔力濃度の急上昇が農作物に悪い影響をもたらすこと自体は、これまで懸念されてきたことらしいが測定した結果、これまで異常は見られなかったとロンパオ老子が首を横振ってみせた。
「見間違いじゃないのか?」同様、ガレット卿も訝しげな顔をしていた。
「いえ、確証ならあります。だからこそ、あの海岸を測定したのです」
菌の精霊たちから情報だと教えられない以上、四魔皇の二人を説得するのには時間がかかった。
協議し合った結果、いくつかの見直されることとなった。
・魔族領、各地の再測定。
・測定器は数種類調達すること。
・測定日や時間は定めず抜き打ちで検査すること。
・検査員の身元チェックを厳重にやる。
いずれも何者かによるデータ改ざんや細工を想定した上での取り決めだ。
同時にクレスは二人に提案を持ち掛けた。
「魔王城、近くの菜園にここと同じような結界部屋を建てたいのですが了承願えますか?」
「ワシは構わんけど、室内で育てるのは作物にとって日照不足にならんかのぅ?」
「その辺りは御安心をちゃんと対策を練っております」
「だ、そうだ。ガレット卿はどうじゃ?」
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「ああ、奴のことなら構わん。そうするように言伝を預かっている。それに【四人目も】今は不在の状況だからな」
「いいんですかね?」クレスの念押しにガレット卿が視線を逸らした。
(やはり何かを隠している……しかも隠すのがヘタクソだ)
「今回の話し合いの内容は議事録に記録してあります。キルシュ様も戻られた時に内容を確認できますので、ご安心下さい」
畏まったマーガの言葉とともに会議は終了することとなった。
気になることが多少はあるものの、思っていた以上に、すんなりと話がまとまったことは幸いだ。
「あとは、ランディからの報告待ちか」
「必要な人材や道具などはこちらで揃えますので、何なりとお申し付けください」
「んー、その前にやらないとイケないことがあるんだよなぁ~」
「なんでしょう?」
正面に回り、顔を近づけるマーガにクレスは慌てて仰け反った。
いきなり過ぎて驚いたのもあるが、何より瞳を輝かせる彼女に期待がにじみ出ている。
従順で献身的なのは有難いし嬉しいが、その姿は時折危うさを感じずにはいられない。
魔王とどのような関係にあったのかはクレスの知るところではないが、相当に親しい間柄であったに違いない。
でなければ、有象無象の中の一人である自分をここまで丁重にもてなしてくれるはずがない。
自己評価の低いクレスは、どうしても人の好意をストレートに受け止められなかった。
「少し、時間を頂けますかな?」
不意に背後から呼びとめられクレスとマーガは歩みを止めた。
振り向くとそこにロンパオ老子が立っていた。
気配もなく音もたてずに近づいていたことに、あのマーガすら驚いていた。
老いていようが四魔皇の名は伊達ではないということだ。
「自分に何か用でしょうか? 老子」
「ふむ。キルシュのことに関してなんじゃが、ちょうどガレット卿も帰ったところだ。今のうちに若の耳にも入れておこうと思ってな」
「そういえば、違和感ある反応でしたね」
「そりゃ、そうじゃろう。なんせ、あ奴は食料を調達に人里を襲いに行っているのだから……人間との生活に馴染んでいる若には話せないことよ」
老獪である彼の発言に、表情が強張った。
人だから、魔族だからという種族の垣根などクレスにとってはどうでもいい話だ。
正当な理由もなく、悪事を働くことを良しとはしない。
強奪や略奪など弱肉強食主義の魔族にとっては日常の一環かもしれない。
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