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パン職人編
10-4
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10-4
ロイヤルホールディングから魔都へと戻ると、勝負は終盤戦に突入していた。
以前、その差は縮まらない。
A地区の会場、B地区の商業地区、D地区の住宅街はベルベットカンパニーの独占状態だった。
クレスたちが駆けつけるタイミングがあと少し遅かったら、確実に積んでいた。
「クレス様、どうでしたか?」
「上々だ。よく持ちこたえてくれたね。調理は俺がやるから、ミミコは配達の方を頼む」
「はいな。小生が無事だったのも、あの子たちのおかげでぇす。あとで褒めてあげて下さい」
ミミコと入れ替わりキッチンに立つクレス。
向かいのバトルキッチンの様子をのぞくと、憔悴し今にも倒れそうなレプンツェンと
汗だくになり「ゼェーゼェー」と息を切らしているDr.Wの姿があった。
魔道具のペダルを漕ぐ力も、だいぶ弱っている。
「コイツは予想外だったな。カビ菌と病原菌が連中の動きを阻害をしているのか?」
その言葉どおり、二体は食客たちを手玉に取って弄んでいた。
カビ菌がパンを腐敗させ、病原菌が二人に牙を向いて襲い掛かっていた。
Wがそれを防ぐために時間を引き延ばしているも、思うようにいっていないようだ。
肩に乗ったままクーデールが呟いた。
「おおきなチカラには、それなりのダイショウがともなう。チカラをつかいすぎたハンドウだゾ」
「よく分からないが、連中がへばっているのは間違いないということか。今の内に逆転するぞ!」
今は一分一秒でも無駄にはできない。
そこからクレスは猛威を振るった。
生地をこね合わせては宝箱に投入し、貪欲の壺のにはアイスの元を入れて即座に取りだす。
一定の時間が来ると宝箱の蓋が自動でひらき、ブリオッシュのリースが山積みになってあふれ出てくる。
そのリングの真ん中にアイスクリームを乗せてトッピングに刻んだチョコレートを振りかければ、
オランゲショコラのプラネタリィリングの爆誕だ。
出来上がったスイーツパンを梱包するはキレイ好きなビィフィズス菌たちの役割だった。
そして、パンを宅配先まで送り届けるのはキノコ菌たちの役割だった。
クーデールが手をかざすと、キノコ菌たちは笠形状の頭部を広げて一斉に上空へと飛び発つ。
地上を走る陽気な枯草菌の軍団が独特な臭いを放ちながら、
レプンツェンに操られ強制配達をさせられている魔族たちを足止めしていた。
なんとも不可思議な光景だったが、魔都の住人たちはパレードのような華やかさに割れんばかり拍手を送っていた。
特に子供たちは好評で空飛ぶ宅配便を追いかけながらはしゃいでいた。
スラムの路地裏にいる野良犬たちが、遠吠え上げながらキノコ菌の到着を歓迎していた。
一瞬にしてステージの巨大スクリーンに変化が生じた。
これまでどっちつかずだったC地区の学校エリアとE地区のスラムエリアからチーム、エルゴードへの評価票が大量に入ってきた。
全体的にパンを配達するというクレスの案が功を奏した。
材料に限りがある以上、あの段階で作戦を切り替えていなければ、AとD地区は先に半数以上の票を取られ敗北していた。
これで勝敗は五分五分となった、表面的には――――
ハッキリ言えば、勝てる見込みがほぼない。
このままでは、どうしても三つめの地区が取れない。
チーム、ベルベットカンパニーが票を集中させているのに対し、クレスたちのチーム、エルゴードは均一に票を獲得している。
どこかを絞り票を集中させないと、どうにもならないがそれすら厳しい。
ベルベットが得ている支持の中でB地区がもっとも低い。
だが、手持ちの在庫を全部投入しても届くかどうか分からない。
クレスは過酷な選択を余儀なくされた。
現状を継続すれば間違いなく負ける。
かといって、ここで一点集中すれば自分たちのパンを買い求めようするお客さんの気持ちを踏みにじることになる。
誰かを幸せにするのではなく、悲しませるのはパン職人としての本意ではない。
揺れ動く自身の気持ちにクレスは葛藤する。
「おっと、ここでスクリーンに新たな動きが―――――」
ラクースのアナウンスで視線を上げると変動する数値が飛び込んできた。
それは、チームベルベットカンパニーが優位に立っていたBとDの地区だ。
眼を疑ってしまうほど両地区ともベルベットの指示数が、まったくと言っていいほど伸びなくなっていた。
信じ難い話だが、レプンツェンたちのスイーツパンに購入者側が、満足できないと不満を爆発させたようだ。
「いったはず。おおきなチカラをつかえばリスクがしょうじると」
クレスの肩からキッチン台の上に下りたクーデールが手で合図を送った。
するとカビ菌たちが撤収を開始し、食客たちから離れて消えてゆく。
「どどどど、どうしてだい? 私たちの最高の逸品がぁぁ、何故―――――」
「まだ、分からないのか。レプンツェンの方を見てみろ」
狼狽えるWにクレスが原因を示唆した。
そこには、ペストリーボードに顔を突っ伏しながら、白目を向くレプンツェンの姿があった。
「パン職人はパンを作る際に心血を注ぐ。いくら時間を増加し引き延ばしても、精神力だけは現状を維持することができなかったようだな。ましてや、レプンツェンはアスターレアを発動させ続けていた。精霊たちの妨害を受けながらパンを作るのは至難の業だろう」
「あああああ? そんなはず……わずか半日程度しか延ばしていないのに」
「人の時間感覚と長寿である妖魔の時間感覚は大きな差があるはずだ。アンタにとってはわずかでも、人間にとっては長時間だ。さんざん一緒にいて、そんなことにすら気づかなかったのか?」
「うるさぁああい、オマエに私たちのことをとやかく言う資格はねええぇぇぇぇ」
魔道具のペダルからDr.Wは足を外した。
そのまま魔道具から降りると、今度はそれを持ち上げ振り回し始めた。
「私の体術ウーバーアーツから逃れられた奴は、誰一人としていいねぇ。よくたばりなぁあ―――――」
頭上にかかげた魔道具を乱雑に振り回し、怒りで我を失ったWが急接近してきた。
殺気立った眼が充血し真っ赤になっていた。
クレスに照準を合わせた車輪が間近に迫ってくる。
このままでは直撃する。
観客たちが絶叫する中でDr.Wの魔道具が音を立てて崩れ落ちていった。
クレスとWの合間に割って入る人影があった。
その影の正体は彼の窮地に駆けつけたラクースだった。
「いい加減、見過ごせん。我が主に危害を加えるようならば容赦はしない、貴様ら覚悟しろよ」
「んなぁ、何をした? 私のチャリ・デ・キタを破壊しやがったぁあああ――――」
「こうしたんだ!」
ラクースの全身から水蒸気らしき物体が放たれた。
視界を奪うほど真っ白なそれが、まるで糸のようにDr.Wの身体に絡みつき縛りあげた。
「ぐえっ!」小さく悲鳴をあげてWは卒倒した。
唾液と鼻水のまみれた顔はグシャグシャに汚れ酷い有様だ。
「チクショウ、私が何をしたってんだ? 罪のない者を罰するのは重罪だぞぉぉぉぉ」
「自分を棚に上げてよくもまぁ……器物破損に窃盗、くわえて暴行未遂だ。相方の男の方は婦女暴行罪の容疑がかかっている」
Wを捕えながらラクースはスッと手をあげた。
ひしめき合う観客の中から姿を現したのは、ギャロッツ工房の親方と鬼人族の女性だった。
「こういう事もあろうかと、証人として彼らを呼んでおいた」
それだけ言うとラクースはWから離れた。
「よう。店のドアの取っ手を壊し、持ち去ったのはアンタだよな?」
ギロリと凄んだのは親方だった。
「はっ! あれは勝手に壊れていたんだよ。持ち帰ったのは記念だよ、記念。よく観光地で砂とか持ってかえんだろうがぁぁああ」
「ウチのドアの取っ手は、記念品じゃねぇよ! 弁償してもらおうか」
親方に凄まれたWは、修羅のごとき気迫に押され意気消沈していた。
彼女の悪事が暴かれる中で、追い打ちをかけたのは鬼人の女性の証言だった。
「私を含む、多くの女性がそこの男に無理やりブラッシングされました。嫌だと言っても「編み込ませてくれ」としっこく付きまとってくるんです。本当に気色が悪かった……」
「決まりだな。婦女暴行ならびにクレスに対する暴行未遂で現行犯逮捕する。衛兵! この二人をインベント終了後にオーク牢につれてゆけ」
チーム、ベルベットカンパニーの崩壊とともにバトルクッキングの決着がついた。
結果,B地区で逆転し――――3対2でチーム、エルゴードの圧勝となった。
エルゴードに寄せられたコメントの内容は以下の通り…………
「チョコレートとオランゲ、この組み合わせが最強!」
「時間が経っても溶けない不思議なアイス、けど口にいれた途端、ほどよく溶けてゆくの」
「スラムの方にまで宅配に来てくれたのが嬉しかったです。キノコの精が飛んできたのも印象的でした」
「冷たいアイスにスポンジのようなパンは病みつきになりそう」
「仕事が丁寧だね。見た目も華やかだけど、味も絶品」
「これなら、何個でも食べれちゃう」
対するベルベットカンパニーのコメントは以下の通り…………
「見た目も味も良いけど、エルゴードに比べると物足りないような」
「個人的には好きな味」
「なんか生地がパサパサしている。私だけ?」
「配達された物がグチャグチャになっていた最悪ぅ!」
「イガグリボーイのクリームがふんだんに盛ってあったのは評価に値する」
以上……これにて魔都、スイーツパン対決は終了となる。
ロイヤルホールディングから魔都へと戻ると、勝負は終盤戦に突入していた。
以前、その差は縮まらない。
A地区の会場、B地区の商業地区、D地区の住宅街はベルベットカンパニーの独占状態だった。
クレスたちが駆けつけるタイミングがあと少し遅かったら、確実に積んでいた。
「クレス様、どうでしたか?」
「上々だ。よく持ちこたえてくれたね。調理は俺がやるから、ミミコは配達の方を頼む」
「はいな。小生が無事だったのも、あの子たちのおかげでぇす。あとで褒めてあげて下さい」
ミミコと入れ替わりキッチンに立つクレス。
向かいのバトルキッチンの様子をのぞくと、憔悴し今にも倒れそうなレプンツェンと
汗だくになり「ゼェーゼェー」と息を切らしているDr.Wの姿があった。
魔道具のペダルを漕ぐ力も、だいぶ弱っている。
「コイツは予想外だったな。カビ菌と病原菌が連中の動きを阻害をしているのか?」
その言葉どおり、二体は食客たちを手玉に取って弄んでいた。
カビ菌がパンを腐敗させ、病原菌が二人に牙を向いて襲い掛かっていた。
Wがそれを防ぐために時間を引き延ばしているも、思うようにいっていないようだ。
肩に乗ったままクーデールが呟いた。
「おおきなチカラには、それなりのダイショウがともなう。チカラをつかいすぎたハンドウだゾ」
「よく分からないが、連中がへばっているのは間違いないということか。今の内に逆転するぞ!」
今は一分一秒でも無駄にはできない。
そこからクレスは猛威を振るった。
生地をこね合わせては宝箱に投入し、貪欲の壺のにはアイスの元を入れて即座に取りだす。
一定の時間が来ると宝箱の蓋が自動でひらき、ブリオッシュのリースが山積みになってあふれ出てくる。
そのリングの真ん中にアイスクリームを乗せてトッピングに刻んだチョコレートを振りかければ、
オランゲショコラのプラネタリィリングの爆誕だ。
出来上がったスイーツパンを梱包するはキレイ好きなビィフィズス菌たちの役割だった。
そして、パンを宅配先まで送り届けるのはキノコ菌たちの役割だった。
クーデールが手をかざすと、キノコ菌たちは笠形状の頭部を広げて一斉に上空へと飛び発つ。
地上を走る陽気な枯草菌の軍団が独特な臭いを放ちながら、
レプンツェンに操られ強制配達をさせられている魔族たちを足止めしていた。
なんとも不可思議な光景だったが、魔都の住人たちはパレードのような華やかさに割れんばかり拍手を送っていた。
特に子供たちは好評で空飛ぶ宅配便を追いかけながらはしゃいでいた。
スラムの路地裏にいる野良犬たちが、遠吠え上げながらキノコ菌の到着を歓迎していた。
一瞬にしてステージの巨大スクリーンに変化が生じた。
これまでどっちつかずだったC地区の学校エリアとE地区のスラムエリアからチーム、エルゴードへの評価票が大量に入ってきた。
全体的にパンを配達するというクレスの案が功を奏した。
材料に限りがある以上、あの段階で作戦を切り替えていなければ、AとD地区は先に半数以上の票を取られ敗北していた。
これで勝敗は五分五分となった、表面的には――――
ハッキリ言えば、勝てる見込みがほぼない。
このままでは、どうしても三つめの地区が取れない。
チーム、ベルベットカンパニーが票を集中させているのに対し、クレスたちのチーム、エルゴードは均一に票を獲得している。
どこかを絞り票を集中させないと、どうにもならないがそれすら厳しい。
ベルベットが得ている支持の中でB地区がもっとも低い。
だが、手持ちの在庫を全部投入しても届くかどうか分からない。
クレスは過酷な選択を余儀なくされた。
現状を継続すれば間違いなく負ける。
かといって、ここで一点集中すれば自分たちのパンを買い求めようするお客さんの気持ちを踏みにじることになる。
誰かを幸せにするのではなく、悲しませるのはパン職人としての本意ではない。
揺れ動く自身の気持ちにクレスは葛藤する。
「おっと、ここでスクリーンに新たな動きが―――――」
ラクースのアナウンスで視線を上げると変動する数値が飛び込んできた。
それは、チームベルベットカンパニーが優位に立っていたBとDの地区だ。
眼を疑ってしまうほど両地区ともベルベットの指示数が、まったくと言っていいほど伸びなくなっていた。
信じ難い話だが、レプンツェンたちのスイーツパンに購入者側が、満足できないと不満を爆発させたようだ。
「いったはず。おおきなチカラをつかえばリスクがしょうじると」
クレスの肩からキッチン台の上に下りたクーデールが手で合図を送った。
するとカビ菌たちが撤収を開始し、食客たちから離れて消えてゆく。
「どどどど、どうしてだい? 私たちの最高の逸品がぁぁ、何故―――――」
「まだ、分からないのか。レプンツェンの方を見てみろ」
狼狽えるWにクレスが原因を示唆した。
そこには、ペストリーボードに顔を突っ伏しながら、白目を向くレプンツェンの姿があった。
「パン職人はパンを作る際に心血を注ぐ。いくら時間を増加し引き延ばしても、精神力だけは現状を維持することができなかったようだな。ましてや、レプンツェンはアスターレアを発動させ続けていた。精霊たちの妨害を受けながらパンを作るのは至難の業だろう」
「あああああ? そんなはず……わずか半日程度しか延ばしていないのに」
「人の時間感覚と長寿である妖魔の時間感覚は大きな差があるはずだ。アンタにとってはわずかでも、人間にとっては長時間だ。さんざん一緒にいて、そんなことにすら気づかなかったのか?」
「うるさぁああい、オマエに私たちのことをとやかく言う資格はねええぇぇぇぇ」
魔道具のペダルからDr.Wは足を外した。
そのまま魔道具から降りると、今度はそれを持ち上げ振り回し始めた。
「私の体術ウーバーアーツから逃れられた奴は、誰一人としていいねぇ。よくたばりなぁあ―――――」
頭上にかかげた魔道具を乱雑に振り回し、怒りで我を失ったWが急接近してきた。
殺気立った眼が充血し真っ赤になっていた。
クレスに照準を合わせた車輪が間近に迫ってくる。
このままでは直撃する。
観客たちが絶叫する中でDr.Wの魔道具が音を立てて崩れ落ちていった。
クレスとWの合間に割って入る人影があった。
その影の正体は彼の窮地に駆けつけたラクースだった。
「いい加減、見過ごせん。我が主に危害を加えるようならば容赦はしない、貴様ら覚悟しろよ」
「んなぁ、何をした? 私のチャリ・デ・キタを破壊しやがったぁあああ――――」
「こうしたんだ!」
ラクースの全身から水蒸気らしき物体が放たれた。
視界を奪うほど真っ白なそれが、まるで糸のようにDr.Wの身体に絡みつき縛りあげた。
「ぐえっ!」小さく悲鳴をあげてWは卒倒した。
唾液と鼻水のまみれた顔はグシャグシャに汚れ酷い有様だ。
「チクショウ、私が何をしたってんだ? 罪のない者を罰するのは重罪だぞぉぉぉぉ」
「自分を棚に上げてよくもまぁ……器物破損に窃盗、くわえて暴行未遂だ。相方の男の方は婦女暴行罪の容疑がかかっている」
Wを捕えながらラクースはスッと手をあげた。
ひしめき合う観客の中から姿を現したのは、ギャロッツ工房の親方と鬼人族の女性だった。
「こういう事もあろうかと、証人として彼らを呼んでおいた」
それだけ言うとラクースはWから離れた。
「よう。店のドアの取っ手を壊し、持ち去ったのはアンタだよな?」
ギロリと凄んだのは親方だった。
「はっ! あれは勝手に壊れていたんだよ。持ち帰ったのは記念だよ、記念。よく観光地で砂とか持ってかえんだろうがぁぁああ」
「ウチのドアの取っ手は、記念品じゃねぇよ! 弁償してもらおうか」
親方に凄まれたWは、修羅のごとき気迫に押され意気消沈していた。
彼女の悪事が暴かれる中で、追い打ちをかけたのは鬼人の女性の証言だった。
「私を含む、多くの女性がそこの男に無理やりブラッシングされました。嫌だと言っても「編み込ませてくれ」としっこく付きまとってくるんです。本当に気色が悪かった……」
「決まりだな。婦女暴行ならびにクレスに対する暴行未遂で現行犯逮捕する。衛兵! この二人をインベント終了後にオーク牢につれてゆけ」
チーム、ベルベットカンパニーの崩壊とともにバトルクッキングの決着がついた。
結果,B地区で逆転し――――3対2でチーム、エルゴードの圧勝となった。
エルゴードに寄せられたコメントの内容は以下の通り…………
「チョコレートとオランゲ、この組み合わせが最強!」
「時間が経っても溶けない不思議なアイス、けど口にいれた途端、ほどよく溶けてゆくの」
「スラムの方にまで宅配に来てくれたのが嬉しかったです。キノコの精が飛んできたのも印象的でした」
「冷たいアイスにスポンジのようなパンは病みつきになりそう」
「仕事が丁寧だね。見た目も華やかだけど、味も絶品」
「これなら、何個でも食べれちゃう」
対するベルベットカンパニーのコメントは以下の通り…………
「見た目も味も良いけど、エルゴードに比べると物足りないような」
「個人的には好きな味」
「なんか生地がパサパサしている。私だけ?」
「配達された物がグチャグチャになっていた最悪ぅ!」
「イガグリボーイのクリームがふんだんに盛ってあったのは評価に値する」
以上……これにて魔都、スイーツパン対決は終了となる。
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