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黒幕の内
118話 六つの願い
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復活した魔王は、出だしからアクセル全開だった。
「我に任せよ。願いなんぞ、すぐに集めて見せるわ! 主らもそう思っているんじゃろう、のぅ」
保健室の方にササブリが視線を落とすと、リンとシャルターナがガラスのない窓から飛び出てきた。
「別にアタイは……どうでも……」
「あらあら? リンさん。さきほどは、マイトさんがどこにいるのか? 叫んでいたではありませんか?」
「ちょ……ちょっと、シャル! 余計なこと言わないでよ。とにかく、事情はそこのサトランモドキの話を聞いていたから何となく分かったわ! そもそも、この恰好なんなの? サトランの奴の趣味?」
「んー、私は結構、気に入ってますけど……あっ、裏切り者のサトランさんのことじゃないですから。ホント、そこにいる炭化生物が実物ではないのが残念ですぅー」
元デュアル・ゴースティングのメンバーである女子二人が合流した。
相も変わらずの調子だけど、非常に心強い応援だ。
これで半分の願いを得ることができる。
「ふぅー、私のことも忘れてもらって困るわね。それだけじゃ、人数が足りないでしょ」
保健室から出てきたのは彼女たちだけではなかった。
よく分からないが、保健の養護教諭であるK子先生も俺たちの輪に加わってくれるようだ。
「あと、二人は貴様らじゃ! 遺言代わりに願いを寄こせ!」
「ふん、悪いがそれはできねぇー相談だな。だよな、サトラン?」
腰に両手を当てながら、ササブリは男たちにも手を貸すように促していた。
グゼンはその場で拒否したが、どうもサトランの様子がおかしい。
「僕の願いは、すべてのアイドルと仲良くなりたいことだよ!!」
敵であろうはずの男は、いの一番に己の願望をさらけ出した。
自分の押しに聞かれれば無条件に答えてしまう、ドルオタの性である。
義理を通そうとしたグゼンからすれば、たまったモノではない。
「おめぇー! 寝返りやがって!! この、どぐされ野郎がぁ――――!!」
絶叫する小学生のように、暴言を吐き出す。
いままでサトランのご機嫌取りばかりやっていたグゼンだが、とうとう臨界点を突破してしまったらしい。
泣き叫びながら、放屁を連発していた。
しかし、悲しいかな。グゼンはどこまで行ってもグゼンのままである。
同調圧力に弱い彼は、コンビニでも行くようなノリで「先生ぇ……バスケがしたいです」と一言、漏らした。
「グゼンよ、本当にそれがアンタの願いなのか?」
彼らしからぬ、解に俺はどうしても納得できなかった。
「仕方ねぇーだろ! 願いを一つだけにしろなんて無理ゲーすぎるだろう。俺にはやりたいことがたくさんある。まず、美女をはべらせながらワイン片手に札束が敷き詰められた風呂につかり、金のニップレスを売る。それから――――」
「よし、それ採用!」
ニップレスの件がよく分からんが、それ以上は聞いていると苦痛になるので強制終了させた。
残るは女性陣だ。ササブリが含めて話あっているが、その相談は必要なのか?
俺としてはさっさと打ち明けて欲しいと思ってしまうがソイツは無粋という奴なのだろう。
「マイト、準備できたか? 我らも何を願うのか決めたぞ」
女性陣を見ると誰もが、快くうなづいていた。
瞳を閉じながら、俺も決意をあらわにする。
「分かった。なら、俺は皆の想いを一身に受けとめられる大人となり、自分が何者なのか見極めてみせる」
「俺は皆の想いを抱えられるほどの大人にはなれそうにない。だから、俺の代わりに天界へと向かってくれ! マイト」
「なんで、アンタが取り仕切るんだよ……!?」
「そうよ、グゼン。アンタの願いって最低よね!」
「はぁ? なら、リン。おめぇーはどうなんだよ? 大層な願いでもあるのか?」
「少なくとも、アンタよりはまともだわ!」
口を開けば、言い争いになる。
グゼンの女子からの嫌われっぷりは、筋金でも入っているんじゃないのか?
「まぁまぁ、お二方とも今は喧嘩している場合ではないですよ。私の願いは愛犬だったロビー君に、もう一度会って謝罪がしたい……ですかね。とても叶えられるモノではないのですが、それでも願ってやまないのです」
シャルがそう告げるとリンたちも騒ぐのを止めた。
それから一人一人が自分の想いを俺に告白してくれた。
「そうね……願いといえば、燃えるよな恋がしたい……かしら」
K子先生の願いは、さもありがちなモノだが……なぜか、含みがあるように聞こえてくる。
実のところ、ワカモトさんでないのかと疑ってアナライズしてみたが生物学的に違うらしい。
彼女が何者なのかは、依然として不明である。
「アタイは……動物――――たい」
珍しくリンが照れ臭そうにモジモジとしていた。
そこまで恥ずかしい願いなのか? なかなか、言おうとしない。
「ハッキリしろや! あっ……」
彼女の態度に業を煮やして挑発するグゼン。途端、その身体が崩れてゆく。
ある意味、ハッキリさせてしまったのは彼の方だった。
「マイト、笑わないでくれる?」
彼女の急な上目づかいに、半導体でありがらも俺の胸はドキッとした。
考えてみれば俺がこの姿でいるのも、この仮想空間だけだ。
「笑わないさ、だから教えてくないか? リンの願いを」
「動物がたくさんいる場所に行きたい。それが、アタイの……願いだよ。昔から、動物が好きなの。なんでか分からないけどね……」
「いいんじゃ「いよーし!! これで願いは揃った我の願いは……マイトよ。言わずとも分かるよな?」
「ったく、お前は……」
俺がリンと話しているのを、見て割って入ってくる魔王。
コイツの願いは【最強、最高の魔王】などではない…………。
デスブリンガーはずっと独りで待っていた。
誰かが自分の声に耳を傾けてくれることを……自分という存在に気づいてくれるのを長い時間、ひたすら待ち続けていた。
一度はマーダに敗れ、封印されたコイツの魂に俺のスキルブックが反応した。
互いのスキルブックを融合させることは、この魔王にとって偶然の幸運がもたらしたチャンスだった。
出会った時からデスブリンガーは願い続けていた。
幼いその身を震わせながら祈っていた……もう、独りになるのは嫌だと。
「我に任せよ。願いなんぞ、すぐに集めて見せるわ! 主らもそう思っているんじゃろう、のぅ」
保健室の方にササブリが視線を落とすと、リンとシャルターナがガラスのない窓から飛び出てきた。
「別にアタイは……どうでも……」
「あらあら? リンさん。さきほどは、マイトさんがどこにいるのか? 叫んでいたではありませんか?」
「ちょ……ちょっと、シャル! 余計なこと言わないでよ。とにかく、事情はそこのサトランモドキの話を聞いていたから何となく分かったわ! そもそも、この恰好なんなの? サトランの奴の趣味?」
「んー、私は結構、気に入ってますけど……あっ、裏切り者のサトランさんのことじゃないですから。ホント、そこにいる炭化生物が実物ではないのが残念ですぅー」
元デュアル・ゴースティングのメンバーである女子二人が合流した。
相も変わらずの調子だけど、非常に心強い応援だ。
これで半分の願いを得ることができる。
「ふぅー、私のことも忘れてもらって困るわね。それだけじゃ、人数が足りないでしょ」
保健室から出てきたのは彼女たちだけではなかった。
よく分からないが、保健の養護教諭であるK子先生も俺たちの輪に加わってくれるようだ。
「あと、二人は貴様らじゃ! 遺言代わりに願いを寄こせ!」
「ふん、悪いがそれはできねぇー相談だな。だよな、サトラン?」
腰に両手を当てながら、ササブリは男たちにも手を貸すように促していた。
グゼンはその場で拒否したが、どうもサトランの様子がおかしい。
「僕の願いは、すべてのアイドルと仲良くなりたいことだよ!!」
敵であろうはずの男は、いの一番に己の願望をさらけ出した。
自分の押しに聞かれれば無条件に答えてしまう、ドルオタの性である。
義理を通そうとしたグゼンからすれば、たまったモノではない。
「おめぇー! 寝返りやがって!! この、どぐされ野郎がぁ――――!!」
絶叫する小学生のように、暴言を吐き出す。
いままでサトランのご機嫌取りばかりやっていたグゼンだが、とうとう臨界点を突破してしまったらしい。
泣き叫びながら、放屁を連発していた。
しかし、悲しいかな。グゼンはどこまで行ってもグゼンのままである。
同調圧力に弱い彼は、コンビニでも行くようなノリで「先生ぇ……バスケがしたいです」と一言、漏らした。
「グゼンよ、本当にそれがアンタの願いなのか?」
彼らしからぬ、解に俺はどうしても納得できなかった。
「仕方ねぇーだろ! 願いを一つだけにしろなんて無理ゲーすぎるだろう。俺にはやりたいことがたくさんある。まず、美女をはべらせながらワイン片手に札束が敷き詰められた風呂につかり、金のニップレスを売る。それから――――」
「よし、それ採用!」
ニップレスの件がよく分からんが、それ以上は聞いていると苦痛になるので強制終了させた。
残るは女性陣だ。ササブリが含めて話あっているが、その相談は必要なのか?
俺としてはさっさと打ち明けて欲しいと思ってしまうがソイツは無粋という奴なのだろう。
「マイト、準備できたか? 我らも何を願うのか決めたぞ」
女性陣を見ると誰もが、快くうなづいていた。
瞳を閉じながら、俺も決意をあらわにする。
「分かった。なら、俺は皆の想いを一身に受けとめられる大人となり、自分が何者なのか見極めてみせる」
「俺は皆の想いを抱えられるほどの大人にはなれそうにない。だから、俺の代わりに天界へと向かってくれ! マイト」
「なんで、アンタが取り仕切るんだよ……!?」
「そうよ、グゼン。アンタの願いって最低よね!」
「はぁ? なら、リン。おめぇーはどうなんだよ? 大層な願いでもあるのか?」
「少なくとも、アンタよりはまともだわ!」
口を開けば、言い争いになる。
グゼンの女子からの嫌われっぷりは、筋金でも入っているんじゃないのか?
「まぁまぁ、お二方とも今は喧嘩している場合ではないですよ。私の願いは愛犬だったロビー君に、もう一度会って謝罪がしたい……ですかね。とても叶えられるモノではないのですが、それでも願ってやまないのです」
シャルがそう告げるとリンたちも騒ぐのを止めた。
それから一人一人が自分の想いを俺に告白してくれた。
「そうね……願いといえば、燃えるよな恋がしたい……かしら」
K子先生の願いは、さもありがちなモノだが……なぜか、含みがあるように聞こえてくる。
実のところ、ワカモトさんでないのかと疑ってアナライズしてみたが生物学的に違うらしい。
彼女が何者なのかは、依然として不明である。
「アタイは……動物――――たい」
珍しくリンが照れ臭そうにモジモジとしていた。
そこまで恥ずかしい願いなのか? なかなか、言おうとしない。
「ハッキリしろや! あっ……」
彼女の態度に業を煮やして挑発するグゼン。途端、その身体が崩れてゆく。
ある意味、ハッキリさせてしまったのは彼の方だった。
「マイト、笑わないでくれる?」
彼女の急な上目づかいに、半導体でありがらも俺の胸はドキッとした。
考えてみれば俺がこの姿でいるのも、この仮想空間だけだ。
「笑わないさ、だから教えてくないか? リンの願いを」
「動物がたくさんいる場所に行きたい。それが、アタイの……願いだよ。昔から、動物が好きなの。なんでか分からないけどね……」
「いいんじゃ「いよーし!! これで願いは揃った我の願いは……マイトよ。言わずとも分かるよな?」
「ったく、お前は……」
俺がリンと話しているのを、見て割って入ってくる魔王。
コイツの願いは【最強、最高の魔王】などではない…………。
デスブリンガーはずっと独りで待っていた。
誰かが自分の声に耳を傾けてくれることを……自分という存在に気づいてくれるのを長い時間、ひたすら待ち続けていた。
一度はマーダに敗れ、封印されたコイツの魂に俺のスキルブックが反応した。
互いのスキルブックを融合させることは、この魔王にとって偶然の幸運がもたらしたチャンスだった。
出会った時からデスブリンガーは願い続けていた。
幼いその身を震わせながら祈っていた……もう、独りになるのは嫌だと。
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