光に満ちた神の現身は、今日も<日常>を満喫中~友達と銀行に行ったらまさかの総理案件に~

常盤 陽伽吏

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その12

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 12

 慎太郎しんたろう誠志朗せいしろうの二人は隠形おんぎょうしたまま、国会の閣議室に姿を現した。
 事件の結末を知っていたのだろう。閣議室は重苦しい空気だった。
「申し訳ありません。今回の任務は失敗しました」
「当主どの……」
 慎太郎は任務の失敗を率直に報告した。
「ご存知のように、襲撃犯は人質を巻き添えにして爆死しました」
「失敗ではすまんぞ!」
 慎太郎に怒声を浴びせかけたのは三田村みたむら財務大臣だった。
「人質は子供だった! それを……」
「返す言葉もありません」
 慎太郎は抗議せず、率直に詫びた。
「三田村大臣、落ち着きなさい。今はそれどころではないでしょう。まず、事の次第を聞きましょう」
 澤崎さわざき総理が場を取り成した。
「当主どの。あなたがいらっしゃりながら、解決しなかったということはどういうことなのでしょうか?」
 慎太郎からすれば、まさか人質にされていた当人が、犯人たちを巻き込んでヘリコプターの爆発などという事態を起したとはとても言えない事実だった。
「犯人たちは、人質を盾に徹底抗戦を宣言してきました。私と彼は手の出しようがなかったと言うのが実情です」
「しかし……当主どのは史上最強と言われた現松岡家本家当主どのでいらっしゃるではありませんか……」
「そう言っていただくのはありがたいことですが、今回については私の力が及ばず、解決には至りませんでした」
「子供が一人死んでいるんだぞ! どう責任を取るつもりだ!」
 三田村財務大臣が慎太郎に居丈高いたけだかに言葉を投げつけた。
「自分に任せろと言ったではないか」
「返す言葉もありません」
「そもそもが、こんなわけのわからん人間に解決を任せた澤崎総理の責任が問われるところですぞ」
「当主どのには実績があります。今までどれほど我々の力になって下さっていたか、三田村財務大臣もご存知でしょう」
 澤崎総理が言った。
「松岡家本家当主どのには、歴代内閣がお世話になってきた。その歴代当主どののうちでも、現当主どののお力は群を抜いている。それは三田村財務大臣も知っておられると思っておりましたが、いかがか」
 総理である澤崎に真正面からそう言われてしまい、三田村は黙り込むより他なかった。
「そもそも、あなたのお力をもってしても、襲撃犯たちを抑えられなかったというのは、どういうことなのですか?」
「彼らは人質の少年に銃口を向けていました。我々は万能ではありません。物理的に銃弾を防ぐ方法など無いのです」
 慎太郎はさらりと嘘をついた。
「相手は死なば諸共の気持ちが強かった。何としても捕まることができないとそう思っていたのでしょう。我々はあくまでも陰の存在です。正面切って戦うとなると、力不足は否めません」
「だからと言って……」
「三田村大臣。今は当主どのの話を聞きましょう」
 三田村財務大臣が声をあげるのを、澤崎総理が止めた。
「……犯人側の思いが、我々の能力を超えていた……その結果がこれです」
「結果がこれと言うが……人が一人、それも子供が巻き込まれて死んでいるんだぞ。大スキャンダルだ。誰かがこの事件の責任を取らねばならん」
「今回の一件の責任は全て私にあります。申し訳ありません」
 慎太郎は真摯しんしに頭を下げた。
「ただ、私はあくまでも陰の存在です。表立って責任を取ることは難しいでしょう」
「何を言っている! 責任の所在はあきらかにあんたにあるんだろうが」
「いい加減にしろよ……」
 三田村財務大臣が声を上げた時、それまで気持ちを抑え込んでいた誠志朗が声を上げた。
「誠志朗、よせ」
「ふざけんな! 責任を取れとはよく言ったもんだ! ああ。責任取れって抜かすなら、取ってやろうじゃないか。だがな、俺たちが表に出て困るのは誰なんだ。内閣は俺たち拝み屋に頼ってたって公にしていいって言うなら、いくらでも責任とやらを取ってやる」
「やめろ、誠志朗」
「ふざけんなよ。たかだか大臣ごときにうちの当主をバカにされて黙っていられるか。てめぇら揃いも揃って、てめぇのガキくらいの年齢としの慎太郎に頼りまくってきやがったくせに、いざとなったら責任を取れだと? いいぜ。こうなったら、全部洗いざらいマスコミにリークしてくれるわ。現内閣だけじゃねぇ。歴代内閣が拝み屋を頼りにしてたってな。そうなった時に、風がどう吹くかまったく見物だぜ」
「よせと言ってるだろう、誠志朗」
 慎太郎が厳しくそう言った。
「よせ、だと? お前さんがバカにされてるんだぞ。わかってんのか? 俺たちの当主がこんな何もわかっちゃいない連中にバカにされて黙ってなんかいられるか」
「座っていろ、誠志朗」
 慎太郎は厳しくそう誠志朗に宣言した。
「今回の一件はどう考えてもこちらの不手際だ。噛みつくな」
「だけど……」
 そう。全ては雅人の策略の結果だ。
 しかしそれを他人に語るわけにはいかない。
「いいから、あんたは黙っていてくれ。あんたが口を挟むと話がややこしくなる。あんたの気持ちもわかるが、ここは俺に任せてくれ。それとも、俺には任せられないか?」
 松岡家本家まつおかけほんけ当主慎太郎に直々に言われてしまうと、松岡家分家の誠志郎からすればもう何も言えなかった。
「……わかったよ、当主さま……」
 誠志朗は不承不承、腰を下ろした。
「今回の不手際に関しては、心よりお詫び申し上げます。責任を取れとおっしゃるなら、私で取れる責任であれば、全面的に引き受けます。ただ……今、こちらの者が申し上げたように、我々はあくまで陰の存在です。私が全責任を取ると申し上げたとしても、それがかえって皆様にご迷惑になるんではないかという危惧きぐがぬぐい切れません」
 怒り狂った誠志朗の後に、静かに慎太郎は口を開いた。
 確かに、内閣が内々に陰陽師おんみょうじに依頼していたことなど、とても公にはできない事実だ。
「……我々は……私は、松岡家本家当主どののお力をお借りしていたご恩を忘れてはおりません。今回のことはさておき、今まで様々な事案でお助けいただいて参りました。今回の一件に関しては、我々で対処いたします。当主どのにおかれましては、今後ともお力添えいただけるよう、お願い申し上げます」
「身に余るお言葉です。今回の一件に関しては、改めて心よりお詫び申し上げます」
「いえ……松岡家本家当主どのでさえできないことが、他の誰かであればできるとも思えません。お力添え、ありがとございました」
 澤崎総理は深く頭を下げた。
「あとは我々にお任せください」
「わかりました。行こう、誠志朗」
「ああ……」
 慎太郎と誠志朗は隠形して閣議室を後にする。
「……ありがとうな、誠志朗。俺をかばってくれて。いつもそうだ。あんたはいつも、俺を守ってくれる……」
「あったりまえだろ? 俺はお前さんのサポーターだぜ? それにしてもさ、頭の固い人間ってのは、ホントにどうしようもないな」
「そいつらと付き合っていくのも、松岡家本家当主の仕事だ。ホントのことを言うと、俺だってうんざりしてはいる」
「でしょうねぇ……」
「だけど、それが俺に課せられたものだから、仕方ないよな」
 慎太郎は柔らかく笑みを浮かべてそう言った。
「とにかく、今回のことは全部あんたの胸の内に収めておいてくれ。いいな?」
「了解、当主さま」
 自分の意を汲んでくれた誠志郎に、慎太郎は出会った頃のことを思い出す。
 いつも、そうだった。
 誠志朗は慎太郎の一番の理解者だった。
 慎太郎は誰も到達できない場所に辿り着いたが、それは彼だけの力で成しえたことではない。そこには常に誠志朗がいてくれた。
 まだ、成さねばならぬことがある。
 彼は、それから目を逸らすことは決してないだろう。
 彼は、自分がなすべきことをちゃんと自覚しているのだから。

 一方で、自分の立場が理解できていない者もいた。
 紫苑しおん
 彼は己に課せられたものについてまったく自覚していなかった。
「なあ、雅人まさと。お前、奴らをどうするつもりなんだ?」
志雄しおに支配されていたこともそうだけど……そもそもが自衛隊にいたわけでしょう? 上意下達じょういげたつ? って言うのかなぁ……人に命令すること、されることがあまりにも当たり前すぎて……何て言うのか、自分で物事を考えるってことがそもそも出来ないんだろうね」
「そもそもが自分の頭で物事を考えられないって時点でろくでもないぞ」
「それは、そうなんだけどねぇ……」
「大体が、志雄って言ったか? そいつに付込まれる隙があるってことが問題なんじゃないのか?」
「うーん……それを言ってしまうとお終いって言うか……」
「大体、なんで他人の命令に唯々いい諾々だくだくと従えるんだ?」
「そうだねぇ……それはそういう組織に属しているからとしか言えないけど……」
「なんだ、それは。自分のことを自分で決められずに、生きてるって言えるのか?」
「紫苑の言う通りだよ」
 思わずこぼした紫苑の愚痴を、雅人はあっさり肯定してみせた。
「彼らは何よりも、自分で物事を考えることを覚える必要がある」
「そいつは、普通小学校で覚えることじゃあないのか?」
「僕は学校に行ってないから、それはわからないよ。でもね、紫苑がそう言うなら、そうなんだろうね。小学校からのやり直しか……大変だね」
「他人事かよ」
「だって、僕は自分で自分のことを決められるもの」
「生活は全部先生任せなのに?」
「だって、僕そういうこと、まったくわからないから」
 あっけらかんと、雅人は言った。
「先生の苦労を思うと、俺は頭痛いよ」
「ジェイ。苦労してるの?」
 不思議そうに雅人はジェイに問う。
「まさか。私は雅人さまにお仕えすることこそが喜びですから」
「だって」
 雅人は微笑わらって言ったが、紫苑は深いため息を吐いて、言う。
「だからさ……お前も俺に一人前の人間として見てもらいたいなら、せめてもうちょっとはちゃんとしろよな」
「僕……ちゃんとしてないかなぁ……」
「してないだろうが、まったく。生活全般、先生におんぶにだっこで。働けとは言わないさ。だけどせめて学校に行くとか、もうちょっと前向きというか……建設的なことはできないか? 毎日ふらふら遊びまわってさ。かと思ったら、こんな大事持ち込んで来るだろ。先生の苦労をちょっとは考えろよ」
「だって、ジェイ苦労してないって言ってるよ?」
「そりゃあ、面と向かっては言えないだろうが」
「そうなの? ジェイ」
「まさか。私の本心ですよ。雅人さまにお仕えするのは私自身が望んでしていることです。雅人さまに心置きなく、自由に動いていただくため、そのサポートができることは私自身が心から望んでいることです」
「だって」
「だからさ……そういうことじゃなくって……人として、どうなんだ? 自分の生活の基盤が人に頼り切りってのは、さ。そもそも、先生ってお前の親でも兄弟でもないわけじゃん。親がいないのは知ってるけど、とおるさんがいるじゃないか。透さん、お前の兄貴なわけだろ? そっちに面倒みてもらうのが筋だろうが」
「だって、透ちゃん忙しいし……透ちゃんは不動産会社の社員だもの。僕の相手なんかしてる暇ないよ」
「その点、私は自営業です。株の取り引きをしているだけですからね。雅人さまのお世話をする時間は十分にあります」
 ジェイの言葉を聞いた紫苑はため息をついた。
「わかります、わかりますよ? 先生がこいつを大事にしてるのは。だけど、だからって甘やかすだけがこいつのためじゃあないでしょう」
「甘やかしてなどいませんよ。雅人さまほどの方が、生活の心配をなさるなど、あってはならないことです」
 紫苑は言いたいことは山ほどあった。
 しかし、きっぱりとジェイにそう言われてしまうと、もう何も言えない。
 ガシガシと頭を掻いて、ため息をつくばかりだ。
「竹階くん、あなたに心配していただかなくても、雅人さまと私は大丈夫ですよ」
「そうですか……」
 ジェイの言葉に紫苑は脱力した。
 こんな会話をいったい何度しただろう。
「私は雅人さまのお側にいることこそが喜びなんです。あなたにはわからないでしょうね。あなたの運命は雅人さまと交錯しない。だからこそ、あなたには雅人さまの本当のお姿は見えない。そんなあなただから、あなたはあなたでいられるのですよ」
 そう。
 紫苑の運命は雅人とは交錯しない。
 だからこそ、彼は一個の人間として雅人を俯瞰ふかんで見ることができるのだ。
 一方でジェイ。
 彼はと言うと、初めて出会った時から雅人と運命を共にしている。
 もちろん、紫苑が誤解しているような恋愛沙汰ではない。雅人はジェイにとっては、自身のすべてを捧げるべき運命の相手だった。
 初めて出会った時のことは、今でもはっきりと思い出すことができる。
 雅人は、ジェイが今までに出会ったことがないような、光に包まれている人物に見えた。
 その衝撃。自分はこの人に会うために生まれてきたのだ、という強い思い。
 その時、雅人はまだ十二歳だった。一見すると、どこがどうと言えるような差異はない普通の少年の姿。
 それなのに彼が持っていた圧倒的な存在感。
 ジェイは雅人という、その少年が他の誰とも似ていないことを一目で気付いた。
 その瞬間から、ジェイは雅人に人生を捧げることを決意していたのだった。
 その間に、様々な出来事があった。
 それでも雅人はジェイの側にいてくれたし、ジェイは誠心誠意雅人に尽くしてきた。
 今も。
 きっと、これからも。
「雅人さま……お疲れなのではございませんか?」
「……別に、大丈夫だよ……」
「そうですか? それであればいいのですが……今日は色々とありましたから、早めにお休みになりますか?」
「それより、僕、お腹空いた」
「そうですね……では、竹階くんも連れて、食事に行きましょうか?」
「うん。いいよね? 紫苑」
「こんな状況でもお前は腹が減るんだな」
「おいしいものを食べるのは、人生の楽しみの一つだよ。人間、何があったってちゃんとゴハンは食べないと。お腹空いてたら、前向きになんかなれないよ」
「まあ、一理はある」
「でしょ? だから、一緒にゴハン行こう。紫苑、何が食べたい?」
「何だっていいさ。お前は、何が食べたいんだ?」
「何だっていいはないよ、紫苑。食べたい物ないの?」
「そういう意味じゃなくってさ。お前は割とグルメだし、お前の選ぶ店って、基本的に美味いからさ。だったらお前の食いたい物でいいって意味」
「そう? じゃあねぇ……今日は中華にしようか。ホントはもっと人数多い方がいいんだけど」
「お前、人の倍は食うだろう? 十分じゃないか」
「そうかなぁ?」
「そうだよ。同じ年齢としの奴と比べてさ、あきらかに小さいのに、そいつらと比べても倍は食うだろ? それなのに何で背が伸びないんだろうな」
「気にしてるのに……僕さ、ホント太らないし、背も伸びないんだよね……ちゃんと食べてるんだけどな……」
「それ、ダイエットしてる女に言ったら、恨まれるぞ」
「そんなこと、言われたってさ……僕だって悩んでるんだよ」
「お前に人並みに悩みがあるとは知らなかったよ。まぁ、平和な悩みだけどな」
「僕としては、それなりに深刻な悩みなんだけどなぁ……」
「どっちにしたって、人間悩みの一つくらいないとな」
「そう? それでさ、紫苑。中華でいい?」
「ああ」
「ジェイ、予約取れるかな?」
「ええ。連絡をするのでお待ちください」
 ジェイが行きつけの中華料理屋へ電話をかけて予約を取る。
「……ええ、では、三人で席を取っておいて下さい。ええ、個室をお願いします……雅人さま、予約が取れましたよ」
 電話を切って、ジェイは雅人にそう言った。
「ありがとう、ジェイ。じゃあ、行こうか」
 雅人がスッと立ち上がる。
 ジェイが雅人にコートを着せ掛け、自身も身支度をして紫苑を伴って外へと出て行った。
 何事が起きようとも、日常は続いていく。
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