309 / 314
本編 浮島編
トカとカスパール
しおりを挟む
———ンンッ?……むにゃ。あれ……痛くない?
リザレクションを放つと、死にかけていた水龍が目を覚ました。
「目が覚めたかの? もう何処も痛く無いじゃろう?」
———あっあなたは?
水龍と言うか水色のトカゲが、ワシを恐々と見つめておる。
まだ自分の状況がつかめてない感じかのう。
「ワシか? ワシはカスパールじゃ。水の女神ジェラルドの奴に頼まれてのう? お主を元気にしてやったんじゃ。どうじゃ? もう苦しく無いじゃろう?」
———え? ジェラルド様が? 私を? えっ? えっ?
水の女神ジェラルドの名前を出しただけで、トカゲは小さな瞳に涙を溜めている。今にも泣き出しそうじゃ。駄女神の事を思い出しておるんじゃろうか?
「お主はの? 間違えて神界から地上に落ちたのは分かっておるか?」
———間違えて? ……はい。私は大変な失態を犯し、ジェラルド様の不興をかい地上落ちしたのです。全て私が悪いのです。
水色トカゲが溜めていた涙をポロポロと落とし、自分が悪いと話す。
「あのな? 何を勘違いしておるのか分からんがの? お主は悪くない」
———ふえっ? だって私は悪い事をして……。
「たかが、お菓子をつまみ食いしただけじゃろう? なんでそれだけで今みたいに死にかけんといけんのじゃ! お主は何も悪くない! わかったの? これ以上自分を責めるでない。水の女神だってお主に悪いことをしたと反省しておったぞ?」
———ジェラルド様が? まさか……そんな!? あんなに怒ってらしたのに……。
トカゲは動揺したのか、ワタワタと忙しなくその場を回り出した。
「ちょっと落ち着けい! トカゲよ!」
———トットカゲ!? 私が? あわっ!?
思わず……トカゲと呼んでしもうた。
水龍は自分の姿を改めて見た。それは自分の想像を超えて、変わり果てており、ショックで黙り込んでしまった。
ムゥ……これは困った。ワシがいじめておるみたいじゃないか。
こんな時どうやって慰めてやれば良いんじゃ? 分からぬ。
とりあえず……頑張ればトカゲでなくなると、教えてやればいいのかのう?
「まぁ今の姿はどう見てもトカゲじゃがの? お主を心配した女神がワシに進化の宝玉をお主に飲ませてくれと渡してくれたんじゃ。じゃからの? お主は頑張れば、地上の最強種になれるはずじゃ」
———ジェラルド様が私の為に……地上で最強種になれと。
む? 最強種になれ……そんなふうに言ってなかったような気もするが、まあええか。
「そうじゃ。わかったようじゃのうトカゲよ。ううむ……そうじゃトカゲよりいい名を……トカ? そうトカよ。またお主が成長したら再び会おうぞ」
———トカ私の名前ですか? 嬉しい初めて名を与えて貰いました。トカ……ふふふ。
トカはまたその場をクルクルと回り出した。どうやら回るのが好きみたいじゃのう。
数分回ると満足したのか、トカが真剣な面持ちでワシを見てきた。
———カスパール様にお願いがあります。最強種になるために、私は新たなる土地に行って見たいと思います。何処かに広い水場はありますか?
「水場? はて……? 広いってなると……海か? よしワシが海に連れてってやろう!」
こうしてトカとワシは海に行くまで一緒に旅をしたんじゃった。
そんな事、綺麗さっぱり忘れておったわ。
★★★
予定より更新時間が遅れてしまい申し訳ありません。
今月はいい報告が読者様にできると思いますので、近況報告での報告を楽しみにしていただけると。
早く言いたくって仕方がない作者ですw
リザレクションを放つと、死にかけていた水龍が目を覚ました。
「目が覚めたかの? もう何処も痛く無いじゃろう?」
———あっあなたは?
水龍と言うか水色のトカゲが、ワシを恐々と見つめておる。
まだ自分の状況がつかめてない感じかのう。
「ワシか? ワシはカスパールじゃ。水の女神ジェラルドの奴に頼まれてのう? お主を元気にしてやったんじゃ。どうじゃ? もう苦しく無いじゃろう?」
———え? ジェラルド様が? 私を? えっ? えっ?
水の女神ジェラルドの名前を出しただけで、トカゲは小さな瞳に涙を溜めている。今にも泣き出しそうじゃ。駄女神の事を思い出しておるんじゃろうか?
「お主はの? 間違えて神界から地上に落ちたのは分かっておるか?」
———間違えて? ……はい。私は大変な失態を犯し、ジェラルド様の不興をかい地上落ちしたのです。全て私が悪いのです。
水色トカゲが溜めていた涙をポロポロと落とし、自分が悪いと話す。
「あのな? 何を勘違いしておるのか分からんがの? お主は悪くない」
———ふえっ? だって私は悪い事をして……。
「たかが、お菓子をつまみ食いしただけじゃろう? なんでそれだけで今みたいに死にかけんといけんのじゃ! お主は何も悪くない! わかったの? これ以上自分を責めるでない。水の女神だってお主に悪いことをしたと反省しておったぞ?」
———ジェラルド様が? まさか……そんな!? あんなに怒ってらしたのに……。
トカゲは動揺したのか、ワタワタと忙しなくその場を回り出した。
「ちょっと落ち着けい! トカゲよ!」
———トットカゲ!? 私が? あわっ!?
思わず……トカゲと呼んでしもうた。
水龍は自分の姿を改めて見た。それは自分の想像を超えて、変わり果てており、ショックで黙り込んでしまった。
ムゥ……これは困った。ワシがいじめておるみたいじゃないか。
こんな時どうやって慰めてやれば良いんじゃ? 分からぬ。
とりあえず……頑張ればトカゲでなくなると、教えてやればいいのかのう?
「まぁ今の姿はどう見てもトカゲじゃがの? お主を心配した女神がワシに進化の宝玉をお主に飲ませてくれと渡してくれたんじゃ。じゃからの? お主は頑張れば、地上の最強種になれるはずじゃ」
———ジェラルド様が私の為に……地上で最強種になれと。
む? 最強種になれ……そんなふうに言ってなかったような気もするが、まあええか。
「そうじゃ。わかったようじゃのうトカゲよ。ううむ……そうじゃトカゲよりいい名を……トカ? そうトカよ。またお主が成長したら再び会おうぞ」
———トカ私の名前ですか? 嬉しい初めて名を与えて貰いました。トカ……ふふふ。
トカはまたその場をクルクルと回り出した。どうやら回るのが好きみたいじゃのう。
数分回ると満足したのか、トカが真剣な面持ちでワシを見てきた。
———カスパール様にお願いがあります。最強種になるために、私は新たなる土地に行って見たいと思います。何処かに広い水場はありますか?
「水場? はて……? 広いってなると……海か? よしワシが海に連れてってやろう!」
こうしてトカとワシは海に行くまで一緒に旅をしたんじゃった。
そんな事、綺麗さっぱり忘れておったわ。
★★★
予定より更新時間が遅れてしまい申し訳ありません。
今月はいい報告が読者様にできると思いますので、近況報告での報告を楽しみにしていただけると。
早く言いたくって仕方がない作者ですw
213
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。