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第2話 大会当日、運命の抽選
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全国市区町村カードバトル!
第2話 大会当日、運命の抽選
大会当日。朝早くから誠一は興奮でほとんど眠れなかった。「今日だ……全国市区町村カード大会、三重県地区予選、本番!」鏡の前で制服を整え、リュックには小さなカメラバッグを入れた。「お兄ちゃん、がんばってねー!」玄関で弟が見送ってくれた。ドジっ子らしく、抱きついてきて誠一の制服にパンくずをつけてしまう。「ありがとう!お土産買ってくるよ」「お菓子がいい!」笑顔で手を振る弟を見送り、誠一は自転車で会場へ向かった。会場は県内の大きなコンベンションセンター。入口にはすでに長蛇の列ができ、県内から集まった参加者で賑わっている。年齢層は高校生から社会人まで幅広いが、高校生の部は特に人数が多い。「すげー人だ……」誠一が圧倒されていると、背後から声が掛かった。「誠一、遅いわよ!」振り返ると、ピンク髪の祐奈が立っていた。なぜか私服で、手には応援用のうちわを持っている。「え、祐奈!? どうしてここに?」「……べ、別に。委員長として、知識を試しに来ただけよ」明らかに嘘っぽい。頰が赤い。「まあ、いいけど。一緒に応援してくれるの?」「ふん、勝手にしなさい」祐奈はそっぽを向いたが、しっかり誠一の隣に並んだ。どうやらあの後に申し込んでいたようだ。会場内に入ると、すでに知った顔がいくつかいた。「おー、誠一! 来た来た!」西村章大がニヤニヤしながら手を振っている。隣には涼子がいて、アイドルスマイルで周囲の参加者を魅了していた。「ふふ、今日から私は本気モードよ。誠一くんも頑張ってね♡」涼子の笑顔に、章大が即座に鼻血を出しそうになる。「うへへ……涼子ちゃんのスカートが……」「変態は黙ってなさい」祐奈の冷たい一言で章大は沈黙した。さらに奥へ進むと、神与が静かに立っていた。由緒ある神社の巫女服風の私服で、神秘的な雰囲気を漂わせている。「誠一さん……おはようございます。今日、ご一緒できて光栄です」「え、ああ、おはよう。神与も出るんだっけ?」「はい。誠一さんと同じテーブルで……ふふ」その笑顔が少し怖い。会場中央の巨大スクリーンに、突然アナウンスが流れた。『参加者の皆様、おはようございます! 第47回全国市区町村カード大会 三重県地区予選 高校生の部、開会式を始めます! まず、トーナメント抽選を行います!』参加者全員がスクリーンに注目する。誠一も祐奈の隣で息を飲んだ。抽選はランダムで、1回戦は4人1テーブル×多数の同時進行。勝ち抜けは上位2名。スクリーンに名前が次々と表示されていく。『テーブルA……誠一 / 涼子 / 神与 / 西村章大』「うわっ、マジか!」誠一が驚きの声を上げた。1回戦から知り合いだらけだ。章大は大喜び。「やったぜ! 涼子ちゃんと神与ちゃんと一緒! パンチラのチャンス!」「死ね」祐奈の肘鉄が炸裂。涼子は髪をかき上げて笑う。「ふーん、面白いメンツね。私、負けないわよ」神与は誠一をじっと見て微笑む。「誠一さんと一緒に戦えるなんて……運命ですね♡」誠一は少し引き気味だったが、気を取り直した。「よし、まずは1回戦突破だ!」抽選が終わり、次はルール説明の時間。ステージに上がったのは、大会委員長と、特別ゲストとして誠一たちのクラス担任の先生だった。「みんなー! 楽しんでいこうねー!」先生がマイクを握ると、会場からどよめきが上がる。「え、あの幼女がゲスト?」「可愛いけど……大丈夫か?」先生はニコニコしながらルールを説明し始めた。「この大会は個人戦、トーナメント形式です。1試合は4人同時対戦!」スクリーンにルールが映し出される。・デッキは全国1741市区町村のカードから自由構築(重複可)。・試合開始時、全員が箱からランダムに5枚ドロー。・毎ラウンド、全員同時に手札から1枚を選択して公開。・面積が最も大きい市区町村を出したプレイヤーが1ポイント獲得(同面積の場合は複数人獲得)。・出した後、全員が箱から1枚追加ドロー。・これを繰り返し、ポイントを競う。・地区予選では最終的にポイント上位2名が勝ち抜け。・同ポイントの場合、残り手札の面積合計で決着。・勝ち抜けした2人は次の戦いでも同じテーブルで戦うという地区予選のルールもあるよ。「シンプルだけど、運と知識と心理戦が大事よ! 面積ランキングを覚えている子は有利ね~」先生がウインクすると、会場が沸いた。誠一は真剣に聞き入っていた。旅行で訪れた場所の面積はほとんど覚えている。特に日本一の高山市(2177.61km²)、2位の浜松市(1558.04km²)、3位の日光市など上位は完璧だ。祐奈が小声で言った。「……あなた、ちゃんと覚えてるの?」「うん、大丈夫。旅行先で写真撮りながら覚えたから」「ふん……まあ、がんばりなさいよ」開会式が終わり、1回戦開始まで少し休憩時間。誠一は会場を最終確認。そのとき、クールな声が聞こえた。「……あなた、1回戦から強敵揃いね」振り返ると、紫髪の明日奈が立っていた。黒ストッキングが朝の光に映える。「明日奈も出るんだ!」「ええ。猫の写真撮りに旅行行くつもりだから、賞金の旅行券が欲しいの」ギャップ萌えの理由に誠一は苦笑い。さらに、瀬奈が駆け寄ってきた。ショートヘアの運動神経抜群の幼なじみ。中学から別々だったが、今日再会だ。「誠一! 久しぶり! 一緒にがんばろうぜ!」「瀬奈! お前も出るのか!」「当たり前だろ! 昔みたいに負けないぞ!」元気な笑顔に、誠一も笑った。開会式が終わり、1回戦開始の合図が鳴る。誠一はテーブルAに向かった。テーブルにはすでに涼子、神与、章大が座っている。「よろしくね、誠一くん」「誠一さん……負けませんよ♡」「うへへ、楽しみだぜ……」誠一は深呼吸して座った。「よし、まずはこの4人を突破する!」観客席では祐奈がうちわを握りしめ、琴美や智樹、智華、先生たちが見守っている。全国市区町村カードバトル三重県地区予選――誠一の本当の戦いが、今、始まる。――次回、1回戦激闘! 誠一vs涼子vs神与vs章大!
(第2話 終わり)
第2話 大会当日、運命の抽選
大会当日。朝早くから誠一は興奮でほとんど眠れなかった。「今日だ……全国市区町村カード大会、三重県地区予選、本番!」鏡の前で制服を整え、リュックには小さなカメラバッグを入れた。「お兄ちゃん、がんばってねー!」玄関で弟が見送ってくれた。ドジっ子らしく、抱きついてきて誠一の制服にパンくずをつけてしまう。「ありがとう!お土産買ってくるよ」「お菓子がいい!」笑顔で手を振る弟を見送り、誠一は自転車で会場へ向かった。会場は県内の大きなコンベンションセンター。入口にはすでに長蛇の列ができ、県内から集まった参加者で賑わっている。年齢層は高校生から社会人まで幅広いが、高校生の部は特に人数が多い。「すげー人だ……」誠一が圧倒されていると、背後から声が掛かった。「誠一、遅いわよ!」振り返ると、ピンク髪の祐奈が立っていた。なぜか私服で、手には応援用のうちわを持っている。「え、祐奈!? どうしてここに?」「……べ、別に。委員長として、知識を試しに来ただけよ」明らかに嘘っぽい。頰が赤い。「まあ、いいけど。一緒に応援してくれるの?」「ふん、勝手にしなさい」祐奈はそっぽを向いたが、しっかり誠一の隣に並んだ。どうやらあの後に申し込んでいたようだ。会場内に入ると、すでに知った顔がいくつかいた。「おー、誠一! 来た来た!」西村章大がニヤニヤしながら手を振っている。隣には涼子がいて、アイドルスマイルで周囲の参加者を魅了していた。「ふふ、今日から私は本気モードよ。誠一くんも頑張ってね♡」涼子の笑顔に、章大が即座に鼻血を出しそうになる。「うへへ……涼子ちゃんのスカートが……」「変態は黙ってなさい」祐奈の冷たい一言で章大は沈黙した。さらに奥へ進むと、神与が静かに立っていた。由緒ある神社の巫女服風の私服で、神秘的な雰囲気を漂わせている。「誠一さん……おはようございます。今日、ご一緒できて光栄です」「え、ああ、おはよう。神与も出るんだっけ?」「はい。誠一さんと同じテーブルで……ふふ」その笑顔が少し怖い。会場中央の巨大スクリーンに、突然アナウンスが流れた。『参加者の皆様、おはようございます! 第47回全国市区町村カード大会 三重県地区予選 高校生の部、開会式を始めます! まず、トーナメント抽選を行います!』参加者全員がスクリーンに注目する。誠一も祐奈の隣で息を飲んだ。抽選はランダムで、1回戦は4人1テーブル×多数の同時進行。勝ち抜けは上位2名。スクリーンに名前が次々と表示されていく。『テーブルA……誠一 / 涼子 / 神与 / 西村章大』「うわっ、マジか!」誠一が驚きの声を上げた。1回戦から知り合いだらけだ。章大は大喜び。「やったぜ! 涼子ちゃんと神与ちゃんと一緒! パンチラのチャンス!」「死ね」祐奈の肘鉄が炸裂。涼子は髪をかき上げて笑う。「ふーん、面白いメンツね。私、負けないわよ」神与は誠一をじっと見て微笑む。「誠一さんと一緒に戦えるなんて……運命ですね♡」誠一は少し引き気味だったが、気を取り直した。「よし、まずは1回戦突破だ!」抽選が終わり、次はルール説明の時間。ステージに上がったのは、大会委員長と、特別ゲストとして誠一たちのクラス担任の先生だった。「みんなー! 楽しんでいこうねー!」先生がマイクを握ると、会場からどよめきが上がる。「え、あの幼女がゲスト?」「可愛いけど……大丈夫か?」先生はニコニコしながらルールを説明し始めた。「この大会は個人戦、トーナメント形式です。1試合は4人同時対戦!」スクリーンにルールが映し出される。・デッキは全国1741市区町村のカードから自由構築(重複可)。・試合開始時、全員が箱からランダムに5枚ドロー。・毎ラウンド、全員同時に手札から1枚を選択して公開。・面積が最も大きい市区町村を出したプレイヤーが1ポイント獲得(同面積の場合は複数人獲得)。・出した後、全員が箱から1枚追加ドロー。・これを繰り返し、ポイントを競う。・地区予選では最終的にポイント上位2名が勝ち抜け。・同ポイントの場合、残り手札の面積合計で決着。・勝ち抜けした2人は次の戦いでも同じテーブルで戦うという地区予選のルールもあるよ。「シンプルだけど、運と知識と心理戦が大事よ! 面積ランキングを覚えている子は有利ね~」先生がウインクすると、会場が沸いた。誠一は真剣に聞き入っていた。旅行で訪れた場所の面積はほとんど覚えている。特に日本一の高山市(2177.61km²)、2位の浜松市(1558.04km²)、3位の日光市など上位は完璧だ。祐奈が小声で言った。「……あなた、ちゃんと覚えてるの?」「うん、大丈夫。旅行先で写真撮りながら覚えたから」「ふん……まあ、がんばりなさいよ」開会式が終わり、1回戦開始まで少し休憩時間。誠一は会場を最終確認。そのとき、クールな声が聞こえた。「……あなた、1回戦から強敵揃いね」振り返ると、紫髪の明日奈が立っていた。黒ストッキングが朝の光に映える。「明日奈も出るんだ!」「ええ。猫の写真撮りに旅行行くつもりだから、賞金の旅行券が欲しいの」ギャップ萌えの理由に誠一は苦笑い。さらに、瀬奈が駆け寄ってきた。ショートヘアの運動神経抜群の幼なじみ。中学から別々だったが、今日再会だ。「誠一! 久しぶり! 一緒にがんばろうぜ!」「瀬奈! お前も出るのか!」「当たり前だろ! 昔みたいに負けないぞ!」元気な笑顔に、誠一も笑った。開会式が終わり、1回戦開始の合図が鳴る。誠一はテーブルAに向かった。テーブルにはすでに涼子、神与、章大が座っている。「よろしくね、誠一くん」「誠一さん……負けませんよ♡」「うへへ、楽しみだぜ……」誠一は深呼吸して座った。「よし、まずはこの4人を突破する!」観客席では祐奈がうちわを握りしめ、琴美や智樹、智華、先生たちが見守っている。全国市区町村カードバトル三重県地区予選――誠一の本当の戦いが、今、始まる。――次回、1回戦激闘! 誠一vs涼子vs神与vs章大!
(第2話 終わり)
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