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第一章 脱出
わたしの、最高のともだち
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魔女の世界での名前はアーヤンラナ・クレムミト。通称アヤ。日本名もアヤ。日本大好きで、将来日本で暮らすことを念頭にずっと日本人っぽい呼び名を自称してた。アヤかしこい!(自画自賛)
魔女学校の課題で、人間界に溶け込んで人助けをするというものがあって、私もしばらくの間、人間界で暮らすことになった。
だけど、この課題に挑む魔女の多くは他の目的を持っている。
それは人間の男性と結婚すること。
魔女の国には女性しかいないから、こうして人間界で結ばれるのは多くの魔女達の夢でもある。
私もご多分に洩れず、人助けの課題をこなしながら、あわよくばいい男を捕まえようと考えていた。
そんな私が選んだ人助け候補こそが理恵だった。
理恵はひどく心を病み人との接触を避けていた。見習い魔女にとってはうってつけの題材である。
私は魔法を駆使し、クラスメイトの望月アヤとして潜入して彼女に接近した。
課題のためというのもあるけど、それ以上に本心から彼女を助けたいと思った。
理恵は人を信じず、かなりうわべだけの人付き合いにとどまりとっつきづらいというのが周囲の評価だった。私は塩対応にめげず押しの一手で理恵に食らいついていった。
本当はやっぱり根は感情豊かで優しい子だとわかった。ひたすら甘やかし続け少しずつ私に笑顔を見せてくれるようになった。
何かの要因があってこうなっていることは間違いないのだけど、私は魔女としても人としても未熟で、理恵を多少癒すことはできても、心の闇の根源まで追究することまではかなわなかった。
しばらくすると、理恵はアルバイトを始めた。
放課後一緒にいられなくて少し寂しいけど、気持ちが前向きになったからとポジティブに解釈して安心してしまったんだ。
夏休みが近づいたある日、頭の中で恐ろしい光景が閃いた。
理恵が虚ろな目で彷徨い、山中の崖で足を滑らせて転落するところだった。
映像はまだ続く。
理恵の父親が嘆いている。
だけど、よく見れば娘が自殺したことで、自分の名に傷がつくことに憤っている様子だった。こいつが全ての元凶だと、私は確信を持った。
助けなきゃ!
課題とか彼氏とかはもうどうでもいい!
理恵を助けられるなら全部捨てていい。
私は魔女服に着替えて箒で理恵を迎えに行った。
服を脱がせて、お風呂で身体を洗っていると、理恵は家で酷い扱いをされていたことや、そのせいで対人関係がうまくいかなくなったこと、何度も何度も死のうと思ったこと……私のおっぱいを揉みながらゆっくりと話してくれた。
「私、アヤが来てくれなかったら死んでたのね」
理恵の話を聞いて私が見た未来の話をすると、理恵は私のおっぱいに顔を埋めて淡々とつぶやいた。
「とは限らないけど、特別何もなければありえた未来というだけで……」
「でも、どうしたって幸せにはなれなかったと思う。ありがとう、アヤには感謝してもしきれないよ」
「友達を助けるのは当たりまえのことだもん。だけどごめんね。さっき言ったけど魔女とかこの世界のことを知られてはいけないから、人間界に帰すことはできないんだよ……」
「そんなの、全然問題ないよ。もう元の世界には未練もないし戻りたくない。それにね、えへへ……アヤがいればそれだけでいいの」
「うれしい!私も、ずっと、ずーっと理恵と一緒にいたい。……ねえ、私と結婚してくれる?」
「もちろんだよ、結婚しよう」
あまりにも簡単に返事をされて不安になった。
いつもの戯言じゃないんだよ。
だってここは魔女の国。
女の子同士の結婚に障害はないどころかごく普通のこと。
「もちろん私は本気だよ。アヤのことが好きなの。迷う余地なんてない」
理恵があらためて私を抱き寄せて、お互いに人生初のキスをかわした。
そして、唇を離してにっこりと微笑みあう……つもりだったんだけど。
「わぁぁ!自分でしておいてなんだけど、あまりに急すぎて気持ちが追い付かないょ……」
理恵は恥じらって顔を背けてしまった。
でも、お互いにつないだ手を離そうとはしなかった。
魔女学校の課題で、人間界に溶け込んで人助けをするというものがあって、私もしばらくの間、人間界で暮らすことになった。
だけど、この課題に挑む魔女の多くは他の目的を持っている。
それは人間の男性と結婚すること。
魔女の国には女性しかいないから、こうして人間界で結ばれるのは多くの魔女達の夢でもある。
私もご多分に洩れず、人助けの課題をこなしながら、あわよくばいい男を捕まえようと考えていた。
そんな私が選んだ人助け候補こそが理恵だった。
理恵はひどく心を病み人との接触を避けていた。見習い魔女にとってはうってつけの題材である。
私は魔法を駆使し、クラスメイトの望月アヤとして潜入して彼女に接近した。
課題のためというのもあるけど、それ以上に本心から彼女を助けたいと思った。
理恵は人を信じず、かなりうわべだけの人付き合いにとどまりとっつきづらいというのが周囲の評価だった。私は塩対応にめげず押しの一手で理恵に食らいついていった。
本当はやっぱり根は感情豊かで優しい子だとわかった。ひたすら甘やかし続け少しずつ私に笑顔を見せてくれるようになった。
何かの要因があってこうなっていることは間違いないのだけど、私は魔女としても人としても未熟で、理恵を多少癒すことはできても、心の闇の根源まで追究することまではかなわなかった。
しばらくすると、理恵はアルバイトを始めた。
放課後一緒にいられなくて少し寂しいけど、気持ちが前向きになったからとポジティブに解釈して安心してしまったんだ。
夏休みが近づいたある日、頭の中で恐ろしい光景が閃いた。
理恵が虚ろな目で彷徨い、山中の崖で足を滑らせて転落するところだった。
映像はまだ続く。
理恵の父親が嘆いている。
だけど、よく見れば娘が自殺したことで、自分の名に傷がつくことに憤っている様子だった。こいつが全ての元凶だと、私は確信を持った。
助けなきゃ!
課題とか彼氏とかはもうどうでもいい!
理恵を助けられるなら全部捨てていい。
私は魔女服に着替えて箒で理恵を迎えに行った。
服を脱がせて、お風呂で身体を洗っていると、理恵は家で酷い扱いをされていたことや、そのせいで対人関係がうまくいかなくなったこと、何度も何度も死のうと思ったこと……私のおっぱいを揉みながらゆっくりと話してくれた。
「私、アヤが来てくれなかったら死んでたのね」
理恵の話を聞いて私が見た未来の話をすると、理恵は私のおっぱいに顔を埋めて淡々とつぶやいた。
「とは限らないけど、特別何もなければありえた未来というだけで……」
「でも、どうしたって幸せにはなれなかったと思う。ありがとう、アヤには感謝してもしきれないよ」
「友達を助けるのは当たりまえのことだもん。だけどごめんね。さっき言ったけど魔女とかこの世界のことを知られてはいけないから、人間界に帰すことはできないんだよ……」
「そんなの、全然問題ないよ。もう元の世界には未練もないし戻りたくない。それにね、えへへ……アヤがいればそれだけでいいの」
「うれしい!私も、ずっと、ずーっと理恵と一緒にいたい。……ねえ、私と結婚してくれる?」
「もちろんだよ、結婚しよう」
あまりにも簡単に返事をされて不安になった。
いつもの戯言じゃないんだよ。
だってここは魔女の国。
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「もちろん私は本気だよ。アヤのことが好きなの。迷う余地なんてない」
理恵があらためて私を抱き寄せて、お互いに人生初のキスをかわした。
そして、唇を離してにっこりと微笑みあう……つもりだったんだけど。
「わぁぁ!自分でしておいてなんだけど、あまりに急すぎて気持ちが追い付かないょ……」
理恵は恥じらって顔を背けてしまった。
でも、お互いにつないだ手を離そうとはしなかった。
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