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第五話
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琴美と須藤は、カーペットの上に座り、センターテーブルを挟んで、二人向かい合っていた。琴美の部屋にはダイニングテーブルはない。いつもソファの前のテーブルで食事を済ませていた。
今も琴美の作った朝食がテーブルに並ぶ。玄米ご飯に青菜の味噌汁、作り置きしておいたきんぴらごぼうに、卵焼きに焼き鮭。朝食は和食派なのだ。
二日酔いだと普通のご飯は辛いだろうと雑炊かお粥を作るか聞いたが、「琴美ちゃんのいつも朝食が食べたい」と言われ、琴美はいつも通り用意した。
須藤は目を丸くして、テーブルに並べられた朝食を見ている。
(いつも通り作っちゃったけど、大丈夫かな?海外から戻ったって言ってたし、和食は好みじゃないかも…)
「あ、あの…無理して食べなくてもー」
「いただきます!」
しっかり手を合わせると、須藤はすごい勢いで食べ始めた。
「めっちゃ美味しい!!すごいよ、琴美ちゃん!
いつもこんな美味しい朝食は食べてるの?
あー、俺も毎朝これが食べたい!!」
琴美はぱくぱくと食べていく須藤を最初驚いて見ていたが、フフッと笑うと言った。
「ご飯も味噌汁もまだありますからね。おかわりしたかったら、言ってくださー」
「おかわり!!」
「はい。」
琴美は茶碗を受け取り、立ち上がった。食事になって、なんだか急に子供っぽくなった須藤が可愛いなと思った。
結局須藤は他にも琴美が作り置きしていたおかずを美味しい美味しいと残さず食べてしまった。
◆ ◇ ◆
朝食が終わり、琴美は緑茶を須藤に出した。
二人はソファに並び合って座る。
「ありがとう。」
須藤がそれを微笑んで受け取る。
「琴美ちゃんって、料理が上手なんだね。どれも美味しくて、箸が止まらなかったよ。それに、ずっと和食が恋しかったんだよねー!」
琴美はフフッと笑う。
「お口に合ったようで良かったです。
うちは母子家庭で、私が長女なので、弟たちにご飯を作ってあげることも多くて。料理するのも好きですし。
須藤さんは和食好きですか?」
須藤は大きく頷く。
「うん、好き。こんなちゃんとした朝食食べたの初めてかも。いつもサンドウィッチとかで済ませてた。自分じゃ作んないしね。」
「最近戻ってきたんでしたよね?」
琴美がお茶を口に運ぶと、須藤も同じように一口啜る。
「そうだよー。琴美ちゃんと初めて会った日の数日前かな。それまではニューヨークにいた。」
「ニューヨーク…。」
海外に行ったことがない琴美にとっては、数日前までニューヨークにいたなんて、想像もできなかった。須藤は、話し続ける。
「うん。うちの会社、外資系で本社がニューヨークなの。出張で色んな国にも行くしね。
でも、今回ようやく日本支社に配属されてさ。念願叶って日本に戻ってきたんだ。」
琴美は須藤の会社のことなんて全く分からないが、出張で色んな国に行くのも、配属希望が通るのも須藤が優秀だからなのだろうと思った。
「…きっと須藤さんは優秀なんでしょうね。」
須藤は、じっと琴美を見つめる。
琴美は、熱い視線に落ち着かない。
「あのさ、もう一緒に寝て、一緒にご飯を食べた中だよ?『須藤さん』は止めて、『律』って呼んでよ。」
琴美は須藤からの視線に耐えられず、俯いた。
「え…。いや…一緒に寝たのもただそうなっちゃっただけですし、ご飯も自分のついでと言うか…だから、その…。」
必死に誤魔化そうとするが、須藤は変わらず熱い視線を琴美に向けてくる。
「嫌だ。律って呼んで。」
琴美は、須藤の圧に負けた。琴美は上目遣いで須藤を見つめながら言った。
「……り、りつ…さん。」
律はそれを聞き、満足そうに笑う。
「宜しい。…琴美。」
(ちゃん、が無くなった…!呼び捨てなんて、余計ドキドキするからやめてほしいのに。そんなに色っぽく呼ばないでほしい…。)
琴美が目を閉じて、自分を落ち着かせていると、律がいつの間にか距離を詰めて来ていた。ぴったりと琴美にくっつき、腰に手を回した。
「ひゃ…っ。」
さわさわとしたその手つきに琴美は身体を強張らせた。
「ねぇ、琴美。
なんで、今朝、琴美は俺の腕の中にいたの?」
顔が近い。琴美は律の顔を見ることが出来ず、俯いたまま目をギュッと閉じて言った。
「ご、ごめんなさい。わざとじゃないんです。
り、律さんがスーツを着たままだったから、皺になっちゃうと思って、脱がせようとしたんです。そしたら、律さんが寝返り打った時にバランス崩して倒れちゃって…。
そ、そしたら、律さんに抱き締められて…あの、に、逃げられなくて。
…ごめんなさい。」
律はため息を吐いて、琴美の頭にこてんと頭を乗せた。
「なーんだ。琴美ちゃんから来てくれたわけじゃなくて偶々なのかぁ。また俺にハグしてもらいたかったのかと思った。」
(ハグは…してもらいたかった。あれから二ヶ月、何度もまた抱きしめてもらえたら…と思った。けど…それを伝えてるのは恥ずかしいし、気持ち悪いと思われたりしたら…。)
琴美は考えすぎて、何も答えられなかった。否定しない琴美を律は嬉しそうに見つめた。そして俯く琴美を下から覗き込んで、ニヤッと笑った。
「…ハグ、してもらいたかったんだ?」
琴美は顔を真っ赤にして、固まった。
律はその反応にますます気を良くし、言った。
「俺は、ずっと琴美をもう一度抱きしめたいと思ってたよ。」
律はそう言って、琴美を抱き寄せた。
琴美は抵抗できるはずも無かった。ずっと心も身体もこの温もりを求めていた。
強く抱きしめられて、琴美は諦めた。
(なんで、こんなにこの人の腕の中は安心するんだろう。ずっとここにいたくなるような気持ちにさせる…。
もう一度…もう一度だけ…)
ゆっくりと遠慮がちに琴美の腕も律の背中に回った。
律はそれに気付くと、嬉しそうに琴美の首筋に顔を埋めた。
琴美と律は暫くの間、静かに抱き合う。
抱き合ったまま、律は口を開いた。
「ねぇ、琴美。こうしてるとすごく気持ちよくない?
なんというか…気持ちが落ち着くっていうか、しっくり来るっていうか。」
それは確かに琴美も思っていたことだった。今まで好意を伝えあって付き合った彼氏たちよりもずっと律とするハグは心も身体も満たしてくれた。
恥ずかしかったが、琴美はそれに同意した。
「…はい。わかります。なんだか…すごくいいです。」
律はそれを受けて、ククッと笑った。
二人は身体を離した。律がニヤッと笑う。
「駄目だ。俺、違う想像しちゃった。」
「違う想像?」
琴美は首を傾げる。
律は琴美の頭を撫でると言った。
「俺はいつでも大歓迎だけど、まだきっとそれは早いよね…。逃したくないから、確実に行くとするよ。」
「はぁ。」
琴美は、訳がわからず、適当な相槌を打つ。
律は、琴美を見て、ニコニコと笑っている。
「ねぇ、琴美。一つ提案があるんだけど…
俺、琴美のご飯が気に入っちゃったんだ。
週に何回か、俺に食事を作ってくれない?
代わりに俺はハグをして、琴美を癒してあげる。
これから俺のハグは琴美専用!どうかな?」
思わぬ提案に琴美は唖然とする。
「勿論、料理にかかった費用は全部出すし、手間賃を払ってもいい。朝食を作ってくれるなら、その後、会社まで車で送っていくよ。なんなら、俺の家のキッチンを使ってくれても構わないし。」
琴美にとって、料理は趣味みたいなもので、食べる人が一人増えることは苦ではない。むしろ多く作りすぎて困ることがあるくらいなので、食べてもらうことは有り難い。手間賃まで貰うつもりはないが、ここで作るものにお金を出してもらえるとなると、食費も浮く。朝食を作れば、会社まで車で送ってもらえるなら満員電車にも耐えなくていい。
それに律の家のキッチンは広かった。コンロが三口あれば、使い勝手もいいし、料理の幅も広がる。
そして何よりこの二ヶ月間、辛い時や寂しい時にはいつも律が抱きしめてくれたら…といつも考えていた。
琴美に断る理由はなかった。
(でも…、私なんかが家に上がっていいのかな?それとも、他の女性にもこんなこと頼んでるのかな…。どうしよう。海斗があれだけ慕ってる先輩だし、変な人ではないんだろうけど…。)
そんな琴美の心を見透かすように律は言った。
「ついでに、こんなこと誰にも頼んだことないからね。琴美が気に入ったから言ってるんだ。俺は簡単に女性を家に上げたりしない。…それとも俺が信じられない?」
(そんな聞き方、ずるいよ…。)
琴美は、律の顔をしっかり見て答えた。
「…分かりました。
ハグ…の代わりにお料理作らせてもらいます。」
こうして、律のハグは琴美専用となった。
今も琴美の作った朝食がテーブルに並ぶ。玄米ご飯に青菜の味噌汁、作り置きしておいたきんぴらごぼうに、卵焼きに焼き鮭。朝食は和食派なのだ。
二日酔いだと普通のご飯は辛いだろうと雑炊かお粥を作るか聞いたが、「琴美ちゃんのいつも朝食が食べたい」と言われ、琴美はいつも通り用意した。
須藤は目を丸くして、テーブルに並べられた朝食を見ている。
(いつも通り作っちゃったけど、大丈夫かな?海外から戻ったって言ってたし、和食は好みじゃないかも…)
「あ、あの…無理して食べなくてもー」
「いただきます!」
しっかり手を合わせると、須藤はすごい勢いで食べ始めた。
「めっちゃ美味しい!!すごいよ、琴美ちゃん!
いつもこんな美味しい朝食は食べてるの?
あー、俺も毎朝これが食べたい!!」
琴美はぱくぱくと食べていく須藤を最初驚いて見ていたが、フフッと笑うと言った。
「ご飯も味噌汁もまだありますからね。おかわりしたかったら、言ってくださー」
「おかわり!!」
「はい。」
琴美は茶碗を受け取り、立ち上がった。食事になって、なんだか急に子供っぽくなった須藤が可愛いなと思った。
結局須藤は他にも琴美が作り置きしていたおかずを美味しい美味しいと残さず食べてしまった。
◆ ◇ ◆
朝食が終わり、琴美は緑茶を須藤に出した。
二人はソファに並び合って座る。
「ありがとう。」
須藤がそれを微笑んで受け取る。
「琴美ちゃんって、料理が上手なんだね。どれも美味しくて、箸が止まらなかったよ。それに、ずっと和食が恋しかったんだよねー!」
琴美はフフッと笑う。
「お口に合ったようで良かったです。
うちは母子家庭で、私が長女なので、弟たちにご飯を作ってあげることも多くて。料理するのも好きですし。
須藤さんは和食好きですか?」
須藤は大きく頷く。
「うん、好き。こんなちゃんとした朝食食べたの初めてかも。いつもサンドウィッチとかで済ませてた。自分じゃ作んないしね。」
「最近戻ってきたんでしたよね?」
琴美がお茶を口に運ぶと、須藤も同じように一口啜る。
「そうだよー。琴美ちゃんと初めて会った日の数日前かな。それまではニューヨークにいた。」
「ニューヨーク…。」
海外に行ったことがない琴美にとっては、数日前までニューヨークにいたなんて、想像もできなかった。須藤は、話し続ける。
「うん。うちの会社、外資系で本社がニューヨークなの。出張で色んな国にも行くしね。
でも、今回ようやく日本支社に配属されてさ。念願叶って日本に戻ってきたんだ。」
琴美は須藤の会社のことなんて全く分からないが、出張で色んな国に行くのも、配属希望が通るのも須藤が優秀だからなのだろうと思った。
「…きっと須藤さんは優秀なんでしょうね。」
須藤は、じっと琴美を見つめる。
琴美は、熱い視線に落ち着かない。
「あのさ、もう一緒に寝て、一緒にご飯を食べた中だよ?『須藤さん』は止めて、『律』って呼んでよ。」
琴美は須藤からの視線に耐えられず、俯いた。
「え…。いや…一緒に寝たのもただそうなっちゃっただけですし、ご飯も自分のついでと言うか…だから、その…。」
必死に誤魔化そうとするが、須藤は変わらず熱い視線を琴美に向けてくる。
「嫌だ。律って呼んで。」
琴美は、須藤の圧に負けた。琴美は上目遣いで須藤を見つめながら言った。
「……り、りつ…さん。」
律はそれを聞き、満足そうに笑う。
「宜しい。…琴美。」
(ちゃん、が無くなった…!呼び捨てなんて、余計ドキドキするからやめてほしいのに。そんなに色っぽく呼ばないでほしい…。)
琴美が目を閉じて、自分を落ち着かせていると、律がいつの間にか距離を詰めて来ていた。ぴったりと琴美にくっつき、腰に手を回した。
「ひゃ…っ。」
さわさわとしたその手つきに琴美は身体を強張らせた。
「ねぇ、琴美。
なんで、今朝、琴美は俺の腕の中にいたの?」
顔が近い。琴美は律の顔を見ることが出来ず、俯いたまま目をギュッと閉じて言った。
「ご、ごめんなさい。わざとじゃないんです。
り、律さんがスーツを着たままだったから、皺になっちゃうと思って、脱がせようとしたんです。そしたら、律さんが寝返り打った時にバランス崩して倒れちゃって…。
そ、そしたら、律さんに抱き締められて…あの、に、逃げられなくて。
…ごめんなさい。」
律はため息を吐いて、琴美の頭にこてんと頭を乗せた。
「なーんだ。琴美ちゃんから来てくれたわけじゃなくて偶々なのかぁ。また俺にハグしてもらいたかったのかと思った。」
(ハグは…してもらいたかった。あれから二ヶ月、何度もまた抱きしめてもらえたら…と思った。けど…それを伝えてるのは恥ずかしいし、気持ち悪いと思われたりしたら…。)
琴美は考えすぎて、何も答えられなかった。否定しない琴美を律は嬉しそうに見つめた。そして俯く琴美を下から覗き込んで、ニヤッと笑った。
「…ハグ、してもらいたかったんだ?」
琴美は顔を真っ赤にして、固まった。
律はその反応にますます気を良くし、言った。
「俺は、ずっと琴美をもう一度抱きしめたいと思ってたよ。」
律はそう言って、琴美を抱き寄せた。
琴美は抵抗できるはずも無かった。ずっと心も身体もこの温もりを求めていた。
強く抱きしめられて、琴美は諦めた。
(なんで、こんなにこの人の腕の中は安心するんだろう。ずっとここにいたくなるような気持ちにさせる…。
もう一度…もう一度だけ…)
ゆっくりと遠慮がちに琴美の腕も律の背中に回った。
律はそれに気付くと、嬉しそうに琴美の首筋に顔を埋めた。
琴美と律は暫くの間、静かに抱き合う。
抱き合ったまま、律は口を開いた。
「ねぇ、琴美。こうしてるとすごく気持ちよくない?
なんというか…気持ちが落ち着くっていうか、しっくり来るっていうか。」
それは確かに琴美も思っていたことだった。今まで好意を伝えあって付き合った彼氏たちよりもずっと律とするハグは心も身体も満たしてくれた。
恥ずかしかったが、琴美はそれに同意した。
「…はい。わかります。なんだか…すごくいいです。」
律はそれを受けて、ククッと笑った。
二人は身体を離した。律がニヤッと笑う。
「駄目だ。俺、違う想像しちゃった。」
「違う想像?」
琴美は首を傾げる。
律は琴美の頭を撫でると言った。
「俺はいつでも大歓迎だけど、まだきっとそれは早いよね…。逃したくないから、確実に行くとするよ。」
「はぁ。」
琴美は、訳がわからず、適当な相槌を打つ。
律は、琴美を見て、ニコニコと笑っている。
「ねぇ、琴美。一つ提案があるんだけど…
俺、琴美のご飯が気に入っちゃったんだ。
週に何回か、俺に食事を作ってくれない?
代わりに俺はハグをして、琴美を癒してあげる。
これから俺のハグは琴美専用!どうかな?」
思わぬ提案に琴美は唖然とする。
「勿論、料理にかかった費用は全部出すし、手間賃を払ってもいい。朝食を作ってくれるなら、その後、会社まで車で送っていくよ。なんなら、俺の家のキッチンを使ってくれても構わないし。」
琴美にとって、料理は趣味みたいなもので、食べる人が一人増えることは苦ではない。むしろ多く作りすぎて困ることがあるくらいなので、食べてもらうことは有り難い。手間賃まで貰うつもりはないが、ここで作るものにお金を出してもらえるとなると、食費も浮く。朝食を作れば、会社まで車で送ってもらえるなら満員電車にも耐えなくていい。
それに律の家のキッチンは広かった。コンロが三口あれば、使い勝手もいいし、料理の幅も広がる。
そして何よりこの二ヶ月間、辛い時や寂しい時にはいつも律が抱きしめてくれたら…といつも考えていた。
琴美に断る理由はなかった。
(でも…、私なんかが家に上がっていいのかな?それとも、他の女性にもこんなこと頼んでるのかな…。どうしよう。海斗があれだけ慕ってる先輩だし、変な人ではないんだろうけど…。)
そんな琴美の心を見透かすように律は言った。
「ついでに、こんなこと誰にも頼んだことないからね。琴美が気に入ったから言ってるんだ。俺は簡単に女性を家に上げたりしない。…それとも俺が信じられない?」
(そんな聞き方、ずるいよ…。)
琴美は、律の顔をしっかり見て答えた。
「…分かりました。
ハグ…の代わりにお料理作らせてもらいます。」
こうして、律のハグは琴美専用となった。
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