6 / 27
本編
6.お望みなら私が…
しおりを挟む
翌日、サーシャはカートに乗せて、レイの昼食を運んでいた。目の前のお皿には大きなソーセージが乗っている。
それを見ながら、サーシャは昨晩のことを思い出していた。
(昨日の…レイ様のあれ、大きかったなぁ。
幼い頃、弟のを見たことがあったけど、もっと可愛らしかったはず…。レイ様のが異様に大きいのかしら。それとも、大人の男性というものは皆あんな感じなのかしら?
でも…不思議と嫌な感じではなかったのよ…なんかつい可愛がりたくなるような…。)
そこまで考えてサーシャは慌てて頭を振った。
(私ったら何を考えているの!!こんなことを考えるなんて、まるでいやらしい女だわ。
私は業務の一環としてお手伝いしただけ!そんなこと考える必要はないのよ…!それにしても今後はどうするのかしら…お披露目後はそういった職業の女性を手配した方がいいのか聞かないと。)
レイの部屋の前に着いたサーシャはノックをして、入室した。
「昼食をお持ちしました。」
「ありがとう。」
レイが優しく微笑む。サーシャはそれに軽く頭を下げた。レイには見えないが、俯いたその顔はほんのり赤い。
レイは手元にある本を閉じて、テーブルに着いた。
「それにしても、サーシャが紹介してくれた本は分かりやすい。各地の特色も紹介されていて、この国の色んなところに行ってみたくなったよ。」
「お気に召していただけたようで良かったです。私もその本は好きで、何回も読んでいるんです。私もレイ様と同じように、その本を読んでいると色んなところに行きたくなります。」
レイはじっと用意をするサーシャの手元を見ている。
「行ったりはしないの?」
サーシャは少し困ったように微笑んだ。
「えぇ。世話役の仕事はここにしかありませんし。」
少し考えた後、レイは口を開いた。
「俺が行きたい…って言ったら、一緒に来てくれる?」
「え…?」
「サーシャは俺の世話役だろ?
俺が行くなら、サーシャも一緒に行けるんじゃないの?」
レイは真剣だ。サーシャは自分も連れて行ってくれるというレイの優しさを嬉しく思った。
「ふふっ。世話役は水晶宮の中だけです。私も一緒に行くなら世話役は辞めなきゃいけないですね。
それにレイ様がここを出られるのであれば、何か手に職をつけていただく必要があるかと。渡り人様の生活が保証されるのは水晶宮に住む間だけですから。」
「そうか。ここで住む間は保証するようなことを宰相殿が言ってたな。…今までの渡り人はどうしてるんだ?」
「前回の渡り人様はこちらに十八の時に来たのですが、前の世界ではまだガクセイという勉強をする立場だったそうで、五年経ちますが、まだお仕事などはされていません。水晶宮でお好きなことをして暮らしております。
その前の渡り人様はこちらに来た時にはもうご高齢でしたので、ずっと水晶宮で暮らしております。しかしながら、知識が豊富で、陛下の相談役を務めるほど素晴らしいお方です。」
「その前は?」
「その前の渡り人様は元の世界で料理人をされていたとのことで、今は王都内でご家族と食堂を開いております。
中には王都から離れて、商人をされている方や研究をされている方もいらっしゃいます。」
「へぇ…。色んな渡り人がいるんだな。」
レイは手を合わせると、食事を食べ始めた。
「はい。でも、レイ様はこちらに来たばかりですし、ゆっくり考えて下さいね。」
「あぁ、ありがとう。」
レイはモグモグと大きな口を動かしながら食べている。マナーも何もあったもんじゃないが、良い食べっぷりは見ていて気持ちがいい。サーシャは、じっとレイを見つめていた。
その視線を感じて、レイは口の中の物を飲み込むと言った。
「そ、そんなに見られていると恥ずかしいんだけど…。」
少し頬を赤らめながらこちらを見つめるレイを見て、サーシャは足元に視線を落とした。
「申し訳ありません!あまりにも美味しそうに召し上がるので、つい見とれてしまいました。」
「だ、大丈夫。よかったら一緒に食べない?
あんまり静かな中で食事をするのは慣れていないんだ。サーシャと一緒に食べたら、より一層美味しく感じられると思うんだけど…。」
世話役と一緒にご飯を食べたいという渡り人は時々いると聞く。こちらに来て最初の数日は渡り人の要望に従うのが、専属世話役の基本行動ではあるから、サーシャは特に驚きもしなかった。
「えぇ…構いませんが。宜しいのですか?」
サーシャの問いかけにレイは満面の笑みで頷いた。
「うん!それに今日はかなり多めだから。このまま一緒に食べよう。」
耳がピクピクと動き、可愛い。喜んでいるのがよく伝わってくる。サーシャは「それでは…」と言って、レイの向かいの席に着いた。
レイがニコニコとサーシャを見つめながら、皿やカトラリーを渡してくる。その上、レイは甲斐甲斐しくサラダを取り分けたり、肉を切ったりしている。サーシャが自分でやると言っても、「やらせてほしい」と率先してやってくれる。
(レイ様は本当にお優しい方なのね。きっと私を労ってくださってるんだわ。)
サーシャは有り難くレイの心遣いを受け取ることにして、二人で食事を楽しんだ。
◆ ◇ ◆
食事が終わり、サーシャはレイにお披露目のことを伝えた。お披露目は明日行われることになった。参加者は国内の主要貴族だ。それに加え、水晶宮にいる世話役のほとんどが参加する。今後レイの世話をすることがあるからだ。
(レイ様は素晴らしい方だもの。初めての男性の渡り人だけど、きっと皆様に歓迎されるはずだわ。)
サーシャは明日のお披露目が楽しみだったが、レイは少し憂鬱そうだった。
「仕方ないことだと分かってはいるけど…明日は見せ物になるってことだな…。」
「見せ物だなんて!皆様、レイ様に会えるのを楽しみにしているはずです!!」
熱心にサーシャが訴えるとレイは眉を下げて笑った。
「そうだといいけどなぁ…。ま、サーシャが側にいてくれるなら、頑張るよ。」
「はい。本番では私も同じ会場におりますのでご安心ください。」
「うん。」
レイが嬉しそうに笑う。その笑顔で随分と世話役として信頼されているような気がして、サーシャは嬉しかった。
サーシャはもう一つの質問を投げかける。
「あと、もう一つ…。
あの…昨晩の、処理…のことですが、お披露目が終わった後は、専門の方をお呼びしますか?」
「専門の方?」
レイが眉を顰めて、サーシャを見る。
少し重くなった空気を感じながら、サーシャは恐る恐る話す。
「はい。
男性の相手をする…お仕事をしている方、です。」
レイは一瞬固まったが、すぐに寂しそうに俯いた。
「あー…そう、だよな。
サーシャは嫌だもんな…ごめん。」
耳がしょぼんと垂れ下がり、あからさまに悲しんでいる。サーシャは慌てて弁解した。
「嫌とかではなく…!私は技量が足りないので、レイ様にご迷惑をおかけしてしまうかと。」
サーシャを見つめて、レイは口を開いた。
「迷惑なんてことは絶対にない。
でも…サーシャが嫌ならこれからはしなくていい。」
耳が垂れ下がったまま、寂しそうにサーシャを見つめる捨て犬のようなレイをサーシャはどうも放っておくことは出来なかった。
「い、嫌ではないんです!
あの、その…レイ様がお望みなら私が…。」
レイの耳がほんの少し持ち上がる。
「本当に無理しなくて大丈夫なんだよ?」
大丈夫と言いながらも、懇願するようにこちらを見つめるレイにサーシャは完敗した。
「…だ、大丈夫です!
これからもよろしくお願いします!!」
サーシャは勢いよく言い切った。
レイはぱぁっと笑って、耳を立てた。
尻尾もバサバサと左右に揺れている。
「本当?…嬉しい!」
(すっごく喜んでくれてるわ…私より美しい人はいっぱい居るのに…。ご自分が端正なお顔立ちだから、お相手に綺麗さを求めてないとか…?)
しばらくサーシャはぽーっとレイを見つめた。
「サーシャ?」とレイから呼びかけられて、ようやく自分の職務を思い出す。
「では、食堂に食器を返して参ります。レイ様はどうぞお寛ぎください。失礼します!!」
サーシャはレイの返事も待たず、部屋を出て、その場で頭を抱えた。
「それにしても…
これからも宜しくお願いします、だなんて!
まるで私がやりたがってるみたいじゃない…。」
サーシャは一人呟き、項垂れた。
こうしてサーシャはレイの性欲処理も担当することになった。
それを見ながら、サーシャは昨晩のことを思い出していた。
(昨日の…レイ様のあれ、大きかったなぁ。
幼い頃、弟のを見たことがあったけど、もっと可愛らしかったはず…。レイ様のが異様に大きいのかしら。それとも、大人の男性というものは皆あんな感じなのかしら?
でも…不思議と嫌な感じではなかったのよ…なんかつい可愛がりたくなるような…。)
そこまで考えてサーシャは慌てて頭を振った。
(私ったら何を考えているの!!こんなことを考えるなんて、まるでいやらしい女だわ。
私は業務の一環としてお手伝いしただけ!そんなこと考える必要はないのよ…!それにしても今後はどうするのかしら…お披露目後はそういった職業の女性を手配した方がいいのか聞かないと。)
レイの部屋の前に着いたサーシャはノックをして、入室した。
「昼食をお持ちしました。」
「ありがとう。」
レイが優しく微笑む。サーシャはそれに軽く頭を下げた。レイには見えないが、俯いたその顔はほんのり赤い。
レイは手元にある本を閉じて、テーブルに着いた。
「それにしても、サーシャが紹介してくれた本は分かりやすい。各地の特色も紹介されていて、この国の色んなところに行ってみたくなったよ。」
「お気に召していただけたようで良かったです。私もその本は好きで、何回も読んでいるんです。私もレイ様と同じように、その本を読んでいると色んなところに行きたくなります。」
レイはじっと用意をするサーシャの手元を見ている。
「行ったりはしないの?」
サーシャは少し困ったように微笑んだ。
「えぇ。世話役の仕事はここにしかありませんし。」
少し考えた後、レイは口を開いた。
「俺が行きたい…って言ったら、一緒に来てくれる?」
「え…?」
「サーシャは俺の世話役だろ?
俺が行くなら、サーシャも一緒に行けるんじゃないの?」
レイは真剣だ。サーシャは自分も連れて行ってくれるというレイの優しさを嬉しく思った。
「ふふっ。世話役は水晶宮の中だけです。私も一緒に行くなら世話役は辞めなきゃいけないですね。
それにレイ様がここを出られるのであれば、何か手に職をつけていただく必要があるかと。渡り人様の生活が保証されるのは水晶宮に住む間だけですから。」
「そうか。ここで住む間は保証するようなことを宰相殿が言ってたな。…今までの渡り人はどうしてるんだ?」
「前回の渡り人様はこちらに十八の時に来たのですが、前の世界ではまだガクセイという勉強をする立場だったそうで、五年経ちますが、まだお仕事などはされていません。水晶宮でお好きなことをして暮らしております。
その前の渡り人様はこちらに来た時にはもうご高齢でしたので、ずっと水晶宮で暮らしております。しかしながら、知識が豊富で、陛下の相談役を務めるほど素晴らしいお方です。」
「その前は?」
「その前の渡り人様は元の世界で料理人をされていたとのことで、今は王都内でご家族と食堂を開いております。
中には王都から離れて、商人をされている方や研究をされている方もいらっしゃいます。」
「へぇ…。色んな渡り人がいるんだな。」
レイは手を合わせると、食事を食べ始めた。
「はい。でも、レイ様はこちらに来たばかりですし、ゆっくり考えて下さいね。」
「あぁ、ありがとう。」
レイはモグモグと大きな口を動かしながら食べている。マナーも何もあったもんじゃないが、良い食べっぷりは見ていて気持ちがいい。サーシャは、じっとレイを見つめていた。
その視線を感じて、レイは口の中の物を飲み込むと言った。
「そ、そんなに見られていると恥ずかしいんだけど…。」
少し頬を赤らめながらこちらを見つめるレイを見て、サーシャは足元に視線を落とした。
「申し訳ありません!あまりにも美味しそうに召し上がるので、つい見とれてしまいました。」
「だ、大丈夫。よかったら一緒に食べない?
あんまり静かな中で食事をするのは慣れていないんだ。サーシャと一緒に食べたら、より一層美味しく感じられると思うんだけど…。」
世話役と一緒にご飯を食べたいという渡り人は時々いると聞く。こちらに来て最初の数日は渡り人の要望に従うのが、専属世話役の基本行動ではあるから、サーシャは特に驚きもしなかった。
「えぇ…構いませんが。宜しいのですか?」
サーシャの問いかけにレイは満面の笑みで頷いた。
「うん!それに今日はかなり多めだから。このまま一緒に食べよう。」
耳がピクピクと動き、可愛い。喜んでいるのがよく伝わってくる。サーシャは「それでは…」と言って、レイの向かいの席に着いた。
レイがニコニコとサーシャを見つめながら、皿やカトラリーを渡してくる。その上、レイは甲斐甲斐しくサラダを取り分けたり、肉を切ったりしている。サーシャが自分でやると言っても、「やらせてほしい」と率先してやってくれる。
(レイ様は本当にお優しい方なのね。きっと私を労ってくださってるんだわ。)
サーシャは有り難くレイの心遣いを受け取ることにして、二人で食事を楽しんだ。
◆ ◇ ◆
食事が終わり、サーシャはレイにお披露目のことを伝えた。お披露目は明日行われることになった。参加者は国内の主要貴族だ。それに加え、水晶宮にいる世話役のほとんどが参加する。今後レイの世話をすることがあるからだ。
(レイ様は素晴らしい方だもの。初めての男性の渡り人だけど、きっと皆様に歓迎されるはずだわ。)
サーシャは明日のお披露目が楽しみだったが、レイは少し憂鬱そうだった。
「仕方ないことだと分かってはいるけど…明日は見せ物になるってことだな…。」
「見せ物だなんて!皆様、レイ様に会えるのを楽しみにしているはずです!!」
熱心にサーシャが訴えるとレイは眉を下げて笑った。
「そうだといいけどなぁ…。ま、サーシャが側にいてくれるなら、頑張るよ。」
「はい。本番では私も同じ会場におりますのでご安心ください。」
「うん。」
レイが嬉しそうに笑う。その笑顔で随分と世話役として信頼されているような気がして、サーシャは嬉しかった。
サーシャはもう一つの質問を投げかける。
「あと、もう一つ…。
あの…昨晩の、処理…のことですが、お披露目が終わった後は、専門の方をお呼びしますか?」
「専門の方?」
レイが眉を顰めて、サーシャを見る。
少し重くなった空気を感じながら、サーシャは恐る恐る話す。
「はい。
男性の相手をする…お仕事をしている方、です。」
レイは一瞬固まったが、すぐに寂しそうに俯いた。
「あー…そう、だよな。
サーシャは嫌だもんな…ごめん。」
耳がしょぼんと垂れ下がり、あからさまに悲しんでいる。サーシャは慌てて弁解した。
「嫌とかではなく…!私は技量が足りないので、レイ様にご迷惑をおかけしてしまうかと。」
サーシャを見つめて、レイは口を開いた。
「迷惑なんてことは絶対にない。
でも…サーシャが嫌ならこれからはしなくていい。」
耳が垂れ下がったまま、寂しそうにサーシャを見つめる捨て犬のようなレイをサーシャはどうも放っておくことは出来なかった。
「い、嫌ではないんです!
あの、その…レイ様がお望みなら私が…。」
レイの耳がほんの少し持ち上がる。
「本当に無理しなくて大丈夫なんだよ?」
大丈夫と言いながらも、懇願するようにこちらを見つめるレイにサーシャは完敗した。
「…だ、大丈夫です!
これからもよろしくお願いします!!」
サーシャは勢いよく言い切った。
レイはぱぁっと笑って、耳を立てた。
尻尾もバサバサと左右に揺れている。
「本当?…嬉しい!」
(すっごく喜んでくれてるわ…私より美しい人はいっぱい居るのに…。ご自分が端正なお顔立ちだから、お相手に綺麗さを求めてないとか…?)
しばらくサーシャはぽーっとレイを見つめた。
「サーシャ?」とレイから呼びかけられて、ようやく自分の職務を思い出す。
「では、食堂に食器を返して参ります。レイ様はどうぞお寛ぎください。失礼します!!」
サーシャはレイの返事も待たず、部屋を出て、その場で頭を抱えた。
「それにしても…
これからも宜しくお願いします、だなんて!
まるで私がやりたがってるみたいじゃない…。」
サーシャは一人呟き、項垂れた。
こうしてサーシャはレイの性欲処理も担当することになった。
6
あなたにおすすめの小説
ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる