パーティーに裏切られた暗黒騎士はレベル1から錬金術師でやり直し!

秋風 司

文字の大きさ
21 / 52
第二章 最初にホムンクルスを生み出した者

第二話 ホムンクルスの少年ロット

しおりを挟む
 「何故ホムンクルスがここにいる?」

 アクセルが問うと、少年は笑ってこたえる。

 「僕がどこにいたっていいだろ、それよりさ僕の予想当たってたお兄さん達錬金術師なの?」

 「あぁ、そうだが。だとしたらなにかあるのか」

 「だとしたらさ……」

 間をおいて沈黙する少年。
 次の一言によっては、戦いになることを予感しているアクセルだが思っていた言葉とは全く違う発言をした。

 「僕も仲間に入れてくれないかな!」

 「えっどういうことなの」

 拍子抜けした顔になるフィアナ。
 アクセルも全く予想していなかったため動揺する。
 少年は歩き近づいてくるとある話しをしだした。

 「僕はホムンクルスで君達は錬金術師、それに様子を見るに賢者の石でも探しているみたいだね」

 ――賢者の石はいつしか一つになる為、引かれ合う。

 「何故そんなことを知っているんだ?」

 「何故かって、それは僕がホムンクルスだからだよ。どうせ僕達を作った錬金術師を探しているんだろ、理由は違えど僕も探しているんだ仲間にしてくれないか?」

 「敵じゃない証拠を何か見せるんだ」

 アクセルは強めの口調で言うと、ポケットに手を入れた少年が何かをだす。
 手を出せと合図され、アクセルは手を開くとそこに少年は小さな賢者の石を落とした。

 「これを君に渡す、どうだい少しは信用してくれる?」

 「うーん……わかった信用しよう。ただし何かおかしな行動をしたらその瞬間に敵とみなすからな」

 「わかった!じゃあ僕の自己紹介をしないとね、僕は【ロット】っていうんだよろしくね!」


    《ロット》
 種族・ホムンクルス
 レベル:150

 攻撃:25000
 防御:10000
 魔力:10000
 魔防:13000
 俊敏:32000
  運:6500


 「俺はアクセルだ、よろしくな!」

 「私はフィアナ、よろしくねロット!」

 仲間になった途端にフィアナは自分が持っている荷物を半分にして、ロットに渡す。
 ロットは驚きながらも受け取り背中に背負う。

 「仲間になったら荷物は分担しないとね、貴方の荷物も私に渡して」

 「は、はい」

 パーティーに加わるもすぐに振り回されそうなロットを見て笑うアクセル。
 ロットは笑うアクセルに対して文句があるような口調になった。

 「なんで笑ってるんですかアクセルさん!」

 「その様子じゃ、すぐに馴染めそうだと思ってな。さっきは警戒していたから、強い口調になっていた済まなかったなロット」

 「いえ、僕も最初は警戒していたので一緒ですよ」

 荷物の整理が終わると再び賢者の石が導く方向に歩いていく。
 その途中で何かに気づいたロットは二人向かい話す。

 「この先には街がありますが立ち寄らずすぐに出ていきましょう」

 「何か知ってる街なのか」

 「はい、少し面倒なことになると思うので」

 ロットの言葉を信じ進んでいくと、言っていた通りの街が現れた。
 静かな街には小鳥や自然が多く、いるだけで気分がよかった。
 だがロットはなぜか速足で街を出ていこうとする。

 「おーい待てよロット」

 「アクセルさん、早く出ていくって言いましたよね」

 「そうだけどさ、意外と良い街みたいだから」

 「それでもだめです、早く出て……危ない」

 話していた途中で何処からか矢が飛んできていた。
 ロットはそれにいち早く気づき、腰にある短剣でアクセルを守る。
 すると足音が近づいてきて姿を見せる。

 「よおロット」

 「……」

 名前を呼ばれたロットは黙り込む、何か異変を感じフィアナが話しかけてきた相手に尋ねる。

 「貴方がアクセルを狙ったの?ロットとは知り合い?」

 「質問が多い女だなあ。知り合いというかそいつは……裏切り者のホムンクルスだ」

 裏切りという言葉を言われた瞬間にロットは物凄い形相で赤い目を見開いていた。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

異世界配信中。幼馴染みに捨てられた俺に、神々(視聴者)がコメントしてくるんだが。

葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。 だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。 突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。 これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

農民レベル99 天候と大地を操り世界最強

九頭七尾
ファンタジー
【農民】という天職を授かり、憧れていた戦士の夢を断念した少年ルイス。 仕方なく故郷の村で農業に従事し、十二年が経ったある日のこと、新しく就任したばかりの代官が訊ねてきて―― 「何だあの巨大な大根は? 一体どうやって収穫するのだ?」 「片手で抜けますけど? こんな感じで」 「200キロはありそうな大根を片手で……?」 「小麦の方も収穫しますね。えい」 「一帯の小麦が一瞬で刈り取られた!? 何をしたのだ!?」 「手刀で真空波を起こしただけですけど?」 その代官の勧めで、ルイスは冒険者になることに。 日々の農作業(?)を通し、最強の戦士に成長していた彼は、最年長ルーキーとして次々と規格外の戦果を挙げていくのだった。 「これは投擲用大根だ」 「「「投擲用大根???」」」

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...