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第2章 エーレンタール侯爵家
第3話 真心のお茶
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メイド長は、メリッサさんと言う名前だと教えてくれた。
厨房に行くと、料理人たちは夕食の仕込みをしている。
他の者たちは、忙しげに銀食器を用意していた。
メイドたちが突然現れた初めて会う私を見て、驚いて仕事の手を止めている。
メイド長が説明し話すと、お茶を入れた担当のメイドが慌てて謝罪しに飛び出てきた。
「申し訳ありませんでした。
やはり、お茶が濃かったのですか?
なかなか上手くお入れできなくて、すみません!」
ペコペコと謝罪する彼女を気の毒に思うと、自然とグレースは話しかけていた。
「いいえ、貴女はお忙しかったのでしょう?
茶葉は、ほんの少しの時間で味は変わりますよ。
ずっとお茶いれに専念すれば、誰でも美味しく入れられますわ」
グレースは優しく担当メイドに話すと、周りに居て聞いていた者たちもそうだなぁと声を掛け合う。
その場が落ち着くと、皆はまた作業に戻ってゆく。
彼女は、熱いお湯に3カップとポット2つを温めた。
ポット1つを取り出し手際よく拭き、茶葉を目分量で入れて熱いお湯を注ぐ。
残りのとポットを拭き、その空のポットに茶こしを使い茶葉の入ったポットの紅茶を移した。
直ぐに厚手の清潔な布を巻き、ポットが冷えないようにした。
メリッサは手慣れた手つきに感心しながら、美しい流れる所作を見ていた。
カップを出して拭き、ワゴンに乗せて侯爵夫人の場所に向かうのである。
ドアをノックして、グレースはお辞儀をする。
侯爵夫人に断り、メイド長メリッサを座らせてカップに紅茶を注ぐと侯爵夫人に渡す。
侯爵令息とメイド長メリッサの順に渡すと、グレースはどうぞお飲み下さいと声をかけた。
3人は紅茶を一口飲むと、同時に美味しいと声を揃えたのだった。
「まぁー、こんな!
こんなに、美味しい紅茶は初めてですよ。
今まで飲んだのとは、味わいが違く思えてよ!」
「はい、母上!
味が深い気がしますし、温度も適温で温かいですね」
「ええっ、奥様!
とても、心がほっとする優しい味わいでございますね」
グレースは笑顔で3人の感想を聞いて、安心して胸の中で喜んでいた。
お褒め頂き嬉しい、久し振りに人にお茶を入れたから緊張していたけど上手く出来たみたいね。
笑顔の3人を見て、エテルネルの王妃様の笑顔を思い返している。
また、あの笑顔を拝見したい。
グレースは思いながら、心から嬉しいそうに3人にまた一杯紅茶を入れていた。
彼女は感じ良くって、いい子そうだな!
母上の仰る通りに、優しそうに笑顔で紅茶を注いでくれている。
メイド長のメリッサにも断りを入れて座らせているし、凄く礼儀正しく謙虚だ。
カルロスは、そんな笑顔のグレースを熱心に見つめていた。
そんな話をしていたら、エーレンタール侯爵がお戻りになった。
侯爵夫人から紹介して頂き、無事に御挨拶も出来た。
着いてからゆっくり休めないのか、疲労が顔に出ていたようだ。
侯爵令息が、ご両親にお願いをしてくる。
「お二人ともグレース嬢は、エテルネルから旅をされてまだ部屋で休めてないんですよ。
お疲れのようです!
メリッサ、グレース嬢を部屋に案内するようにー」
見かねた息子カルロスが、メイド長メリッサに命じた。
「それはもっともだ。
グレース嬢、すまないな。
すぐにでも部屋で休むといい!」
エーレンタール侯爵と夫人、カルロス様に退出のお辞儀をして新しい私の部屋に向かった。
「ずいぶんと、長旅でお疲れでしょう?!
少し休んでからお風呂に入りますか?
夕食には、まだお時間がありますから」
メリッサさんが話していたら、グレースのお腹が鳴ってしまった。
グレースは朝から何も食べていなかったのである。
メリッサはグレースが空腹と分かると、近くのメイドに軽食を部屋に持ってくるように頼んでくれた。
恥ずかしさと気まずさ、やっと何かを口に出来る喜びの複雑な思いが入り混じってる。
メイド長メリッサが、これから滞在する部屋の扉を開けてくれた。
ここが、ザイールでの私の部屋なのね。
グレースがメリッサにお辞儀して入ると、とても豪華な家具やベッドも天がい付きにビックリした。
こんな素敵な部屋は、地味な私には全然似合わないわ。
「メイド長さま。
このお部屋は、私には豪華すぎます。
使用人の使う小さな部屋に代えて頂けるように、侯爵夫人にお伝え下さいませ」
グレースはメリッサに言うと、自分の持ってきた鞄を探して手に取った。
メリッサは発言に驚きながらも、食事はこの部屋でしてもらうようにお願いするのだった。
グレースより若いと思われるメイドが、ノックして入室の許可を待つ。
緊張しいた彼女は、ソファーに置物の様に座っていた。
グレースはメイドにお礼を言うと、大人しく用意を待っている。
年若いメイド服を着た女性が、ワゴンを押して入ってきた。
メイドは食事をテーブルに並べ終わると、静かに一度頭を下げ退出した。
グレースは食事を見て、またしても驚きの声をあげそうになる。
これもまた贅沢だわ、侯爵になると軽食もこれ程までの品数になるの?!
空腹のグレースは、食欲そそる匂いの誘惑に負けて食べることにした。
本当に良かった。
1人でゆっくり食べれて、誰かに見られたりしたら緊張してしまうもの。
神にお祈りをして、グレースは一口食べる。
おっ、美味しいー!!
あーぁ、なんて幸せなのかしら!
まさか隣の部屋に侯爵家の3人が、グレースの様子を見てるなんて思いもよらなかったのである。
厨房に行くと、料理人たちは夕食の仕込みをしている。
他の者たちは、忙しげに銀食器を用意していた。
メイドたちが突然現れた初めて会う私を見て、驚いて仕事の手を止めている。
メイド長が説明し話すと、お茶を入れた担当のメイドが慌てて謝罪しに飛び出てきた。
「申し訳ありませんでした。
やはり、お茶が濃かったのですか?
なかなか上手くお入れできなくて、すみません!」
ペコペコと謝罪する彼女を気の毒に思うと、自然とグレースは話しかけていた。
「いいえ、貴女はお忙しかったのでしょう?
茶葉は、ほんの少しの時間で味は変わりますよ。
ずっとお茶いれに専念すれば、誰でも美味しく入れられますわ」
グレースは優しく担当メイドに話すと、周りに居て聞いていた者たちもそうだなぁと声を掛け合う。
その場が落ち着くと、皆はまた作業に戻ってゆく。
彼女は、熱いお湯に3カップとポット2つを温めた。
ポット1つを取り出し手際よく拭き、茶葉を目分量で入れて熱いお湯を注ぐ。
残りのとポットを拭き、その空のポットに茶こしを使い茶葉の入ったポットの紅茶を移した。
直ぐに厚手の清潔な布を巻き、ポットが冷えないようにした。
メリッサは手慣れた手つきに感心しながら、美しい流れる所作を見ていた。
カップを出して拭き、ワゴンに乗せて侯爵夫人の場所に向かうのである。
ドアをノックして、グレースはお辞儀をする。
侯爵夫人に断り、メイド長メリッサを座らせてカップに紅茶を注ぐと侯爵夫人に渡す。
侯爵令息とメイド長メリッサの順に渡すと、グレースはどうぞお飲み下さいと声をかけた。
3人は紅茶を一口飲むと、同時に美味しいと声を揃えたのだった。
「まぁー、こんな!
こんなに、美味しい紅茶は初めてですよ。
今まで飲んだのとは、味わいが違く思えてよ!」
「はい、母上!
味が深い気がしますし、温度も適温で温かいですね」
「ええっ、奥様!
とても、心がほっとする優しい味わいでございますね」
グレースは笑顔で3人の感想を聞いて、安心して胸の中で喜んでいた。
お褒め頂き嬉しい、久し振りに人にお茶を入れたから緊張していたけど上手く出来たみたいね。
笑顔の3人を見て、エテルネルの王妃様の笑顔を思い返している。
また、あの笑顔を拝見したい。
グレースは思いながら、心から嬉しいそうに3人にまた一杯紅茶を入れていた。
彼女は感じ良くって、いい子そうだな!
母上の仰る通りに、優しそうに笑顔で紅茶を注いでくれている。
メイド長のメリッサにも断りを入れて座らせているし、凄く礼儀正しく謙虚だ。
カルロスは、そんな笑顔のグレースを熱心に見つめていた。
そんな話をしていたら、エーレンタール侯爵がお戻りになった。
侯爵夫人から紹介して頂き、無事に御挨拶も出来た。
着いてからゆっくり休めないのか、疲労が顔に出ていたようだ。
侯爵令息が、ご両親にお願いをしてくる。
「お二人ともグレース嬢は、エテルネルから旅をされてまだ部屋で休めてないんですよ。
お疲れのようです!
メリッサ、グレース嬢を部屋に案内するようにー」
見かねた息子カルロスが、メイド長メリッサに命じた。
「それはもっともだ。
グレース嬢、すまないな。
すぐにでも部屋で休むといい!」
エーレンタール侯爵と夫人、カルロス様に退出のお辞儀をして新しい私の部屋に向かった。
「ずいぶんと、長旅でお疲れでしょう?!
少し休んでからお風呂に入りますか?
夕食には、まだお時間がありますから」
メリッサさんが話していたら、グレースのお腹が鳴ってしまった。
グレースは朝から何も食べていなかったのである。
メリッサはグレースが空腹と分かると、近くのメイドに軽食を部屋に持ってくるように頼んでくれた。
恥ずかしさと気まずさ、やっと何かを口に出来る喜びの複雑な思いが入り混じってる。
メイド長メリッサが、これから滞在する部屋の扉を開けてくれた。
ここが、ザイールでの私の部屋なのね。
グレースがメリッサにお辞儀して入ると、とても豪華な家具やベッドも天がい付きにビックリした。
こんな素敵な部屋は、地味な私には全然似合わないわ。
「メイド長さま。
このお部屋は、私には豪華すぎます。
使用人の使う小さな部屋に代えて頂けるように、侯爵夫人にお伝え下さいませ」
グレースはメリッサに言うと、自分の持ってきた鞄を探して手に取った。
メリッサは発言に驚きながらも、食事はこの部屋でしてもらうようにお願いするのだった。
グレースより若いと思われるメイドが、ノックして入室の許可を待つ。
緊張しいた彼女は、ソファーに置物の様に座っていた。
グレースはメイドにお礼を言うと、大人しく用意を待っている。
年若いメイド服を着た女性が、ワゴンを押して入ってきた。
メイドは食事をテーブルに並べ終わると、静かに一度頭を下げ退出した。
グレースは食事を見て、またしても驚きの声をあげそうになる。
これもまた贅沢だわ、侯爵になると軽食もこれ程までの品数になるの?!
空腹のグレースは、食欲そそる匂いの誘惑に負けて食べることにした。
本当に良かった。
1人でゆっくり食べれて、誰かに見られたりしたら緊張してしまうもの。
神にお祈りをして、グレースは一口食べる。
おっ、美味しいー!!
あーぁ、なんて幸せなのかしら!
まさか隣の部屋に侯爵家の3人が、グレースの様子を見てるなんて思いもよらなかったのである。
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