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第2章 王都の生活
第5話 懐かしい友よ
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今日は朝からいい天気で、外出日和にもってこいの日だった。
食事の時間では、兄ブライアンと会話が出来るまでになった。
屋敷にいる馬の話で盛り上がり、遠乗り前に2人で乗ろうと話が弾む。
私も久しく乗っていないので、兄の誘いに助かったわ。
家具の件で外出するのを話すと、兄はなにやら考えている様子。
メリーと外出の支度をしていると、外からノックの音がした。
兄が、部屋に入り慌てて話を始める。
「机と椅子は僕の子供の頃に使った、お古でもいいのではないか?
外出する前に、ちょっと見てみたらどう?!」
やはり気が合うなぁと思っていると、メイド長のアンナが鍵を急ぎ持ってきた。
家具は、前の私の部屋にあるそうだ。
5年ぶりに入る部屋に、懐かしい思いがする。
「これだよ!
プリムローズ、座ってごらん?」
椅子を引いて座ったら、机の高さもピッタリでした。
「これを、私が使ってもいいのですか?!お兄様」
私が喜んでいるのをみて、兄ブライアンも満足げに妹に返事した。
「私が良いって言ったんだ。
使っておくれ、私もこんなに小さかったんだね。懐かしいよ」
机に右手を置いて、兄はキズがついた箇所を触っていた。
思わず出費が減ったんので、他に欲しいものがあったから喜んだ。
彼女は意外にも、金銭感覚がシビアな人であった。
お礼に兄には、私が刺繍したハンカチを贈ろう。
受け取ってくれるといいなぁ。
兄の気遣いの嬉しさで心を温かくして、メリーと玄関に行くと母と姉が出先から丁度帰って来たようだった。
「お母様、お姉様。お帰りなさいませ。
私は外出しますので、失礼します」
横切った時に、何処に行くかと質問してくる2人を軽く交わした。
「街で買い物をして、親しい友人に会ってきます。
急いぎますので失礼!」
早歩きをして、とにかく馬車に乗り込んだ。
「お嬢様、お二人ずっーと見てましたね」
メリーが、馬車の中に座ると同時に私に話しかけてきた。
「気にしなくていいわよ」
メリーもひとつ返事して、表情を明るくして言い始めた。
「でも、お嬢様!
兄上様はご親切な方で、私は安心しましたわ。
仲良くなれそうですね」
「ええ、そうね。
今日は良い日になりそう!
友人たちに5年振りに会えて、それに初めての王都の街ですもの。胸が高鳴るわぁ!」
馬車の窓から街を観察してみると、領地の町に比べて華やかさが段違いに見えた。
付き添いのメリーには、商会にいる間に自由時間を2時間ほど与えた。
商会の入口で名を告げると、会長やリンドール伯爵夫妻にラッセル先生とあのメイドだったケイトが出迎えてくれる。
5年間もお互い会っていないが、手紙のやり取りをしていたので戸惑いは感じなかった。
先生方やケイトは、大きくなったねと言ってくれる。
マーガレット夫人は、優しい感じでの方で抱きしめて頬にキスしてくれたわ。
確かお嬢様を亡くされたと伺っていたので、胸がちょっと痛む。
実の親にもされたこともない。
大歓迎されて、なんだか複雑な気分になってしまった。
会長に挨拶して、家具の件を話して代わりに質のよい生地とレース編みで使う糸を大量に購入することを伝えた。
冬に領地の夫人方が、内職に使う備品だ。
親切なお方で、無料で領地まで送ってくれる約束までしてくれた。
公爵家に知られたくないので、これは助かったわ。
自分の分だけを、持ち帰ることにする。
会長は気を遣ってか、用があると部屋から退室して行きましたわ。
仕事のできる方は、やはり違うなぁと感心する。
戻ってからのことやお店の経営状態、商品開発の話で盛り上がる。
父に言われた第1王子のお茶会の話になると、貴族の間でも話題になっているみたい。
マーガレット夫人が教えてくれた。
私が、婚約者候補の一番手か。
ため息をつくプリムローズを、茶化すようにラッセル先生が話しかける。
「プリムローズ嬢は、王子様には興味無いんだろう?
王宮で出される、お茶菓子やお茶くらいだろう?!アハハ」
横でケイトが、腕を軽く叩いて抗議する態度を皆は温かく見つめる。
「何でわかったのですか?
ご挨拶したら、お茶菓子の場所に行き調査するつもりだったんです。
私より、お似合い人たちがいるでしょう?!」
マーガレット夫人は、考えながら答えた。
「そうね、侯爵家が1人に伯爵家が2人かしらね?
特に侯爵家は、王妃の座を狙っているそうよ!」
ふ~ん、そうなんだ。
聞いて気楽になった。
「では、その方に張り切って頂きましょう!
私は、面倒なことには巻き込まれたくないので」
聞いていた人たちは、クスクス笑い出した。
リンドール伯爵は、プリムローズに真剣に話してきた。
「そうは言っても、1番身分は高いしなぁ?
王妃様の実家は、けして身分は高くないので息子には苦労させたくないみたいだ!
まぁ、侯爵家もあまりパッとしない。
やはり君をと、陛下たちは思っていると思うよ?!」
ムッとした顔をすると、皆も困ったなぁという空気になる。
今度は、皆で街に食べ歩きをしようという話になる。
私が驚いた顔をすると、平民みたいな格好をして1度試したら楽しかったと笑いながら教えてくれた。
次の約束を交わし、初めての楽しい外出はあっという間に終わりを迎えた。
メリーがピッタリに商会に現れたので、皆にメリーを紹介してから馬車に乗る。
セパヌイールに行ったそうで、私にお店の事を話す。
「お嬢様、皆様感じの良い方々ですね。
セパヌイールは凄い人が多くて、入場制限してましたわ。
繁盛していて良かったですね!」
メリーの話を聞いて、お店の狭さが気になる。
考え込んでいたら、公爵の屋敷が間近になっていた。
食事の時間では、兄ブライアンと会話が出来るまでになった。
屋敷にいる馬の話で盛り上がり、遠乗り前に2人で乗ろうと話が弾む。
私も久しく乗っていないので、兄の誘いに助かったわ。
家具の件で外出するのを話すと、兄はなにやら考えている様子。
メリーと外出の支度をしていると、外からノックの音がした。
兄が、部屋に入り慌てて話を始める。
「机と椅子は僕の子供の頃に使った、お古でもいいのではないか?
外出する前に、ちょっと見てみたらどう?!」
やはり気が合うなぁと思っていると、メイド長のアンナが鍵を急ぎ持ってきた。
家具は、前の私の部屋にあるそうだ。
5年ぶりに入る部屋に、懐かしい思いがする。
「これだよ!
プリムローズ、座ってごらん?」
椅子を引いて座ったら、机の高さもピッタリでした。
「これを、私が使ってもいいのですか?!お兄様」
私が喜んでいるのをみて、兄ブライアンも満足げに妹に返事した。
「私が良いって言ったんだ。
使っておくれ、私もこんなに小さかったんだね。懐かしいよ」
机に右手を置いて、兄はキズがついた箇所を触っていた。
思わず出費が減ったんので、他に欲しいものがあったから喜んだ。
彼女は意外にも、金銭感覚がシビアな人であった。
お礼に兄には、私が刺繍したハンカチを贈ろう。
受け取ってくれるといいなぁ。
兄の気遣いの嬉しさで心を温かくして、メリーと玄関に行くと母と姉が出先から丁度帰って来たようだった。
「お母様、お姉様。お帰りなさいませ。
私は外出しますので、失礼します」
横切った時に、何処に行くかと質問してくる2人を軽く交わした。
「街で買い物をして、親しい友人に会ってきます。
急いぎますので失礼!」
早歩きをして、とにかく馬車に乗り込んだ。
「お嬢様、お二人ずっーと見てましたね」
メリーが、馬車の中に座ると同時に私に話しかけてきた。
「気にしなくていいわよ」
メリーもひとつ返事して、表情を明るくして言い始めた。
「でも、お嬢様!
兄上様はご親切な方で、私は安心しましたわ。
仲良くなれそうですね」
「ええ、そうね。
今日は良い日になりそう!
友人たちに5年振りに会えて、それに初めての王都の街ですもの。胸が高鳴るわぁ!」
馬車の窓から街を観察してみると、領地の町に比べて華やかさが段違いに見えた。
付き添いのメリーには、商会にいる間に自由時間を2時間ほど与えた。
商会の入口で名を告げると、会長やリンドール伯爵夫妻にラッセル先生とあのメイドだったケイトが出迎えてくれる。
5年間もお互い会っていないが、手紙のやり取りをしていたので戸惑いは感じなかった。
先生方やケイトは、大きくなったねと言ってくれる。
マーガレット夫人は、優しい感じでの方で抱きしめて頬にキスしてくれたわ。
確かお嬢様を亡くされたと伺っていたので、胸がちょっと痛む。
実の親にもされたこともない。
大歓迎されて、なんだか複雑な気分になってしまった。
会長に挨拶して、家具の件を話して代わりに質のよい生地とレース編みで使う糸を大量に購入することを伝えた。
冬に領地の夫人方が、内職に使う備品だ。
親切なお方で、無料で領地まで送ってくれる約束までしてくれた。
公爵家に知られたくないので、これは助かったわ。
自分の分だけを、持ち帰ることにする。
会長は気を遣ってか、用があると部屋から退室して行きましたわ。
仕事のできる方は、やはり違うなぁと感心する。
戻ってからのことやお店の経営状態、商品開発の話で盛り上がる。
父に言われた第1王子のお茶会の話になると、貴族の間でも話題になっているみたい。
マーガレット夫人が教えてくれた。
私が、婚約者候補の一番手か。
ため息をつくプリムローズを、茶化すようにラッセル先生が話しかける。
「プリムローズ嬢は、王子様には興味無いんだろう?
王宮で出される、お茶菓子やお茶くらいだろう?!アハハ」
横でケイトが、腕を軽く叩いて抗議する態度を皆は温かく見つめる。
「何でわかったのですか?
ご挨拶したら、お茶菓子の場所に行き調査するつもりだったんです。
私より、お似合い人たちがいるでしょう?!」
マーガレット夫人は、考えながら答えた。
「そうね、侯爵家が1人に伯爵家が2人かしらね?
特に侯爵家は、王妃の座を狙っているそうよ!」
ふ~ん、そうなんだ。
聞いて気楽になった。
「では、その方に張り切って頂きましょう!
私は、面倒なことには巻き込まれたくないので」
聞いていた人たちは、クスクス笑い出した。
リンドール伯爵は、プリムローズに真剣に話してきた。
「そうは言っても、1番身分は高いしなぁ?
王妃様の実家は、けして身分は高くないので息子には苦労させたくないみたいだ!
まぁ、侯爵家もあまりパッとしない。
やはり君をと、陛下たちは思っていると思うよ?!」
ムッとした顔をすると、皆も困ったなぁという空気になる。
今度は、皆で街に食べ歩きをしようという話になる。
私が驚いた顔をすると、平民みたいな格好をして1度試したら楽しかったと笑いながら教えてくれた。
次の約束を交わし、初めての楽しい外出はあっという間に終わりを迎えた。
メリーがピッタリに商会に現れたので、皆にメリーを紹介してから馬車に乗る。
セパヌイールに行ったそうで、私にお店の事を話す。
「お嬢様、皆様感じの良い方々ですね。
セパヌイールは凄い人が多くて、入場制限してましたわ。
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考え込んでいたら、公爵の屋敷が間近になっていた。
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